697 / 763
二章
小話 ポムたち目線の宴
しおりを挟む「ハッハッハァーーーーーッ」
「ハッハッハッハッフッフッフゥー」
「フォーー!!!フォーーーーーーォ!!」
グレーデン主人たちとはまた違った踊りは、ポムたちにとっては新しい動きで楽しいものだ。
リーシャたちが真剣に踊りの輪を見入ってる中、ポムたちはラヴァたちワイバーンの前で、熱き男たちの踊りを真似る。
「プップップキュー」
「モモモッキュー」「きゃきゃきゃーん」
「ギャー!ギャーーーオ!!」
お互いの腕の長さでは腕を組めないので、手繋ぎで腰を落として、右左。
(お尻が地面に着いた状態で尻尾を振ってモニュモニュ動く球体になってるわ)
その様子をルルゥはテーブルに肩肘を付いて見つめる。
ポムと、ティム、シャムはシルエットがほぼ同じで、ディディエは腕が伸ばしきれずに羽でちょんと手を繋いでる風になってる。
そしてジャスパーは体が大きいのと骨格的に同じ動きは無理だからお尻歩きやジャンプで真似してるつもり。
ワイバーンたちは、足踏みと首を小さく左右に振って参加している。
「プップップキュー」
「モモモッキュー」「きゃきゃきゃーん」
「ギャー!ギャーーーオ!!」
ウェーブはディディエが付いていけずにみんなでペシャンと倒れた。
「ギャ!?」
「ギャギャ?」
ワイバーンたちが鼻先で起こしてあげている。
「ハッハッハァーーーーーッ」
「ハッハッハッハッフッフッフゥー」
「フォーー!!!フォーーーーーーォ!!」
転んでも、騎士たちの声が響けば再チャレンジだ。
「プップップキュー」
「モモモッキュー」「きゃきゃきゃーん」
「ギャー!ギャーーーオ!!」
アズライトにグレーデン以外では、精霊を呼びたければ静かにやれと言われているので、彼らは一応気をつけている。
だけれど、楽しく舞い踊れば、少しずつ精霊も反応をする。
アズライトは人に踏まれないようにテーブルの上でポムたちを見守りながら、精霊たちに派手なことをするなと伝える。
ポムたちの動きを見た一部の騎士たちはその動きにデレッとして、踊りのリズムを崩して隣の騎士にグイッと支えられている。
それを見たリーシャがマッチョたちの支え合いにお腐れメーターが上がった。
「リーシャ?」
「う腐ふ・・・はっ!?」
うっかりジュリアスに見られて焦るのだった。
_________________
すみません。
今日はリアルで、モヤることがありまして、つい思い出しイラムカしちゃったので、ちょうどタイミングがいいので、ポムたちに出てもらいました。
ほのぼので癒されたい。
ドラマのネタのような場面に出会すと思考がフリーズしてしまって物語なんぞ始まらないで嫌悪しかわかないと体感した日でした。
いつか本当にネタにしてやろうと思うのでした。
527
お気に入りに追加
1,874
あなたにおすすめの小説
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。

初夜に前世を思い出した悪役令嬢は復讐方法を探します。
豆狸
恋愛
「すまない、間違えたんだ」
「はあ?」
初夜の床で新妻の名前を元カノ、しかも新妻の異母妹、しかも新妻と婚約破棄をする原因となった略奪者の名前と間違えた?
脳に蛆でも湧いてんじゃないですかぁ?
なろう様でも公開中です。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる