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二章
684話
しおりを挟むラヴァたちの元に行くとベロンと歓迎してくれた。お肉の丸焼きを口に運びながら、みんなの様子を眺める。
ルルゥとリュフェリー家のコックさんたち、騎士さんたちがめっちゃ頑張ってくれて、演習場周りにピザ窯や焼き場がめっちゃ出来てる。
このノリはグレーデンと一緒だよ。
レンガ造りなので、終わったら壊せるんだけど、多分壊さないで頑丈にしていくと思う!!
キッチン馬車はすでにリュフェリー家、ホーン家でも重宝されている。
なのでキッチン馬車並んでて、ちょっとキッチンカーフェスを思い出した。
クラフトビール片手に色々食べてたよねー。
「壮観壮観」
「おじーさまー、ユーリアはあれがいいでしゅ」
マクソンの右腕にくっ付いてるユーリアさまに顎で使われてるハンメルさま。将来有能である。
「カリナ、あれを食べようか」
「あら、旦那さまはお肉がよろしいでしょう?」
ラジェールさまとカリナ夫人、イチャイチャしてる!!
どうせたくさん食べれるんだから全部食べちゃえ。
「ラシードは何が良いかな」
ルシードさまは、ラシードさまを肩車してキッチン馬車の中が見えるようにしてる。
ピザ一枚をクレープみたいに巻いて三口くらいな勢いで食べてる人がいるよ。豪快。
ユーリアさまがマクソンにアーンさせてる姿をハンメルさまとルシードさまが「こっちもー」とやってるのがちょっと切ない。
夜間にみんなで狩って来たお肉がどんどん焼かれていく。
「スパイダーも結構いたからねぇー、ラッキーだったね」
カニ味。嬉しいけど、ピンク色とか緑とか水色とかカラフル過ぎる。
「ジュエルも好きだから頑張ったよー」
大きな脚を口に差し出されて、ご機嫌なジュエル。
「ギュオー」
それ食べた後でベロンはしないでね。
「ラヴァも好き?」
「ギョアァァー」
『サーペントの方が好きだそうだの』
おぅ。焼きますか?蒸しますか?
「あ、ブルーサーペントとレッドサーペントが卵持ちだったから半分もらったぞ」
うぎゃ。また卵がやって来たでござる。
「母上に良い土産が出来たな」
いっぱい美容パックと美容液を作らないと。
元気になる薬も出来ちゃうんだけどね。毛根元気とか開発したいね。ガッポガポ!
「はいはーい、サーペントの蒸し焼きよぉ~ルージュもたんとお食べ、ディディも目玉食べる?」
ルルゥが大きなお皿を運んできたと思ったら。
「目玉?」
「私は要らないんだけど、このトロトロが良いみたいよぉ」
なんだ。マグロの目玉みたいな感じ?
目の周りも付いててホラーだよ。
『我もそれが良いの!パバブも添えてくれるかの』
「ギョアー」
内臓系も食べるんだから好きなのもわかるけど、絶対ベロンはしないでね。
私はタレたっぷりの蒲焼をもらった。ジュリアスさまと半分こ。
ジャスパーとポムたちはあちこち走り回って騎士さんたちに構われて、大人気だ。
夕方までは穏やかな?バーベキューだった。
陽が落ちて、暫くすると打楽器の音とワイバーンたちの遠吠えが始まった。
酒樽が運びこまれ、騎士さんたちはジャケットを脱いで・・・。
これはあのグレーデンのような「フォフォフォー」みたいな祭りが始まるのかしら??
___________
短いですが。
頭があまり回らないので、明日がんばります。
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