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二章
681話
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団体戦は、五人一組で攻守に別れての対戦で迫力が凄かった。
ジュリアスさまやセリウスさま、ルシードさまたち団長、隊長クラスは同じチームになれないので、なんとジュリアスさま隊とセリウスさま隊がぶつかっちゃった。
メンバーはグレーデンから連れてきた仲間なので、チェイスさんに言わせると見慣れてて、面白くないらしい。
魔法もアリなので、最初から攻撃が激しい。
舞台上で同時に試合していた騎士さんたちが、ジュリアスさまたちの試合に気を取られて、先に我に返った方が攻撃入れて、どんどん舞台から降りて行く。
混戦状態でジュリアスさまたちの戦いが見えにくかったのに、一気に見やすくなった。
演習なので本気モードではないみたいだけど、兄弟で目一杯楽しんでるのがわかって、やってることは戦闘なのに微笑ましく思えちゃう。
と言っても団体戦なので、他のメンバーが剣を飛ばしちゃったりがあって、セリウスさまチームの勝ちになった。
隙あり一本みたいな。
ハンメルさまチームは、マクソンチームに当たった。
マクソンチームはマクソン以外若手で、ハンメルさまは中堅っていうマクソンにハンデがあるような組み合わせ。
「マークーソーン!!!がんばってー」
ユーリアさまが応援するとマクソンは腕をムキッとっとさせて笑顔で返してきた。
わぉ!渋かっこいー。
ハンメルさまがちょっと拗ねてるよ。
マクソンはユーリアさまに見やすくなのか、魔法無しで行くらしい。
それをハンメルさまも受けて立つ。
「リーシャさま!アテクチのマクソンがステキなのでよきゅみてくだしゃいませ」
興奮でバシバシと私の腿を叩いてくるのがまた可愛い。ポムたちが私の側から逃げちゃったけど。
なんて言うか、私はムッキムキな腕と腿が気になるんだけど、ユーリアさまは無駄のない動きと相手(ハンメルさま)を容赦なく追い詰める姿に痺れてるようだ。
これはもうアンゼリカさまのように騎士を目指すかも。
「うふふ、昔はお父様~だったのに魔馬の暴走時にマクソンに救われたのが目に焼きついちゃったらしくて」
おお!吊り橋効果的な。
ん?昔って言った?六歳児の昔っていつだろう。
「おかぁさま、マクソンはちょるいしごともうまのおせわもできるしゅごーいデキルおとこなのれすよ」
「あら?」
それは父、叔父、祖父も出来ると思うのだけど、憧れちゃうと全部ステキに見えちゃう恋のマジックかな。あ、愛だった。
「マクソンのおむねはぁ!ばいいーーーーん!!でアテクチはムフーってなるんでしゅの」
あ!ただのマッチョ好きーだった。
うっとりして語るユーリアさまは視線はずっとマクソンを追ってる。
これは推しボクサーを見つめるクミちゃんによく似てる。ってことは私も似てる⭐︎マジっすか。
確かにルシードさまはお義父さまに比べたら細いし、ラジェールさまとハンメルさまはセリウスさまより少し上でジュリアスさまより細い感じだ。
マクソンはお義父さまと並ぶマッチョ具合だ。
マッチョ好きレベルが高いぞ。私の上をいくかも!?
結局、勝負はかなり頑張ったけど、マクソンチームの勝ち。
「きゅあーーーーー!!マクソーーーーン!!」
ユーリアさまがピョンピョン跳ねて喜ぶのをマクソンチームがガッツボーズで応える。
そう、メンバーも労ってあげてね。
ハンメルさまはチームのメンバーに励まされてる。姪が応援してくれないの堪えてる。
そのあとは、ラジェールさまチームが出て。
「おとーーーーさまーーーーー」
「旦那さまーーーーー」
ユーリアさまはラジェールさまの応援も頑張った。ハンメルさまはくじ運が悪かったね。
ラジェールさまは当然?勝った。
「チェイスさんとアモンさんも行かないの?」
「俺たちはリーシャさまの護衛の時以外はわりとあちこちで参加してるから良いんだよ」
ほー。
「さんかしてもマクソンにはかてないでしゅ」
「お?」
ユーリアさまのマクソンに対する信頼が熱い。
「確かに勝てる気がしないですわ」
「おとうしゃまにもきっとかてないでしゅ!!」
マクソンが勝つのは当たり前で、ラジェールさまも強いんだと言う姿が尊いよ。
「お!?そこは接戦出来るはずですよ」
チェイスさん、そこは折れようよ?
そこで我を張るから個人戦に出ろってカリナ夫人に言われちゃってるの。
アモンさんも。
「巻き添え・・・」
護衛を減らせないとか言うのでルルゥを呼んだり、休憩に来たセリウスさまが変わってやると言ったので二人とも待機場に連れて行かれちゃった。
「マクソンにボコボコにされちゃえばいいんでしゅよ」
誰ですか?ボコボコとか教えたのは。
ジュリアスさまやセリウスさま、ルシードさまたち団長、隊長クラスは同じチームになれないので、なんとジュリアスさま隊とセリウスさま隊がぶつかっちゃった。
メンバーはグレーデンから連れてきた仲間なので、チェイスさんに言わせると見慣れてて、面白くないらしい。
魔法もアリなので、最初から攻撃が激しい。
舞台上で同時に試合していた騎士さんたちが、ジュリアスさまたちの試合に気を取られて、先に我に返った方が攻撃入れて、どんどん舞台から降りて行く。
混戦状態でジュリアスさまたちの戦いが見えにくかったのに、一気に見やすくなった。
演習なので本気モードではないみたいだけど、兄弟で目一杯楽しんでるのがわかって、やってることは戦闘なのに微笑ましく思えちゃう。
と言っても団体戦なので、他のメンバーが剣を飛ばしちゃったりがあって、セリウスさまチームの勝ちになった。
隙あり一本みたいな。
ハンメルさまチームは、マクソンチームに当たった。
マクソンチームはマクソン以外若手で、ハンメルさまは中堅っていうマクソンにハンデがあるような組み合わせ。
「マークーソーン!!!がんばってー」
ユーリアさまが応援するとマクソンは腕をムキッとっとさせて笑顔で返してきた。
わぉ!渋かっこいー。
ハンメルさまがちょっと拗ねてるよ。
マクソンはユーリアさまに見やすくなのか、魔法無しで行くらしい。
それをハンメルさまも受けて立つ。
「リーシャさま!アテクチのマクソンがステキなのでよきゅみてくだしゃいませ」
興奮でバシバシと私の腿を叩いてくるのがまた可愛い。ポムたちが私の側から逃げちゃったけど。
なんて言うか、私はムッキムキな腕と腿が気になるんだけど、ユーリアさまは無駄のない動きと相手(ハンメルさま)を容赦なく追い詰める姿に痺れてるようだ。
これはもうアンゼリカさまのように騎士を目指すかも。
「うふふ、昔はお父様~だったのに魔馬の暴走時にマクソンに救われたのが目に焼きついちゃったらしくて」
おお!吊り橋効果的な。
ん?昔って言った?六歳児の昔っていつだろう。
「おかぁさま、マクソンはちょるいしごともうまのおせわもできるしゅごーいデキルおとこなのれすよ」
「あら?」
それは父、叔父、祖父も出来ると思うのだけど、憧れちゃうと全部ステキに見えちゃう恋のマジックかな。あ、愛だった。
「マクソンのおむねはぁ!ばいいーーーーん!!でアテクチはムフーってなるんでしゅの」
あ!ただのマッチョ好きーだった。
うっとりして語るユーリアさまは視線はずっとマクソンを追ってる。
これは推しボクサーを見つめるクミちゃんによく似てる。ってことは私も似てる⭐︎マジっすか。
確かにルシードさまはお義父さまに比べたら細いし、ラジェールさまとハンメルさまはセリウスさまより少し上でジュリアスさまより細い感じだ。
マクソンはお義父さまと並ぶマッチョ具合だ。
マッチョ好きレベルが高いぞ。私の上をいくかも!?
結局、勝負はかなり頑張ったけど、マクソンチームの勝ち。
「きゅあーーーーー!!マクソーーーーン!!」
ユーリアさまがピョンピョン跳ねて喜ぶのをマクソンチームがガッツボーズで応える。
そう、メンバーも労ってあげてね。
ハンメルさまはチームのメンバーに励まされてる。姪が応援してくれないの堪えてる。
そのあとは、ラジェールさまチームが出て。
「おとーーーーさまーーーーー」
「旦那さまーーーーー」
ユーリアさまはラジェールさまの応援も頑張った。ハンメルさまはくじ運が悪かったね。
ラジェールさまは当然?勝った。
「チェイスさんとアモンさんも行かないの?」
「俺たちはリーシャさまの護衛の時以外はわりとあちこちで参加してるから良いんだよ」
ほー。
「さんかしてもマクソンにはかてないでしゅ」
「お?」
ユーリアさまのマクソンに対する信頼が熱い。
「確かに勝てる気がしないですわ」
「おとうしゃまにもきっとかてないでしゅ!!」
マクソンが勝つのは当たり前で、ラジェールさまも強いんだと言う姿が尊いよ。
「お!?そこは接戦出来るはずですよ」
チェイスさん、そこは折れようよ?
そこで我を張るから個人戦に出ろってカリナ夫人に言われちゃってるの。
アモンさんも。
「巻き添え・・・」
護衛を減らせないとか言うのでルルゥを呼んだり、休憩に来たセリウスさまが変わってやると言ったので二人とも待機場に連れて行かれちゃった。
「マクソンにボコボコにされちゃえばいいんでしゅよ」
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