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二章
672話
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朝食後にリュフェリー領の中の大きな街に連れて行ってもらうことに。
ハンメルさまとラシードさまが案内係になってくれて、騎馬と馬車を連ねて出発。
アズライトたちはみんなお留守番のセリウスさまが預かってくれた。さすがに街中にジャスパーやカラフルなモニパルは目立つからね。
街並みは中世ヨーロッパの田舎寄りなのはグレーデンと大差はないんだけど、水路、街道はとても整っていた。
王都に近しい雰囲気にするのは屋敷や庭だけじゃなく、街もだったのか。
大掛かりだ。
住民もおしゃれで洗練されてる気がする。
グレーデンが水路を作ってないのは水が少なかったからで、地下水が豊富と分かった今なら、この街づくりを真似るのも良いかなぁ。砂で埋まらないようにとかだと用水路の方がいいかなぁ?
今まで困ってないから、必要ないのかな?
必要なら、筋力と魔法でガンガン作ってるもんね。
グレーデンと一緒の辺境扱いなのに、危険区域って感じはしないんだ。
穏やか~って雰囲気。
ハンメルさまにも押しかけ令嬢がいっぱい来てもおかしくないね。グレーデンより野蛮だった田舎だとかのハードルが低い。
セリウスさまより少し上出て未婚は、キッツい令嬢ホイホイになってそう。
ハンメルさまがお勧めしてくれたお店に陶器のお店があった。
カラフルなお花柄は色出しが難しく、高級品らしい。
私的に気に入ったのは、色一色に白い紋様か金の紋様か。
めっちゃエレガントだ。
これは美容液やクリーム入れに使えちゃう。
「リーシャ、気に入ったのか?」
「珍しいね。女性はお花とか可愛らしい絵が入ってるのを喜ぶよ」
えー、それは(日本の)喫茶店とかで見慣れてると言うか普通なんだもの。
「そうだな、手の込んだ図柄の方が貴族的と言われる。だが俺もこちらの方が趣があって好きだな」
ジュリアスさまが私に合わせてくれた。
「店主、こちらのデザインのを出せるだけくれるか」
陶器屋さんの主人がびっくりしちゃった。
「ちょっと、すごい買うねぇ」
「リーシャが気に入るものは母上やお祖母様が気に入ると思う」
え、お義母さまはお花柄のが好きじゃないかな??
「ヒェ・・・」
「グレーデン辺境伯・・・」
あら、有名人って、ハンメルさまが連れてるお客様で、マッチョに真っ赤な髪はバレるに決まってるか。
お店の店員さん総出で在庫を出してくれて、私が欲しいものチェック。
優しい水色、桃色や温かいオレンジ色、レモン色、美しい翠色や蒼色と全部が気に入っちゃって、うっとり見てたら、セバスチャンが購入手続きしちゃった。
私の口座からとか言うのは、誰も聞いてくれないと勉強したので「ありがとうございます」ってジュリアスさまに伝えるとニコッとされた。
全部包み終わったら、リュフェリー家に届けてくれることになった。
「グレーデン辺境伯夫人のお気に入り、とか書かれそうっすね」
護衛について来たチェイスさんが笑う。
「私?私の名前で売れるかな」
「売れる売れる」
グレーデン漁ならともかくここはリュフェリー領だよ。
陶器屋の次はドレスショップ。裕福な夫人向けで貴族専用ではなく、ちょっとしたパーティやディナーに着るくらいの格だそう。
「男性陣はつまらなくないですか?」
「うちの布地が気に入ってもらえるチャンスなので」
ハンメルさまがそう言うとラシードさまが「そうなんですか」って。次期領主の教育が始まってるー。
「リーシャさまはもちろん、スノウリリィーさまに気に入って頂けると大儲けですよ」
しっかりしてるなぁ。
「それを言ってしまうのはどうなんだ」
「ふふ、ジュリアスさまには素直に接するのが良いってわかってますから」
要領のいいセリウスさまと仲がいいだけあるなぁ。
ジュリアスさまも嫌な気はしないもんね。
ドレスの生地はなんだかんだ言ってもマダム・シフォンが気に入らないとダメなんだけど。
ドレスショップの店員・・・店主さんが走り出て来て、ハンメルさまに挨拶した後、後ろにいたジュリアスさま見て「!?」って、表情の変化がすごかった。
しばらく脳内で「何事」か考えた後に目線が彷徨って「ふぁあ!?」っと私の存在に気が付いた。
「お嬢様のドレスでございますね!?」
場を持ち直そうとした店主さんに、
「グレーデン辺境伯夫人だ」
ってハンメルさまが伝えると「ふぁあああ!?」っとテンパっちゃった。
男性陣にはお茶を飲んでなってもらって、私は一応ドレスを見せてもらう。
リュフェリー領も基本的に大きめな体格の人が多いので私の着れるサイズは子供向け・・・。
冷や汗をかいてる店主さんがお気の毒だ。
それでも生地は良い物だったのでオーダーで作ってもらうことに。
採寸のために今着ているドレスを脱がしてもらった。
「ヒヤアッッサァァアアアア!!?」
ドレスの内側の刺繍を見て店主さんが謎の悲鳴を上げた。
「シシシシシシ・・・フォォォォン・・・」
ドレスを持ったまま腰を抜かしてドスンっと崩れた。
「何事だ!?」
フィッティングルームのカーテンをザァァ!!っと開けたジュリアスさまとハンメルさまと、びっくりなキャミソールとドロワーズな下着姿の私。
その状況を真っ青になってさらにアワワとなった店主さん。
私はこの姿は別に恥ずかしく無いんだけど、ハンメルさまが真っ赤になって「すまない!?」って出て行った。
ハンメルさまとラシードさまが案内係になってくれて、騎馬と馬車を連ねて出発。
アズライトたちはみんなお留守番のセリウスさまが預かってくれた。さすがに街中にジャスパーやカラフルなモニパルは目立つからね。
街並みは中世ヨーロッパの田舎寄りなのはグレーデンと大差はないんだけど、水路、街道はとても整っていた。
王都に近しい雰囲気にするのは屋敷や庭だけじゃなく、街もだったのか。
大掛かりだ。
住民もおしゃれで洗練されてる気がする。
グレーデンが水路を作ってないのは水が少なかったからで、地下水が豊富と分かった今なら、この街づくりを真似るのも良いかなぁ。砂で埋まらないようにとかだと用水路の方がいいかなぁ?
今まで困ってないから、必要ないのかな?
必要なら、筋力と魔法でガンガン作ってるもんね。
グレーデンと一緒の辺境扱いなのに、危険区域って感じはしないんだ。
穏やか~って雰囲気。
ハンメルさまにも押しかけ令嬢がいっぱい来てもおかしくないね。グレーデンより野蛮だった田舎だとかのハードルが低い。
セリウスさまより少し上出て未婚は、キッツい令嬢ホイホイになってそう。
ハンメルさまがお勧めしてくれたお店に陶器のお店があった。
カラフルなお花柄は色出しが難しく、高級品らしい。
私的に気に入ったのは、色一色に白い紋様か金の紋様か。
めっちゃエレガントだ。
これは美容液やクリーム入れに使えちゃう。
「リーシャ、気に入ったのか?」
「珍しいね。女性はお花とか可愛らしい絵が入ってるのを喜ぶよ」
えー、それは(日本の)喫茶店とかで見慣れてると言うか普通なんだもの。
「そうだな、手の込んだ図柄の方が貴族的と言われる。だが俺もこちらの方が趣があって好きだな」
ジュリアスさまが私に合わせてくれた。
「店主、こちらのデザインのを出せるだけくれるか」
陶器屋さんの主人がびっくりしちゃった。
「ちょっと、すごい買うねぇ」
「リーシャが気に入るものは母上やお祖母様が気に入ると思う」
え、お義母さまはお花柄のが好きじゃないかな??
「ヒェ・・・」
「グレーデン辺境伯・・・」
あら、有名人って、ハンメルさまが連れてるお客様で、マッチョに真っ赤な髪はバレるに決まってるか。
お店の店員さん総出で在庫を出してくれて、私が欲しいものチェック。
優しい水色、桃色や温かいオレンジ色、レモン色、美しい翠色や蒼色と全部が気に入っちゃって、うっとり見てたら、セバスチャンが購入手続きしちゃった。
私の口座からとか言うのは、誰も聞いてくれないと勉強したので「ありがとうございます」ってジュリアスさまに伝えるとニコッとされた。
全部包み終わったら、リュフェリー家に届けてくれることになった。
「グレーデン辺境伯夫人のお気に入り、とか書かれそうっすね」
護衛について来たチェイスさんが笑う。
「私?私の名前で売れるかな」
「売れる売れる」
グレーデン漁ならともかくここはリュフェリー領だよ。
陶器屋の次はドレスショップ。裕福な夫人向けで貴族専用ではなく、ちょっとしたパーティやディナーに着るくらいの格だそう。
「男性陣はつまらなくないですか?」
「うちの布地が気に入ってもらえるチャンスなので」
ハンメルさまがそう言うとラシードさまが「そうなんですか」って。次期領主の教育が始まってるー。
「リーシャさまはもちろん、スノウリリィーさまに気に入って頂けると大儲けですよ」
しっかりしてるなぁ。
「それを言ってしまうのはどうなんだ」
「ふふ、ジュリアスさまには素直に接するのが良いってわかってますから」
要領のいいセリウスさまと仲がいいだけあるなぁ。
ジュリアスさまも嫌な気はしないもんね。
ドレスの生地はなんだかんだ言ってもマダム・シフォンが気に入らないとダメなんだけど。
ドレスショップの店員・・・店主さんが走り出て来て、ハンメルさまに挨拶した後、後ろにいたジュリアスさま見て「!?」って、表情の変化がすごかった。
しばらく脳内で「何事」か考えた後に目線が彷徨って「ふぁあ!?」っと私の存在に気が付いた。
「お嬢様のドレスでございますね!?」
場を持ち直そうとした店主さんに、
「グレーデン辺境伯夫人だ」
ってハンメルさまが伝えると「ふぁあああ!?」っとテンパっちゃった。
男性陣にはお茶を飲んでなってもらって、私は一応ドレスを見せてもらう。
リュフェリー領も基本的に大きめな体格の人が多いので私の着れるサイズは子供向け・・・。
冷や汗をかいてる店主さんがお気の毒だ。
それでも生地は良い物だったのでオーダーで作ってもらうことに。
採寸のために今着ているドレスを脱がしてもらった。
「ヒヤアッッサァァアアアア!!?」
ドレスの内側の刺繍を見て店主さんが謎の悲鳴を上げた。
「シシシシシシ・・・フォォォォン・・・」
ドレスを持ったまま腰を抜かしてドスンっと崩れた。
「何事だ!?」
フィッティングルームのカーテンをザァァ!!っと開けたジュリアスさまとハンメルさまと、びっくりなキャミソールとドロワーズな下着姿の私。
その状況を真っ青になってさらにアワワとなった店主さん。
私はこの姿は別に恥ずかしく無いんだけど、ハンメルさまが真っ赤になって「すまない!?」って出て行った。
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