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二章
671話
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エステが終わると眠気まなこな私はジュリアスさまのお迎えでお部屋に戻った。
良い香りに良い気持ちでリラックス出来たからか、ジュリアスさまの抱っこで完全のゴートゥヘブンだった。
うひひ、ジュリアスさまのお胸だーとか言っていっぱい甘えた記憶が微かに。
目が覚めてジュリアスさまのふくらはぎに抱きついてた自分にびっくりだ。
『珍しく番が起きずにガッチリ抑えなんでのぅ、主がグルングルン転げ回っておったでの』
ぎゃー!寝相がグルングルンだったんだ。
『スカートは我のお情けで戻してあげてたんだぞ』
ジャスパーさま!!!ありがとう!!!
私のおパンティはカボチャパンツなので平成乙女の私は別に恥ずかしくはないのよ!
逆に可愛こぶって、レースたっぷりのドロワーズ履いてるのかいって突っ込んじゃうけどね☆
「ジャスパー!フローラルにしてあげよう」
『我は元々良い香りなんだぞ!』
不思議なことに獣臭ゼロのモフモフなの。元が精霊だから構成素材?が精霊の霊力だからかな??
アズライトとディディエは爬虫類だけど、だから?かな、臭くない。毎日水場に行くからかしら?
ポムたちは食べてるもののせいか、甘い香りにたまに森の香り。
うちの子たちはみんな臭くない。飼ってるから鈍くなってる系ではないはず。
臭かったらベッドにはあげないしね!キレイキレイしてからって言うもの。
ジュリアスさまを起こさないように窓を開けると、爽やかな風が入って来た。
「ん・・・」
風の気配にジュリアスさまが目を覚ましたので、おはようのハグをしようと抱きつきに行った。
「おはようございます」
「おはよう」
ハグとキスはいつものことなのでジャスパーもアズライトもスルーしてくれる。
ベルでサラとメルを呼んで着替えを手伝ってもらう。
「今日はこちらに致しましょうか」
薄い紫色の軽めの簡易ドレスを着せてもらって、ハーフアップの髪型になった。
お化粧は口紅とチークだけ。
「うん、このドレスもリーシャによく似合っている」
「ジュリアスさまも素敵です」
ラフめだけれど、ボディが良いので私を悩殺しちゃうよ。筋肉を見せつけちゃう。
かっちりしすぎないジャケット姿も良き。
お部屋を出ると侍従さんが控えていて、食堂に案内される。
今日もルルゥは厨房にいるようだ。嗅ぎ慣れたハーブの香りが漂ってくる。
「「おはようございます」」
「「おはよう」」
「「「「おはようございます」」」」
全員が揃ったところで、お祈りの言葉を。
本日のスープは野菜たっぷり鳥肉ササミのコンソメスープとやわらかパン、ローストビーフ、オーク肉のフライだ。
「うふふ、レシピを手に入れてもやっぱりフラウ卿の腕があってこそなのですね」
王宮でもふわふわパンは出てるし、レシピも出回ってるけれど、ルルゥのパンの方が洗練されてるんだそう。
作ってる数が違うもんー。でもベンやニックスたちもかなりハイレベルになってるはず。
すなわちグレーデン家のコックさん最強最高!!
「この肉に使っているスパイスもとてもうまいぞ。ルドガーめ、羨ましいことだ」
「セリウスー、こんなうまいもん食べてるなら太れよ」
ルシードさまはともかく、ハンメルさまったら憎まれ口が「太れ」って。
「俺はー、母上に似て太れないんだよー、だから兄上のように良い体に慣れないしー」
ジュリアスさまが太って筋肉つけてるみたいな言い方になってる!!
ムッキムキボディに無駄な脂肪は付いてませんってば。
しかもセリウスさまは向上中マッチョだから心配ないのだ。
ルルゥより細く、ルークよりはマッチョって感じ。ルルゥはオネェではあるけれど体格良いのだ。セクシーイケメン、マッチョ、料理上手、気配り上手、めっちゃ強い・・・ルルゥってハイスペックオネェ。
セリウスさまはジュリアスさまと比べて凹む必要は全くないんだけど、理想がジュリアスさまやお義父さまなのよね。
アンゼリカさまのお義父さまさま好きーを揶揄うけど、わりと一緒だと思う。
「肉の付きやすさもある意味才能だからな。鍛えすぎても良くないぞ。自分にあった方法で育てないとな」
ラジェールさま、ルシードさま譲りの立派な体格で言ったら嫌味です☆
「兄上は食べたら育つじゃないか」
「育ち切る前に筋肉にしているだろう」
毎日騎士団で鍛錬してるから太る間がないんだろうなぁ。
「太りにくいって憎たらしい言葉ですわね。私はコルセットで必死に抑えてるのよ」
カリナ夫人は昨夜見た感じでは、いわゆるむっちり。おデブではないけれど、肉感的?男性目線だと一番ドンピシャくらいだと思う。
コルセットで絞る前に背中とお腹のお肉をお胸に回すって矯正下着みたいなことを話してた。寄せてあげなくてもご立派なお胸だけれど、上に持って行きたいのは万国共通か。
「カリナはありのままは素敵だ」
「まぁ!それではドレスが似合いませんのよ」
うーん、くびれを強調するデザインが流行ってるのがいけない。みんなエンパイヤかプリンセスラインにしちゃえば楽なのにね。
「アテクチのでこちはくびれてましゅか?」
ユーリアさまが大人しくルシードさまにスープを飲ませてもらってると思ったら。
六歳児の腰は括れなくて良いです。
むしろ私のボディラインが六歳・・・いやいや。そんな。
良い香りに良い気持ちでリラックス出来たからか、ジュリアスさまの抱っこで完全のゴートゥヘブンだった。
うひひ、ジュリアスさまのお胸だーとか言っていっぱい甘えた記憶が微かに。
目が覚めてジュリアスさまのふくらはぎに抱きついてた自分にびっくりだ。
『珍しく番が起きずにガッチリ抑えなんでのぅ、主がグルングルン転げ回っておったでの』
ぎゃー!寝相がグルングルンだったんだ。
『スカートは我のお情けで戻してあげてたんだぞ』
ジャスパーさま!!!ありがとう!!!
私のおパンティはカボチャパンツなので平成乙女の私は別に恥ずかしくはないのよ!
逆に可愛こぶって、レースたっぷりのドロワーズ履いてるのかいって突っ込んじゃうけどね☆
「ジャスパー!フローラルにしてあげよう」
『我は元々良い香りなんだぞ!』
不思議なことに獣臭ゼロのモフモフなの。元が精霊だから構成素材?が精霊の霊力だからかな??
アズライトとディディエは爬虫類だけど、だから?かな、臭くない。毎日水場に行くからかしら?
ポムたちは食べてるもののせいか、甘い香りにたまに森の香り。
うちの子たちはみんな臭くない。飼ってるから鈍くなってる系ではないはず。
臭かったらベッドにはあげないしね!キレイキレイしてからって言うもの。
ジュリアスさまを起こさないように窓を開けると、爽やかな風が入って来た。
「ん・・・」
風の気配にジュリアスさまが目を覚ましたので、おはようのハグをしようと抱きつきに行った。
「おはようございます」
「おはよう」
ハグとキスはいつものことなのでジャスパーもアズライトもスルーしてくれる。
ベルでサラとメルを呼んで着替えを手伝ってもらう。
「今日はこちらに致しましょうか」
薄い紫色の軽めの簡易ドレスを着せてもらって、ハーフアップの髪型になった。
お化粧は口紅とチークだけ。
「うん、このドレスもリーシャによく似合っている」
「ジュリアスさまも素敵です」
ラフめだけれど、ボディが良いので私を悩殺しちゃうよ。筋肉を見せつけちゃう。
かっちりしすぎないジャケット姿も良き。
お部屋を出ると侍従さんが控えていて、食堂に案内される。
今日もルルゥは厨房にいるようだ。嗅ぎ慣れたハーブの香りが漂ってくる。
「「おはようございます」」
「「おはよう」」
「「「「おはようございます」」」」
全員が揃ったところで、お祈りの言葉を。
本日のスープは野菜たっぷり鳥肉ササミのコンソメスープとやわらかパン、ローストビーフ、オーク肉のフライだ。
「うふふ、レシピを手に入れてもやっぱりフラウ卿の腕があってこそなのですね」
王宮でもふわふわパンは出てるし、レシピも出回ってるけれど、ルルゥのパンの方が洗練されてるんだそう。
作ってる数が違うもんー。でもベンやニックスたちもかなりハイレベルになってるはず。
すなわちグレーデン家のコックさん最強最高!!
「この肉に使っているスパイスもとてもうまいぞ。ルドガーめ、羨ましいことだ」
「セリウスー、こんなうまいもん食べてるなら太れよ」
ルシードさまはともかく、ハンメルさまったら憎まれ口が「太れ」って。
「俺はー、母上に似て太れないんだよー、だから兄上のように良い体に慣れないしー」
ジュリアスさまが太って筋肉つけてるみたいな言い方になってる!!
ムッキムキボディに無駄な脂肪は付いてませんってば。
しかもセリウスさまは向上中マッチョだから心配ないのだ。
ルルゥより細く、ルークよりはマッチョって感じ。ルルゥはオネェではあるけれど体格良いのだ。セクシーイケメン、マッチョ、料理上手、気配り上手、めっちゃ強い・・・ルルゥってハイスペックオネェ。
セリウスさまはジュリアスさまと比べて凹む必要は全くないんだけど、理想がジュリアスさまやお義父さまなのよね。
アンゼリカさまのお義父さまさま好きーを揶揄うけど、わりと一緒だと思う。
「肉の付きやすさもある意味才能だからな。鍛えすぎても良くないぞ。自分にあった方法で育てないとな」
ラジェールさま、ルシードさま譲りの立派な体格で言ったら嫌味です☆
「兄上は食べたら育つじゃないか」
「育ち切る前に筋肉にしているだろう」
毎日騎士団で鍛錬してるから太る間がないんだろうなぁ。
「太りにくいって憎たらしい言葉ですわね。私はコルセットで必死に抑えてるのよ」
カリナ夫人は昨夜見た感じでは、いわゆるむっちり。おデブではないけれど、肉感的?男性目線だと一番ドンピシャくらいだと思う。
コルセットで絞る前に背中とお腹のお肉をお胸に回すって矯正下着みたいなことを話してた。寄せてあげなくてもご立派なお胸だけれど、上に持って行きたいのは万国共通か。
「カリナはありのままは素敵だ」
「まぁ!それではドレスが似合いませんのよ」
うーん、くびれを強調するデザインが流行ってるのがいけない。みんなエンパイヤかプリンセスラインにしちゃえば楽なのにね。
「アテクチのでこちはくびれてましゅか?」
ユーリアさまが大人しくルシードさまにスープを飲ませてもらってると思ったら。
六歳児の腰は括れなくて良いです。
むしろ私のボディラインが六歳・・・いやいや。そんな。
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