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二章
662話
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毎日あちこちの森に調査に入った。
ポムたちは、自分たちの食い意地を優先させてるっぽいけど、ルルゥは美味しい食材が手に入れば嬉しいわけで。
ポムたちってば、美味しいものを作るルルゥが一番大事なんだよね。こればっかりは仕方ない。
途中でセリウスさまが空に小型ナイフ投げて鳥落としたり、セバスチャンがムチで蜂を叩き落としたり、ウォレス男爵たちも、私もびっくりだった。
セバスチャンってばムチ使うの!?初めて知った。ジュリアスさまが言うには、他領でいきなり魔法を打ち出せないからムチを使っただけで、普段は風魔法を使うんだって。
いきなりムチも大概だと思うんだけど、魔法よりは良いのかな??
「いやぁ、すごい早業でしたねぇ」
「それほどでも」
ウォレス家の護衛さんと騎士さんが気付く前に動いちゃったから、格の差にビビるよね。グレーデン領は王都貴族が言うには、超危険区域指定なので、そこで日々鍛えてる人たちと自分を比べたらダメなの。
「蜂が出たってことは蜂蜜見つかりますか」
「そうですね。今の時期だとアカシヤの木の蜜ですかね」
樹木の蜜!!
これにはシャムが飛んで喜んだ。好きみたい。
蜂の巣を探しつつ、樹木の調査もした結果、蜂の巣は三個、樹液はシロップと、ジャスパーがここほれワンワンして、自然薯見つけたりした。
ここの蜂は普通のサイズだった。
小さくても蜂は蜂なので私は怖いんだけど、アズライトが尻尾で落としたり、セバスチャンがムチでバシバシ落として、「酒に漬けるか」って。案外ワイルドだったのね。
自然薯はグレーデンでも採れるけど、今夜の食事にいただきたいな。
調査を終えて戻るとレオンくんとハインツくんがセリウスさまとチェイスさんとジェイクを待ち構えてて、その様子を見て毎日ほっこり。
一緒に寝るのは諦めたけど、お風呂と剣の稽古と夕食後の遊びの間はずっとくっ付いてる。
私はルルゥと厨房に入って、自然薯餅。造り酒屋さんの新酒試飲会で、擦った自然薯を出汁醤油で焼いて海苔巻いて食べるってのが売ってて、とても美味しかったので大好き。トロトロですよー。
山菜と自然薯の落とし汁も。採れたて新鮮。
キノコいっぱい使った炒め物を鳥肉のパリパリソテーにのせて。
ニキさんたちはルルゥのスパルタ?で毎夜パン生地とスープの仕込みをしてるので、若干クマが出来てる。でもルルゥがいる間に色々学びたいそうなのでガッツがすごい。
って言うか、ルルゥを見る目が尊敬超えて、崇拝になってる。
いずれ後輩を育てて、グレーデンに学びにきちゃうかも。
デザートは山で取れた果物をいっぱい使ったゼリーになった。プルルン草はウォレス領でも採れるので、材料に困らないはず。
私はルルゥに希望を少し話して、アズライトとポムたちの食事もお願いして、お部屋に戻った。
「良い匂いがするな」
髪にキノコや鳥肉の匂いついちゃったかな?
お部屋でジャスパーたちと寛いでいたジュリアスさまに抱っこされて髪の匂いを嗅がれる。
ジャスパーとポム、ティムたちにもフンフンと服や指の匂い嗅がれた。
「ポムたちのご飯はルルゥが運んできてくれるからもう少し待ってね」
「プッキュウ」
「モッキュン」
「ギャ」
「きゃん」
『早く食べたいんだぞ!』
サラとメルに着替えを出してもらって着替えてから、ジュリアスさまと一緒に食堂に。
廊下でチェイスさんとジェイクがレオンくんとハインツくんに追われていた。
廊下で鬼ごっこはよくないよー。
「みんな~、ご飯よ。戻ってらっしゃい」
ウォレス夫人はチェイスさんたちもまとめて子供のように食堂に追い立てる。
「「「きゃー」」」
チェイスさん、どう頑張ってもおじさんボイスなので、子供の声に混ざれないよ。
横でジェイクが冷たい目で見てるよ。
自分のお部屋から出てきたセリウスさまとセバスチャンによって子供たちは捕獲され、チェイスさんは、セバスチャンのムチチラ見せで静かになった。
ルークとセバスチャンって本当に同類なんだなぁ。笑顔がひんやりだもの。
全員が食堂に揃ったところで、ウォレス男爵の、
「神と精霊に感謝して」
の祈りで夕食タイム開始。
「これはなぁに」
「自然薯を擦って焼いたものに海の海藻を海苔にしたもこで挟んであるの」
レオンくんが自然薯餅に興味を示したので説明すると、パクンと食べた。
「おーいしいです」
お兄ちゃんの様子を確認していたハインツくんはが続いてパックン。
「にゅー」
ちょっとクセがあるかな?ハインツくんはちょっと渋い顔をしたと思ったら二個目を。
「おいし!!」
海苔は好評だった。アッガス産なのでグレーデンとの荷物のやり取りに追加で購入してくれることになった。
鳥肉パリパリソテーも気に入ってくれて、鳥を狩らねばって。
カエルの時も燃えてたけど、食に目覚めちゃったかな。
美味しいは正義。
ポムたちは、自分たちの食い意地を優先させてるっぽいけど、ルルゥは美味しい食材が手に入れば嬉しいわけで。
ポムたちってば、美味しいものを作るルルゥが一番大事なんだよね。こればっかりは仕方ない。
途中でセリウスさまが空に小型ナイフ投げて鳥落としたり、セバスチャンがムチで蜂を叩き落としたり、ウォレス男爵たちも、私もびっくりだった。
セバスチャンってばムチ使うの!?初めて知った。ジュリアスさまが言うには、他領でいきなり魔法を打ち出せないからムチを使っただけで、普段は風魔法を使うんだって。
いきなりムチも大概だと思うんだけど、魔法よりは良いのかな??
「いやぁ、すごい早業でしたねぇ」
「それほどでも」
ウォレス家の護衛さんと騎士さんが気付く前に動いちゃったから、格の差にビビるよね。グレーデン領は王都貴族が言うには、超危険区域指定なので、そこで日々鍛えてる人たちと自分を比べたらダメなの。
「蜂が出たってことは蜂蜜見つかりますか」
「そうですね。今の時期だとアカシヤの木の蜜ですかね」
樹木の蜜!!
これにはシャムが飛んで喜んだ。好きみたい。
蜂の巣を探しつつ、樹木の調査もした結果、蜂の巣は三個、樹液はシロップと、ジャスパーがここほれワンワンして、自然薯見つけたりした。
ここの蜂は普通のサイズだった。
小さくても蜂は蜂なので私は怖いんだけど、アズライトが尻尾で落としたり、セバスチャンがムチでバシバシ落として、「酒に漬けるか」って。案外ワイルドだったのね。
自然薯はグレーデンでも採れるけど、今夜の食事にいただきたいな。
調査を終えて戻るとレオンくんとハインツくんがセリウスさまとチェイスさんとジェイクを待ち構えてて、その様子を見て毎日ほっこり。
一緒に寝るのは諦めたけど、お風呂と剣の稽古と夕食後の遊びの間はずっとくっ付いてる。
私はルルゥと厨房に入って、自然薯餅。造り酒屋さんの新酒試飲会で、擦った自然薯を出汁醤油で焼いて海苔巻いて食べるってのが売ってて、とても美味しかったので大好き。トロトロですよー。
山菜と自然薯の落とし汁も。採れたて新鮮。
キノコいっぱい使った炒め物を鳥肉のパリパリソテーにのせて。
ニキさんたちはルルゥのスパルタ?で毎夜パン生地とスープの仕込みをしてるので、若干クマが出来てる。でもルルゥがいる間に色々学びたいそうなのでガッツがすごい。
って言うか、ルルゥを見る目が尊敬超えて、崇拝になってる。
いずれ後輩を育てて、グレーデンに学びにきちゃうかも。
デザートは山で取れた果物をいっぱい使ったゼリーになった。プルルン草はウォレス領でも採れるので、材料に困らないはず。
私はルルゥに希望を少し話して、アズライトとポムたちの食事もお願いして、お部屋に戻った。
「良い匂いがするな」
髪にキノコや鳥肉の匂いついちゃったかな?
お部屋でジャスパーたちと寛いでいたジュリアスさまに抱っこされて髪の匂いを嗅がれる。
ジャスパーとポム、ティムたちにもフンフンと服や指の匂い嗅がれた。
「ポムたちのご飯はルルゥが運んできてくれるからもう少し待ってね」
「プッキュウ」
「モッキュン」
「ギャ」
「きゃん」
『早く食べたいんだぞ!』
サラとメルに着替えを出してもらって着替えてから、ジュリアスさまと一緒に食堂に。
廊下でチェイスさんとジェイクがレオンくんとハインツくんに追われていた。
廊下で鬼ごっこはよくないよー。
「みんな~、ご飯よ。戻ってらっしゃい」
ウォレス夫人はチェイスさんたちもまとめて子供のように食堂に追い立てる。
「「「きゃー」」」
チェイスさん、どう頑張ってもおじさんボイスなので、子供の声に混ざれないよ。
横でジェイクが冷たい目で見てるよ。
自分のお部屋から出てきたセリウスさまとセバスチャンによって子供たちは捕獲され、チェイスさんは、セバスチャンのムチチラ見せで静かになった。
ルークとセバスチャンって本当に同類なんだなぁ。笑顔がひんやりだもの。
全員が食堂に揃ったところで、ウォレス男爵の、
「神と精霊に感謝して」
の祈りで夕食タイム開始。
「これはなぁに」
「自然薯を擦って焼いたものに海の海藻を海苔にしたもこで挟んであるの」
レオンくんが自然薯餅に興味を示したので説明すると、パクンと食べた。
「おーいしいです」
お兄ちゃんの様子を確認していたハインツくんはが続いてパックン。
「にゅー」
ちょっとクセがあるかな?ハインツくんはちょっと渋い顔をしたと思ったら二個目を。
「おいし!!」
海苔は好評だった。アッガス産なのでグレーデンとの荷物のやり取りに追加で購入してくれることになった。
鳥肉パリパリソテーも気に入ってくれて、鳥を狩らねばって。
カエルの時も燃えてたけど、食に目覚めちゃったかな。
美味しいは正義。
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