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二章
659話
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夕方になったので本日の森の散策は終了に。
ポムたちはもっと奥に可能性を感じているらしい。多分食い意地の方で。
この機会に、数ある森のウォレス男爵がまだほとんど調べてない森にも入らせてもらえる予定なので楽しみ。
グレーデン騎士の護衛付きで新たな物が発見できるチャンスなので、ウォレス男爵が嬉しい、私も嬉しいと言うウィンウィンなのだ。
「お帰りなさいませ」
「「おかえりっ!!」」
お屋敷に戻るとウォレス夫人とレオンくんとハインツくんが出迎えてくれて、レオンくんがチェイスさんにドーン、ハインツくんがセリウスさまにドーンと抱っこをせがみに来て可愛かった。
子供可愛いねぇ。
「おお!ただいま」
「ただいま戻りました」
遊んでほしくて、うずうずしていたのを「ちゃんとお勉強をしないと夜は遊べません」と夫人に言われて、今日のお勉強をとても頑張ったらしい。
「パパにもおかえりはぁ?」
ウォレス男爵がとっても切なげだ。
この年代の少年は無尽蔵に遊んでくれる相手が大好きなんだ。お父さんも追いかけっこや体当たりを延々と付き合えば、きっと好かれるよ。
うちのマッチョたちは一日中でも走れそうな体力お化けなので、今の期間だけマッチョにお任せしたら良いのだ。
「ご飯まであそぼ~」
「遊んでくださいー」
なんかセリウスさまの間延びした話し方に似て来た気がするよ。大丈夫かな。
「まぁまぁ、みなさんお疲れなのよ」
「そうだぞ。ご飯の後にしなさい」
「「ええ~」」
ウォレス夫妻はちゃんと躾をなさる親御さんにようだ。
令息たちは口を尖らせつつ納得。
「あとで遊んでくださる?」
ハインツくんが夫人の口調?で、小首を傾げて上目遣いして。
「ご飯の後に遊んでください」
レオンくんがお辞儀でお願い。ちょっと面白い。
普段の夫妻の様子が垣間見えるようで。
「あはは、じゃご飯をしっかり食べないとなー」
「そうだぞ。お残しするとこの怖いお兄ちゃんが怒るぞ」
チェイスさんがルルゥを指差して戯ける。
ルルゥは「オネエさんよっ」とは言えずに子供たちの前では我慢だ。多分あとでしばかれるよ。
「お残しません!」
「嫌いなのもがんばります!!」
うわぁ。ほんと可愛いなぁ。
「じゃぁ、二人とも手を洗いに行きしましょうね」
「「はーい」」
そんなわけで私たちも着替えにお部屋に。
一日森の中だったので〈洗浄〉魔法を使ってから、サラとメルが簡易なドレスを着せてくれる。
ジュリアスさまもラフめのジャケットで。
「ポムたちはこのご飯食べて待っててね?あとで実の研究するから」
「プッキュウ」
「モッキュン」
ルルゥ特製のパンやスープもあるのでご機嫌でいてくれてありがたい。
『我にはパバブの山盛りも出すが良いの』
『我はプリンがあると嬉しいんだぞ』
はいはい、その勢いで好きなの食べてたら最後の方困るかもよ?
「じゃ、行こうか」
準備が終わったのでお部屋を出て、途中でみんなと合流して食堂に。
「では、神と精霊の恵みに感謝して」
「「「「感謝して」」」」
食卓にはナッツたっぷりパンとイノシシソテーにキノコのソースと、フルーツサラダと野菜と山菜のスープ。
これは食物繊維がいっぱいで栄養満点だ。
こんなにお出しの出るキノコがあるのね。香りも強くて歯応えもシャキシャキシャクシャク、キュキュと色々な感触が楽しめるのだ。
「今日は村にボアの親子が出て新鮮なお肉が手に入りましたの」
ボアがって思ったら魔獣じゃないイノシシだった。それでも突進して来たら危ないよ。
「そう言えば牧場で待機している騎士さまたちからも魔獣肉を頂いたそうで明日お出し出来そうです」
わ。ラヴァたちが暇で狩りに出ちゃったかな。ジュリアスさまを見たらウォレス男爵や近隣領主から狩の許可は出てると教えてくれた。
魔の森は基本的には狩猟行為は自由なんだけど、ワイバーンの飛行許可はいるので、グレーデン家が通行する航路にある領地の領主には狩猟許可も求めてあるんだって。
無料で魔の森の脅威を減らして貰える機会を拒否する領主はいない。
グレーデン家の対立派閥か、辺境三家を見下してる家門にはそもそも通らない計画なので、問題なしだ。
「魔獣肉っておいしいの?」
ハインツくんがきょとんとしている。
「たまーに食べてるでしょう?」
「んー?」
あら、何の肉かいちいち聞かないよね?私も聞かないよ。
「じゅわっとして元気になる気がするお肉だよ」
レオンくんは味の違いがわかる男の子だった。
「元気でるですか」
んー、お肉は普通にどんなのでも力になる気がしないでもない。
「あらぁ?じゃぁ明日の夜はお肉の料理を私に作らせて欲しいです」
子供たちの可愛さにルルゥがウォレス男爵に厨房の使用許可を願った。
「今夜、今日のフロッグや木の実の下拵えもしたいので」
「ああ~!!唐揚げ!!お願いいたします」
ウォレス男爵は唐揚げの話を思い出したようだ。私もちょっと忘れてた。
「「「からあげ??」」」
明日の夕食はみんな顎が外れちゃう予感。
あ、木の実も分量が調整できたら美味しいクッキーが出来ちゃうんだ。
今夜の仕込みは私も参加をお願いしたら、夫人がお料理をってびっくりされちゃった。
「うちの妻は料理上手なんです」
「まぁ!」
ジュリアスさまは惚気ちゃって、セリウスさまがニヤニヤしちゃったよ。
ポムたちはもっと奥に可能性を感じているらしい。多分食い意地の方で。
この機会に、数ある森のウォレス男爵がまだほとんど調べてない森にも入らせてもらえる予定なので楽しみ。
グレーデン騎士の護衛付きで新たな物が発見できるチャンスなので、ウォレス男爵が嬉しい、私も嬉しいと言うウィンウィンなのだ。
「お帰りなさいませ」
「「おかえりっ!!」」
お屋敷に戻るとウォレス夫人とレオンくんとハインツくんが出迎えてくれて、レオンくんがチェイスさんにドーン、ハインツくんがセリウスさまにドーンと抱っこをせがみに来て可愛かった。
子供可愛いねぇ。
「おお!ただいま」
「ただいま戻りました」
遊んでほしくて、うずうずしていたのを「ちゃんとお勉強をしないと夜は遊べません」と夫人に言われて、今日のお勉強をとても頑張ったらしい。
「パパにもおかえりはぁ?」
ウォレス男爵がとっても切なげだ。
この年代の少年は無尽蔵に遊んでくれる相手が大好きなんだ。お父さんも追いかけっこや体当たりを延々と付き合えば、きっと好かれるよ。
うちのマッチョたちは一日中でも走れそうな体力お化けなので、今の期間だけマッチョにお任せしたら良いのだ。
「ご飯まであそぼ~」
「遊んでくださいー」
なんかセリウスさまの間延びした話し方に似て来た気がするよ。大丈夫かな。
「まぁまぁ、みなさんお疲れなのよ」
「そうだぞ。ご飯の後にしなさい」
「「ええ~」」
ウォレス夫妻はちゃんと躾をなさる親御さんにようだ。
令息たちは口を尖らせつつ納得。
「あとで遊んでくださる?」
ハインツくんが夫人の口調?で、小首を傾げて上目遣いして。
「ご飯の後に遊んでください」
レオンくんがお辞儀でお願い。ちょっと面白い。
普段の夫妻の様子が垣間見えるようで。
「あはは、じゃご飯をしっかり食べないとなー」
「そうだぞ。お残しするとこの怖いお兄ちゃんが怒るぞ」
チェイスさんがルルゥを指差して戯ける。
ルルゥは「オネエさんよっ」とは言えずに子供たちの前では我慢だ。多分あとでしばかれるよ。
「お残しません!」
「嫌いなのもがんばります!!」
うわぁ。ほんと可愛いなぁ。
「じゃぁ、二人とも手を洗いに行きしましょうね」
「「はーい」」
そんなわけで私たちも着替えにお部屋に。
一日森の中だったので〈洗浄〉魔法を使ってから、サラとメルが簡易なドレスを着せてくれる。
ジュリアスさまもラフめのジャケットで。
「ポムたちはこのご飯食べて待っててね?あとで実の研究するから」
「プッキュウ」
「モッキュン」
ルルゥ特製のパンやスープもあるのでご機嫌でいてくれてありがたい。
『我にはパバブの山盛りも出すが良いの』
『我はプリンがあると嬉しいんだぞ』
はいはい、その勢いで好きなの食べてたら最後の方困るかもよ?
「じゃ、行こうか」
準備が終わったのでお部屋を出て、途中でみんなと合流して食堂に。
「では、神と精霊の恵みに感謝して」
「「「「感謝して」」」」
食卓にはナッツたっぷりパンとイノシシソテーにキノコのソースと、フルーツサラダと野菜と山菜のスープ。
これは食物繊維がいっぱいで栄養満点だ。
こんなにお出しの出るキノコがあるのね。香りも強くて歯応えもシャキシャキシャクシャク、キュキュと色々な感触が楽しめるのだ。
「今日は村にボアの親子が出て新鮮なお肉が手に入りましたの」
ボアがって思ったら魔獣じゃないイノシシだった。それでも突進して来たら危ないよ。
「そう言えば牧場で待機している騎士さまたちからも魔獣肉を頂いたそうで明日お出し出来そうです」
わ。ラヴァたちが暇で狩りに出ちゃったかな。ジュリアスさまを見たらウォレス男爵や近隣領主から狩の許可は出てると教えてくれた。
魔の森は基本的には狩猟行為は自由なんだけど、ワイバーンの飛行許可はいるので、グレーデン家が通行する航路にある領地の領主には狩猟許可も求めてあるんだって。
無料で魔の森の脅威を減らして貰える機会を拒否する領主はいない。
グレーデン家の対立派閥か、辺境三家を見下してる家門にはそもそも通らない計画なので、問題なしだ。
「魔獣肉っておいしいの?」
ハインツくんがきょとんとしている。
「たまーに食べてるでしょう?」
「んー?」
あら、何の肉かいちいち聞かないよね?私も聞かないよ。
「じゅわっとして元気になる気がするお肉だよ」
レオンくんは味の違いがわかる男の子だった。
「元気でるですか」
んー、お肉は普通にどんなのでも力になる気がしないでもない。
「あらぁ?じゃぁ明日の夜はお肉の料理を私に作らせて欲しいです」
子供たちの可愛さにルルゥがウォレス男爵に厨房の使用許可を願った。
「今夜、今日のフロッグや木の実の下拵えもしたいので」
「ああ~!!唐揚げ!!お願いいたします」
ウォレス男爵は唐揚げの話を思い出したようだ。私もちょっと忘れてた。
「「「からあげ??」」」
明日の夕食はみんな顎が外れちゃう予感。
あ、木の実も分量が調整できたら美味しいクッキーが出来ちゃうんだ。
今夜の仕込みは私も参加をお願いしたら、夫人がお料理をってびっくりされちゃった。
「うちの妻は料理上手なんです」
「まぁ!」
ジュリアスさまは惚気ちゃって、セリウスさまがニヤニヤしちゃったよ。
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