669 / 764
二章
658話
しおりを挟む
歩いてると鼻がツンとするような葉っぱの木を見つけた。
これはポムたちの欲しいらしい辛い種が採れる実らしい。
「これ気になりますか?」
実の過食部は苦いからウォレス領は食べないらしく、木材は虫が付きにくく樹皮は胃痛に効くらしい。
なんてこった!!!
重曹とベーキングパウダーのあいのこみたいなのが見つかりましてござる。
クリーム状の!!謎の実過ぎる。
実が大きくなっていくと最後は弾け散る危険物だそう。何それ怖い。
種は渋苦いらしい。ポムとティムには美味しいの!?
鑑定では苦い木、爆烈の実ってそのまんま、この世界では名前が付けられず、苦いと爆発って言うイメージしかないから。
多分ポムがいずれうん○種を出してくれるだろうけど、危険物過ぎる。
「この実は爆発する兆候とかわかりますか?」
「そうですねぇ、実に亀裂が出始めて全体が網状になると破裂します」
見た目がメロン!!!
私とポムたちがフンフンと真剣に頷いてるのをウォレス男爵たちは不思議そうに見る。
彼らには珍しくない木なんだろう。
「まず虫除けっていう時点で売れる木ですよね?」
「えぇ?ハーブとかの方が売れますよね?」
木材が売れないって意識が強いようだ。
確かに木はどこにでもあるけどさ。
これとっても凄いのよ!
「木材としても魅力的ですが木の実は多分王家も欲しがりますよ!」
「「「はぇぇええええ!!!?」」」
凄い驚き方だよ。
ウォレス固有種では無さそうだけど、グレーデンでは見た事がないってジュリアスさまが。グレーデンにあればポムたちがすでに見つけてるよね。
「ねぇ?これ何に使うつもりぃ?」
ルルゥがこそっと聞いてくる。
「この実ねぇ、クッキーとかケーキを今までより美味しくする可能性を秘めた実なんだよ」
「「「「!!???」」」」
ルルゥ、セバスチャン、ポム、ティムが衝撃を受けた。
「今よりですってぇ!!??」
今はケーキやクッキー作りに使ってるのはほとんどパン用に用意した酵母を応用してるか、ルルゥたちのふわふわメレンゲ作りの成果だよ。
ジュリアスさまごとガクガク揺らされた。
「リーシャさま!!今夜使い方を教えてくださいね!!?」
一応人前なので丁寧にお話ししてくれるけど、ジュリアスさまをガクガクさせてたら台無しなの。
「プッキュウウ」
「モッキュゥ」
『・・・』
キュルンとおねだりの眼差しが可愛い。
「我々もぜひ教えて頂きたいです」
そんなわけで急遽、実を収穫。
ポムたちも実を落とすのに協力してくれたけど、破裂が怖いので亀裂が少ないのをお願いした。
枝を揺らしたからか一個破裂してアランと庇おうとしたルルゥは苦いクリームを浴びた。
「・・・ウェ」
「大丈夫?」
白いドロドロを浴びた二人・・・腐りたくなるなぁ。
すぐさま〈洗浄〉魔法でですっきりしちゃった。
「種は落ちてないですね」
「種ごと砕けてるのではないですかねぇ」
え、かなりの衝撃だよね?思わずルルゥとアランを見た。
「こんなのは魔獣討伐でも普通に受ける衝撃ですよ」
ウォレス男爵たちもドン引きだよ。そんな普通はないよ。
「父上の拳とかのが凄い衝撃だよー」
「そうだな」
まぁそうですね・・・。
グレーデンの普通が他所では通じないんだよ~。
この会話で、うちの騎士さんたちと訓練する予定の護衛さんたちが真っ青になっちゃった。
対抗戦を棄権しそうだね。
ポムとティムが実を割って種を食べたいとジェスチャーしてきたんだけど、割る時は弾けないように考えないとだよ。
「お菓子作る時まで待ってね」
「プキュ」
「モキュ」
ポムとティム、ディディエが残念そうだ。
シャムはきゅん?と首を傾げてて、ジャスパーとアズライトは静かにしてる。
「そのペットたちは人の言葉を理解できてるようですねぇ」
「そんなわけないですよ」
ウォレス男爵と部下さんがワハハと笑ってる中、ポムとティムがしまった!と尻尾をボフンとさせた。
すでに欲しい実をゲットしようと誘導してる時点で怪しいのだけど、ウォレス男爵たちがのんびりした人で良かったね。
しかも体毛の色が特殊でもグレーデンの固有種かなって流してくれるおおらかさ。
「森に出る獣は可愛いのもいますが懐きませんから、この子たちは凄い人懐こくて驚きますよ。コツでもあるんでしょうかねぇ」
コツは美味しいクッキーですって、説明出来ないね。
「こちらの木は樹液がネバネバなので木材としては使えないのです」
資料を見せてもらっていた期待大な木だ。
「ご希望を受けてこちらの樽に樹液を貯めております」
まだ半分くらい。かなり時間がかかるかなぁ?
鑑定してみたら、松脂っぽい物だった。これに素材を足せば、接着、定着剤、伸びないゴムなどを作れる。
伸びない!!!!!弾力!!!!
これはこれで有用!!!!
「これも良いものが出来そうです」
パンツのゴムはないけど、ゴム長靴が出来るよう!!
これはポムたちの欲しいらしい辛い種が採れる実らしい。
「これ気になりますか?」
実の過食部は苦いからウォレス領は食べないらしく、木材は虫が付きにくく樹皮は胃痛に効くらしい。
なんてこった!!!
重曹とベーキングパウダーのあいのこみたいなのが見つかりましてござる。
クリーム状の!!謎の実過ぎる。
実が大きくなっていくと最後は弾け散る危険物だそう。何それ怖い。
種は渋苦いらしい。ポムとティムには美味しいの!?
鑑定では苦い木、爆烈の実ってそのまんま、この世界では名前が付けられず、苦いと爆発って言うイメージしかないから。
多分ポムがいずれうん○種を出してくれるだろうけど、危険物過ぎる。
「この実は爆発する兆候とかわかりますか?」
「そうですねぇ、実に亀裂が出始めて全体が網状になると破裂します」
見た目がメロン!!!
私とポムたちがフンフンと真剣に頷いてるのをウォレス男爵たちは不思議そうに見る。
彼らには珍しくない木なんだろう。
「まず虫除けっていう時点で売れる木ですよね?」
「えぇ?ハーブとかの方が売れますよね?」
木材が売れないって意識が強いようだ。
確かに木はどこにでもあるけどさ。
これとっても凄いのよ!
「木材としても魅力的ですが木の実は多分王家も欲しがりますよ!」
「「「はぇぇええええ!!!?」」」
凄い驚き方だよ。
ウォレス固有種では無さそうだけど、グレーデンでは見た事がないってジュリアスさまが。グレーデンにあればポムたちがすでに見つけてるよね。
「ねぇ?これ何に使うつもりぃ?」
ルルゥがこそっと聞いてくる。
「この実ねぇ、クッキーとかケーキを今までより美味しくする可能性を秘めた実なんだよ」
「「「「!!???」」」」
ルルゥ、セバスチャン、ポム、ティムが衝撃を受けた。
「今よりですってぇ!!??」
今はケーキやクッキー作りに使ってるのはほとんどパン用に用意した酵母を応用してるか、ルルゥたちのふわふわメレンゲ作りの成果だよ。
ジュリアスさまごとガクガク揺らされた。
「リーシャさま!!今夜使い方を教えてくださいね!!?」
一応人前なので丁寧にお話ししてくれるけど、ジュリアスさまをガクガクさせてたら台無しなの。
「プッキュウウ」
「モッキュゥ」
『・・・』
キュルンとおねだりの眼差しが可愛い。
「我々もぜひ教えて頂きたいです」
そんなわけで急遽、実を収穫。
ポムたちも実を落とすのに協力してくれたけど、破裂が怖いので亀裂が少ないのをお願いした。
枝を揺らしたからか一個破裂してアランと庇おうとしたルルゥは苦いクリームを浴びた。
「・・・ウェ」
「大丈夫?」
白いドロドロを浴びた二人・・・腐りたくなるなぁ。
すぐさま〈洗浄〉魔法でですっきりしちゃった。
「種は落ちてないですね」
「種ごと砕けてるのではないですかねぇ」
え、かなりの衝撃だよね?思わずルルゥとアランを見た。
「こんなのは魔獣討伐でも普通に受ける衝撃ですよ」
ウォレス男爵たちもドン引きだよ。そんな普通はないよ。
「父上の拳とかのが凄い衝撃だよー」
「そうだな」
まぁそうですね・・・。
グレーデンの普通が他所では通じないんだよ~。
この会話で、うちの騎士さんたちと訓練する予定の護衛さんたちが真っ青になっちゃった。
対抗戦を棄権しそうだね。
ポムとティムが実を割って種を食べたいとジェスチャーしてきたんだけど、割る時は弾けないように考えないとだよ。
「お菓子作る時まで待ってね」
「プキュ」
「モキュ」
ポムとティム、ディディエが残念そうだ。
シャムはきゅん?と首を傾げてて、ジャスパーとアズライトは静かにしてる。
「そのペットたちは人の言葉を理解できてるようですねぇ」
「そんなわけないですよ」
ウォレス男爵と部下さんがワハハと笑ってる中、ポムとティムがしまった!と尻尾をボフンとさせた。
すでに欲しい実をゲットしようと誘導してる時点で怪しいのだけど、ウォレス男爵たちがのんびりした人で良かったね。
しかも体毛の色が特殊でもグレーデンの固有種かなって流してくれるおおらかさ。
「森に出る獣は可愛いのもいますが懐きませんから、この子たちは凄い人懐こくて驚きますよ。コツでもあるんでしょうかねぇ」
コツは美味しいクッキーですって、説明出来ないね。
「こちらの木は樹液がネバネバなので木材としては使えないのです」
資料を見せてもらっていた期待大な木だ。
「ご希望を受けてこちらの樽に樹液を貯めております」
まだ半分くらい。かなり時間がかかるかなぁ?
鑑定してみたら、松脂っぽい物だった。これに素材を足せば、接着、定着剤、伸びないゴムなどを作れる。
伸びない!!!!!弾力!!!!
これはこれで有用!!!!
「これも良いものが出来そうです」
パンツのゴムはないけど、ゴム長靴が出来るよう!!
586
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる