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二章
656話
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ウォレス家の客間に備え付けのお風呂は檜風呂だった。正確には檜ではないんだけど香りの良い木材。
お世話に来てくれた侍女さんによるとお客様がくる予定になると木材を取り替えているそうで、めっちゃ贅沢な木材の使い方だ。
「木は腐るほどありますから」
って笑ってる。
入浴の介助は断ると「新婚さまのお邪魔は野暮でしたね」って。
もう新婚ってほどでもない気がするけど、って言うか他所のお宅のお風呂で盛らないでしょ。
「リーシャのお宿のような風呂だな」
和風ではないけど、温もりのある作りだね。
「木の香りって癒されるんです」
小さめな麻袋に入ったウッドチップが湯船に浮いてて、木の香りがマシマシで良い気分。
ジュリアスさまが脚を伸ばしてまったり出来る大きさなのも嬉しいね。
一応ウォレス男爵と侍女さんに確認してOKを頂いたので、アズライトたちも湯船に浮かんでる。
ポムとティムは麻袋を抱っこしてラッコみたいになってる。背泳ぎ?
『我も気持ちがいいんだぞ』
ジャスパーは浴槽のヘリに顎をおいてくつろいでいる。
『ビリビリとジェットスパがあると良いんだがの』
木製の風呂には装置つけてないでしょ。
お風呂をゆっくり堪能して出ると、お酒とおつまみを用意してくれていた。
「こちらは果実と蜂蜜を使って作られたお酒だそうです」
サラとメルがウォレス家が用意してくれた物を説明してくれた。
何とスモークした鶏肉ジャーキーとチーズが出てきたよ。
名産ありまくりじゃない??
燻製小屋でもあるのかな?見せてもらえると嬉しいなぁ。
「ふむ、リーシャが作ってくれた燻製に似ているな」
「使っている木材と燻した時間の差だと思います」
ちょっと煙臭いけどお酒に合うおつまみだ。
お酒はウィスキーみたいなのに果実と蜂蜜で、果物は取り除いて飲むそう。
飲みやすくてまろやか。
ウィスキーの果物漬けやスパイス漬けはメグミが飲んだことある。
こっちのウィスキーは少しクセが強いけど、蜂蜜を入れることで優しい味になったのかな。
「酒はリーシャのに慣れてると雑味が気になるな」
『我はこの取り出した果実、気に入ったぞ』
それはもう酒の味しかしないでしょ。
ポムたちも気に入ってガジガジ噛んでる。君たちも飲兵衛すぎなのよ。
「帰ったらみんなの好きな果物を入れてみようね」
「プッキュ」
「モッキュ」
お酒に使う果物は全部タンクに入れてしまうから、果物をお酒に漬けるのはサングリアの時くらいよね。
ホットワインはアルコールが飛ぶから却下よ。
寝ようとベッドに入ったら、ポムとティムは森に行きたいと言うので、大丈夫かなって思ったらアズライトがつきそうって。
「迷子にならないようにね」
「プッキュン」
「モッキュン」
窓を開けて見送ると森からホーホーとかキーキーとか鳴き声が響く。
魔獣は少ないらしいので大丈夫かな?
「それぞれ強いから大丈夫だろう」
ジャスパーは『夜は寝るんだぞ』って一緒にベッドに。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
しばらくは慣れないベッドで寝付けないかなっと思ってたけど、案外スゥッと寝ちゃった。
目が覚めれば、ジュリアスさまにガッチリ。また寝相が悪かったのかも。
ポムとティム、アズライトもソファで寝ていた。ジュリアスさまが入れてくれたのかしら。
朝の森から聞こえるのは、小鳥の鳴き声っぽい。森には鳥がいっぱいいるのかなぁ。
「ん、おはよう」
「おはようございます」
ジュリアスさまが目を開く。
ジャスパーはベッドサイドにベローンと半分くらい落ちて寝てる。
「少し小寒いか?」
「そうですね。グレーデンでは感じない冷気ですね」
二人で外を見ると朝靄?
霧がかった景色が見えた。
「着替えようか」
ジュリアスさまがベルを鳴らすとサラとメル、ウォレス家の侍女さん(カーニャと言うらしい)が来てくれた。
「おはようございます」
「「おはようございます」」
気持ちのいい笑顔で洗顔用のお湯と白湯(果梨入り)を持ってきてくれた。
「グレーデン領は温暖な気候だそうで温まってくださいね」
お布団には毛皮や毛布のような掛け布団があって、温かく過ごせたよ。
でも白湯はホッとするね。
「日中は暖かいとのことなので羽織る物で調整しましょうね」
カーニャはサラとメルとテキパキと私の衣装を選んで、ジュリアスさまも動きやすいズボンにベストとジャケットを選んでくれた。
何とニーナが毛糸のパンツと腹巻きをサラとメルに預けていたそうだ。
手作り!!!妊婦さん、無理したーー!!
ちょっと涙が出ちゃうよね。
「マーベルハントよりは寒くないでしょうがって心配されてましたよ」
お部屋の中は暖炉などで調整できるけど森の中ではお腹冷やさないようにって。
「良かったな、リーシャ」
思わぬ贈り物にほっこり・・・、リンゴやイチゴはともかく、ポムとティムの絵が入ってるのすごい。
小学生の女の子感があるけど、可愛いから良いかな?
お世話に来てくれた侍女さんによるとお客様がくる予定になると木材を取り替えているそうで、めっちゃ贅沢な木材の使い方だ。
「木は腐るほどありますから」
って笑ってる。
入浴の介助は断ると「新婚さまのお邪魔は野暮でしたね」って。
もう新婚ってほどでもない気がするけど、って言うか他所のお宅のお風呂で盛らないでしょ。
「リーシャのお宿のような風呂だな」
和風ではないけど、温もりのある作りだね。
「木の香りって癒されるんです」
小さめな麻袋に入ったウッドチップが湯船に浮いてて、木の香りがマシマシで良い気分。
ジュリアスさまが脚を伸ばしてまったり出来る大きさなのも嬉しいね。
一応ウォレス男爵と侍女さんに確認してOKを頂いたので、アズライトたちも湯船に浮かんでる。
ポムとティムは麻袋を抱っこしてラッコみたいになってる。背泳ぎ?
『我も気持ちがいいんだぞ』
ジャスパーは浴槽のヘリに顎をおいてくつろいでいる。
『ビリビリとジェットスパがあると良いんだがの』
木製の風呂には装置つけてないでしょ。
お風呂をゆっくり堪能して出ると、お酒とおつまみを用意してくれていた。
「こちらは果実と蜂蜜を使って作られたお酒だそうです」
サラとメルがウォレス家が用意してくれた物を説明してくれた。
何とスモークした鶏肉ジャーキーとチーズが出てきたよ。
名産ありまくりじゃない??
燻製小屋でもあるのかな?見せてもらえると嬉しいなぁ。
「ふむ、リーシャが作ってくれた燻製に似ているな」
「使っている木材と燻した時間の差だと思います」
ちょっと煙臭いけどお酒に合うおつまみだ。
お酒はウィスキーみたいなのに果実と蜂蜜で、果物は取り除いて飲むそう。
飲みやすくてまろやか。
ウィスキーの果物漬けやスパイス漬けはメグミが飲んだことある。
こっちのウィスキーは少しクセが強いけど、蜂蜜を入れることで優しい味になったのかな。
「酒はリーシャのに慣れてると雑味が気になるな」
『我はこの取り出した果実、気に入ったぞ』
それはもう酒の味しかしないでしょ。
ポムたちも気に入ってガジガジ噛んでる。君たちも飲兵衛すぎなのよ。
「帰ったらみんなの好きな果物を入れてみようね」
「プッキュ」
「モッキュ」
お酒に使う果物は全部タンクに入れてしまうから、果物をお酒に漬けるのはサングリアの時くらいよね。
ホットワインはアルコールが飛ぶから却下よ。
寝ようとベッドに入ったら、ポムとティムは森に行きたいと言うので、大丈夫かなって思ったらアズライトがつきそうって。
「迷子にならないようにね」
「プッキュン」
「モッキュン」
窓を開けて見送ると森からホーホーとかキーキーとか鳴き声が響く。
魔獣は少ないらしいので大丈夫かな?
「それぞれ強いから大丈夫だろう」
ジャスパーは『夜は寝るんだぞ』って一緒にベッドに。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
しばらくは慣れないベッドで寝付けないかなっと思ってたけど、案外スゥッと寝ちゃった。
目が覚めれば、ジュリアスさまにガッチリ。また寝相が悪かったのかも。
ポムとティム、アズライトもソファで寝ていた。ジュリアスさまが入れてくれたのかしら。
朝の森から聞こえるのは、小鳥の鳴き声っぽい。森には鳥がいっぱいいるのかなぁ。
「ん、おはよう」
「おはようございます」
ジュリアスさまが目を開く。
ジャスパーはベッドサイドにベローンと半分くらい落ちて寝てる。
「少し小寒いか?」
「そうですね。グレーデンでは感じない冷気ですね」
二人で外を見ると朝靄?
霧がかった景色が見えた。
「着替えようか」
ジュリアスさまがベルを鳴らすとサラとメル、ウォレス家の侍女さん(カーニャと言うらしい)が来てくれた。
「おはようございます」
「「おはようございます」」
気持ちのいい笑顔で洗顔用のお湯と白湯(果梨入り)を持ってきてくれた。
「グレーデン領は温暖な気候だそうで温まってくださいね」
お布団には毛皮や毛布のような掛け布団があって、温かく過ごせたよ。
でも白湯はホッとするね。
「日中は暖かいとのことなので羽織る物で調整しましょうね」
カーニャはサラとメルとテキパキと私の衣装を選んで、ジュリアスさまも動きやすいズボンにベストとジャケットを選んでくれた。
何とニーナが毛糸のパンツと腹巻きをサラとメルに預けていたそうだ。
手作り!!!妊婦さん、無理したーー!!
ちょっと涙が出ちゃうよね。
「マーベルハントよりは寒くないでしょうがって心配されてましたよ」
お部屋の中は暖炉などで調整できるけど森の中ではお腹冷やさないようにって。
「良かったな、リーシャ」
思わぬ贈り物にほっこり・・・、リンゴやイチゴはともかく、ポムとティムの絵が入ってるのすごい。
小学生の女の子感があるけど、可愛いから良いかな?
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