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二章
653話
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今日のところは旅の疲れをと言われて、予定が何も入ってないとのこと。
普通の馬車旅行じゃないので半日だけど、ワイバーンを操縦してきたから疲れているだろうと言う配慮があるそう。
うちの騎士さんたちの体力は無尽蔵ですが、お心遣い痛み入りますってことで、私のゆっくりすることに。
でも令息たちは、恐れ多い気持ちがありつつ、ジュリアスさまやアモンさんに興味津々の様子。
大きめなお人が好ましい気持ちよく分かるよ。
「どうしたら大きくなれますか?」
「強さの秘訣は?」
なんて可愛い少年たち。
キラキラした目で仰ぎ見られたら、可愛いが大好きなうちの騎士さんたち瞬殺だよ。
お兄ちゃんがレオン・ウォレスくん十四才で弟くんがハインツ・ウォレスくん十二歳だそう。
ご両親が程よく混ざった優しげなお顔で大変ほっこりします。
男爵はアコード・ウォレスさんでご夫人はミレーナ・ウォレスさんだそう。
ジャスパーやポムたちに興味を持つ前にマッチョに行くなんて!!将来有望なマッチョスキーかと思ったら「強そう」だからだった。
セリウスさまが、「剣を習っているのか」と聞けば、「「はい」」って。
グレーデンのような危険地帯じゃないけど、獣や魔獣は出るので自衛のために剣術を習うんだそう。
ウォレス家の騎士さんたちもモゾモゾ様子を伺ってるので、訓練して欲しい感じかなぁ?
チェイスさんたちが令息たちの夕食まで訓練の付き合うことになって、私たちはお部屋に案内された。
木製の手の込んだ家具が置かれてて、素朴だけれど居心地の良い空間で嬉しくなる。
「素敵なお部屋を用意してくださってありがとうございます」
男爵と侍従さんがホッとしているのが分かる。気難しく思われてたかな?
「家具は全て我が領の職人が作っております」
何も名産がないと言っていたのに素晴らしい家具があるではないかね?
でも都会の人には少し地味かな。
「うちの家族が好きなタイプの家具だ」
お義父さまは好きそう。
「・・・!そうでございますか」
「私室や書斎に置いたら落ち着ける感じになりそうです」
長時間過ごす部屋にこそ置きたい感じ。
エレガントな白い家具も好きだけど、木の温もりがある家具も良いよね。
細工が凝っててとても丁寧に作られている。
「そうだな。執務室などに置くと合いそうだ」
私たちが気に入った様子を見て、涙ぐむ人までいる。
「申し訳ございません。王都に売り込もうにも地味だと一蹴されてますもので」
地方からは配送の問題がありそうだしな。
「ホーン辺境伯やマーベルハント侯爵家のような勤勉なお家に売り込むと売れると思いますよ」
華美さではなく機能美があって、一見わかりにくい高度技術を見受けられる細工が好まれそう。
「「「本当ですか!?」」」
木材素材の発見の前に商機を見出してしまった。
あ、薬棚とかアーロンお兄さまにプレゼントしても喜ばれるかも。
お祖父様にはロッキングチェアとか。
あとでデザイン書いてお願いしてみようかな。
男爵たちはこの喜びをみんなに伝えてくるとかで「では夕食の席で」って場を辞した。
「末長くお付き合い出来そうな人物で良かったですね」
セバスチャンは木材の素材が見つかった後、良好なお付き合いが出来そうだと判断したらしい。
「ウォレス男爵は良くも悪くもアクがないって評判だったからねー」
人が良すぎても問題っていう貴族のお付き合い。人を信用し過ぎて利用されやすくても困るから。
『我らを見て可愛いと言わないなんて生意気なんだぞ!』
生意気ではないでしょ。ジャスパーもポムたちも可愛いって言われすぎてるから、チヤホヤがなくてむくれている。
「プキュ・・・」
「モキュ・・・」
「ギャゥン・・・」
「きゃん!」
明らかにテンションが駄々下がり。シャムだけ「どうしたの?」って感じで首を傾げてる。
「毛玉が好きな人ばっかりじゃないんだよ」
『我もスルーされたの』
爬虫類はさらにハードルが上がるからね。
「獣を見慣れているんではないか?」
林業が主だった家業なら、森で可愛いのも怖いのも見慣れてるだろう。
「子供に懐かれると潰れるくらい捕まれるぞー」
あの子たちはもう分別がついてそうだけど、可愛いギュウゥーってされるかもっと言われたら、ポムたちは、毛をブワッとさせて、
「プッキュ!?」
「モッキュ!?」
「ギョワァ!?」
って震えちゃって、ジャスパーの毛皮に埋まろうとしてる。短毛なので隠れられないよ。
『くすぐったいんだぞ・・・』
そう言えば、今のところ子供に構われる場面が無かったかも。
セリウスさまたちはそれぞれ与えられたお部屋に移った。
普通の馬車旅行じゃないので半日だけど、ワイバーンを操縦してきたから疲れているだろうと言う配慮があるそう。
うちの騎士さんたちの体力は無尽蔵ですが、お心遣い痛み入りますってことで、私のゆっくりすることに。
でも令息たちは、恐れ多い気持ちがありつつ、ジュリアスさまやアモンさんに興味津々の様子。
大きめなお人が好ましい気持ちよく分かるよ。
「どうしたら大きくなれますか?」
「強さの秘訣は?」
なんて可愛い少年たち。
キラキラした目で仰ぎ見られたら、可愛いが大好きなうちの騎士さんたち瞬殺だよ。
お兄ちゃんがレオン・ウォレスくん十四才で弟くんがハインツ・ウォレスくん十二歳だそう。
ご両親が程よく混ざった優しげなお顔で大変ほっこりします。
男爵はアコード・ウォレスさんでご夫人はミレーナ・ウォレスさんだそう。
ジャスパーやポムたちに興味を持つ前にマッチョに行くなんて!!将来有望なマッチョスキーかと思ったら「強そう」だからだった。
セリウスさまが、「剣を習っているのか」と聞けば、「「はい」」って。
グレーデンのような危険地帯じゃないけど、獣や魔獣は出るので自衛のために剣術を習うんだそう。
ウォレス家の騎士さんたちもモゾモゾ様子を伺ってるので、訓練して欲しい感じかなぁ?
チェイスさんたちが令息たちの夕食まで訓練の付き合うことになって、私たちはお部屋に案内された。
木製の手の込んだ家具が置かれてて、素朴だけれど居心地の良い空間で嬉しくなる。
「素敵なお部屋を用意してくださってありがとうございます」
男爵と侍従さんがホッとしているのが分かる。気難しく思われてたかな?
「家具は全て我が領の職人が作っております」
何も名産がないと言っていたのに素晴らしい家具があるではないかね?
でも都会の人には少し地味かな。
「うちの家族が好きなタイプの家具だ」
お義父さまは好きそう。
「・・・!そうでございますか」
「私室や書斎に置いたら落ち着ける感じになりそうです」
長時間過ごす部屋にこそ置きたい感じ。
エレガントな白い家具も好きだけど、木の温もりがある家具も良いよね。
細工が凝っててとても丁寧に作られている。
「そうだな。執務室などに置くと合いそうだ」
私たちが気に入った様子を見て、涙ぐむ人までいる。
「申し訳ございません。王都に売り込もうにも地味だと一蹴されてますもので」
地方からは配送の問題がありそうだしな。
「ホーン辺境伯やマーベルハント侯爵家のような勤勉なお家に売り込むと売れると思いますよ」
華美さではなく機能美があって、一見わかりにくい高度技術を見受けられる細工が好まれそう。
「「「本当ですか!?」」」
木材素材の発見の前に商機を見出してしまった。
あ、薬棚とかアーロンお兄さまにプレゼントしても喜ばれるかも。
お祖父様にはロッキングチェアとか。
あとでデザイン書いてお願いしてみようかな。
男爵たちはこの喜びをみんなに伝えてくるとかで「では夕食の席で」って場を辞した。
「末長くお付き合い出来そうな人物で良かったですね」
セバスチャンは木材の素材が見つかった後、良好なお付き合いが出来そうだと判断したらしい。
「ウォレス男爵は良くも悪くもアクがないって評判だったからねー」
人が良すぎても問題っていう貴族のお付き合い。人を信用し過ぎて利用されやすくても困るから。
『我らを見て可愛いと言わないなんて生意気なんだぞ!』
生意気ではないでしょ。ジャスパーもポムたちも可愛いって言われすぎてるから、チヤホヤがなくてむくれている。
「プキュ・・・」
「モキュ・・・」
「ギャゥン・・・」
「きゃん!」
明らかにテンションが駄々下がり。シャムだけ「どうしたの?」って感じで首を傾げてる。
「毛玉が好きな人ばっかりじゃないんだよ」
『我もスルーされたの』
爬虫類はさらにハードルが上がるからね。
「獣を見慣れているんではないか?」
林業が主だった家業なら、森で可愛いのも怖いのも見慣れてるだろう。
「子供に懐かれると潰れるくらい捕まれるぞー」
あの子たちはもう分別がついてそうだけど、可愛いギュウゥーってされるかもっと言われたら、ポムたちは、毛をブワッとさせて、
「プッキュ!?」
「モッキュ!?」
「ギョワァ!?」
って震えちゃって、ジャスパーの毛皮に埋まろうとしてる。短毛なので隠れられないよ。
『くすぐったいんだぞ・・・』
そう言えば、今のところ子供に構われる場面が無かったかも。
セリウスさまたちはそれぞれ与えられたお部屋に移った。
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