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二章
652話
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再び空に上に。
周囲に結界を張ってるので空気抵抗や寒さは感じないけど、結構な上空なので景色が衛星画像のような緑と土と水みたいな感じ。
騎士さんたち、スカイダイビングとか全然怖がらないだろうなぁ。
魔法騎士さん付きで安全確保のした状態で、スカイダイビングを商売にしたら、ご夫人とかに人気出るかな??
補助で騎士と密着?とかでも良いかも。臨場感、緊張感たっぷりの中で強風と高度に恐怖してる中、逞しい騎士さんにがっしり守られ体験って、マッチョ好きを増やせそう。
騎士さんたち、結界無しだと無理かな?
帰ってから一応言ってみようかな。
普通にワイバーンで飛ぶのは他の領でも出来そうだけど、安全確保に自信があるってなるとグレーデンに並べるのはリュフェリーとホーンしかないはず。
極寒のホーンでスカイダイビングは無理だけど、短い春の間だけってレア度高そうだなぁ。
あ、私は無理よ?浮遊感苦手だし、急滑空とか死んじゃう。
ジェットコースターの直滑降とか無理だよ。
プレゼンはするけど、試験とかやれないぞ。
「ギュルォォーー♪」
「ギャギャギャーー♪」
「今日は長距離な上、大勢だから嬉しいようだな」
犬の散歩的にテンション上がってるラヴァたち。地面にいたらジャンプしてるかも。可愛いね。地響きすごいかも。
空の旅、障害が無ければ早い。
途中で大型の鳥が横切ったので、
「「唐揚げー」」
「ギョギョアアァアアー」
ってチェイスさんたちが倒して回収に行ったくらいの小さいアクシデントだけ。
通りすがりの鳥は見逃してあげたら良いのにって思うのは私だけのようだ。
みんなオヤツゲットって喜んでるよ。
おおよそ三時間程度でウォレス領に到着した。
指定された着地場所は牧草地。放牧する場所は点在してるらしく、今回はこちらを開けてくれたとのこと。
ウォレス領の騎士さんたちが待機してくれていた。
「ようこそ、グレーデン辺境伯家の皆様!」
「ワイバーンたちはこの場を好きに使ってください」
しっかり躾けられてる騎獣と判断して固定はしないで良いそうだ。戦力が違う他家でのこの対応は珍しいんだ。見慣れない大型獣を自由にさせるって勇気がある。
「立派な騎獣ですねぇ」
「こんな大人しいんですか」
ウォレス領では魔馬はいても騎獣はいないようで、多くの騎士さんは顔が強張ってるのだけど、二人ばかりテンション高く観察している。
ラヴァたちは戦場にも出る子たちなので気性は激しいけれど、主人である相方の指示は絶対なので、遠征地や配達などの任務中は、キリッと騎士さんの敬礼のように整列して待機してる。
休憩って言われるまで動かないよ。
「うちの魔の森にが大きいのは出ないんでこれは迫力です」
「いやぁ、騎獣はやっぱかっこいいです」
ドラゴンに憧れる少年か。
かなりおじさんだけど、目がキラキラ。
ラヴァたちは、褒められて好意を寄せられて嬉しくて、動きたい様子だ。
「うちの子達はみんな人懐こいんで触っても大丈夫ですよ」
ジュリアスさまがラヴァたちに動いて良いって許可するとラヴァたちは騎士さん二人を尻尾でチョンチョンしたり、鼻息かけたり。
あ、完全に遊び相手に認定したっぽい。
怖がってる騎士さんたちは、おずおずと指で尻尾に触れる。
「ギィギィー♪」
「ギャギャギャ」
うちの騎士さんが、ここを掻いてって言ってると教えると恐る恐る掻く。
「ギィギィー♫」
嬉しそうに首を揺らしてるのをみて、みんなでコリコリし始めた。
「すみません。やっぱり憧れがあるもんで」
「構わない。滞在中は喧しいかもしれんがよろしく頼む」
あ、この騎士隊長キロスさんという人は、ジュリアスさまを尊敬してるっぽい。頬が上気してて手が震えてる。恋する乙女のような震えっぷり。可愛いおじさん発見だ。
「あー、ようこそ!いらっしゃいませ。お出迎えが遅れて申し訳ありません」
ウォレス男爵は、私たちの到着を聞きつけて走ってきたらしく汗だくだ。
「構わない。わざわざありがとう」
うん。お家で待っててくださって良かったのに、って辺境伯相手だと無理かな。
「このような何も無いウォレス領ですが、心より歓迎いたします」
自然豊かで良いと思うのだけど、領主としては経営とか色々悩ましいんだろうなぁ。
「グレーデンの地も似たような土地ばかりだが自然が助けてくれている。嘆きことはない」
ジュリアスさまがそう言うとウォレス男爵はちょっぴり泣いた。
見ないふりだよ。
ラヴァたちとお世話隊の騎士さんとはお別れして、ウォレス男爵のお屋敷に案内された。
お屋敷では夫人と令息たちが、なんとか笑顔を維持した感じでお出迎えしてくれた。
ワイバーンの姿を見て、遠目ではあっても怖かったようだ。
この領地は魔の森はあるものの弱い魔獣しか出ない比較的安全な場所なので大型のワイバーンは未知の生き物だ。
それと王都から遠いので、令息たちは身分が格上の領主と会う機会がほぼ無かったらしく。
「お、お会いできて光栄です」
「は、初めまして」
大領地の領主で、国の中でも上位の騎士でもあるジュリアスさまに、萎縮しちゃってるっぽい。
周囲に結界を張ってるので空気抵抗や寒さは感じないけど、結構な上空なので景色が衛星画像のような緑と土と水みたいな感じ。
騎士さんたち、スカイダイビングとか全然怖がらないだろうなぁ。
魔法騎士さん付きで安全確保のした状態で、スカイダイビングを商売にしたら、ご夫人とかに人気出るかな??
補助で騎士と密着?とかでも良いかも。臨場感、緊張感たっぷりの中で強風と高度に恐怖してる中、逞しい騎士さんにがっしり守られ体験って、マッチョ好きを増やせそう。
騎士さんたち、結界無しだと無理かな?
帰ってから一応言ってみようかな。
普通にワイバーンで飛ぶのは他の領でも出来そうだけど、安全確保に自信があるってなるとグレーデンに並べるのはリュフェリーとホーンしかないはず。
極寒のホーンでスカイダイビングは無理だけど、短い春の間だけってレア度高そうだなぁ。
あ、私は無理よ?浮遊感苦手だし、急滑空とか死んじゃう。
ジェットコースターの直滑降とか無理だよ。
プレゼンはするけど、試験とかやれないぞ。
「ギュルォォーー♪」
「ギャギャギャーー♪」
「今日は長距離な上、大勢だから嬉しいようだな」
犬の散歩的にテンション上がってるラヴァたち。地面にいたらジャンプしてるかも。可愛いね。地響きすごいかも。
空の旅、障害が無ければ早い。
途中で大型の鳥が横切ったので、
「「唐揚げー」」
「ギョギョアアァアアー」
ってチェイスさんたちが倒して回収に行ったくらいの小さいアクシデントだけ。
通りすがりの鳥は見逃してあげたら良いのにって思うのは私だけのようだ。
みんなオヤツゲットって喜んでるよ。
おおよそ三時間程度でウォレス領に到着した。
指定された着地場所は牧草地。放牧する場所は点在してるらしく、今回はこちらを開けてくれたとのこと。
ウォレス領の騎士さんたちが待機してくれていた。
「ようこそ、グレーデン辺境伯家の皆様!」
「ワイバーンたちはこの場を好きに使ってください」
しっかり躾けられてる騎獣と判断して固定はしないで良いそうだ。戦力が違う他家でのこの対応は珍しいんだ。見慣れない大型獣を自由にさせるって勇気がある。
「立派な騎獣ですねぇ」
「こんな大人しいんですか」
ウォレス領では魔馬はいても騎獣はいないようで、多くの騎士さんは顔が強張ってるのだけど、二人ばかりテンション高く観察している。
ラヴァたちは戦場にも出る子たちなので気性は激しいけれど、主人である相方の指示は絶対なので、遠征地や配達などの任務中は、キリッと騎士さんの敬礼のように整列して待機してる。
休憩って言われるまで動かないよ。
「うちの魔の森にが大きいのは出ないんでこれは迫力です」
「いやぁ、騎獣はやっぱかっこいいです」
ドラゴンに憧れる少年か。
かなりおじさんだけど、目がキラキラ。
ラヴァたちは、褒められて好意を寄せられて嬉しくて、動きたい様子だ。
「うちの子達はみんな人懐こいんで触っても大丈夫ですよ」
ジュリアスさまがラヴァたちに動いて良いって許可するとラヴァたちは騎士さん二人を尻尾でチョンチョンしたり、鼻息かけたり。
あ、完全に遊び相手に認定したっぽい。
怖がってる騎士さんたちは、おずおずと指で尻尾に触れる。
「ギィギィー♪」
「ギャギャギャ」
うちの騎士さんが、ここを掻いてって言ってると教えると恐る恐る掻く。
「ギィギィー♫」
嬉しそうに首を揺らしてるのをみて、みんなでコリコリし始めた。
「すみません。やっぱり憧れがあるもんで」
「構わない。滞在中は喧しいかもしれんがよろしく頼む」
あ、この騎士隊長キロスさんという人は、ジュリアスさまを尊敬してるっぽい。頬が上気してて手が震えてる。恋する乙女のような震えっぷり。可愛いおじさん発見だ。
「あー、ようこそ!いらっしゃいませ。お出迎えが遅れて申し訳ありません」
ウォレス男爵は、私たちの到着を聞きつけて走ってきたらしく汗だくだ。
「構わない。わざわざありがとう」
うん。お家で待っててくださって良かったのに、って辺境伯相手だと無理かな。
「このような何も無いウォレス領ですが、心より歓迎いたします」
自然豊かで良いと思うのだけど、領主としては経営とか色々悩ましいんだろうなぁ。
「グレーデンの地も似たような土地ばかりだが自然が助けてくれている。嘆きことはない」
ジュリアスさまがそう言うとウォレス男爵はちょっぴり泣いた。
見ないふりだよ。
ラヴァたちとお世話隊の騎士さんとはお別れして、ウォレス男爵のお屋敷に案内された。
お屋敷では夫人と令息たちが、なんとか笑顔を維持した感じでお出迎えしてくれた。
ワイバーンの姿を見て、遠目ではあっても怖かったようだ。
この領地は魔の森はあるものの弱い魔獣しか出ない比較的安全な場所なので大型のワイバーンは未知の生き物だ。
それと王都から遠いので、令息たちは身分が格上の領主と会う機会がほぼ無かったらしく。
「お、お会いできて光栄です」
「は、初めまして」
大領地の領主で、国の中でも上位の騎士でもあるジュリアスさまに、萎縮しちゃってるっぽい。
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