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二章
647話
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ルークは新婚二人きり生活も捨てがたいけど、ニーナの精神と身体の安定を優先した。
まぁ、ニーナの安全を優先しなかったらぶっ飛ばしますけど?
ただ、ニーナの実家はいいけど、サーキス家への連絡はギリギリまでやめて欲しいって、ルークがお義母さまに懇願してた。
母と姉が押しかけてきて居座りそうだからって。
いくらなんでも他家に嫁がれてるお姉さんは顔を見にきても居座らないよ。
「甘いんですよ!あの母と姉は自分の欲求が最優先です!しかも今はグレーデン領に来たくて仕方ないんで理由が出来たとこれ幸いとうちに住み込みますよ!?」
ルークが超真剣に訴えた。
「まぁ!いくらなんでもフローラちゃんもルシェリーちゃんも旦那さまとお子さんを放置しないわよぉ」
お義母さまがコロコロと笑うけど、ルルゥとジュリアスさまは、苦笑いしてる。
ありえちゃうんだね!?
「母上がリーシャやニーナにしたいと思うだろうことは大体サーキス子爵夫人もアルヴィナ伯爵夫人もしたいでしょうよ」
ジュリアスさまものつぶやきに「あら☆」って。お義母さまもはっちゃけそうだもんねぇ。
「フローラおばさまもアルヴィナちゃんも大奥様と同じ系統なのよねぇ」
「お前の母と姉も大概だぞ」
ルルゥが顔に持ってきた手の小指立てながら首を斜めにしてるのをジュリアスさまが突っ込んだ。
グイグイパワー全開で三家全員来たら泣くかも。
ニーナを早く休ませたいからと夕食は早めに解散。
ポムたちは今夜はニーナにサービスするんだと一緒に出て行った。
『我も行くべき?』
ジャスパーは今日はやめておこうね。ルークがすでにポムとティムを嫌そうに見てるから。
「ふぅ、愛妻家は予想外だったねー」
「溺愛って感じじゃなかったのに~」
セリウスさまとクラウスさまもびっくりな姿だったようだ。
「そうかしらぁ?あれは昔から興味のある相手には一途なのよぉ」
「「あー」」
弟二人は気の毒そうにジュリアスさまを見た。ルークに一生を捧げられてるねぇ。
「身内にいる分にはありがたいわよぉ」
「夫婦で兄さんとリーシャちゃんに忠義が厚いってありがたいよねー」
そんなわけで今夜からはサラとメルの二人が交代で待機してくれることになった。
「ニーナさまの分も頑張ります!」
「ニーナさまに心配されないようにバッチリやります」
とてもやる気に満ちた二人は可愛かった。
「改めてよろしくね」
今までもニーナの補佐についててくれたから心配はしてないよ。
もうお風呂に入って寝るだけなので、飲み物の用意だけお願いして、ジュリアスさまとアズライトとジャスパーとお部屋のお風呂に入った。
「はぁー」
今日はジュリアスさまにとってもインパクトが大きい一日だったようだ。
ルーク、ルルゥ、セバスチャンって同年代みんなまだ子供いなかったわけで。
『我は男の子がいいと思うんだぞ』
『そうだのぅ、オナゴであったら嫁に出さなそうな父親になりそうだの』
うわぁ。頑固親父まっしぐら。
「ニーナに似た可愛い女の子が良いなぁ」
『魔力的にルークに寄るだろうの』
むぃー。
ルークにそっくりだと美形度高くて婚約争奪戦になりそうだなぁ。
「まぁ、魔力の調整をすれば変わるが高い方が貴族としては生きやすいからな」
んー?クラウスさまは少しお義母さまにも似てるけど、ジュリアスさまやセリウスさまと大幅に魔力差がある気はしない。
「クラウスが生まれたころは父上も全盛期ほどじゃないし、お祖父様たちが失踪された頃で父上は精神的に不調で、母上は結婚後に魔力が上がったからなぁ」
お義父さまの全盛期が今よりすごいって当たり前?だけど、ビビるよ!どんだけー。
そしてお義母さまもすごいな?
「どっちでも無事生まれてくれれば良いんです」
ニーナの子楽しみ。ルークの子って言いたくないのはちょっと嫉妬?ウザい小姑になります☆
「女の子だと母上が張り切るなぁ」
「あー・・・」
それは私も張り切るよ。
ルークのお母様もお姉様もえらいことになるだろうなぁ。
「はぁー、俺はニーナにもヘタレと思われてたんだなぁ」
ジュリアスさまは相当心に刺さったようだ。
まぁ、一年以上清い関係とは思わないよ。
「乳母の夢を叶えないと一生嫌われそうだなぁ」
「子供は絶対出来るわけじゃないのでそこまでは思わないですよ」
いくらなんでも。
「・・・リーシャに何かあったら嫌だから」
これは身体が弱ってたのと小さいのとダブルの心配なんだろうな。
「私くらいでも産めますよ?マギー先生もいてくれるし」
万全の医療体制ってわけじゃないけど、なんなら超級ポーションも用意出来るしね。
「そうだな・・・。ナギの一行がアッガスから出航してからゆっくり考えよう」
まだゆっくり!!慎重だなぁ。
まぁもし妊娠中にグレーデンに立ち寄ってもらうなんてなったらジュリアスさまが心配でハゲるかも。
「そうですね。ちゃんと考えてください」
私はいつでもドンと来い!!なのだ。
やっぱり結婚したからには、ジュリアスさまに似た子供をマッチョに育てる夢を持ちたいね!
まぁ、ニーナの安全を優先しなかったらぶっ飛ばしますけど?
ただ、ニーナの実家はいいけど、サーキス家への連絡はギリギリまでやめて欲しいって、ルークがお義母さまに懇願してた。
母と姉が押しかけてきて居座りそうだからって。
いくらなんでも他家に嫁がれてるお姉さんは顔を見にきても居座らないよ。
「甘いんですよ!あの母と姉は自分の欲求が最優先です!しかも今はグレーデン領に来たくて仕方ないんで理由が出来たとこれ幸いとうちに住み込みますよ!?」
ルークが超真剣に訴えた。
「まぁ!いくらなんでもフローラちゃんもルシェリーちゃんも旦那さまとお子さんを放置しないわよぉ」
お義母さまがコロコロと笑うけど、ルルゥとジュリアスさまは、苦笑いしてる。
ありえちゃうんだね!?
「母上がリーシャやニーナにしたいと思うだろうことは大体サーキス子爵夫人もアルヴィナ伯爵夫人もしたいでしょうよ」
ジュリアスさまものつぶやきに「あら☆」って。お義母さまもはっちゃけそうだもんねぇ。
「フローラおばさまもアルヴィナちゃんも大奥様と同じ系統なのよねぇ」
「お前の母と姉も大概だぞ」
ルルゥが顔に持ってきた手の小指立てながら首を斜めにしてるのをジュリアスさまが突っ込んだ。
グイグイパワー全開で三家全員来たら泣くかも。
ニーナを早く休ませたいからと夕食は早めに解散。
ポムたちは今夜はニーナにサービスするんだと一緒に出て行った。
『我も行くべき?』
ジャスパーは今日はやめておこうね。ルークがすでにポムとティムを嫌そうに見てるから。
「ふぅ、愛妻家は予想外だったねー」
「溺愛って感じじゃなかったのに~」
セリウスさまとクラウスさまもびっくりな姿だったようだ。
「そうかしらぁ?あれは昔から興味のある相手には一途なのよぉ」
「「あー」」
弟二人は気の毒そうにジュリアスさまを見た。ルークに一生を捧げられてるねぇ。
「身内にいる分にはありがたいわよぉ」
「夫婦で兄さんとリーシャちゃんに忠義が厚いってありがたいよねー」
そんなわけで今夜からはサラとメルの二人が交代で待機してくれることになった。
「ニーナさまの分も頑張ります!」
「ニーナさまに心配されないようにバッチリやります」
とてもやる気に満ちた二人は可愛かった。
「改めてよろしくね」
今までもニーナの補佐についててくれたから心配はしてないよ。
もうお風呂に入って寝るだけなので、飲み物の用意だけお願いして、ジュリアスさまとアズライトとジャスパーとお部屋のお風呂に入った。
「はぁー」
今日はジュリアスさまにとってもインパクトが大きい一日だったようだ。
ルーク、ルルゥ、セバスチャンって同年代みんなまだ子供いなかったわけで。
『我は男の子がいいと思うんだぞ』
『そうだのぅ、オナゴであったら嫁に出さなそうな父親になりそうだの』
うわぁ。頑固親父まっしぐら。
「ニーナに似た可愛い女の子が良いなぁ」
『魔力的にルークに寄るだろうの』
むぃー。
ルークにそっくりだと美形度高くて婚約争奪戦になりそうだなぁ。
「まぁ、魔力の調整をすれば変わるが高い方が貴族としては生きやすいからな」
んー?クラウスさまは少しお義母さまにも似てるけど、ジュリアスさまやセリウスさまと大幅に魔力差がある気はしない。
「クラウスが生まれたころは父上も全盛期ほどじゃないし、お祖父様たちが失踪された頃で父上は精神的に不調で、母上は結婚後に魔力が上がったからなぁ」
お義父さまの全盛期が今よりすごいって当たり前?だけど、ビビるよ!どんだけー。
そしてお義母さまもすごいな?
「どっちでも無事生まれてくれれば良いんです」
ニーナの子楽しみ。ルークの子って言いたくないのはちょっと嫉妬?ウザい小姑になります☆
「女の子だと母上が張り切るなぁ」
「あー・・・」
それは私も張り切るよ。
ルークのお母様もお姉様もえらいことになるだろうなぁ。
「はぁー、俺はニーナにもヘタレと思われてたんだなぁ」
ジュリアスさまは相当心に刺さったようだ。
まぁ、一年以上清い関係とは思わないよ。
「乳母の夢を叶えないと一生嫌われそうだなぁ」
「子供は絶対出来るわけじゃないのでそこまでは思わないですよ」
いくらなんでも。
「・・・リーシャに何かあったら嫌だから」
これは身体が弱ってたのと小さいのとダブルの心配なんだろうな。
「私くらいでも産めますよ?マギー先生もいてくれるし」
万全の医療体制ってわけじゃないけど、なんなら超級ポーションも用意出来るしね。
「そうだな・・・。ナギの一行がアッガスから出航してからゆっくり考えよう」
まだゆっくり!!慎重だなぁ。
まぁもし妊娠中にグレーデンに立ち寄ってもらうなんてなったらジュリアスさまが心配でハゲるかも。
「そうですね。ちゃんと考えてください」
私はいつでもドンと来い!!なのだ。
やっぱり結婚したからには、ジュリアスさまに似た子供をマッチョに育てる夢を持ちたいね!
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