654 / 710
二章
643話
しおりを挟む
朝はドナドナだったジュリアスさまはあからさまに機嫌が良くなった。
大浴場で岩盤浴と薬湯を堪能。
ポムたちが岩盤浴でうつ伏せでデローンとしてるのが可愛い。
ジャスパーは腹天でいびきだよ。もふもふ天国。
アズライトは熱すぎるのはダメだと水風呂に浮いてる。
「やっと書類から解放される」
しみじみと呟くジュリアスさまをヨシヨシしちゃう。
「だが今回は契約もあるだろうからルークとセバスチャンという鉄壁の布陣だ」
うひゃ!セリウスさまとクラウスさまのどちらか来るのがいつものことだったのに不思議だなって、セバスチャン!!
私が樹液を欲したばかりに。
お役立ちなものを作るので許してね。
途中でマッサージのためにエステ台に乗ってもらうと、
「美容は必要ないんだが」
って言われちゃったけど、ぴちぴちもちもちのお肌になって欲しいのって言えば受け入れてくれた。優しい!!
オイルっぽいトロトロな美容液を首の後ろや肩周りにたっぷり塗り込むと「ウッ」「っはぁ」ってセクシーな吐息が漏れるからおいら滾っちゃうよ!
もちろん筋膜リリースに肩甲骨はがしも頑張る。鍛えてるジュリアスさまの筋肉さまにも労りを。
首、腕と脹脛はバキバキなので優しく優しく。腕回して、アキレス腱も伸ばしてー。
「うっ」「ぁぐっ」「あ"ー」って良い声頂きました。ぐふふ。
ついでに髪の毛も抜けないくんを使って労る。
ストレス大敵!ハゲてもかっこいいと思うけど、ジュリアスさまが落ち込んじゃうと可哀想でしょ。お祖父さまとお義父さまにダレス伯父さまもふさふさだから心配はしてないけど☆
「髪用も作ったのか?」
「これは殿方の毛の健康?用です」
「髪も健康・・・?」
うふふ、詳しくは言わないのだ。
「ジュリアスさまにずっとかわ・・・かっこよくいて欲しいので」
「そうか?」
危ない。可愛いは褒め言葉じゃないね。
ムキムキマッチョで可愛くてカッコいいなんて、クミちゃんが荒ぶって太い本書いちゃう。
クミちゃんならジュリアスさまより、ロジャー先生やハロルド持ってきてお義父さま総受けとかしそうだけど。(腐ってない人はスルーしてね!)
ジュリアスさまが私も軽くマッサージしてくれて背中に美容液に塗ってくれて。
ジャスパーやポムもティム、アズライトまで美容液塗りを所望したのでジュリアスさまと手分けしてヌリヌリ。
・・・鱗はともかく毛皮に美容液は必要なのかなぁ?
ペット用リンシャンを作れば納得かしら?
お風呂から出て全員〈速乾〉してからお部屋に戻った。
ニーナが冷たい飲み物とお酒を用意してくれてた。ラブ!
ポムとティムはニーナと一緒に出て行ったよ。今日は馬屋の小屋で寝るんだって。あの小屋使ってたんだ。
「はぁ、来週なのに今から嬉しい」
お休みが滅多に取れないばかりに。ほろり。
「時間を有効に使うためにラヴァたちで行けるかウォレス卿に連絡しよう」
わぁ!ワイバーンの接待要員いらっしゃるかなぁ?先に準備隊出すとか?
「なに、ラヴァたちは場所が無くても近場の魔の森でも待機してくれるしな」
おっと、わりとデンジャラスな解決方法だった。
いや魔獣の方がアンラッキーかも。
「それにリーシャと旅行の方がラヴァたちもいつもより喜ぶだろう」
お空の旅も・・・かなり上空の旅だけど楽しそう。
「目一杯お休みを楽しむ感じですか?」
「そうだな、空を飛んでラヴァとリーシャでこっそり脱走したい」
それってルークに氷魔法で氷結されたり、セバスチャンに何かされちゃうよ。
「リーシャはリュフェリーに行ったことがないから寄るか?」
「リュフェリーはどんなところですか?」
そう言えば行ったことがなかった。
「そうだな・・・ホーンが真冬でグレーデンが真夏だとするとリュフェリーは中間といったところか。湿度が高い気がする」
湿度が!それはちょっといやんだね。
「毛が長い魔獣が多い」
もふもふパラダイスかと喜んだのも束の間、顔が可愛くないと聞いて萎え~だった。
「肌触りが良い布が買えるから買って帰るか?」
それはまたお義母さまがドレス着せ替え大会が開催しちゃうのでノーです。
私の顔を見たジュリアスさまがバツが悪そうに、
「母上は娘が欲しくてなぁ。俺もセリウスもクラウスも背が伸びるまでは可愛らしい格好をさせられたものだ」
と説明してくれた。
フリフリ襟のシャツに、半ズボンとか絶対みたい!!
「アンゼリカがドレスを嫌がっていたから、リーシャに色々着せるのが嬉しいんだろう」
アンゼリカさまは物心着く頃には、上の兄と同じがいい、伯父様(お義父さまのこと)と一緒がいいと男装していたそうだ。
今夜は休暇にテンションが上がったジュリアスさまがご機嫌でジャスパーのお腹を揉みながら、遅くまでお酒を楽しんだよ。
大浴場で岩盤浴と薬湯を堪能。
ポムたちが岩盤浴でうつ伏せでデローンとしてるのが可愛い。
ジャスパーは腹天でいびきだよ。もふもふ天国。
アズライトは熱すぎるのはダメだと水風呂に浮いてる。
「やっと書類から解放される」
しみじみと呟くジュリアスさまをヨシヨシしちゃう。
「だが今回は契約もあるだろうからルークとセバスチャンという鉄壁の布陣だ」
うひゃ!セリウスさまとクラウスさまのどちらか来るのがいつものことだったのに不思議だなって、セバスチャン!!
私が樹液を欲したばかりに。
お役立ちなものを作るので許してね。
途中でマッサージのためにエステ台に乗ってもらうと、
「美容は必要ないんだが」
って言われちゃったけど、ぴちぴちもちもちのお肌になって欲しいのって言えば受け入れてくれた。優しい!!
オイルっぽいトロトロな美容液を首の後ろや肩周りにたっぷり塗り込むと「ウッ」「っはぁ」ってセクシーな吐息が漏れるからおいら滾っちゃうよ!
もちろん筋膜リリースに肩甲骨はがしも頑張る。鍛えてるジュリアスさまの筋肉さまにも労りを。
首、腕と脹脛はバキバキなので優しく優しく。腕回して、アキレス腱も伸ばしてー。
「うっ」「ぁぐっ」「あ"ー」って良い声頂きました。ぐふふ。
ついでに髪の毛も抜けないくんを使って労る。
ストレス大敵!ハゲてもかっこいいと思うけど、ジュリアスさまが落ち込んじゃうと可哀想でしょ。お祖父さまとお義父さまにダレス伯父さまもふさふさだから心配はしてないけど☆
「髪用も作ったのか?」
「これは殿方の毛の健康?用です」
「髪も健康・・・?」
うふふ、詳しくは言わないのだ。
「ジュリアスさまにずっとかわ・・・かっこよくいて欲しいので」
「そうか?」
危ない。可愛いは褒め言葉じゃないね。
ムキムキマッチョで可愛くてカッコいいなんて、クミちゃんが荒ぶって太い本書いちゃう。
クミちゃんならジュリアスさまより、ロジャー先生やハロルド持ってきてお義父さま総受けとかしそうだけど。(腐ってない人はスルーしてね!)
ジュリアスさまが私も軽くマッサージしてくれて背中に美容液に塗ってくれて。
ジャスパーやポムもティム、アズライトまで美容液塗りを所望したのでジュリアスさまと手分けしてヌリヌリ。
・・・鱗はともかく毛皮に美容液は必要なのかなぁ?
ペット用リンシャンを作れば納得かしら?
お風呂から出て全員〈速乾〉してからお部屋に戻った。
ニーナが冷たい飲み物とお酒を用意してくれてた。ラブ!
ポムとティムはニーナと一緒に出て行ったよ。今日は馬屋の小屋で寝るんだって。あの小屋使ってたんだ。
「はぁ、来週なのに今から嬉しい」
お休みが滅多に取れないばかりに。ほろり。
「時間を有効に使うためにラヴァたちで行けるかウォレス卿に連絡しよう」
わぁ!ワイバーンの接待要員いらっしゃるかなぁ?先に準備隊出すとか?
「なに、ラヴァたちは場所が無くても近場の魔の森でも待機してくれるしな」
おっと、わりとデンジャラスな解決方法だった。
いや魔獣の方がアンラッキーかも。
「それにリーシャと旅行の方がラヴァたちもいつもより喜ぶだろう」
お空の旅も・・・かなり上空の旅だけど楽しそう。
「目一杯お休みを楽しむ感じですか?」
「そうだな、空を飛んでラヴァとリーシャでこっそり脱走したい」
それってルークに氷魔法で氷結されたり、セバスチャンに何かされちゃうよ。
「リーシャはリュフェリーに行ったことがないから寄るか?」
「リュフェリーはどんなところですか?」
そう言えば行ったことがなかった。
「そうだな・・・ホーンが真冬でグレーデンが真夏だとするとリュフェリーは中間といったところか。湿度が高い気がする」
湿度が!それはちょっといやんだね。
「毛が長い魔獣が多い」
もふもふパラダイスかと喜んだのも束の間、顔が可愛くないと聞いて萎え~だった。
「肌触りが良い布が買えるから買って帰るか?」
それはまたお義母さまがドレス着せ替え大会が開催しちゃうのでノーです。
私の顔を見たジュリアスさまがバツが悪そうに、
「母上は娘が欲しくてなぁ。俺もセリウスもクラウスも背が伸びるまでは可愛らしい格好をさせられたものだ」
と説明してくれた。
フリフリ襟のシャツに、半ズボンとか絶対みたい!!
「アンゼリカがドレスを嫌がっていたから、リーシャに色々着せるのが嬉しいんだろう」
アンゼリカさまは物心着く頃には、上の兄と同じがいい、伯父様(お義父さまのこと)と一緒がいいと男装していたそうだ。
今夜は休暇にテンションが上がったジュリアスさまがご機嫌でジャスパーのお腹を揉みながら、遅くまでお酒を楽しんだよ。
536
お気に入りに追加
1,792
あなたにおすすめの小説
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
三回も婚約破棄された小リス令嬢は黒豹騎士に睨まれる~実は溺愛されてるようですが怖すぎて気づきません~
鳥花風星
恋愛
常に何かを食べていなければ魔力が枯渇してしまい命も危うい令嬢ヴィオラ。小柄でいつも両頬に食べ物を詰めこみモグモグと食べてばかりいるのでついたあだ名が「小リス令嬢」だった。
大食いのせいで三度も婚約破棄されてしまい家族にも疎まれるヴィオラは、ひょんなことからとある騎士に縁談を申し込まれる。
見た目は申し分ないのに全身黒づくめの服装でいつも無表情。手足が長く戦いの際にとても俊敏なことからついたあだ名が「黒豹騎士」だ。
黒豹に睨まれ怯える小リスだったが、どうやら睨まれているわけではないようで…?
対照的な二人が距離を縮めていくハッピーエンドストーリー。
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
もふきゅな
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる