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二章
642話
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悲報、シャムの賢さは上がったんじゃなくて下がったんだった。
葡萄みたいな皮が弾けちゃう系は何回か食べて気をつけるようになってるし、なんなら剥いてあげたりしてるんだけど、ポムたちの食い意地に煽られると我を忘れちゃうんだって。
鳥頭?実際の鳥はわりと頭いいよねぇ。
「うふふ、ぶしゃってなった時のシャムってば可愛いわよねぇ」
お義母さま、さり気なくドSです。
乾かされて戻ってきたシャムが、オコになってポムたちに突撃ドリルしてる。八つ当たりだよ~。
「ぎゃんぎゃん!!」
「ププキュ」
「モキュッ」
ポムたちが「やーいやーい」って揶揄うからシャムは「きぃきききゃーーーーん」ってプンスコと追いかける。
「ご飯食べるとこで暴れたら食堂から追い出すよ」
そう言うとピタって止まった。
『若さというものは良きものよの』
アズライトおじいちゃん、若さっていうかただの食いしん坊ですわ。
セリウスさまとクラウスさまが着替えから戻ってきて、夕食タイム突入。
本日はフーゴで採れた新鮮野菜をふんだんに使ったサラダとスープ、お肉とお魚のソテー。
「美味しいわねぇ、王都のお店で食べたディナーは昔より良くなってたけど野菜の鮮度はやっぱり問題ねぇ」
マジックバッグ便は、お高いし冒険者の荷物持ちの方が儲かるから、食材配達に雇えない事が多くて、当てに出来ないから近隣の農家を頼ってるけど、王都周辺ではまだ農業改革進んでないみたい。
エグい野菜はねぇ・・・。
各領主の裁量だから、品種改良、土壌改良とか外野からとやかく言えないもんね。
「王家と王宮の賄い用は、菜園を独自に作ったようだし、うちから転移陣便で出荷しているからな」
管理料や輸送料で高級食材になってても、役人や職員も食べてれば予算が出やすいそうだ。自分たちにも益があるかって大事よね。
元々、王族や高位貴族は王都近隣の魔素の少ない食材では体内魔力の維持が難しいから、辺境三家から魔獣肉を買ってるので野菜が多少増えたところで問題ない。
「このお魚美味しいな」
お祖父さまが食べてるのはタイみたいな白身のお魚を揚げ焼き。脂が乗ってるけど淡白なのでソース?スープかな?ナギの辛い実とゴマ油っぽいの、香味野菜でめっちゃ良い感じに仕上がってる。
お魚は大きいので切り身だけどね。
「魚がうまく感じるなんて俺たちも歳だなぁ」
このウチ、お肉至上主義みたいなとこあったよね。
「馬鹿だねぇ、美味しく食べられるものが増えただけだよ」
そうそう、お魚が手に入るようになって選択肢が増えただけ。
「だが昔行った先で食べた魚は臭かったんだよ」
「あれなー、沼の味がした」
スピネルさんはなぜ沼の味を知ってるのかしら?
「泥抜きしなかったか臭み取りのハーブ入れてないんじゃないですか?」
そんな店あるの?って感じなんだけど。
「「「「「あーーーー!!!」」」」」
お祖父さまたちが「そう言うことか」って。
自分たちで捕まえた魚を焼いて食べたんだって。
近くが沼だったと納得している。
うーん。
「あれ以来、自分たちで料理する時は魚は食べるのやめたんだよ」
まぁ、処理できないで食べるのは怖いからやめたほうがいいよね。
この世界、今の所は寄生虫がいないっぽいけど、毒持ちはいるから。
「沼の味ってー」
「腐ったような生臭いなんとも言えん味だ」
川魚は種類によるよね。
食事中にはやめてほしい話だよ。
「臭みはハーブでだいたい誤魔化せますよぉ」
ルルゥが追加の魚の唐揚げを持ってきた。
「誤魔化す前提・・・」
「元々はお肉の野生味をどうにかしたかったのよぉ」
ルルゥのハーブとスパイス研究の発端は野生味。
「野菜も多少食べやすくなるしねぇ」
エグ味も誤魔化そうとしていた!
「お肉もお魚もハーブをお腹に埋めて焼いたら大体いけるねぇ」
ハーブの味の方がキツくなちゃうけど。
「今はそこまでダメな食材ばっかじゃないわぁ」
魔獣の野生味は変わらないんじゃ?ルルゥの腕が上がってるんだよ。
「今は色々な味を試せてありがたいわぁ」
「俺たちは美味いものが食えて嬉しいぞ」
「そうよぉ♡ルルゥがいてくれて毎日幸せよぉ」
ウィンウィンな関係で良い感じで嬉しい。
「そう言えば、ジュリアス、リーシャちゃん、ウォレス領には来週向かってくれるかのぅ」
およよ?
「ジュリアスの休暇込みじゃがの。あちらの都合も良いようじゃで三週間ほど休暇じゃ」
ほぼお仕事っぽいですが。
ジュリアスさまが嬉しそうなので良いかな。
今回はポムたちもアズライトも行けるから楽しくなりそう。
「兄さん、剣と拳どっちでやるー?」
「ふ、今回は俺がもらう」
あれ?セリウスさまとクラウスさまがどっちが同行するかって言い出した。
「あー、今回は危険度が低いでのぅ、二人は行かんでようだろう」
「「ええええーーーーー!!!!」」
二人が絶望な顔しちゃった。
葡萄みたいな皮が弾けちゃう系は何回か食べて気をつけるようになってるし、なんなら剥いてあげたりしてるんだけど、ポムたちの食い意地に煽られると我を忘れちゃうんだって。
鳥頭?実際の鳥はわりと頭いいよねぇ。
「うふふ、ぶしゃってなった時のシャムってば可愛いわよねぇ」
お義母さま、さり気なくドSです。
乾かされて戻ってきたシャムが、オコになってポムたちに突撃ドリルしてる。八つ当たりだよ~。
「ぎゃんぎゃん!!」
「ププキュ」
「モキュッ」
ポムたちが「やーいやーい」って揶揄うからシャムは「きぃきききゃーーーーん」ってプンスコと追いかける。
「ご飯食べるとこで暴れたら食堂から追い出すよ」
そう言うとピタって止まった。
『若さというものは良きものよの』
アズライトおじいちゃん、若さっていうかただの食いしん坊ですわ。
セリウスさまとクラウスさまが着替えから戻ってきて、夕食タイム突入。
本日はフーゴで採れた新鮮野菜をふんだんに使ったサラダとスープ、お肉とお魚のソテー。
「美味しいわねぇ、王都のお店で食べたディナーは昔より良くなってたけど野菜の鮮度はやっぱり問題ねぇ」
マジックバッグ便は、お高いし冒険者の荷物持ちの方が儲かるから、食材配達に雇えない事が多くて、当てに出来ないから近隣の農家を頼ってるけど、王都周辺ではまだ農業改革進んでないみたい。
エグい野菜はねぇ・・・。
各領主の裁量だから、品種改良、土壌改良とか外野からとやかく言えないもんね。
「王家と王宮の賄い用は、菜園を独自に作ったようだし、うちから転移陣便で出荷しているからな」
管理料や輸送料で高級食材になってても、役人や職員も食べてれば予算が出やすいそうだ。自分たちにも益があるかって大事よね。
元々、王族や高位貴族は王都近隣の魔素の少ない食材では体内魔力の維持が難しいから、辺境三家から魔獣肉を買ってるので野菜が多少増えたところで問題ない。
「このお魚美味しいな」
お祖父さまが食べてるのはタイみたいな白身のお魚を揚げ焼き。脂が乗ってるけど淡白なのでソース?スープかな?ナギの辛い実とゴマ油っぽいの、香味野菜でめっちゃ良い感じに仕上がってる。
お魚は大きいので切り身だけどね。
「魚がうまく感じるなんて俺たちも歳だなぁ」
このウチ、お肉至上主義みたいなとこあったよね。
「馬鹿だねぇ、美味しく食べられるものが増えただけだよ」
そうそう、お魚が手に入るようになって選択肢が増えただけ。
「だが昔行った先で食べた魚は臭かったんだよ」
「あれなー、沼の味がした」
スピネルさんはなぜ沼の味を知ってるのかしら?
「泥抜きしなかったか臭み取りのハーブ入れてないんじゃないですか?」
そんな店あるの?って感じなんだけど。
「「「「「あーーーー!!!」」」」」
お祖父さまたちが「そう言うことか」って。
自分たちで捕まえた魚を焼いて食べたんだって。
近くが沼だったと納得している。
うーん。
「あれ以来、自分たちで料理する時は魚は食べるのやめたんだよ」
まぁ、処理できないで食べるのは怖いからやめたほうがいいよね。
この世界、今の所は寄生虫がいないっぽいけど、毒持ちはいるから。
「沼の味ってー」
「腐ったような生臭いなんとも言えん味だ」
川魚は種類によるよね。
食事中にはやめてほしい話だよ。
「臭みはハーブでだいたい誤魔化せますよぉ」
ルルゥが追加の魚の唐揚げを持ってきた。
「誤魔化す前提・・・」
「元々はお肉の野生味をどうにかしたかったのよぉ」
ルルゥのハーブとスパイス研究の発端は野生味。
「野菜も多少食べやすくなるしねぇ」
エグ味も誤魔化そうとしていた!
「お肉もお魚もハーブをお腹に埋めて焼いたら大体いけるねぇ」
ハーブの味の方がキツくなちゃうけど。
「今はそこまでダメな食材ばっかじゃないわぁ」
魔獣の野生味は変わらないんじゃ?ルルゥの腕が上がってるんだよ。
「今は色々な味を試せてありがたいわぁ」
「俺たちは美味いものが食えて嬉しいぞ」
「そうよぉ♡ルルゥがいてくれて毎日幸せよぉ」
ウィンウィンな関係で良い感じで嬉しい。
「そう言えば、ジュリアス、リーシャちゃん、ウォレス領には来週向かってくれるかのぅ」
およよ?
「ジュリアスの休暇込みじゃがの。あちらの都合も良いようじゃで三週間ほど休暇じゃ」
ほぼお仕事っぽいですが。
ジュリアスさまが嬉しそうなので良いかな。
今回はポムたちもアズライトも行けるから楽しくなりそう。
「兄さん、剣と拳どっちでやるー?」
「ふ、今回は俺がもらう」
あれ?セリウスさまとクラウスさまがどっちが同行するかって言い出した。
「あー、今回は危険度が低いでのぅ、二人は行かんでようだろう」
「「ええええーーーーー!!!!」」
二人が絶望な顔しちゃった。
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