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二章
639話
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あんこ系オヤツは子供も大人も喜んでくれた。
月餅の腹持ちの良さ、ナッツ系が入ってるので食感が好きな人も多い。
ポムたちが一番食べてるけどね。
子供たちはどうしても辛いのに興味があるみたいなので肉まんもどきにラー油を少しで食べてもらった。
「ビリッ?」
「これがビリビリ味?」
「辛いけど好きかも?」
おー?獣人も唐辛子好きなの?
「サンダー系で慣れてるんだよねー」
子供たちにもサンダー系魔獣を食べさせてるの!?クラウスさまが子供たちを見て楽しそう。
「サンダーバードおいしいね」
ネオとバンカが涎垂らしそう・・・ぷくぷくお手手触りたーーい!!
「サンダー好きなんだねー。今度お土産に持ってくるよー」
クラウスさまとサンダー系はとってもレアなのでは?
「「きゃー」」
「「「「わーい」」」」
「「「おおおーー」」」
子供も大人も大喜びで飛んだ!
「簡単に約束して・・・」
「いつもじゃないけど見つかる場所はだいたい決まってるんだよー」
ぬか喜びさせたら可哀想でしょって思えば、クラウスさまが大丈夫って笑う。
「じゃぁ、俺の唐揚げあげる~♬」
「私もこのあんこあげる」
頻繁にここに来てるだけあって子供たちに大人気なのね。
「あはは!僕は十分食べてるけどー、大丈夫あーん!ありがとうー」
クラウスさまは差し出されたものをパクッと食べる。
ジュリアスさまにはないフレンドリーさだ。
でも威厳を持たそうとしてるだけで内心は可愛いのが好きだと思うの。
「リーシャさまもあーん?」
「わぁ!ありがとう~」
ジジが持ってきてくれたのはラー油のついた肉まん!!ぬおー、一口でいけないよう。
辛いけど、頑張る。
「おいしいねぇ、ジジもあーん。どうぞ」
パクーッとお口を開けて牙を見せてくれる。
可愛いお口にクッキーを投入したよ。
それを見たポムたちはジジの肩に乗って口周りをくんくん。
君たちはいつもいっぱい食べてるじゃないの。
「あー、リーシャさまにあーん!ずるいぞ!」
「みんなも食べてね」
並ぶバンカとロック、ネオ、アッシュと村の子が続く。みんな可愛いぞ。
パクパクッとみんなお口を出してくる。ポムたちが子供たちの肩に乗って、何度もおねだりしてくるのはズルいよね?
「ナギのお料理は初めてでしたがおいしいです」
バーベラ、激辛マシマシが気に入ったそうで、激辛パウダー追加していたよ。マジですか。
「俺は甘いのが好きですねぇ」
熊さんは甘いのがお好き。蜂蜜の壺もって欲しいな。
シャンクは唐揚げの虜になってた。
焼き台のお肉もほぼ食べ尽くされて、お昼タイムは終了した。
午後からは工場と畑を見せてもらった。
工場は魔道具の最新式が揃っていて、食材の加工なんかは物凄い量が一気に仕上がっていく。
「カンガリー師がよくメンテナンスに来てくださいます」
おお!魔導師工房かカイダール領に篭りっぱなしかと思ってた。
「子供たちにも魔導学を教えてくださる日もあってうちのものはみんな幸せな環境です」
えー!それは私も受講したいよ。
「畑はポムさまたちのおかげで豊穣です」
うちの離れの周りよりは小振りだけど、果物も艶々してて美味しそうに成ってる。
ポムたちは褒められるとフンスッと胸を張ってる。
『豊穣を望むなら聖霊王様にお供えをしてお祈りをすれば良いんだぞ!』
「プッキュウウ」
「モッキュウウ」
「ギャ!」
ジャスパーの言葉を肯定するポムたち。
今は精霊王の力が不十分だから思っただけですぐには変化ないけど、人々の祈りが増えれば力を得て影響力が増すから、祈りは大事。
今はポムたちが魔素を取り込んで増幅して開放くれる感じなんだと思うよ。
「もちろん神と精霊に毎日の感謝も欠かしておりません」
「プッキュン」
「モッキュン」
「ギャゥ」
それなら良しって顔でうんうんやってる。
生意気な子たち~って言いたいところだけど、この子たちは実際精霊に近い存在だからね。
『精霊王は酒が好きなんだぞ!』
精霊王もジャスパーを使って酒を回収し始めた!?
「なんと!!新しいお酒が仕上がるごとに捧げましょう」
フーゴとベルクが言っちゃった。
「神や精霊に誓ってしまうと止まった時にバチが当たりますよ」
私は思わず口を出した。
「わかっております!!このように恵みを与えてくださる神や精霊王に捧げるのは当然のことですので」
今現在はポムたちとアズライトのおかげだけど加護を与えてるのは神と精霊王だから正しい信仰かな。
その後、池の規模と温泉にびっくりして。
アズライトとポムは私以上に魔力の放出がしたいんだなっと理解した。
「張り切りすぎだよ」
ポツリとアズライトに言ってしまう。
「うちはお得だから良いんだけどねー」
クラウスさまがおおらかで良かったね。
なんかびっくりしに行っただけになっちゃったけど、子供達に会えたし、村が向上してるのを見られて一安心して帰った。
-------------------------
フーゴ村 住人
ネオとジジ 双子の猫獣人
バンカ 狐獣人
ロック 狼獣人
フーゴ 村長
アッシュ 村の子
ベルク 工場長
バーベラ 蛇人
ディード 熊人
シャンク 豹人
デイジー・スコット ディードの嫁
月餅の腹持ちの良さ、ナッツ系が入ってるので食感が好きな人も多い。
ポムたちが一番食べてるけどね。
子供たちはどうしても辛いのに興味があるみたいなので肉まんもどきにラー油を少しで食べてもらった。
「ビリッ?」
「これがビリビリ味?」
「辛いけど好きかも?」
おー?獣人も唐辛子好きなの?
「サンダー系で慣れてるんだよねー」
子供たちにもサンダー系魔獣を食べさせてるの!?クラウスさまが子供たちを見て楽しそう。
「サンダーバードおいしいね」
ネオとバンカが涎垂らしそう・・・ぷくぷくお手手触りたーーい!!
「サンダー好きなんだねー。今度お土産に持ってくるよー」
クラウスさまとサンダー系はとってもレアなのでは?
「「きゃー」」
「「「「わーい」」」」
「「「おおおーー」」」
子供も大人も大喜びで飛んだ!
「簡単に約束して・・・」
「いつもじゃないけど見つかる場所はだいたい決まってるんだよー」
ぬか喜びさせたら可哀想でしょって思えば、クラウスさまが大丈夫って笑う。
「じゃぁ、俺の唐揚げあげる~♬」
「私もこのあんこあげる」
頻繁にここに来てるだけあって子供たちに大人気なのね。
「あはは!僕は十分食べてるけどー、大丈夫あーん!ありがとうー」
クラウスさまは差し出されたものをパクッと食べる。
ジュリアスさまにはないフレンドリーさだ。
でも威厳を持たそうとしてるだけで内心は可愛いのが好きだと思うの。
「リーシャさまもあーん?」
「わぁ!ありがとう~」
ジジが持ってきてくれたのはラー油のついた肉まん!!ぬおー、一口でいけないよう。
辛いけど、頑張る。
「おいしいねぇ、ジジもあーん。どうぞ」
パクーッとお口を開けて牙を見せてくれる。
可愛いお口にクッキーを投入したよ。
それを見たポムたちはジジの肩に乗って口周りをくんくん。
君たちはいつもいっぱい食べてるじゃないの。
「あー、リーシャさまにあーん!ずるいぞ!」
「みんなも食べてね」
並ぶバンカとロック、ネオ、アッシュと村の子が続く。みんな可愛いぞ。
パクパクッとみんなお口を出してくる。ポムたちが子供たちの肩に乗って、何度もおねだりしてくるのはズルいよね?
「ナギのお料理は初めてでしたがおいしいです」
バーベラ、激辛マシマシが気に入ったそうで、激辛パウダー追加していたよ。マジですか。
「俺は甘いのが好きですねぇ」
熊さんは甘いのがお好き。蜂蜜の壺もって欲しいな。
シャンクは唐揚げの虜になってた。
焼き台のお肉もほぼ食べ尽くされて、お昼タイムは終了した。
午後からは工場と畑を見せてもらった。
工場は魔道具の最新式が揃っていて、食材の加工なんかは物凄い量が一気に仕上がっていく。
「カンガリー師がよくメンテナンスに来てくださいます」
おお!魔導師工房かカイダール領に篭りっぱなしかと思ってた。
「子供たちにも魔導学を教えてくださる日もあってうちのものはみんな幸せな環境です」
えー!それは私も受講したいよ。
「畑はポムさまたちのおかげで豊穣です」
うちの離れの周りよりは小振りだけど、果物も艶々してて美味しそうに成ってる。
ポムたちは褒められるとフンスッと胸を張ってる。
『豊穣を望むなら聖霊王様にお供えをしてお祈りをすれば良いんだぞ!』
「プッキュウウ」
「モッキュウウ」
「ギャ!」
ジャスパーの言葉を肯定するポムたち。
今は精霊王の力が不十分だから思っただけですぐには変化ないけど、人々の祈りが増えれば力を得て影響力が増すから、祈りは大事。
今はポムたちが魔素を取り込んで増幅して開放くれる感じなんだと思うよ。
「もちろん神と精霊に毎日の感謝も欠かしておりません」
「プッキュン」
「モッキュン」
「ギャゥ」
それなら良しって顔でうんうんやってる。
生意気な子たち~って言いたいところだけど、この子たちは実際精霊に近い存在だからね。
『精霊王は酒が好きなんだぞ!』
精霊王もジャスパーを使って酒を回収し始めた!?
「なんと!!新しいお酒が仕上がるごとに捧げましょう」
フーゴとベルクが言っちゃった。
「神や精霊に誓ってしまうと止まった時にバチが当たりますよ」
私は思わず口を出した。
「わかっております!!このように恵みを与えてくださる神や精霊王に捧げるのは当然のことですので」
今現在はポムたちとアズライトのおかげだけど加護を与えてるのは神と精霊王だから正しい信仰かな。
その後、池の規模と温泉にびっくりして。
アズライトとポムは私以上に魔力の放出がしたいんだなっと理解した。
「張り切りすぎだよ」
ポツリとアズライトに言ってしまう。
「うちはお得だから良いんだけどねー」
クラウスさまがおおらかで良かったね。
なんかびっくりしに行っただけになっちゃったけど、子供達に会えたし、村が向上してるのを見られて一安心して帰った。
-------------------------
フーゴ村 住人
ネオとジジ 双子の猫獣人
バンカ 狐獣人
ロック 狼獣人
フーゴ 村長
アッシュ 村の子
ベルク 工場長
バーベラ 蛇人
ディード 熊人
シャンク 豹人
デイジー・スコット ディードの嫁
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