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二章
637話
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今日は久しぶりにクラウスさまとフーゴの村に行きます。
ジュリアスさまが「一緒に行きたかった」と売られて行く羊のようにルークに連れて行かれました。
完!!
じゃなくて。
私を「護衛するんだぞ」ってジャスパーもジュリアスさまをお見送りしちゃったので余計に切ない顔だった。ジュリアスさま、今夜はマッサージするね!
ジャスパーはアズライトやポムたちにフーゴの村が楽しいと言うことと、子供たちに会ってみたいんだそう。
獣人はここにはいないし、騎士団にも少ない。私は実際まだグレーデン騎士団の中では見たことがないよ。いまだに全員に会えない領地と騎士団の規模の凄さ!!
ルルゥがキッチン馬車の準備をしててポム、ティム、ディディエを乗せて、私はクラウスさまに魔馬に乗っけてもらって行くよ。
一人で乗れるようになりたいけど、魔馬はめっちゃ大きいのでまず騎乗出来たりして操作が出来ないよ。
かと言って、普通の馬はグレーデンでは魔獣避けの範囲以外は怯えちゃうから暮らせない。
外部から来る馬車は?って思えば、近隣領で魔馬に乗り換えてるって。
そっか。
普通の馬は長距離走らせる時は、馬屋さんで預かってもらって交換して進むんだった。
グレーデン近隣で魔馬に変えるの当たり前か。
うちの魔馬たちは王都までだって交代が必要ない強い子たちなのだった。
お義母さまは乗れるのに・・・。激しくしょんぼり。激しょんだよ。
『我は一番に到着するんだぞ!』
『道をわかっておるのかの?』
アズライトがおバカっ子!?属性のジャスパーを道案内するのかな。
ジャスパーはアズライトを乗せて嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて走る。
にゃんこかワンコか謎のジャスパーはお散歩気分だ。
いつも通り、アランとジェイク、ニーナ、あとはサラとメル、クラウスさまの護衛って感じで向かう。
「子供たちがちょっと大きくなってるし、畑も工場も池も温泉も増えてるしー、楽しいと思うよー!」
池?温泉!?
アズライトさん、出張で開発してくれてるんだね。
自分の棲家広げるだけじゃ足らないんだ。
源泉探して、ポムたちとあちこち開発してくれてるから大感謝だけど、水っ気なしだったグレーデンが急激に変化して大丈夫なのかなぁ。
あー、でも池とか温泉が湧くってことは地下水が豊富だったんだよね。相当な地下なだけで・・・。
「みんな労働後のひとっ風呂が幸せだって仕事が捗ってるんだよー」
それは大変に良きかな。
フーゴの村近くになるとうちの離れ回りみたいにもっさりもさもさな畑と林??果物の木が繁ってる。
「小物の魔獣もよく出るようになったから子供たちが喜んでるよー」
ちょっと!?それは良いことなの!?
言ってる側から、ルルゥも小型ナイフ投げてる。
「唐揚げ肉ゲットねぇ♡」
そこそこ大きな鳥が降ってきたよ。
「あーあ、先越されたー」
『我も捕まえたいんだぞ!』
「プッキュウ」
「モッキュン」
悔しそうなのは護衛さんたちも。何事もなく到着がいいのよ?
フーゴの村の門で、フーゴたちが待っていてくれた。
「ようこそ」
「リーシャさま、お久しぶりです」
「嫁さまー」
「クラウシュしゃまー」
子供たちもワラワラっと集まってきてくれる。
賑やかなで嬉しいな。
お出迎えに感謝の挨拶をしてから、子供達のお勉強を見せてもらう。
「僕はもう九のくらいいけるよ」
「俺は七ー」
九九表はこの世界でも使えて良かった。
バンカは物覚えが良いのかな?アッシュはちょっと悔しそうでかわいいぞ。
「私は三桁計算出来るー」
「暗算難しいー」
わぁ!結構進んでるっぽい。
ジジは計算が得意で、ロックは暗算が苦手なんだね。これからだよー。
バーベラとデイジーが子供たちの主張を楽しそうに聞いてる。
「みんな、得意なことが違うので興味を持ったことを中心に学んでいます」
デイジーが子供達の成績表?みたいな記録を見せてくれた。評価じゃなくて褒める言葉が並んでて、こんな成績表なら嬉しいなぁっと思った。
今日は時計のおもちゃと組み立てるといろんな形になるブロックを持ってきた。
時計を読むのは実は大人でも苦手なんだ。
覚えたら就職にかなり有利なはず。
この世界は一刻二時間一日が十二刻なので大体一刻後、二刻後って予定を表すので半刻や四半刻とかはあまり使わない。
時計はあるんだけど、大きな時計台かお金持ちの家に大きな壁掛け。
懐中時計はめっちゃ高価なのであまり持ってない。
いずれは小型時計が普及できると良いね。
時計のおもちゃは時間表示の板に手動で針を動かして、針が指した時間を答えるって言う単純なもの。
さすがに子供向けなので秒針は付けなかった。
「この短いのと長いの違う~」
「ぐるぐるー」
あー・・・時計自体を滅多に見ないかー。
村にも中心に日時計みたいなのがある。陰を気にしたことがなければ難しいかも?
-------------------------
フーゴ村 住人
ネオとジジ 双子の猫獣人
バンカ 狐獣人
ロック 狼獣人
フーゴ 村長
アッシュ 村の子
ベルク 工場長
バーベラ 蛇人
ディード 熊人
シャンク 豹人
デイジー・スコット ディードの嫁
ジュリアスさまが「一緒に行きたかった」と売られて行く羊のようにルークに連れて行かれました。
完!!
じゃなくて。
私を「護衛するんだぞ」ってジャスパーもジュリアスさまをお見送りしちゃったので余計に切ない顔だった。ジュリアスさま、今夜はマッサージするね!
ジャスパーはアズライトやポムたちにフーゴの村が楽しいと言うことと、子供たちに会ってみたいんだそう。
獣人はここにはいないし、騎士団にも少ない。私は実際まだグレーデン騎士団の中では見たことがないよ。いまだに全員に会えない領地と騎士団の規模の凄さ!!
ルルゥがキッチン馬車の準備をしててポム、ティム、ディディエを乗せて、私はクラウスさまに魔馬に乗っけてもらって行くよ。
一人で乗れるようになりたいけど、魔馬はめっちゃ大きいのでまず騎乗出来たりして操作が出来ないよ。
かと言って、普通の馬はグレーデンでは魔獣避けの範囲以外は怯えちゃうから暮らせない。
外部から来る馬車は?って思えば、近隣領で魔馬に乗り換えてるって。
そっか。
普通の馬は長距離走らせる時は、馬屋さんで預かってもらって交換して進むんだった。
グレーデン近隣で魔馬に変えるの当たり前か。
うちの魔馬たちは王都までだって交代が必要ない強い子たちなのだった。
お義母さまは乗れるのに・・・。激しくしょんぼり。激しょんだよ。
『我は一番に到着するんだぞ!』
『道をわかっておるのかの?』
アズライトがおバカっ子!?属性のジャスパーを道案内するのかな。
ジャスパーはアズライトを乗せて嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて走る。
にゃんこかワンコか謎のジャスパーはお散歩気分だ。
いつも通り、アランとジェイク、ニーナ、あとはサラとメル、クラウスさまの護衛って感じで向かう。
「子供たちがちょっと大きくなってるし、畑も工場も池も温泉も増えてるしー、楽しいと思うよー!」
池?温泉!?
アズライトさん、出張で開発してくれてるんだね。
自分の棲家広げるだけじゃ足らないんだ。
源泉探して、ポムたちとあちこち開発してくれてるから大感謝だけど、水っ気なしだったグレーデンが急激に変化して大丈夫なのかなぁ。
あー、でも池とか温泉が湧くってことは地下水が豊富だったんだよね。相当な地下なだけで・・・。
「みんな労働後のひとっ風呂が幸せだって仕事が捗ってるんだよー」
それは大変に良きかな。
フーゴの村近くになるとうちの離れ回りみたいにもっさりもさもさな畑と林??果物の木が繁ってる。
「小物の魔獣もよく出るようになったから子供たちが喜んでるよー」
ちょっと!?それは良いことなの!?
言ってる側から、ルルゥも小型ナイフ投げてる。
「唐揚げ肉ゲットねぇ♡」
そこそこ大きな鳥が降ってきたよ。
「あーあ、先越されたー」
『我も捕まえたいんだぞ!』
「プッキュウ」
「モッキュン」
悔しそうなのは護衛さんたちも。何事もなく到着がいいのよ?
フーゴの村の門で、フーゴたちが待っていてくれた。
「ようこそ」
「リーシャさま、お久しぶりです」
「嫁さまー」
「クラウシュしゃまー」
子供たちもワラワラっと集まってきてくれる。
賑やかなで嬉しいな。
お出迎えに感謝の挨拶をしてから、子供達のお勉強を見せてもらう。
「僕はもう九のくらいいけるよ」
「俺は七ー」
九九表はこの世界でも使えて良かった。
バンカは物覚えが良いのかな?アッシュはちょっと悔しそうでかわいいぞ。
「私は三桁計算出来るー」
「暗算難しいー」
わぁ!結構進んでるっぽい。
ジジは計算が得意で、ロックは暗算が苦手なんだね。これからだよー。
バーベラとデイジーが子供たちの主張を楽しそうに聞いてる。
「みんな、得意なことが違うので興味を持ったことを中心に学んでいます」
デイジーが子供達の成績表?みたいな記録を見せてくれた。評価じゃなくて褒める言葉が並んでて、こんな成績表なら嬉しいなぁっと思った。
今日は時計のおもちゃと組み立てるといろんな形になるブロックを持ってきた。
時計を読むのは実は大人でも苦手なんだ。
覚えたら就職にかなり有利なはず。
この世界は一刻二時間一日が十二刻なので大体一刻後、二刻後って予定を表すので半刻や四半刻とかはあまり使わない。
時計はあるんだけど、大きな時計台かお金持ちの家に大きな壁掛け。
懐中時計はめっちゃ高価なのであまり持ってない。
いずれは小型時計が普及できると良いね。
時計のおもちゃは時間表示の板に手動で針を動かして、針が指した時間を答えるって言う単純なもの。
さすがに子供向けなので秒針は付けなかった。
「この短いのと長いの違う~」
「ぐるぐるー」
あー・・・時計自体を滅多に見ないかー。
村にも中心に日時計みたいなのがある。陰を気にしたことがなければ難しいかも?
-------------------------
フーゴ村 住人
ネオとジジ 双子の猫獣人
バンカ 狐獣人
ロック 狼獣人
フーゴ 村長
アッシュ 村の子
ベルク 工場長
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ディード 熊人
シャンク 豹人
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