630 / 764
二章
619話
しおりを挟む
騎士さんたちのランチタイムは終了して、ジュリアスさまたちもお仕事再開で、騎士団棟に戻って行った。
ラヴァたちもお腹いっぱいになって、半分くらいはお散歩か、騎士さんの飛行訓練でいなくなった。
「ギャギャーウ」
「ギュギャギャ」
厩舎のお世話担当さんたちがオヤツの果物を出したり、身体を磨く?ためにゴシゴシ。
水浴びはアズライトの池や魔の森の中の泉でするから、ワイバーンが望まない限りやらないらしい。
〈洗浄〉で丸洗いすることはたまにやるって聞いたので、アズライトに頼んで「洗浄」したい子並んで~って聞いてもらったら三十頭くらい並んじゃった。
騎士さんたちがさすがに多過ぎるって慌てたけど「平気」って伝えたら、そう言えば魔力過多だったってホーンの大嵐に参加した人たちが納得して他の人にも説明。
なんか凄いらしいとは聞いてたけど「ワイバーン丸ごと三十頭」は想像を超えてたらしい。
私はワイバーンたちに三頭ずつ並んでもらって、三頭まとめて〈洗浄〉。
「お口の中もシュワーっとするよー!」
序列一位のラヴァから順番に十回くらい〈洗浄〉を繰り返した。
なぜかアズライトが一緒に混ざってたよ。
多分だけど、剥けそうな皮が取れたりでかなり気持ち良かったみたい。ワイバーンって脱皮?古い角質がをぺろぺろっと剥けるみたい。
「ギャーウ♪」
「ギャギャ」
お口に中の感覚が楽しかったみたいで口をパカパカ開いてる。
喜んで、私をベロンとしてくれる。息リフレッシューかと思えば、多少生臭臭が消えたくらい。胃に食べたもの残ってるから仕方無し。
ニーナが私のオヤツタイムだと言うので、ピクニックのように下に布を引いてお菓子を並べてお茶を淹れてもらった。
ラヴァたちもオヤツ~♪って私のそばでお座りしちゃう。
アイテムボックスから色々出してみたけど足りるかな?
お世話担当の騎士さんたちも一緒にどうぞって言ったらむっちゃ恐縮しつつ参加してくれた。
「ギョーーーーァァァ」
「ギュルッルウーーーーーーー♪」
いきなり空に向かって鳴き始めてどうしたのかと思えば、
『美味しいと喜びの歌を歌っておるんだの』
だそうだ。
出したのはポムたち用に常備してたようなクッキーや小さめのタルトとかなので全然足りないだろう。
「もっと食べたい?」
「ギュルルルーーァ」
「ギャギャーーーーォグラァー」
『嫁と一緒なのが良いから今日は満足。また一緒に食べたいそうだの』
まぁ可愛い!!
ラヴァの降りて来た鼻先を撫でると唇を馬みたいにハミハミさせてブッチュウとされた。
この子たち、私のこと大好きじゃん。どっかのポムたちみたいにツンツンデレじゃない~♡
私もお返しのチュウを鼻先にしたら、他の子も一斉に顔を寄せて来た。
人生一モテてるのがワイバーン。モテないよりいいかな。
「ギャギャ」
「ギャゥウ」
「「わー、リーシャさま!?」」
あとでニーナに聞いたら、横からだと食べられちゃったように見えたらしい。
だとしたら、護衛のアランとジェイク、食べられる前に守ってよね?無理??
いっぱい仲良くしてもらって、ベタベタになった服とかは〈洗浄〉で元通りだけど軽く結ってあった髪は途中でグチャグチャに崩れたので解いてもらった。
「ギャ」
「ギューア」
ちなみにニーナも少しベロンとされた。ルークのワイバーンにね。
主人の嫁は特別らしい。
ニーナは毛がもふもふしてる子が好きなので嫌かなって思ったけどそうでもないらしい。懐いてくれる子はみんな可愛いって。同感。
アズライトの通訳で一緒にお散歩がしたいと言われたのでちょっと歩いたんだけど。
私が普通に歩いてもラヴァたちの足のサイズ分なので歩幅が合わせようがない。
「ギャ?」
「ギュゥン?」
「ギィ?」
意地でも一緒に歩きたいと思ったみたいでラヴァたちスリ足みたいになちゃった。
「ぐっ」
「ブハッ」
後ろでアランとジェイクが笑うのを我慢して震えてる。
「ラヴァ!あの子達をお鼻でドーンして?」
「ギャ?」
「ギュー」
ラヴァが他の子に「行けー」って言うとアランとジェイクは十頭くらいの子にチュッチュされてた。もちろん転んだよ。
私相手だとだいぶ調整してくれてるんだなぁ。「良い子」ってお腹撫でてあげるとゴロンってなった。
ワンコ!!!いや、ニャンコーー!!
みんな横に倣えでゴロンっと寝て行く。
これにはニーナも喜んで一緒にわしゃわしゃした。
大きいし、ちょっと見た目怖いけど、行動はめっちゃ可愛いよね。
息リフレッシュしてくれたら嬉しいんだけど、狩りして食べるのは大きい身体を維持するのに必要だから。
ミントやレモンバーム食べる?効くかなぁ?
ラヴァたちと楽しい時間を過ごしていたら、訓練組が戻って来て、ほとんどのワイバーンたちは巣に帰るって。
「ギャウ・・・」
「ギャギャ」
「また遊ぼうね?」
私ももうじき屋敷に帰るからってアズライトに説得してもらったよ。
ラヴァたちもお腹いっぱいになって、半分くらいはお散歩か、騎士さんの飛行訓練でいなくなった。
「ギャギャーウ」
「ギュギャギャ」
厩舎のお世話担当さんたちがオヤツの果物を出したり、身体を磨く?ためにゴシゴシ。
水浴びはアズライトの池や魔の森の中の泉でするから、ワイバーンが望まない限りやらないらしい。
〈洗浄〉で丸洗いすることはたまにやるって聞いたので、アズライトに頼んで「洗浄」したい子並んで~って聞いてもらったら三十頭くらい並んじゃった。
騎士さんたちがさすがに多過ぎるって慌てたけど「平気」って伝えたら、そう言えば魔力過多だったってホーンの大嵐に参加した人たちが納得して他の人にも説明。
なんか凄いらしいとは聞いてたけど「ワイバーン丸ごと三十頭」は想像を超えてたらしい。
私はワイバーンたちに三頭ずつ並んでもらって、三頭まとめて〈洗浄〉。
「お口の中もシュワーっとするよー!」
序列一位のラヴァから順番に十回くらい〈洗浄〉を繰り返した。
なぜかアズライトが一緒に混ざってたよ。
多分だけど、剥けそうな皮が取れたりでかなり気持ち良かったみたい。ワイバーンって脱皮?古い角質がをぺろぺろっと剥けるみたい。
「ギャーウ♪」
「ギャギャ」
お口に中の感覚が楽しかったみたいで口をパカパカ開いてる。
喜んで、私をベロンとしてくれる。息リフレッシューかと思えば、多少生臭臭が消えたくらい。胃に食べたもの残ってるから仕方無し。
ニーナが私のオヤツタイムだと言うので、ピクニックのように下に布を引いてお菓子を並べてお茶を淹れてもらった。
ラヴァたちもオヤツ~♪って私のそばでお座りしちゃう。
アイテムボックスから色々出してみたけど足りるかな?
お世話担当の騎士さんたちも一緒にどうぞって言ったらむっちゃ恐縮しつつ参加してくれた。
「ギョーーーーァァァ」
「ギュルッルウーーーーーーー♪」
いきなり空に向かって鳴き始めてどうしたのかと思えば、
『美味しいと喜びの歌を歌っておるんだの』
だそうだ。
出したのはポムたち用に常備してたようなクッキーや小さめのタルトとかなので全然足りないだろう。
「もっと食べたい?」
「ギュルルルーーァ」
「ギャギャーーーーォグラァー」
『嫁と一緒なのが良いから今日は満足。また一緒に食べたいそうだの』
まぁ可愛い!!
ラヴァの降りて来た鼻先を撫でると唇を馬みたいにハミハミさせてブッチュウとされた。
この子たち、私のこと大好きじゃん。どっかのポムたちみたいにツンツンデレじゃない~♡
私もお返しのチュウを鼻先にしたら、他の子も一斉に顔を寄せて来た。
人生一モテてるのがワイバーン。モテないよりいいかな。
「ギャギャ」
「ギャゥウ」
「「わー、リーシャさま!?」」
あとでニーナに聞いたら、横からだと食べられちゃったように見えたらしい。
だとしたら、護衛のアランとジェイク、食べられる前に守ってよね?無理??
いっぱい仲良くしてもらって、ベタベタになった服とかは〈洗浄〉で元通りだけど軽く結ってあった髪は途中でグチャグチャに崩れたので解いてもらった。
「ギャ」
「ギューア」
ちなみにニーナも少しベロンとされた。ルークのワイバーンにね。
主人の嫁は特別らしい。
ニーナは毛がもふもふしてる子が好きなので嫌かなって思ったけどそうでもないらしい。懐いてくれる子はみんな可愛いって。同感。
アズライトの通訳で一緒にお散歩がしたいと言われたのでちょっと歩いたんだけど。
私が普通に歩いてもラヴァたちの足のサイズ分なので歩幅が合わせようがない。
「ギャ?」
「ギュゥン?」
「ギィ?」
意地でも一緒に歩きたいと思ったみたいでラヴァたちスリ足みたいになちゃった。
「ぐっ」
「ブハッ」
後ろでアランとジェイクが笑うのを我慢して震えてる。
「ラヴァ!あの子達をお鼻でドーンして?」
「ギャ?」
「ギュー」
ラヴァが他の子に「行けー」って言うとアランとジェイクは十頭くらいの子にチュッチュされてた。もちろん転んだよ。
私相手だとだいぶ調整してくれてるんだなぁ。「良い子」ってお腹撫でてあげるとゴロンってなった。
ワンコ!!!いや、ニャンコーー!!
みんな横に倣えでゴロンっと寝て行く。
これにはニーナも喜んで一緒にわしゃわしゃした。
大きいし、ちょっと見た目怖いけど、行動はめっちゃ可愛いよね。
息リフレッシュしてくれたら嬉しいんだけど、狩りして食べるのは大きい身体を維持するのに必要だから。
ミントやレモンバーム食べる?効くかなぁ?
ラヴァたちと楽しい時間を過ごしていたら、訓練組が戻って来て、ほとんどのワイバーンたちは巣に帰るって。
「ギャウ・・・」
「ギャギャ」
「また遊ぼうね?」
私ももうじき屋敷に帰るからってアズライトに説得してもらったよ。
640
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる