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二章
615話
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お義母さまはまだ数日いない予定なので、私は大人しく過ごす予定でいた。
ジュリアスさまたちを見送ってから、離れでフーゴの村の子供たち用に何か用意しようと向かう気でいたら、ルークに捕まった。
「申し訳ありませんがマギー師とロジャーの診察と超再生ポーションについてお話ししたいのでご一緒に来てください」
ひょー。もうどこも悪くないですよ?
『諦めが肝心じゃの』
肩に乗っているアズライトが言う。
「リーシャ、酒の量を交渉してはどうだろう?俺も一緒にいるから」
ジュリアスさまが良い案を出してくれたと喜んで抱きついて、抱き上げてもらう。
「ジュリアス様はお仕事をしてください」
今日も切れ味抜群な敏腕な側近であった。
マギー先生もロジャー先生も今日は騎士団棟にいるそうなので、私はジュリアスさまと魔馬に同乗出来てちょっと嬉しい。
魔馬たちは馬屋にいるのでみんなで向かうと「早く乗れ」「今日も走る」と気合いたっぷりの魔馬たちが足踏みしている。
「毎朝こんな感じー」
「今日はいつもより気合い入ってないー?」
「きゃん!」
セリウスさまとクラウスさまが魔馬たちを撫でてから騎乗する。
ルークはニーナを乗せて、アランとジェイクもそれぞれ。二人が魔馬に乗る姿はレアだ。ジュリアスさまたちに比べるとまだ体が仕上がってないので大きな馬体の魔馬に乗る姿が可愛い。
「さぁ行こうか」
私がジャスパーを抱っこした状態で魔馬に乗せてもらい、ジュリアスさまの腰に抱きついて出発進行ー!
騎士団棟まで早くいつもセリウスさまとクラウスさまでどちらが先に着くか競走しちゃうらしい。
デザートを賭けたり、休暇を賭けたりするそうだけど、デザートはお代わりできるし、休暇はなかなか取れてないから勝負の意味あるのかなぁ?
「次のリーシャや母上に付き添いを賭けてと言いつつなかなか機会がないから勝ち数を貯めている感じだな」
なんか仲良しだね。
王都行きはセリウスさまが勝ち取ったってことかぁ。
私を乗せているのでゆっくりめで走らせて、騎士団棟についた時にはすでに魔馬を厩舎に預けて仕事場に向かったらしい。
「さて、リーシャさまは私と医療室に向かいましょうか」
昨日とっても幸せだったのに落差が激しい。
ジュリアスさまもしょんぼり執務室に行っちゃった。
久しぶりの騎士団棟。
・・・マッチョパラダイスですよ。
制服姿のマッチョがいっぱい歩いてるし、庭からは訓練中の薄着マッチョが。
うわー!
「さぁ行きますよ」
ちょっとテンション上がった私を連れて、医療室に向かうとマギー先生とロジャー先生が座っていた。
ルークとアランとジェイクは診断中は外で待つ。なぜかアズライトまで。
「久しぶりさね」
「こちらに座れ」
二人に順番に手を取られ、魔力で健康診断。
「王都行きでの疲れは取れたかね?」
「身体のことで最近気になる場所は?」
特に問題なく過ごしてるつもり。
「栄養不足はもう気にしなくて良さそうだな」
毎日いっぱい食べてる。色々出してくれるしね。
「月の障の頻度は」
「ニ、三ヶ月に一度くらいで体調を崩されることはありませんが多少気分にムラがあるように思います」
ニーナがサラッと答えた。ムラあるかなぁ?ちょっとだけお腹痛いからかも。
「若干少ないけれどそこはまだ改善していくだろうさね」
多少腹が痛いのは普通にあることだよね。友達に毎月人格が変わる期間がある子や痛くて転げ回る子いたもん。八つ当たり凄かった。
ほんと中学生くらいから始まるの大変。婚期に合わせて十八以降で良いよね!
んー、ホルモンバランスで困るか。
「マギー先生、お酒飲む量増やして欲しいです」
これ一番大事。
マギー先生、ニヤって笑ってからロジャー先生と少し相談した。
「体調的にはもう制限は要らないと思う」
「でもまだ少し成長する可能性もあるだろうからね?」
制限解除!!?
ほんとですか?
「酒精強い物は避けて飲み過ぎないなら多少のは良いだろう」
わーい!!
裁判所の前で無罪!!って紙を見せるくらいのテンションだよ!
解禁!!解禁ですーー!!って。
「酔い潰れるほど飲んだら禁酒になるぞ」
ヒューン。
テンションは音を立てて下がった。
「禁酒になったら酒蔵潰してやる・・・」
うえぇえん。
想像しただけで嫌だ。
「自己責任を物に当たるんじゃないさね」
「そこはジュリアスやルークが・・・ああ、ニーナもみはるだろうから心配は要らないだろう」
くぅ、ロジャー先生ってば、ニーナの責任感に火が付いちゃうでしょ。
健康診断が済んで、ルークたちが入って来た。
お酒解禁のことを聞いて、「わかっていますね」って冴え冴えとした目で見られた。
そうして、次は超再生ポーションのお話。
怪我が残っている騎士さんを呼んで実証でマギー先生とロジャー先生に見てもらう。
「「はぁ?」」
大きな古い傷が一瞬でなかったことになって、私も驚いた。
ジュリアスさまたちを見送ってから、離れでフーゴの村の子供たち用に何か用意しようと向かう気でいたら、ルークに捕まった。
「申し訳ありませんがマギー師とロジャーの診察と超再生ポーションについてお話ししたいのでご一緒に来てください」
ひょー。もうどこも悪くないですよ?
『諦めが肝心じゃの』
肩に乗っているアズライトが言う。
「リーシャ、酒の量を交渉してはどうだろう?俺も一緒にいるから」
ジュリアスさまが良い案を出してくれたと喜んで抱きついて、抱き上げてもらう。
「ジュリアス様はお仕事をしてください」
今日も切れ味抜群な敏腕な側近であった。
マギー先生もロジャー先生も今日は騎士団棟にいるそうなので、私はジュリアスさまと魔馬に同乗出来てちょっと嬉しい。
魔馬たちは馬屋にいるのでみんなで向かうと「早く乗れ」「今日も走る」と気合いたっぷりの魔馬たちが足踏みしている。
「毎朝こんな感じー」
「今日はいつもより気合い入ってないー?」
「きゃん!」
セリウスさまとクラウスさまが魔馬たちを撫でてから騎乗する。
ルークはニーナを乗せて、アランとジェイクもそれぞれ。二人が魔馬に乗る姿はレアだ。ジュリアスさまたちに比べるとまだ体が仕上がってないので大きな馬体の魔馬に乗る姿が可愛い。
「さぁ行こうか」
私がジャスパーを抱っこした状態で魔馬に乗せてもらい、ジュリアスさまの腰に抱きついて出発進行ー!
騎士団棟まで早くいつもセリウスさまとクラウスさまでどちらが先に着くか競走しちゃうらしい。
デザートを賭けたり、休暇を賭けたりするそうだけど、デザートはお代わりできるし、休暇はなかなか取れてないから勝負の意味あるのかなぁ?
「次のリーシャや母上に付き添いを賭けてと言いつつなかなか機会がないから勝ち数を貯めている感じだな」
なんか仲良しだね。
王都行きはセリウスさまが勝ち取ったってことかぁ。
私を乗せているのでゆっくりめで走らせて、騎士団棟についた時にはすでに魔馬を厩舎に預けて仕事場に向かったらしい。
「さて、リーシャさまは私と医療室に向かいましょうか」
昨日とっても幸せだったのに落差が激しい。
ジュリアスさまもしょんぼり執務室に行っちゃった。
久しぶりの騎士団棟。
・・・マッチョパラダイスですよ。
制服姿のマッチョがいっぱい歩いてるし、庭からは訓練中の薄着マッチョが。
うわー!
「さぁ行きますよ」
ちょっとテンション上がった私を連れて、医療室に向かうとマギー先生とロジャー先生が座っていた。
ルークとアランとジェイクは診断中は外で待つ。なぜかアズライトまで。
「久しぶりさね」
「こちらに座れ」
二人に順番に手を取られ、魔力で健康診断。
「王都行きでの疲れは取れたかね?」
「身体のことで最近気になる場所は?」
特に問題なく過ごしてるつもり。
「栄養不足はもう気にしなくて良さそうだな」
毎日いっぱい食べてる。色々出してくれるしね。
「月の障の頻度は」
「ニ、三ヶ月に一度くらいで体調を崩されることはありませんが多少気分にムラがあるように思います」
ニーナがサラッと答えた。ムラあるかなぁ?ちょっとだけお腹痛いからかも。
「若干少ないけれどそこはまだ改善していくだろうさね」
多少腹が痛いのは普通にあることだよね。友達に毎月人格が変わる期間がある子や痛くて転げ回る子いたもん。八つ当たり凄かった。
ほんと中学生くらいから始まるの大変。婚期に合わせて十八以降で良いよね!
んー、ホルモンバランスで困るか。
「マギー先生、お酒飲む量増やして欲しいです」
これ一番大事。
マギー先生、ニヤって笑ってからロジャー先生と少し相談した。
「体調的にはもう制限は要らないと思う」
「でもまだ少し成長する可能性もあるだろうからね?」
制限解除!!?
ほんとですか?
「酒精強い物は避けて飲み過ぎないなら多少のは良いだろう」
わーい!!
裁判所の前で無罪!!って紙を見せるくらいのテンションだよ!
解禁!!解禁ですーー!!って。
「酔い潰れるほど飲んだら禁酒になるぞ」
ヒューン。
テンションは音を立てて下がった。
「禁酒になったら酒蔵潰してやる・・・」
うえぇえん。
想像しただけで嫌だ。
「自己責任を物に当たるんじゃないさね」
「そこはジュリアスやルークが・・・ああ、ニーナもみはるだろうから心配は要らないだろう」
くぅ、ロジャー先生ってば、ニーナの責任感に火が付いちゃうでしょ。
健康診断が済んで、ルークたちが入って来た。
お酒解禁のことを聞いて、「わかっていますね」って冴え冴えとした目で見られた。
そうして、次は超再生ポーションのお話。
怪我が残っている騎士さんを呼んで実証でマギー先生とロジャー先生に見てもらう。
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大きな古い傷が一瞬でなかったことになって、私も驚いた。
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