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二章
612話
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屋敷に戻ってお茶をしていたら、お義父さまが戻って来てルルゥに「弁当を頼むぞぅ」と言って、私とお茶を飲んでから「妻がいないのはつまらぬからのぅ」とドーリーさんたちを誘って行ってくると池ダンジョンに向かってしまった。
ご隠居さまフリーダム。
しばらくしてジュリアスさまたちが戻って来たのでお出迎えする。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「「ただいまー」」
私がジュリアスさまとお帰りのハグをしている間にニーナがルークに報告しちゃった。
「リーシャさま、今からとお食事の後、どちらかお時間を頂きたいのですが?」
うぐぐ。
ご飯の後はジュリアスさまとゆっくりしたいので先でお願いします。
「あららー?」
「ガンバー」
お気の毒さまってセリウスさまとクラウスさまが行っちゃった。
悪いことはしてないの。ちょっとミスっただけぇ。
お茶をしていたお部屋に戻って、ジュリアスさまの膝抱っこでルークと向かい合う。
私は今蛇に睨まれたカエル。
「それで錬金釜が光って何ができたんでしょう
?」
私に聞かなくてもニーナに聞いたよね?
「ちょっともう蛇の素材いらないなぁって考えてたら・・・」
ジュリアスさまが私に手に大きな手を重ねて「頑張れ」ってニギニギしてくれる。
「魔力を使っている最中にボンヤリしたってことですね?危ないでしょう?」
言い返す言葉もないです。
ルークはひんやりした空気を出しつつ、出来たものをここに出せって感じで指でトントンっとテーブルを叩く。
「失敗だからポイしちゃっては?」
「無用な気回しはいいので出してください」
仕方なくまだ鍋に入れっぱなしの例のお品を出した。
なんか液体がキラキラしてるんだよねぇ。
ラメ入り?
「どうしてこう表に出せないものが仕上がるんでしょうか?」
「・・・」
そんなのわかっていたらこんなミスしないんですよ!嫌味なオニイサンだね。
「それでこれはどんな効果を望んでどんな物に仕上がったのでしょう?」
「王妃さまとお義母さまにお疲れ様な卵膜パックと美容液を作ろうと思ったら、超再生ポーションが出来ました」
美容液の原液が作りたかっただけなので悪気は無かったよ。私悪くありません!
「「超再生・・・」」
ルークとジュリアスさまが困惑顔。そんなご大層なものかなぁ?超級ポーションとかも腕生えたりする不思議ポーションだよね。
「リーシャ、ちょっとこっちに」
お膝からソファに移動させてから、ジュリアスさまとルークがジャケットとシャツを脱ぎ出した。
ルークって乳首NGだよね?って言うのは冗談だけど、シャツ絶対脱がないマンじゃん!
細マッチョと極上マッチョが半裸に。なんのご褒美?
どっちも芸術品です。ナムナム。
「細かい傷は面倒で放置しているんですが、そうすると引き攣れや陥没部位が残るんです」
ほうほう!ちょっと虫眼鏡頂けますかね?無いって。
「ポーションが足りない場合、大きな傷でも後回しにします。そうすると後からポーションをかけても皮膚の変色や抉られた肉の部位に名残が残ります」
ジュリアスさまはそこまで気になる傷はない。もちろん細かいのはそれなりにあったけど、脇腹と太ももに切れたんだなぁって痕はあるんだけど、前回の百目ポーションと卵膜パックでほぼほぼ綺麗になってた。
ルークも似たような感じらしいんだけど、やっぱり前回綺麗になったはず。
って、新しいの出来てる!?
「対魔法の訓練でスピネル師やデリアさまに推し負けました」
う!人外魔境同士で訓練!!
「ジュリアスさまも?」
「俺はお祖父様に投げられた」
えっと、お祖父さまたちは今も現役でスーパー強い、ジュリアスさまとルークより強い?
ヤバ。
「お義父さまとお祖父さまどっちが・・・!?」
強いのか聞こうと思ったらジュリアスさまに口を塞がれた。
「二人に聞かれたら面倒臭いことになるぞ。それは禁句だ」
真剣な顔で諭された。そこまでなのか。
「お義父さまはお義母さまが留守だとつまらないからと先ほど池ダンジョンに行かれました」
ジュリアスさまとルークが残念なものでも見たかのような顔してる。
「今夜は戻らないな」
「でしょうね」
ルークがニーナを呼んで新しい傷にポーションを塗って欲しいと頼む。
ニーナがルークの背にあった打ち身と切り傷、擦り傷にポーションペタペタ塗る。
ジュリアスさまと私でルークの患部を凝視。
「皮膚がモコモコっとしてキモい」
「その言い方はやめてください」
打ち身はスゥっと青い部分と赤い部分が肌色に戻って、切り傷と擦り傷は損傷した部位から組織が生えるみたいなウニョウニョっとした動きで完治した。
「ジュリアスさま、私が塗ってあげましょう?」
ええ!!?ジュリアスさまには私でいいでしょ?なんでルーク?夫の広背筋と肩甲骨を撫で回しますよ!!
「塗った直後の動きを直に観察したいので」
そう言うとルークがジュリアスさまの背中にペタペタ。
ニーナにそっと肩を抱かれて首を横に振られた。
「リーシャ、あとで風呂上がりに足や腰を頼むよ」
ヤッホイ!
ジュリアスさまが私に良き提案をしてくれた。
半裸のマッチョたちがお薬を塗ってる姿、ちょっと面白いかも。
ご隠居さまフリーダム。
しばらくしてジュリアスさまたちが戻って来たのでお出迎えする。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「「ただいまー」」
私がジュリアスさまとお帰りのハグをしている間にニーナがルークに報告しちゃった。
「リーシャさま、今からとお食事の後、どちらかお時間を頂きたいのですが?」
うぐぐ。
ご飯の後はジュリアスさまとゆっくりしたいので先でお願いします。
「あららー?」
「ガンバー」
お気の毒さまってセリウスさまとクラウスさまが行っちゃった。
悪いことはしてないの。ちょっとミスっただけぇ。
お茶をしていたお部屋に戻って、ジュリアスさまの膝抱っこでルークと向かい合う。
私は今蛇に睨まれたカエル。
「それで錬金釜が光って何ができたんでしょう
?」
私に聞かなくてもニーナに聞いたよね?
「ちょっともう蛇の素材いらないなぁって考えてたら・・・」
ジュリアスさまが私に手に大きな手を重ねて「頑張れ」ってニギニギしてくれる。
「魔力を使っている最中にボンヤリしたってことですね?危ないでしょう?」
言い返す言葉もないです。
ルークはひんやりした空気を出しつつ、出来たものをここに出せって感じで指でトントンっとテーブルを叩く。
「失敗だからポイしちゃっては?」
「無用な気回しはいいので出してください」
仕方なくまだ鍋に入れっぱなしの例のお品を出した。
なんか液体がキラキラしてるんだよねぇ。
ラメ入り?
「どうしてこう表に出せないものが仕上がるんでしょうか?」
「・・・」
そんなのわかっていたらこんなミスしないんですよ!嫌味なオニイサンだね。
「それでこれはどんな効果を望んでどんな物に仕上がったのでしょう?」
「王妃さまとお義母さまにお疲れ様な卵膜パックと美容液を作ろうと思ったら、超再生ポーションが出来ました」
美容液の原液が作りたかっただけなので悪気は無かったよ。私悪くありません!
「「超再生・・・」」
ルークとジュリアスさまが困惑顔。そんなご大層なものかなぁ?超級ポーションとかも腕生えたりする不思議ポーションだよね。
「リーシャ、ちょっとこっちに」
お膝からソファに移動させてから、ジュリアスさまとルークがジャケットとシャツを脱ぎ出した。
ルークって乳首NGだよね?って言うのは冗談だけど、シャツ絶対脱がないマンじゃん!
細マッチョと極上マッチョが半裸に。なんのご褒美?
どっちも芸術品です。ナムナム。
「細かい傷は面倒で放置しているんですが、そうすると引き攣れや陥没部位が残るんです」
ほうほう!ちょっと虫眼鏡頂けますかね?無いって。
「ポーションが足りない場合、大きな傷でも後回しにします。そうすると後からポーションをかけても皮膚の変色や抉られた肉の部位に名残が残ります」
ジュリアスさまはそこまで気になる傷はない。もちろん細かいのはそれなりにあったけど、脇腹と太ももに切れたんだなぁって痕はあるんだけど、前回の百目ポーションと卵膜パックでほぼほぼ綺麗になってた。
ルークも似たような感じらしいんだけど、やっぱり前回綺麗になったはず。
って、新しいの出来てる!?
「対魔法の訓練でスピネル師やデリアさまに推し負けました」
う!人外魔境同士で訓練!!
「ジュリアスさまも?」
「俺はお祖父様に投げられた」
えっと、お祖父さまたちは今も現役でスーパー強い、ジュリアスさまとルークより強い?
ヤバ。
「お義父さまとお祖父さまどっちが・・・!?」
強いのか聞こうと思ったらジュリアスさまに口を塞がれた。
「二人に聞かれたら面倒臭いことになるぞ。それは禁句だ」
真剣な顔で諭された。そこまでなのか。
「お義父さまはお義母さまが留守だとつまらないからと先ほど池ダンジョンに行かれました」
ジュリアスさまとルークが残念なものでも見たかのような顔してる。
「今夜は戻らないな」
「でしょうね」
ルークがニーナを呼んで新しい傷にポーションを塗って欲しいと頼む。
ニーナがルークの背にあった打ち身と切り傷、擦り傷にポーションペタペタ塗る。
ジュリアスさまと私でルークの患部を凝視。
「皮膚がモコモコっとしてキモい」
「その言い方はやめてください」
打ち身はスゥっと青い部分と赤い部分が肌色に戻って、切り傷と擦り傷は損傷した部位から組織が生えるみたいなウニョウニョっとした動きで完治した。
「ジュリアスさま、私が塗ってあげましょう?」
ええ!!?ジュリアスさまには私でいいでしょ?なんでルーク?夫の広背筋と肩甲骨を撫で回しますよ!!
「塗った直後の動きを直に観察したいので」
そう言うとルークがジュリアスさまの背中にペタペタ。
ニーナにそっと肩を抱かれて首を横に振られた。
「リーシャ、あとで風呂上がりに足や腰を頼むよ」
ヤッホイ!
ジュリアスさまが私に良き提案をしてくれた。
半裸のマッチョたちがお薬を塗ってる姿、ちょっと面白いかも。
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