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二章
610話
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お義母さまと王妃さまのお見送り。
ちゃっかりミルゼさんたちを同行させてる。ロイヤルパワー。
チェイスさんとアモンさん、お義母さまの護衛隊も付いてるので過剰戦力だけど王族なのでこれくらいでも少ないのかも。
「ベンとニックスがお宿に行っちゃったから今日はちょっと大変なのよぉ」
ルルゥが笑いながら、私のお昼にラーメン出してくれたよ。
炙りチャーシューと煮卵!!とり塩が嬉しいねぇ。グヒヒ。
「お肉美味しいねぇ」
「プッキュウ」
「モッキュン」
「ギャ!」
『パバブの葉っぱをのせてくれるかの』
この子たち小さい手でお箸持ててるの。すごいよねぇ。握り箸だけど指の関節的に無理なのでお作法ポリスは出てきません。
ラーメンにパンが置いてあるのは少し笑うけど、鳥のスープにパンだと合うから不思議。
ラーメン屋にはおにぎりやチャーハンってイメージだから固定観念かなぁ?
このお肉はワイルドビッグボアでビッグボアより上なお肉様。レア度は高くないけど安定して捕まえられるのと脂のノリが良いので良き。
スープも残さずに完食。メグミはよっぽど我慢できない時以外ダイエットでスープを残してたけど、リーシャはおデブ歓迎状態なので遠慮なく!
スープ美味しいのに残すの辛い。誰よ。スープまで飲むと太るって言ったの!知らなかったら飲んでいられたのに!
だからデブるんだよって言うの禁止ね。
勿体無い方が勝つんだから。
「リーシャちゃん、今日はゆっくり~?」
「んー、そうだね。お義母さまがお泊まりで人手も向こうに行ってるから大人しくするかなぁ」
「良い心がけねぇ」
でも離れに行くけど。
「王妃さまが帰られたら、フーゴの村と魔導工房に行きたいかな」
任せっぱなしだし、一応ね。
「そうねぇ、その予定はクラウス様に相談して決めないとねぇ」
ちっともクラウスさまとセリウスさまがお休み取れないから、ウォレス領に行けない。樹液を各種・・・?
「あれ、木材と樹液の見本って届いてるのかも」
確か変わった物探してくれるって言ってた。
侍女さんがハロルドを呼んでくれて、聞いてみると、
「それでしたら到着してすぐ魔導工房の研究員のもとに届けられ、何か分かれば連絡が入るでしょう」
って言われた。
「リーシャさまがご不在でしたのでまずは有益な成分がないかと調べているそうです」
私が〈鑑定〉した方が早いんだけど、私の留守が長かったばかりに。
カンガリー教授とジョシュー先生が工房に入り浸りだから何か見つけてくれると良いなぁ。工房に顔を出した時にちょっと確認させて貰おう。ゴムとレジンやプラみたいな便利に使えるのがあると良いなぁ。
「木材の種類などは何か良いのがありましたか?」
樹液だけじゃなくて、加工に向いてるとか頑丈とか良い匂いとか特化した木があれば嬉しい。
「そうですね。建材に良いものがああるようですが、何分運ばれてきたサイズが小さいのでグレーデンに運ばれるまでに乾燥が進んだり、特徴のある香りが飛んでいたりがあったようですよ」
なるほど、特性を調べるにはやっぱ現地がいいな。
ウォレス領からは馬車だったのね。ワイバーン便はお気軽じゃないんだった。
こちらから持ちかけた話でもウォレスにとっては大チャンスで送料とかこっちに請求とか言い出せないのは予想できたことで私の配慮が足りなかった。
ちょっとしょんぼりしちゃったら、ハロルドが、
「商機を見出した時に自分の懐を傷める覚悟がないのではその後の投資が出来ません。ウォレス伯爵はその商機を掴むために精一杯の資金を用意なさったのでしょうから、リーシャさまはそれを活かして差し上げれば良いのですよ」
むむ、いくら私が望む物でも全部お膳立てしちゃダメってことかしら?
何もかもやっちゃったら私の事業になっちゃうから口出し出来なくなって、あちらが困るのか。
「ハロルド、お義母さまと王妃さまは今日明日がお宿でそのあとは戻っていらっしゃるのよね?」
一瞬目が他所を向いたのに気がついてしまった。他に何があるんだ。
「おそらくですがカイダール領に一泊なさると思います」
ガビーーーーン!!
領地を離れるの聞いてないよ。
「ワイバーンにお乗りになれるとの事で大旦那さまの許可を得ておりましたので」
お義父さまぁ?何許可しちゃってるのか。王妃さまの護衛足りるのかしら?
大丈夫かしら?
アーロンお兄さまの胃と頭皮が心配なことに!
「王妃陛下におかれましては積年の降り積もってしまわれた鬱憤をこの一度きりで解消されたいと思われているのでしょう」
王様が自由?に逃亡するから~!!
でも一度で解消するなんてお優し過ぎて女神!!
「陛下もあれで繊細なお方ですのでここグレーデンやホーン、リュフェリーと甘えられる場は貴重なので多少の羽目を外すことは王家と国にとって良きこととこの年寄りは思っていますよ」
王様が繊細!!
「来ちゃった」とか能天気に登場するからそう見えないよ。
でもカイダール領かぁ。
王妃さまも結構自由だなぁ。
ちゃっかりミルゼさんたちを同行させてる。ロイヤルパワー。
チェイスさんとアモンさん、お義母さまの護衛隊も付いてるので過剰戦力だけど王族なのでこれくらいでも少ないのかも。
「ベンとニックスがお宿に行っちゃったから今日はちょっと大変なのよぉ」
ルルゥが笑いながら、私のお昼にラーメン出してくれたよ。
炙りチャーシューと煮卵!!とり塩が嬉しいねぇ。グヒヒ。
「お肉美味しいねぇ」
「プッキュウ」
「モッキュン」
「ギャ!」
『パバブの葉っぱをのせてくれるかの』
この子たち小さい手でお箸持ててるの。すごいよねぇ。握り箸だけど指の関節的に無理なのでお作法ポリスは出てきません。
ラーメンにパンが置いてあるのは少し笑うけど、鳥のスープにパンだと合うから不思議。
ラーメン屋にはおにぎりやチャーハンってイメージだから固定観念かなぁ?
このお肉はワイルドビッグボアでビッグボアより上なお肉様。レア度は高くないけど安定して捕まえられるのと脂のノリが良いので良き。
スープも残さずに完食。メグミはよっぽど我慢できない時以外ダイエットでスープを残してたけど、リーシャはおデブ歓迎状態なので遠慮なく!
スープ美味しいのに残すの辛い。誰よ。スープまで飲むと太るって言ったの!知らなかったら飲んでいられたのに!
だからデブるんだよって言うの禁止ね。
勿体無い方が勝つんだから。
「リーシャちゃん、今日はゆっくり~?」
「んー、そうだね。お義母さまがお泊まりで人手も向こうに行ってるから大人しくするかなぁ」
「良い心がけねぇ」
でも離れに行くけど。
「王妃さまが帰られたら、フーゴの村と魔導工房に行きたいかな」
任せっぱなしだし、一応ね。
「そうねぇ、その予定はクラウス様に相談して決めないとねぇ」
ちっともクラウスさまとセリウスさまがお休み取れないから、ウォレス領に行けない。樹液を各種・・・?
「あれ、木材と樹液の見本って届いてるのかも」
確か変わった物探してくれるって言ってた。
侍女さんがハロルドを呼んでくれて、聞いてみると、
「それでしたら到着してすぐ魔導工房の研究員のもとに届けられ、何か分かれば連絡が入るでしょう」
って言われた。
「リーシャさまがご不在でしたのでまずは有益な成分がないかと調べているそうです」
私が〈鑑定〉した方が早いんだけど、私の留守が長かったばかりに。
カンガリー教授とジョシュー先生が工房に入り浸りだから何か見つけてくれると良いなぁ。工房に顔を出した時にちょっと確認させて貰おう。ゴムとレジンやプラみたいな便利に使えるのがあると良いなぁ。
「木材の種類などは何か良いのがありましたか?」
樹液だけじゃなくて、加工に向いてるとか頑丈とか良い匂いとか特化した木があれば嬉しい。
「そうですね。建材に良いものがああるようですが、何分運ばれてきたサイズが小さいのでグレーデンに運ばれるまでに乾燥が進んだり、特徴のある香りが飛んでいたりがあったようですよ」
なるほど、特性を調べるにはやっぱ現地がいいな。
ウォレス領からは馬車だったのね。ワイバーン便はお気軽じゃないんだった。
こちらから持ちかけた話でもウォレスにとっては大チャンスで送料とかこっちに請求とか言い出せないのは予想できたことで私の配慮が足りなかった。
ちょっとしょんぼりしちゃったら、ハロルドが、
「商機を見出した時に自分の懐を傷める覚悟がないのではその後の投資が出来ません。ウォレス伯爵はその商機を掴むために精一杯の資金を用意なさったのでしょうから、リーシャさまはそれを活かして差し上げれば良いのですよ」
むむ、いくら私が望む物でも全部お膳立てしちゃダメってことかしら?
何もかもやっちゃったら私の事業になっちゃうから口出し出来なくなって、あちらが困るのか。
「ハロルド、お義母さまと王妃さまは今日明日がお宿でそのあとは戻っていらっしゃるのよね?」
一瞬目が他所を向いたのに気がついてしまった。他に何があるんだ。
「おそらくですがカイダール領に一泊なさると思います」
ガビーーーーン!!
領地を離れるの聞いてないよ。
「ワイバーンにお乗りになれるとの事で大旦那さまの許可を得ておりましたので」
お義父さまぁ?何許可しちゃってるのか。王妃さまの護衛足りるのかしら?
大丈夫かしら?
アーロンお兄さまの胃と頭皮が心配なことに!
「王妃陛下におかれましては積年の降り積もってしまわれた鬱憤をこの一度きりで解消されたいと思われているのでしょう」
王様が自由?に逃亡するから~!!
でも一度で解消するなんてお優し過ぎて女神!!
「陛下もあれで繊細なお方ですのでここグレーデンやホーン、リュフェリーと甘えられる場は貴重なので多少の羽目を外すことは王家と国にとって良きこととこの年寄りは思っていますよ」
王様が繊細!!
「来ちゃった」とか能天気に登場するからそう見えないよ。
でもカイダール領かぁ。
王妃さまも結構自由だなぁ。
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