620 / 765
二章
609話
しおりを挟む
目が覚めたらジュリアスさまにガッチリ抱き込まれていた。ジャスパーはジュリアスさまの背中側で寝てる。
ジュリアスさまの腕が全然外れないので、胸筋に埋まってみたりボヨンと頬でアタックして弾力を堪能。
踊りを最後まで見れなかった恨みでちょっと腰周りを力一杯揉み揉み。
無警戒な腰ってこそぐってなくても急に触れるとなぜかこそばいよね。
「こら」
起きちゃったジュリアスさまにオデコをオデコでグリグリされちゃった。
「ひゃー」
「ふふ、おはよう、リーシャ」
思う存分イチャイチャした後、お部屋のお風呂に向かう。
『今日はあわあわなんだぞ』
ニーナも遅かったのにジュリアスさまが呼び入れると普段通りの顔でササッとお風呂の準備してススッと待機してくれていた。
髪を洗い合って、ジャスパーをもっこもこにして。
朝食の時間があるのでちょっとだけの時間だったけど、やっぱりお湯に浸かるの気持ちいい。
魔法で乾かして、ジュリアスさまが待ち構えているニーナに私を渡して、流れ作業のように可愛いドレスと可愛い髪型にされた。
今日は甘ロリ。ピンクのふわふわですぞ。
ツインテールをクルンと巻いて、最後はおリボンなのです。
「大奥様が王妃さまの御目を楽しませて差し上げるようにとのことですので」
動きやすさ重視でいたいのに。可愛いけど!!夫人らしさはゼロなんだよ。むぅ。
「リーシャ、とても可愛い。花の精霊のようだぞ」
花の妖精って。
『花の妖精は花びらを纏っていて上もスカートもすんごく短いのだぞ』
お花のドレスが気になる。でも露出度高そうだ。
ジャスパーも、例えだからね?
ジュリアスさまはいつもの騎士服で、いつも通りかっこよいです。
抱き上げられてお部屋を出ると、若干お疲れのアランがいた。
「大丈夫?」
「腕が外れたけどマギー先生にはめて貰ったんで無事です」
脱臼しとるや無いかーい。
「無事の範囲が謎過ぎ」
「鍛え方が足りないんで、もっと頑張ります」
えーと、脱臼は鍛えたらしなくなりますか?
「筋肉は一朝一夕でどうにかなるものでは無い。まずは身体を大きくしたらよい」
鍛えるための肉を準備してからー。
「はい!!」
マッスル教育って洗脳に近いよね。でも筋肉は裏切らないので、頑張ってお肉付けてね。
怪我はポーションで治るとは言え、やっぱ筋肉のぶつけ合いはすごいパワーなんだよ。危ないね。
食堂に入るとみんないつも通り元気溌剌だった。どんだけー。
「「「おはよう」」」
「「おはよー」」
「おはよう」
お祖父さまたちもお義父さまもお顔ツヤツヤで元気溌剌です。
セリウスさまとクラウスさまはちょっとだけゲンナリ。二日酔いのような顔だけど、しこたま飲んでもこんな顔しないの知ってる。
そして王妃さまー。
お義母さまのお隣でナチュラルにポムとティムに乗られて座られてる。
「うふふ、こんな可愛い子たちにもふもふされてお食事なんてしたことがないですわ」
普通、毛のある子たちは食堂に入れないですしね。うちの子たちは櫛でとく以外の時は魔法コーティングか何かで一本も飛んでこないの。器用な子たち。
アズライトは私を見たらそばに来てくれた。
朝食は王妃さまのリクエストでお野菜のたっぷりポトフと山盛りパンに分厚いステーキ!!
お義母さまとにこやかに全部完食された。
そこまでは昨日いっぱいはしゃいで消費したカロリーを補充してるのねって思ったのだけど、デザートタイムに入った瞬間、ホールケーキやタルト、フィナンシェなどがどんどん消えて唖然とした。
ポムとティムにディディエ、そしてシャムが僕たち分が消えちゃうって焦るくらい。
ポムたちが焦って必死に頬に詰めてる。
王妃さま、食欲がお義母さまに付き合える人初めてみました。
グレーデンに来るとお腹が減るのかな。
『日々の重責から離れて身体が軽く感じるんだろうの』
アズライトがうむうむって言うけど、身体が軽くなると胃が詰め放題になるの?
男性陣が仕事に向かうのを見送ってから、お義母さまと王妃さまとお茶を飲みながらお話し。
王妃さまがディゴーやフーゴの村を見たいとのことで、お昼前に出掛けて、その後はお宿に向かうそう。
私はゆっくり過ごしてって言われてお言葉に甘える。
気さくな王妃さまでもやっぱり緊張しちゃうし。
って言うかお二人とも睡眠時間少なかったのに活動的過ぎるんだよー。
「うふふ、王都の街並みは建物ばかりですからね、屋台や出店でいっぱいの道路や工場と畑の見学なんて中々出来ませんもの」
こちらにいられるギリギリの期間を目一杯楽しんで行くスタイル。
自由が利かないって、私が放置プレイからのグレーデン夫人になった比じゃないレベルなんだよね。
常に人がそばにいて護衛がついてて。
王子さまたちが育って代替わりした後、王様とあちこち旅を楽しめる未来が来ますように。
お出かけの時間までの間に、私のドレスのお話になって、もう着られないドレスやお義母さまの基準で選ばれた今の私には合わない色合いのドレスを王妃さまの姪にお譲りすることに。
私二センチしか育ってないのでサイズアウトはしてないと思うんだけど、さすがにめっちゃあるのでお譲りは歓迎です。
お義母さまの親戚にもお譲りしてるのにまだまだあるのです。
でも王妃さまの姪、公爵令嬢にお古っていらないよね?
「マダム・シフォンのドレスで、スノウリリィーちゃんセレクトで陛下の秘蔵っ子リーシャ夫人よ?最高のドレスだもの」
王妃さま自身が可愛い服を着た姪がみたいのってウキウキしているので、良いかなぁ。
ドレスは後日お送りすることになったよ。
ジュリアスさまの腕が全然外れないので、胸筋に埋まってみたりボヨンと頬でアタックして弾力を堪能。
踊りを最後まで見れなかった恨みでちょっと腰周りを力一杯揉み揉み。
無警戒な腰ってこそぐってなくても急に触れるとなぜかこそばいよね。
「こら」
起きちゃったジュリアスさまにオデコをオデコでグリグリされちゃった。
「ひゃー」
「ふふ、おはよう、リーシャ」
思う存分イチャイチャした後、お部屋のお風呂に向かう。
『今日はあわあわなんだぞ』
ニーナも遅かったのにジュリアスさまが呼び入れると普段通りの顔でササッとお風呂の準備してススッと待機してくれていた。
髪を洗い合って、ジャスパーをもっこもこにして。
朝食の時間があるのでちょっとだけの時間だったけど、やっぱりお湯に浸かるの気持ちいい。
魔法で乾かして、ジュリアスさまが待ち構えているニーナに私を渡して、流れ作業のように可愛いドレスと可愛い髪型にされた。
今日は甘ロリ。ピンクのふわふわですぞ。
ツインテールをクルンと巻いて、最後はおリボンなのです。
「大奥様が王妃さまの御目を楽しませて差し上げるようにとのことですので」
動きやすさ重視でいたいのに。可愛いけど!!夫人らしさはゼロなんだよ。むぅ。
「リーシャ、とても可愛い。花の精霊のようだぞ」
花の妖精って。
『花の妖精は花びらを纏っていて上もスカートもすんごく短いのだぞ』
お花のドレスが気になる。でも露出度高そうだ。
ジャスパーも、例えだからね?
ジュリアスさまはいつもの騎士服で、いつも通りかっこよいです。
抱き上げられてお部屋を出ると、若干お疲れのアランがいた。
「大丈夫?」
「腕が外れたけどマギー先生にはめて貰ったんで無事です」
脱臼しとるや無いかーい。
「無事の範囲が謎過ぎ」
「鍛え方が足りないんで、もっと頑張ります」
えーと、脱臼は鍛えたらしなくなりますか?
「筋肉は一朝一夕でどうにかなるものでは無い。まずは身体を大きくしたらよい」
鍛えるための肉を準備してからー。
「はい!!」
マッスル教育って洗脳に近いよね。でも筋肉は裏切らないので、頑張ってお肉付けてね。
怪我はポーションで治るとは言え、やっぱ筋肉のぶつけ合いはすごいパワーなんだよ。危ないね。
食堂に入るとみんないつも通り元気溌剌だった。どんだけー。
「「「おはよう」」」
「「おはよー」」
「おはよう」
お祖父さまたちもお義父さまもお顔ツヤツヤで元気溌剌です。
セリウスさまとクラウスさまはちょっとだけゲンナリ。二日酔いのような顔だけど、しこたま飲んでもこんな顔しないの知ってる。
そして王妃さまー。
お義母さまのお隣でナチュラルにポムとティムに乗られて座られてる。
「うふふ、こんな可愛い子たちにもふもふされてお食事なんてしたことがないですわ」
普通、毛のある子たちは食堂に入れないですしね。うちの子たちは櫛でとく以外の時は魔法コーティングか何かで一本も飛んでこないの。器用な子たち。
アズライトは私を見たらそばに来てくれた。
朝食は王妃さまのリクエストでお野菜のたっぷりポトフと山盛りパンに分厚いステーキ!!
お義母さまとにこやかに全部完食された。
そこまでは昨日いっぱいはしゃいで消費したカロリーを補充してるのねって思ったのだけど、デザートタイムに入った瞬間、ホールケーキやタルト、フィナンシェなどがどんどん消えて唖然とした。
ポムとティムにディディエ、そしてシャムが僕たち分が消えちゃうって焦るくらい。
ポムたちが焦って必死に頬に詰めてる。
王妃さま、食欲がお義母さまに付き合える人初めてみました。
グレーデンに来るとお腹が減るのかな。
『日々の重責から離れて身体が軽く感じるんだろうの』
アズライトがうむうむって言うけど、身体が軽くなると胃が詰め放題になるの?
男性陣が仕事に向かうのを見送ってから、お義母さまと王妃さまとお茶を飲みながらお話し。
王妃さまがディゴーやフーゴの村を見たいとのことで、お昼前に出掛けて、その後はお宿に向かうそう。
私はゆっくり過ごしてって言われてお言葉に甘える。
気さくな王妃さまでもやっぱり緊張しちゃうし。
って言うかお二人とも睡眠時間少なかったのに活動的過ぎるんだよー。
「うふふ、王都の街並みは建物ばかりですからね、屋台や出店でいっぱいの道路や工場と畑の見学なんて中々出来ませんもの」
こちらにいられるギリギリの期間を目一杯楽しんで行くスタイル。
自由が利かないって、私が放置プレイからのグレーデン夫人になった比じゃないレベルなんだよね。
常に人がそばにいて護衛がついてて。
王子さまたちが育って代替わりした後、王様とあちこち旅を楽しめる未来が来ますように。
お出かけの時間までの間に、私のドレスのお話になって、もう着られないドレスやお義母さまの基準で選ばれた今の私には合わない色合いのドレスを王妃さまの姪にお譲りすることに。
私二センチしか育ってないのでサイズアウトはしてないと思うんだけど、さすがにめっちゃあるのでお譲りは歓迎です。
お義母さまの親戚にもお譲りしてるのにまだまだあるのです。
でも王妃さまの姪、公爵令嬢にお古っていらないよね?
「マダム・シフォンのドレスで、スノウリリィーちゃんセレクトで陛下の秘蔵っ子リーシャ夫人よ?最高のドレスだもの」
王妃さま自身が可愛い服を着た姪がみたいのってウキウキしているので、良いかなぁ。
ドレスは後日お送りすることになったよ。
629
お気に入りに追加
1,876
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる