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二章
604話
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ワイバーンに乗らない組がゴンドラで後からついてくる事になって。
船着場から少し離れた場所にいるラヴァたちの元に。
「グギャー」
「ギャギャ!」
ラヴァたちは私たちに気付いて喜びの声を上げたけど、波が打つのが解ってるからジッと待っていてくれた。頭の良い子たち。
「まぁまぁ!本当に大きいのね!」
王妃さまはやっぱりちょっと跳ねててとても可愛らしいお方です。
「ギャ?ギャギャ?」
ラヴァたちが王妃さまたちに興味を持つ。
「みんな!こちらの方はこの国の王の妃フェアリスさまだ。この国で一番の高貴で尊き方を精霊王の元にお連れする。失礼のないよう、御身を大切に御運びするのが今回の大切な任務だ!よろしく頼むぞ」
ジュリアスさまが彼らに説明すると、ラヴァたちワイバーンはみんな羽をたたんで長い首を下げた。
「「「「「ギャゥウ」」」」」
すごい。騎士さんたちと共に行動してるんだから人の言葉を理解してるのはわかってたけど、本当に賢い子達なのだ。
「まぁ!みんな畏まらないでね!一緒に湖を渡らせてくださいましね」
「「「「ギャギャ」」」」
王妃さまがラヴァたちにあいさつをすると彼らは喜んで少し身体が揺れて、波際が少し揺れる。
「わぁ!水面が揺れてるわ」
こんな場面で喜んでくれるなんて、王様もっとデートとか・・・護衛がいっぱいでデートにならないぃ!!
私とジュリアスさまが旅行とか行く時、ルークたちが付いてくるなんて比じゃない人数が付いてきちゃう。落ち着かなそう。
王妃さまの無邪気なお姿とともに、
「素晴らしいですね、騎獣がこんなに可愛らしいだなんて」
女官さんもワイバーンたちの姿を楽しげに見ている。
他の侍女さんや女官さんはゴンドラに乗るんだけど、彼女だけは王妃さまから離れませんって。護衛兼女官なお方かな。
でもワイバーンに王妃さまと女官さん同時に乗れないのだ。乗馬服ならギリ行けてもドレスの膨らみがあるからね。
護衛に付いてる騎士さんたちがワイバーンに飛び乗り、まずは女官さんを抱えてもう一人の女性騎士さんがワイバーンに飛び乗る。
王妃さまに「こう乗ります」のお手本を見せてからの、ミルゼさんが王妃さまを「失礼します」って抱き上げて飛び乗る。
恐怖じゃない歓喜の「きゃぁあ!!」って響いたよ。とても楽しいようです。
続いてお義父さまがお義母さまを抱き上げて、ルークがニーナを抱き上げて、飛び乗る。夫婦なので密着度が高くてドキドキしちゃうよ。
シエルはアズライトがそこそこもサイズになって乗せていく。いつもシエルが自分用の島に行く時アズライトが乗せてるそうだ。
ポムとティムとディディエもアズライト便。
さて、私は当然ジュリアスさまとジャスパーとでラヴァに乗る。
「ギャゥウ♫」
「よろしくね。ラヴァ」
ジュリアスさまにお姫様抱っこされての空中に飛ぶ瞬間ってアニメのヒーローとヒロインっぽくない?
しかも夕陽が落ちてすぐのキラキラ輝く水面が背景だ。
ラヴァは私とジュリアスさまが乗ってるのが嬉しいのか「ギャギャギャオギャゥウギャオオーーーー♪」っと首を揺らしながら歌ってるようなノリを見せてくれる。
うちの子可愛すぎないかな。
ラヴァたちワイバーンたちは水面を滑るように泳いで行く。
泳ぎも得意なんだねぇ。
「戦場では静かに密やかに移動する場面があるからな。こういった訓練はリュフェリー領にある湖まで行かなければならなかったがこの池ができてとても助かっている」
なんてこった。アズライトの暴走だとばかり思ってこんなに大きくなって良いのかなって思ってたけど、いい事だったのね。
あとで褒めてあげなくては。
そう言えば、領地の各地に温泉掘るついでに池を作るとか言ってたけど、そっちも大きかったりするのかな。
今度きちんと確認しよう。
奥の方に増えた島もそれぞれ育っている木が違うっぽいなぁ。ポムの種植え放題したのかな。
ふと水面を見たら、形で言えばリュウグウノツカイっぽい長くてキラキラした魚が見えたよ?あれ??
「立派なのがいたな。アズライトの報告ではかなり古い種の姿をいくつか見かけたそうだ」
食べたり追い出さないってことは危ない種類じゃないのだろうけど。
「俺はでっかいマイマイみたいな貝が物凄い勢いでで泳ぐのを見たぞ。だが行った先にルージュがいて食われてしまった」
アンモナイト的なのがいたのか。ルージュに美味しかったのか聞きたい。
淡水だよね?海の生物っぽいのがいるけどここは海じゃない。川に繋がってないタイプの池・・・湖だし。
「この地は魔素の影響が強いから魔物の発生と同じような発生の仕方だが、アズライトが言うには魔物化していない種なんだそうだ」
それはとても不思議。
魔魚もいるのに共存できるのかな。
ワイバーンたちの近くにわりと大きな魚がちょいちょい泳いでて、気にしてはいるけど任務中なので我慢している。あとでいっぱいご飯食べようね。
あれ??宴会中も食べてたよね?
新鮮な魚は別腹かな。
アズライトの島に到着すると、騎乗者が飛び降りると順番にワイバーンたちが横にズレていく。
最終的にゴンドラ組もみんな上陸すると、島をワイバーンたちがグルッと取り囲んでる状態になってる。
ちょっと圧があるけど、ワイバーンたちは楽しいみたい。
王妃さまは精霊樹の佇まいに声が出ないみたい。お義母さまが王妃さまの背を支えた。
アズライトたちが先頭になって、精霊樹の元に向かった。
船着場から少し離れた場所にいるラヴァたちの元に。
「グギャー」
「ギャギャ!」
ラヴァたちは私たちに気付いて喜びの声を上げたけど、波が打つのが解ってるからジッと待っていてくれた。頭の良い子たち。
「まぁまぁ!本当に大きいのね!」
王妃さまはやっぱりちょっと跳ねててとても可愛らしいお方です。
「ギャ?ギャギャ?」
ラヴァたちが王妃さまたちに興味を持つ。
「みんな!こちらの方はこの国の王の妃フェアリスさまだ。この国で一番の高貴で尊き方を精霊王の元にお連れする。失礼のないよう、御身を大切に御運びするのが今回の大切な任務だ!よろしく頼むぞ」
ジュリアスさまが彼らに説明すると、ラヴァたちワイバーンはみんな羽をたたんで長い首を下げた。
「「「「「ギャゥウ」」」」」
すごい。騎士さんたちと共に行動してるんだから人の言葉を理解してるのはわかってたけど、本当に賢い子達なのだ。
「まぁ!みんな畏まらないでね!一緒に湖を渡らせてくださいましね」
「「「「ギャギャ」」」」
王妃さまがラヴァたちにあいさつをすると彼らは喜んで少し身体が揺れて、波際が少し揺れる。
「わぁ!水面が揺れてるわ」
こんな場面で喜んでくれるなんて、王様もっとデートとか・・・護衛がいっぱいでデートにならないぃ!!
私とジュリアスさまが旅行とか行く時、ルークたちが付いてくるなんて比じゃない人数が付いてきちゃう。落ち着かなそう。
王妃さまの無邪気なお姿とともに、
「素晴らしいですね、騎獣がこんなに可愛らしいだなんて」
女官さんもワイバーンたちの姿を楽しげに見ている。
他の侍女さんや女官さんはゴンドラに乗るんだけど、彼女だけは王妃さまから離れませんって。護衛兼女官なお方かな。
でもワイバーンに王妃さまと女官さん同時に乗れないのだ。乗馬服ならギリ行けてもドレスの膨らみがあるからね。
護衛に付いてる騎士さんたちがワイバーンに飛び乗り、まずは女官さんを抱えてもう一人の女性騎士さんがワイバーンに飛び乗る。
王妃さまに「こう乗ります」のお手本を見せてからの、ミルゼさんが王妃さまを「失礼します」って抱き上げて飛び乗る。
恐怖じゃない歓喜の「きゃぁあ!!」って響いたよ。とても楽しいようです。
続いてお義父さまがお義母さまを抱き上げて、ルークがニーナを抱き上げて、飛び乗る。夫婦なので密着度が高くてドキドキしちゃうよ。
シエルはアズライトがそこそこもサイズになって乗せていく。いつもシエルが自分用の島に行く時アズライトが乗せてるそうだ。
ポムとティムとディディエもアズライト便。
さて、私は当然ジュリアスさまとジャスパーとでラヴァに乗る。
「ギャゥウ♫」
「よろしくね。ラヴァ」
ジュリアスさまにお姫様抱っこされての空中に飛ぶ瞬間ってアニメのヒーローとヒロインっぽくない?
しかも夕陽が落ちてすぐのキラキラ輝く水面が背景だ。
ラヴァは私とジュリアスさまが乗ってるのが嬉しいのか「ギャギャギャオギャゥウギャオオーーーー♪」っと首を揺らしながら歌ってるようなノリを見せてくれる。
うちの子可愛すぎないかな。
ラヴァたちワイバーンたちは水面を滑るように泳いで行く。
泳ぎも得意なんだねぇ。
「戦場では静かに密やかに移動する場面があるからな。こういった訓練はリュフェリー領にある湖まで行かなければならなかったがこの池ができてとても助かっている」
なんてこった。アズライトの暴走だとばかり思ってこんなに大きくなって良いのかなって思ってたけど、いい事だったのね。
あとで褒めてあげなくては。
そう言えば、領地の各地に温泉掘るついでに池を作るとか言ってたけど、そっちも大きかったりするのかな。
今度きちんと確認しよう。
奥の方に増えた島もそれぞれ育っている木が違うっぽいなぁ。ポムの種植え放題したのかな。
ふと水面を見たら、形で言えばリュウグウノツカイっぽい長くてキラキラした魚が見えたよ?あれ??
「立派なのがいたな。アズライトの報告ではかなり古い種の姿をいくつか見かけたそうだ」
食べたり追い出さないってことは危ない種類じゃないのだろうけど。
「俺はでっかいマイマイみたいな貝が物凄い勢いでで泳ぐのを見たぞ。だが行った先にルージュがいて食われてしまった」
アンモナイト的なのがいたのか。ルージュに美味しかったのか聞きたい。
淡水だよね?海の生物っぽいのがいるけどここは海じゃない。川に繋がってないタイプの池・・・湖だし。
「この地は魔素の影響が強いから魔物の発生と同じような発生の仕方だが、アズライトが言うには魔物化していない種なんだそうだ」
それはとても不思議。
魔魚もいるのに共存できるのかな。
ワイバーンたちの近くにわりと大きな魚がちょいちょい泳いでて、気にしてはいるけど任務中なので我慢している。あとでいっぱいご飯食べようね。
あれ??宴会中も食べてたよね?
新鮮な魚は別腹かな。
アズライトの島に到着すると、騎乗者が飛び降りると順番にワイバーンたちが横にズレていく。
最終的にゴンドラ組もみんな上陸すると、島をワイバーンたちがグルッと取り囲んでる状態になってる。
ちょっと圧があるけど、ワイバーンたちは楽しいみたい。
王妃さまは精霊樹の佇まいに声が出ないみたい。お義母さまが王妃さまの背を支えた。
アズライトたちが先頭になって、精霊樹の元に向かった。
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