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二章
584話
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王女さまたちは、令嬢たちにずっと質問してるんだけど、カタコトでしか話さないのと、お花の味や種類について聞かれても、困るだけだ。お花サラダだから食べてるだけでこだわりがないっぽい。
ちなみにサラダ用はシャリシャリ感、ピリ辛味、ほんのり甘い、プチプチ食感の青い味とかそれぞれ個性的な味があるので通な夫人は、好きなお花に対して情熱を持って語る。
私はサラダよりはお花のゼリーや砂糖漬けがいいかな。お茶に入れたりね。
『『我が国では食事に出る花は少ないが辛味がピリッと走るのだ。こちら花はいろんな味と食感で面白いぞ!』』
王女さまたちは、令嬢たちに熱心にどの花がお勧めか訊ねてるのに返事が、
「へ」「はぁ」「まぁ」
で、婚約者や恋人らしき男性が、
『私は(強いて言えば)この辛いのが』
『私はこの甘味がある花が』
と、香りが強くない柔らかめの花をと答えた。
青臭いしゃりしゃりしたのは苦手とみた。
『『ふむ!その辺りが食べやすいのだな!』』
王女さまたちは、ナギ国に持ち帰えるとしたらとして、男性が嫌がらない種類がわかったと喜んで婚約者たちに礼を言った。
令嬢たちは目が逸れたと「お花を摘みに~」っと逃げちゃったよ。
『見事な手腕でした』
『『ふふん、姉上や側妃たちに鍛えられておるからの』』
あら、あえての口撃だったのね。
ユエさまが王女さまたちを褒めてる。
『『男性によく思われたいのは誰もだろうが、やりすぎは他の者に迷惑だからな』』
間に受けて、女性は花しか食べないとか思い込まれたら大変だもんね。
『『侯爵家の娘が女は八十メト(キロ)以上でないと恥ずかしいと騒いだ時、間に受けて太らないと婚約破棄だの離縁だの言う阿呆が出てな』』
太い方が好ましいの基準が八十キロ以上とな。では美人は百キロ越えるのか。百キロ越えはもう才能がないとダメらしいよ!!
『『三番目の姉上が私が恥ずかしい女だと言うのかと激怒したら騒ぎは収まったがな』』
お姉さんは七十キロだそうで、他の令嬢や夫人もみんなに体重を公表すると言う羞恥プレイが起きたそう。
身長と体型もあるし、一概に重さで決めれないと思うのよ。
同じ体重でも胸とお腹が同じサイズかどうかとか。
成人で一番大きかったのは百二十キロで第ニ側妃と公爵夫人だったそうで、最初に騒いだ令嬢は中途半端な九十キロだったことで『口ほどでも無い』と怒られたそうだ。
さっきの令嬢の婚約者たちは、まだ子供な王女さまたちの理知的な態度と、自分の婚約者の行動を見てちょっと落ち込んでるよう。
この王女さまたちはレベルがかなり高いだけで、彼女たちは普通の感覚の人たちだよー。私、この世界の普通がわからないけどね。
『んっぬ!ふぁのぁ!我っがくぅにぃぬぉ!んめぇうぃさぁっん!どぉえむぉ、しゅっしょよーくぅーんっどぇわぁぬわぁいぃんっぬ!』
(ふっ!花!我が国の名産!でも主食ではない!)
タタン!トン!
カイサル王子が言うには、日々の彩り、恋人たちの祝い事など、良いことがあった日に、華やかな食卓で女性を喜ばせるために用意されるものだって。
だとすると食用花を取り入れて、当たり前に普及させたディサンド領の前当主が敏腕過ぎるよ!
クリスマスケーキ的なのを毎日食べるように広めるなんてすごい。
『んっぬ!とぅあくすぅわんとぅぶぇとぅぇもらうぅんっぬはぁ、うれっすぅいぃぐぁ!ふぁぬぁ!どぅわくぇどぅうぁ!えいっよぅうぐぁっとぅわらぁぬぁわいっよぅんっんぬ!!』
(ふ!たくさん食べてもらうのは嬉しいが!花!だけでは!栄養が足りないよ!!)
ダダン!ポフィー!
もう普通に話して貰えないだろうか。
近くにいた令嬢と夫人たちが、キョトンとしている。
公用語がわかっていてもだいぶ癖が強いので単語くらいしかわかってないと思う。
『くぉんぬぅにぃ!とぅわくぅすぁわんぬぉ!うぉいすぅいぃむぉのぅぉぐぅぁあ、ぅあるぬぉぬぃー!ふぁぬぁ!くぁわぁっとぅえぇうぅいるぅぬぅわぁっんぬ!!』
(こんなにたくさんの美味しいものがあるのに!花!変わっているな!!)
ジャン!ポポン!
カイサル殿下はケーキやタルト、お花のゼリーを載せたお皿を持ったまま、クネクネ、グリングリンと動いてるので、お腹が痛い。二時五○分な人思い出した。美形なのに。
多分、王子の言葉はシャリアンヌとお付きの人以外は半分くらいわからないと思うけど、言いたいことはジェスチャー?で伝わったようで、なんとなくお花のサラダを食べてた女性たちがケーキのテーブルに向かった。
王子が持ってたのがケーキのお皿なだけで、栄養はお肉や野菜の方がいいよ!
『『カイサル殿下は面白いな』』
『んっんぬ?そぉうくわぁ!?』
(ぬ?そうか?)
王女さまたちが笑うと王子が笑顔で堪える。
『んっまぁああ!!ぅおんっにぃすぁまぁ!?』
(まぁ!お兄さま!?)
あ、やきもち発動した。っと思ったらお花係の少し大人な青年が、シャリアンヌをススーっと引っ張って別のテーブルに連れ去った。
『んっんぬ!わぁたぁーすぃもぉ!すぅこぉすぃくぁんぐぅわぇとぅはぁのどぅあ!!』
(ふ!私も少し考えたのだ!!)
んー!ならば、お留守番をお願いしたら一番良かったと思うんだ。
王女さまなシャリアンヌにオカリナみたいなのを口に刺したから、
『ぽーーーー!!!ファーふぃー!』
ってすごい怒った感じで音出してるから。
王子は愉快そうに(我が妹は何歳になっても元気一杯で可愛いっんぬ!)って。
物凄いシスコンだよ。
ちなみにサラダ用はシャリシャリ感、ピリ辛味、ほんのり甘い、プチプチ食感の青い味とかそれぞれ個性的な味があるので通な夫人は、好きなお花に対して情熱を持って語る。
私はサラダよりはお花のゼリーや砂糖漬けがいいかな。お茶に入れたりね。
『『我が国では食事に出る花は少ないが辛味がピリッと走るのだ。こちら花はいろんな味と食感で面白いぞ!』』
王女さまたちは、令嬢たちに熱心にどの花がお勧めか訊ねてるのに返事が、
「へ」「はぁ」「まぁ」
で、婚約者や恋人らしき男性が、
『私は(強いて言えば)この辛いのが』
『私はこの甘味がある花が』
と、香りが強くない柔らかめの花をと答えた。
青臭いしゃりしゃりしたのは苦手とみた。
『『ふむ!その辺りが食べやすいのだな!』』
王女さまたちは、ナギ国に持ち帰えるとしたらとして、男性が嫌がらない種類がわかったと喜んで婚約者たちに礼を言った。
令嬢たちは目が逸れたと「お花を摘みに~」っと逃げちゃったよ。
『見事な手腕でした』
『『ふふん、姉上や側妃たちに鍛えられておるからの』』
あら、あえての口撃だったのね。
ユエさまが王女さまたちを褒めてる。
『『男性によく思われたいのは誰もだろうが、やりすぎは他の者に迷惑だからな』』
間に受けて、女性は花しか食べないとか思い込まれたら大変だもんね。
『『侯爵家の娘が女は八十メト(キロ)以上でないと恥ずかしいと騒いだ時、間に受けて太らないと婚約破棄だの離縁だの言う阿呆が出てな』』
太い方が好ましいの基準が八十キロ以上とな。では美人は百キロ越えるのか。百キロ越えはもう才能がないとダメらしいよ!!
『『三番目の姉上が私が恥ずかしい女だと言うのかと激怒したら騒ぎは収まったがな』』
お姉さんは七十キロだそうで、他の令嬢や夫人もみんなに体重を公表すると言う羞恥プレイが起きたそう。
身長と体型もあるし、一概に重さで決めれないと思うのよ。
同じ体重でも胸とお腹が同じサイズかどうかとか。
成人で一番大きかったのは百二十キロで第ニ側妃と公爵夫人だったそうで、最初に騒いだ令嬢は中途半端な九十キロだったことで『口ほどでも無い』と怒られたそうだ。
さっきの令嬢の婚約者たちは、まだ子供な王女さまたちの理知的な態度と、自分の婚約者の行動を見てちょっと落ち込んでるよう。
この王女さまたちはレベルがかなり高いだけで、彼女たちは普通の感覚の人たちだよー。私、この世界の普通がわからないけどね。
『んっぬ!ふぁのぁ!我っがくぅにぃぬぉ!んめぇうぃさぁっん!どぉえむぉ、しゅっしょよーくぅーんっどぇわぁぬわぁいぃんっぬ!』
(ふっ!花!我が国の名産!でも主食ではない!)
タタン!トン!
カイサル王子が言うには、日々の彩り、恋人たちの祝い事など、良いことがあった日に、華やかな食卓で女性を喜ばせるために用意されるものだって。
だとすると食用花を取り入れて、当たり前に普及させたディサンド領の前当主が敏腕過ぎるよ!
クリスマスケーキ的なのを毎日食べるように広めるなんてすごい。
『んっぬ!とぅあくすぅわんとぅぶぇとぅぇもらうぅんっぬはぁ、うれっすぅいぃぐぁ!ふぁぬぁ!どぅわくぇどぅうぁ!えいっよぅうぐぁっとぅわらぁぬぁわいっよぅんっんぬ!!』
(ふ!たくさん食べてもらうのは嬉しいが!花!だけでは!栄養が足りないよ!!)
ダダン!ポフィー!
もう普通に話して貰えないだろうか。
近くにいた令嬢と夫人たちが、キョトンとしている。
公用語がわかっていてもだいぶ癖が強いので単語くらいしかわかってないと思う。
『くぉんぬぅにぃ!とぅわくぅすぁわんぬぉ!うぉいすぅいぃむぉのぅぉぐぅぁあ、ぅあるぬぉぬぃー!ふぁぬぁ!くぁわぁっとぅえぇうぅいるぅぬぅわぁっんぬ!!』
(こんなにたくさんの美味しいものがあるのに!花!変わっているな!!)
ジャン!ポポン!
カイサル殿下はケーキやタルト、お花のゼリーを載せたお皿を持ったまま、クネクネ、グリングリンと動いてるので、お腹が痛い。二時五○分な人思い出した。美形なのに。
多分、王子の言葉はシャリアンヌとお付きの人以外は半分くらいわからないと思うけど、言いたいことはジェスチャー?で伝わったようで、なんとなくお花のサラダを食べてた女性たちがケーキのテーブルに向かった。
王子が持ってたのがケーキのお皿なだけで、栄養はお肉や野菜の方がいいよ!
『『カイサル殿下は面白いな』』
『んっんぬ?そぉうくわぁ!?』
(ぬ?そうか?)
王女さまたちが笑うと王子が笑顔で堪える。
『んっまぁああ!!ぅおんっにぃすぁまぁ!?』
(まぁ!お兄さま!?)
あ、やきもち発動した。っと思ったらお花係の少し大人な青年が、シャリアンヌをススーっと引っ張って別のテーブルに連れ去った。
『んっんぬ!わぁたぁーすぃもぉ!すぅこぉすぃくぁんぐぅわぇとぅはぁのどぅあ!!』
(ふ!私も少し考えたのだ!!)
んー!ならば、お留守番をお願いしたら一番良かったと思うんだ。
王女さまなシャリアンヌにオカリナみたいなのを口に刺したから、
『ぽーーーー!!!ファーふぃー!』
ってすごい怒った感じで音出してるから。
王子は愉快そうに(我が妹は何歳になっても元気一杯で可愛いっんぬ!)って。
物凄いシスコンだよ。
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