586 / 765
二章
575話
しおりを挟む
セリウスさまもジュリアスさまもルルゥも契約獣のお愛想に嬉しそうにしてる。
私にもアズライトが肩に乗って来てくれた。
ジャスパーとシャムのもふもふとした柔らかそうな毛を見て、アズライトを見る。
とっても艶々滑らかしいパールなツルツルボディ。
ひんやり気持ちいいけど、モフッとしたい気もするぞ。
羨ましいと思ってたら、ポムとティムがお菓子を持ったまま突撃してきた。
「プッキュン」
「モッキュン」
可愛いけど、頬もお腹もパンパンで別の生き物みたいになってるよ。
『コックのお菓子は格別じゃからの。食べ貯めしておるんじゃの』
「あらぁ、嬉しいこと言うわねぇ♡」
頬袋って何日貯めて置けるのか?
「えっと、そのバックにオヤツ仕舞っておけば良いんじゃない?」
せっかくニーナと作った時間経過停止なマジックバッグ持たせてるのに。
「「キュゥ!?」」
え、その手があったかじゃないのよ。飾りじゃないのよ。それ。
『そう言えばそうじゃったの』
「ギャオ!?」
ディディエまでびっくりしてるじゃん。
いつでも豊富にお菓子もらってるから仕舞う必要がなかったからかな。
「プキュー」
「モキュー」
「ギャオー」
自分たちのマジックバッグを逆さにして空にしようとする三匹。
ポムのバッグからは、種(う○ち)。
ティムのバッグからは、石(魔石と宝石と綺麗な硝石?)。
ディディエのバッグからは、おもちゃ(木の枝、干した果物の芯、綺麗な鳥の羽や爬虫類の鱗)?
それぞれ宝物を入れていたらしい。
宝物をポイしてお菓子を入れる気なの??
「それ入れたままでもオヤツ入るんじゃない?」
「「「!???」」」
そうかな?じゃなくて。
きゃるーんって腰を横に曲げて首傾げてて可愛いぞ。
三匹で何やら話し合いをした結果は、これをあげるからお菓子をマジックバッグいっぱい入れたいだそうで。
ちょ、待てよ!
無限じゃないけどそれなりに入る設定してあるのよ?
「あらぁ・・・作り貯めたのじゃ追いつかないわよぉ~」
ですよねー。
「今は忙しいからグレーデンに戻ったらで良いかしらぁ?」
マジか。毎日結構な量作ってるのに追加で作るのか。
「「きゅぅーん!!」」
ポムとティムは仕方ないなぁって言ってそう。
「ギャオゥ!」
ディディエは素直にやったー♫って感じかな。
『俺はいっぱいじゃなくてもいいけど、おやつとお肉の料理を頼むぞ』
『我も酒のツマミとオヤツが欲しいの』
うぉーい!
ジャスパーとアズライトも予算だって言って魔石と何やらすごい牙とか出してきた。
「材料代はグレーデン家だから、ジュリアスさまかリーシャちゃん、受け取っておいてぇ」
「ルルゥの給金は?」
「要らないわよぉ。仕事中に作るんだものぉ」
ルルゥは、料理の研究とかで無限残業してるじゃないの。
「きゃんきゃん」
シャムがセリウスさまの頬をポフポフした。
『自分もバッグとオヤツが欲しいと言っているの』
可愛いおねだりだけど。
「シャム、自分のスキルでアイテムボックス持ってるでしょ」
「きゃきゃーっんっ」
頬を膨らませて、セリウスさまの頬をペシペシ。肉球羨まし。
『みんなとお揃いが欲しいと言うことだの』
「なるほど。じゃぁ、グレーデンに帰ったら作るで良い?」
私の作業はどこでもやれないことはないけど、バッグそのものはニーナの手作りだから。
シャムといえば、仕方ないなーって妥協してる顔されたよ。
「リーシャちゃん、よろしくねー」
セリウスさまにもお願いされちゃった。
しっかし、ポムたちの宝物の量が。
「魔石や素材もすごいが何の種だろうな」
ジュリアスさまが呆然としてる。
変わった種は投げて来たり、枕元にプレゼントしてくれるから、多分そこまでレアじゃないと思う。
でも作物が育ちにくいところに埋めれば、土の加護持ちが出した種だから、良く育つんじゃないかなぁ。結構なお宝だね。
「あはは、お菓子代にしてもすごいねー」
どうやら売ったらすごい金額になるお宝だったみたい。
「プッキュン」
「モッキュン」
「ギャオー」
僕たちのお宝すごいでしょって、胸(どう見てもお腹)を張られた。
『コックよ。我の分にはパバブをたくさん入れるのだぞ』
「はいはーい」
アズライトにはワサビソースとかワサビペーストみたいなの樽で渡した方が早い気がする。
「きゃん!」
シャムが小さな手を口元で動かす。
『ほぅ、シャムはオヤツとボムを使った料理が良いそうだの』
ボムは唐辛子類のこと。なるほど、嗜好はモラ(リスのような齧歯類)に近いのね。
「この見た目で辛いのが良いのかー」
「きゃん!」
『甘い果物も好きだそうだの』
なんて言うか、白いふわふわ可愛すぎるなぁ。
ニーナや侍女さんたちがまた鼻息荒くなりそう。
あとセリウスさまズルいよね!
匂いが気に入られて、契約獣ゲットってどんななの。
私もその匂いさせたいぞ。
「でもさー、王宮は連れて歩けないけど、どうするー?」
「きゃん?」
レアな契約獣は王都の貴族もだけど他国の人の前に出せないからね
「あー、明日の夜にはクラウスが交代にくるから一日だけ我慢してくれ」
「あ、そうなんだー」
あらら、グレーデンに帰れるの羨ましいな。
ルルゥがグ○コのお菓子を出したら、みんな大喜びで食べて、シャムは初めて食べたマロングラッセを気に入ったみたいで、クネクネしながら、踊り出した。
それを見たポムとティム、ディディエが真似して踊り出して、なんかすっごい癒されたよ。
ジュリアスさまとジャスパーに挟まれてソファに座って、筋肉と毛皮を堪能。
アズライトのスベスベもばっちり楽しんで、ポムたちの謎のダンスを眺めて、天国だよ。
王都での日々のストレスが結構あったみたい。
私にもアズライトが肩に乗って来てくれた。
ジャスパーとシャムのもふもふとした柔らかそうな毛を見て、アズライトを見る。
とっても艶々滑らかしいパールなツルツルボディ。
ひんやり気持ちいいけど、モフッとしたい気もするぞ。
羨ましいと思ってたら、ポムとティムがお菓子を持ったまま突撃してきた。
「プッキュン」
「モッキュン」
可愛いけど、頬もお腹もパンパンで別の生き物みたいになってるよ。
『コックのお菓子は格別じゃからの。食べ貯めしておるんじゃの』
「あらぁ、嬉しいこと言うわねぇ♡」
頬袋って何日貯めて置けるのか?
「えっと、そのバックにオヤツ仕舞っておけば良いんじゃない?」
せっかくニーナと作った時間経過停止なマジックバッグ持たせてるのに。
「「キュゥ!?」」
え、その手があったかじゃないのよ。飾りじゃないのよ。それ。
『そう言えばそうじゃったの』
「ギャオ!?」
ディディエまでびっくりしてるじゃん。
いつでも豊富にお菓子もらってるから仕舞う必要がなかったからかな。
「プキュー」
「モキュー」
「ギャオー」
自分たちのマジックバッグを逆さにして空にしようとする三匹。
ポムのバッグからは、種(う○ち)。
ティムのバッグからは、石(魔石と宝石と綺麗な硝石?)。
ディディエのバッグからは、おもちゃ(木の枝、干した果物の芯、綺麗な鳥の羽や爬虫類の鱗)?
それぞれ宝物を入れていたらしい。
宝物をポイしてお菓子を入れる気なの??
「それ入れたままでもオヤツ入るんじゃない?」
「「「!???」」」
そうかな?じゃなくて。
きゃるーんって腰を横に曲げて首傾げてて可愛いぞ。
三匹で何やら話し合いをした結果は、これをあげるからお菓子をマジックバッグいっぱい入れたいだそうで。
ちょ、待てよ!
無限じゃないけどそれなりに入る設定してあるのよ?
「あらぁ・・・作り貯めたのじゃ追いつかないわよぉ~」
ですよねー。
「今は忙しいからグレーデンに戻ったらで良いかしらぁ?」
マジか。毎日結構な量作ってるのに追加で作るのか。
「「きゅぅーん!!」」
ポムとティムは仕方ないなぁって言ってそう。
「ギャオゥ!」
ディディエは素直にやったー♫って感じかな。
『俺はいっぱいじゃなくてもいいけど、おやつとお肉の料理を頼むぞ』
『我も酒のツマミとオヤツが欲しいの』
うぉーい!
ジャスパーとアズライトも予算だって言って魔石と何やらすごい牙とか出してきた。
「材料代はグレーデン家だから、ジュリアスさまかリーシャちゃん、受け取っておいてぇ」
「ルルゥの給金は?」
「要らないわよぉ。仕事中に作るんだものぉ」
ルルゥは、料理の研究とかで無限残業してるじゃないの。
「きゃんきゃん」
シャムがセリウスさまの頬をポフポフした。
『自分もバッグとオヤツが欲しいと言っているの』
可愛いおねだりだけど。
「シャム、自分のスキルでアイテムボックス持ってるでしょ」
「きゃきゃーっんっ」
頬を膨らませて、セリウスさまの頬をペシペシ。肉球羨まし。
『みんなとお揃いが欲しいと言うことだの』
「なるほど。じゃぁ、グレーデンに帰ったら作るで良い?」
私の作業はどこでもやれないことはないけど、バッグそのものはニーナの手作りだから。
シャムといえば、仕方ないなーって妥協してる顔されたよ。
「リーシャちゃん、よろしくねー」
セリウスさまにもお願いされちゃった。
しっかし、ポムたちの宝物の量が。
「魔石や素材もすごいが何の種だろうな」
ジュリアスさまが呆然としてる。
変わった種は投げて来たり、枕元にプレゼントしてくれるから、多分そこまでレアじゃないと思う。
でも作物が育ちにくいところに埋めれば、土の加護持ちが出した種だから、良く育つんじゃないかなぁ。結構なお宝だね。
「あはは、お菓子代にしてもすごいねー」
どうやら売ったらすごい金額になるお宝だったみたい。
「プッキュン」
「モッキュン」
「ギャオー」
僕たちのお宝すごいでしょって、胸(どう見てもお腹)を張られた。
『コックよ。我の分にはパバブをたくさん入れるのだぞ』
「はいはーい」
アズライトにはワサビソースとかワサビペーストみたいなの樽で渡した方が早い気がする。
「きゃん!」
シャムが小さな手を口元で動かす。
『ほぅ、シャムはオヤツとボムを使った料理が良いそうだの』
ボムは唐辛子類のこと。なるほど、嗜好はモラ(リスのような齧歯類)に近いのね。
「この見た目で辛いのが良いのかー」
「きゃん!」
『甘い果物も好きだそうだの』
なんて言うか、白いふわふわ可愛すぎるなぁ。
ニーナや侍女さんたちがまた鼻息荒くなりそう。
あとセリウスさまズルいよね!
匂いが気に入られて、契約獣ゲットってどんななの。
私もその匂いさせたいぞ。
「でもさー、王宮は連れて歩けないけど、どうするー?」
「きゃん?」
レアな契約獣は王都の貴族もだけど他国の人の前に出せないからね
「あー、明日の夜にはクラウスが交代にくるから一日だけ我慢してくれ」
「あ、そうなんだー」
あらら、グレーデンに帰れるの羨ましいな。
ルルゥがグ○コのお菓子を出したら、みんな大喜びで食べて、シャムは初めて食べたマロングラッセを気に入ったみたいで、クネクネしながら、踊り出した。
それを見たポムとティム、ディディエが真似して踊り出して、なんかすっごい癒されたよ。
ジュリアスさまとジャスパーに挟まれてソファに座って、筋肉と毛皮を堪能。
アズライトのスベスベもばっちり楽しんで、ポムたちの謎のダンスを眺めて、天国だよ。
王都での日々のストレスが結構あったみたい。
695
お気に入りに追加
1,876
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。

【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる