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二章
571話
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ナギ国側にはユエさま以下ので高官らしき方達も並んで座ってて、こちら側の役人が通訳に付いてる。
外務ちゃんと使える人たちいるのに、第一印象が大事なアッガスになぜあのアホアホ役人を派遣したんだか。
前回も話した特効薬については、素材がナギで集めやすい事がわかったので、ナギで作った薬も利益最低限で大陸にも売ってもらったり、お互いの協力関係を確認した。
お互いの国の薬師の交換留学など、ナギの薬方の知識を得る機会が与えられた。
ナギへ行くには戦力を持つ艦隊が必要なので、デレードと合わせて、航海ルートを決めて警備の分担なども話し合う。
今はアッガス騎士団が近海をワイバーンで巡回しているが、戦艦などはまだ造船中なので、数年はデレードやナギの有利な契約をして、輸出入の補助をしてもらうしかない。
海軍の育成が急務。
ただ海軍をグレーデンだけで持つと利権にうるさい貴族が騒ぐのは目に見えてるので、国が主導になってもらわないとなの。
うるさいだけで、グレーデンやホーン、リュフェリーくらいの戦力を持つ騎士団を抱えてる家がないだろうに、どこから人材を出す気なんだ。
お話し合いは、ガルフ侯爵や比較的まともなオジサマたちがギリギリの駆け引きで悪くない成果があった。
ユエさま的には、ここで揉めるより、グリーンリバーや他の国への足掛かりに必要な港として多少良い思いをさせておいた方が楽なんじゃないかな。
隣のカマラン港は、キャベルルン国にあるが、海外を受け入れて長い。なぜわざわざ、レイドラアースに来たか、今回は特効薬を含めて、レイドラアースの有用性を確認にしたかったんだと思う。
ついでに王女さまたちの婚活。本気なのかとちょっと思ったり。
この席に私いるのかとゲンナリだけど、セリウスさまがアッガス、すなわちグレーデン辺境騎士団に不利にならないよう、言質を取られない会話をしてたのを見て、貴族的言い回し、立ち回りは私には無理そうだなってしみじみ。
ジュリアスさまが不在の場合、必ずセリウスさまやクラウスさま、もしくはお義父さまやお義母さまが付いててくれるのは、私がそう言った教育を受けていないからなんだろうねぇ。
実地で覚えないと、このヒリヒリした空気はわからない。
この席ではナギの人たちの目があるから、渋い顔のオジサマたちも静かだけど、私の扱いについて文句ありそうだなぁって顔をしてた人はチェックした。
あとセリウスさまのこともアーロンお兄さまのことも若造って思ってるっぽい。
セリウスさまはすでに相手を言い負かせる能力があるけど、アーロンお兄さまにはない。のでイダルンダの兄だけど、お父さまに似た伯父とマーベルハント家が付いてるんだなぁ。
アーロンお兄さまは元平民にしては品があるし学もあるから、亡くなられたお母さんかお父さんが貴族に縁があるのかなぁと思ってる。
少なくともカイダールお父さまの書き散らかしたメモとか解読できて、一緒に研究できてたって、学園卒以上の能力があると思う。
私も隠し部屋にお母さまが取っておいたお父さまのメモや資料をチラッと見たけど、無理って思うもん。
真面目な顔で話を聞いてるお兄さまと目があってニコって笑ってくれたので私もニコッとした。
お祖父様と伯父様もニコッとしてくれて、それを近くで見たガルフ侯爵までニコッと。ちょっとスンってなるよね。
とりあえず、めんどくさい人たちは、公用語で話さなくちゃな会議ではネチネチ繰り返したり、嫌味を言う語彙がないようで、比較的早く予定の題目を消化できた。
国内の会議でも公用語縛りしたら良いのでは?っとちょっと思っちゃった。
王様があからさまにホッとしたのを見ちゃったもんね。
会議が終わって、お部屋に戻る途中、
「リーシャちゃんが静かにキレたりするのを少し期待してたのにー」
ってセリウスさまに言われた。
「キレなくちゃな場面ありました?」
「海軍とかー?」
「口出しても戦力出せない人たちはお金だけ出せば良いですよ」
ナギの手前、しっかりした話はナギ国の人たちがいない会議で話すんだろう。
「お金出したら利益還元しなくちゃでしょー」
「国防費なので戦力出さないならお金を出すのは当然です。還元は少しで良いはずでしょ?むしろ無しでも良いくらい?」
グレーデン辺境騎士団だけに戦いを押し付けて稼ごうなどとかあり得ないので。
「はは、それが通ると楽だけどねー」
「予算も人材も出さないなら、海外からの輸入の関税をその領だけ高く設定したり、我が領が引き受けた分の費用を商品の値段に反映させたりと回収する方法を考えるだけですし」
他の領地の出方次第だけど、ナギ側が損をしたら成立しない。
「話が通じないおバカさんとは関わらないのが吉ですよ」
ナギの薬方は私が全部買い上げて、スパイスや薬として製品を作って売ることもできる。
「そうだねー。今となってはグレーデンはそれができる権力があるかー」
「そもそもこの国っておバカな人たちに甘いです。そのうちなんとかなるとか、様子を見てとか言ってたら増長するだけですよ」
ハーボットとかみたいに。
「それねー、馬鹿しかいないから匙を投げたんだと思ってたりー」
おー、そこまでか。もう何かしら冤罪こさえてでも潰したら良かったのに。
国が冤罪を作るのはダメかー。
独裁国家じゃないからねぇ。
外務ちゃんと使える人たちいるのに、第一印象が大事なアッガスになぜあのアホアホ役人を派遣したんだか。
前回も話した特効薬については、素材がナギで集めやすい事がわかったので、ナギで作った薬も利益最低限で大陸にも売ってもらったり、お互いの協力関係を確認した。
お互いの国の薬師の交換留学など、ナギの薬方の知識を得る機会が与えられた。
ナギへ行くには戦力を持つ艦隊が必要なので、デレードと合わせて、航海ルートを決めて警備の分担なども話し合う。
今はアッガス騎士団が近海をワイバーンで巡回しているが、戦艦などはまだ造船中なので、数年はデレードやナギの有利な契約をして、輸出入の補助をしてもらうしかない。
海軍の育成が急務。
ただ海軍をグレーデンだけで持つと利権にうるさい貴族が騒ぐのは目に見えてるので、国が主導になってもらわないとなの。
うるさいだけで、グレーデンやホーン、リュフェリーくらいの戦力を持つ騎士団を抱えてる家がないだろうに、どこから人材を出す気なんだ。
お話し合いは、ガルフ侯爵や比較的まともなオジサマたちがギリギリの駆け引きで悪くない成果があった。
ユエさま的には、ここで揉めるより、グリーンリバーや他の国への足掛かりに必要な港として多少良い思いをさせておいた方が楽なんじゃないかな。
隣のカマラン港は、キャベルルン国にあるが、海外を受け入れて長い。なぜわざわざ、レイドラアースに来たか、今回は特効薬を含めて、レイドラアースの有用性を確認にしたかったんだと思う。
ついでに王女さまたちの婚活。本気なのかとちょっと思ったり。
この席に私いるのかとゲンナリだけど、セリウスさまがアッガス、すなわちグレーデン辺境騎士団に不利にならないよう、言質を取られない会話をしてたのを見て、貴族的言い回し、立ち回りは私には無理そうだなってしみじみ。
ジュリアスさまが不在の場合、必ずセリウスさまやクラウスさま、もしくはお義父さまやお義母さまが付いててくれるのは、私がそう言った教育を受けていないからなんだろうねぇ。
実地で覚えないと、このヒリヒリした空気はわからない。
この席ではナギの人たちの目があるから、渋い顔のオジサマたちも静かだけど、私の扱いについて文句ありそうだなぁって顔をしてた人はチェックした。
あとセリウスさまのこともアーロンお兄さまのことも若造って思ってるっぽい。
セリウスさまはすでに相手を言い負かせる能力があるけど、アーロンお兄さまにはない。のでイダルンダの兄だけど、お父さまに似た伯父とマーベルハント家が付いてるんだなぁ。
アーロンお兄さまは元平民にしては品があるし学もあるから、亡くなられたお母さんかお父さんが貴族に縁があるのかなぁと思ってる。
少なくともカイダールお父さまの書き散らかしたメモとか解読できて、一緒に研究できてたって、学園卒以上の能力があると思う。
私も隠し部屋にお母さまが取っておいたお父さまのメモや資料をチラッと見たけど、無理って思うもん。
真面目な顔で話を聞いてるお兄さまと目があってニコって笑ってくれたので私もニコッとした。
お祖父様と伯父様もニコッとしてくれて、それを近くで見たガルフ侯爵までニコッと。ちょっとスンってなるよね。
とりあえず、めんどくさい人たちは、公用語で話さなくちゃな会議ではネチネチ繰り返したり、嫌味を言う語彙がないようで、比較的早く予定の題目を消化できた。
国内の会議でも公用語縛りしたら良いのでは?っとちょっと思っちゃった。
王様があからさまにホッとしたのを見ちゃったもんね。
会議が終わって、お部屋に戻る途中、
「リーシャちゃんが静かにキレたりするのを少し期待してたのにー」
ってセリウスさまに言われた。
「キレなくちゃな場面ありました?」
「海軍とかー?」
「口出しても戦力出せない人たちはお金だけ出せば良いですよ」
ナギの手前、しっかりした話はナギ国の人たちがいない会議で話すんだろう。
「お金出したら利益還元しなくちゃでしょー」
「国防費なので戦力出さないならお金を出すのは当然です。還元は少しで良いはずでしょ?むしろ無しでも良いくらい?」
グレーデン辺境騎士団だけに戦いを押し付けて稼ごうなどとかあり得ないので。
「はは、それが通ると楽だけどねー」
「予算も人材も出さないなら、海外からの輸入の関税をその領だけ高く設定したり、我が領が引き受けた分の費用を商品の値段に反映させたりと回収する方法を考えるだけですし」
他の領地の出方次第だけど、ナギ側が損をしたら成立しない。
「話が通じないおバカさんとは関わらないのが吉ですよ」
ナギの薬方は私が全部買い上げて、スパイスや薬として製品を作って売ることもできる。
「そうだねー。今となってはグレーデンはそれができる権力があるかー」
「そもそもこの国っておバカな人たちに甘いです。そのうちなんとかなるとか、様子を見てとか言ってたら増長するだけですよ」
ハーボットとかみたいに。
「それねー、馬鹿しかいないから匙を投げたんだと思ってたりー」
おー、そこまでか。もう何かしら冤罪こさえてでも潰したら良かったのに。
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