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二章
560話
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デーンと出されたのは、お祭りに出てくるタイプをこの世界にある素材でなんとか作った綿菓子製造機。
豪華に見えるようにデコされてるけど。
ただ砂糖溶かしただけのお菓子はこの場に出していいもの??
すでに機会は温まってるよう。
『こちらは不思議な溶ける飴菓子です』
ルルゥがザラザラァっと音をさせて、手元が見えない筒状の機械に隠れない腕がチラチラっと動いてるのが見える。
『どなたに最初の感動をお届けしたら良いでしょう』
おちゃらけた動きで、フワフワでパステルブルーな色の綿菓子を上に掲げる。
『まぁ!雲を食べるの?』
『雲って食べ物なのか?』
『グレーデンなら雲も食べるのではないか?』
雲が現れてびっくりしている中、なんでも食べるグレーデンに、雲まで食べる疑惑が!
雲は食べれないよ!?
そりゃ、子供の頃に空を見上げて、雲美味しそうだとか思ったことはありますよ?
でも曇り空の黒い雲、バッチそうって思い直すのアルアルだよね?
『なれば、私がお毒見を致します』
リックさまが立候補しちゃった。
綿菓子もだけど、機械にも興味津々だね。
王族やお客様にお毒見なしはダメだけど、すでにビュッフェで好きに食べてるから、王子さまとか『私が』って言いそうだったよ。
『おお~!甘い!これは口に入れた瞬間に消えるが甘味が残る不思議な雲だな』
モグっと食べたリックさま、雲から離れて。
『こちらは砂糖で作っています。製法は秘密です』
不透明カバーが役に立った!
『砂糖だと!?雲は砂糖なのか?』
雲から離れて!!
毒見が済んだってことで王女さまたち、王子さまたち、王様たちと順番に出来上がったものを渡していく。
綿菓子は大皿に盛るわけにもいかないからね。でもこんな大袈裟な披露しなくっても。
貴族にとって砂糖は珍しくないものだ。高いは高いけど、菓子の種類も乏しい中、甘い物は砂糖コーティングの菓子くらいしかなかったからね。
『父上!これはすごいですね!お口の中に入ったら無くなりました!』
「無くなっちゃった・・・」
王子さまたちが驚いた後、ふにゃっと笑顔になった。可愛い。
『『あのコック、雲まで料理するのか?』』
雲じゃないって。
お団子頭の可愛い子が二人、めっちゃ萌え。チェキかスマホがあれば良いのに。
『砂糖が・・・面白いですねぇ』
ユエさまも笑って・・・るよね?表情が読めないんだよねぇ。
湿気ある地域にはあまりお勧めじゃないけど、日本で大丈夫だったから大丈夫かな?ナギの湿度どんな感じかな。
こんな場所で始めちゃうから大行列だ。
煌びやかな人たちが並んでて、ドレス姿の夫人が綿菓子を手にしているのカオス。
『リーシャさま、あの機械は難しい魔道具ではないと思いますが、愉快なものを作りましたね』
リックさまが綿菓子機を見つめながら話しかけてきた。
『そうですね。作りは簡素です』
『毎度毎度、その突飛な発想がどこから出てくるのか脳をいじらせて欲しいところです』
え、解剖?まだ生きてるし、死んでからもリックさまに解剖されるのなんか嫌だなぁ。
突飛って、あっちじゃ魔法がないから色んな便利な道具があったんだもの。
『冗談ですよ?』
嫌そうな顔をした私に良い笑顔で言うけど、半分くらい本気なの知ってる~。
マッドサイエンティストならぬマッドマジシャン?魔導師ってどの部類だっけ。
『早く引退してグレーデンに移り住みたい』
まだ若いのに何故か枯れてる、若く見えて実はおじいちゃんなのかしら。
『ガーランド卿、貴方以上の魔導師がいないのでまだまだ手放しませんぞ』
あ、宰相さまに聞かれてた。
『グレーデン夫人が学園生の時に見出されていたら、魔導師団に迎えられていたであろうに』
宰相さまは残念がってくれるけど、私は今の好き勝手させてもらってるの、幸せなのでラッキーだったとしか。
王様、マジ感謝です!
『リーシャは譲らん』
ジュリアスさまがリックさまと宰相を威嚇しちゃう。
『何、グレーデンと事を構える気はない。たらればなのだよ』
宰相さまが苦笑で返す。
『まぁ、来てくれてたら助かったかもと思うけど、リーシャさまは予算だなんだと縛られたウチじゃ何も作れなかったよね』
リックさまがさり気なくチクリと嫌味。
研究費をケチられると思うようにいかないね。でも際限なく使うのも困るし、難しいところ。
ナチュラルに私が金食い虫みたいに言ったな。リックさまめ。
まぁ儲かるかわからない時に予算分取るのが難しいのは仕方ないよね。
私が今自由に物作りが出来てるのは、グレーデンの豊富な資源とお義父さまからどんどん贈られる魔石や素材、お祖母様とお母さまの遺してくれた素材があるからだし。
『陛下がグレーデンにと決めたのならそれが最良であったとわかっておるからな。辺境伯は威圧をやめてくれ』
ジュリアスさまは別に何もしてない。もちろん威圧も。
ただ機嫌が悪そうになっただけで慣れない人には怖いらしい。
機嫌が悪いことも滅多にないから、そうなの?って感じ。
『綿菓子機は売り物なのか?』
ピリッとした中、王様ののほほんとした声が割って入ってきた。
『息子たちが気に入ったのでな』
『うちも欲しい』
『抜け駆けはいけませんぞ、うちも買う』
えー。売って良いかは、魔道具はお義父さまたちに任せだよ。丸投げしてるから~。
『ずっと作り続けたら雲になって浮くのか試したい』
だから雲じゃないんだよ!雲は水蒸気!!
雲が作りたいなら別の魔道具でしょ!って言うかそれ必要なの?
豪華に見えるようにデコされてるけど。
ただ砂糖溶かしただけのお菓子はこの場に出していいもの??
すでに機会は温まってるよう。
『こちらは不思議な溶ける飴菓子です』
ルルゥがザラザラァっと音をさせて、手元が見えない筒状の機械に隠れない腕がチラチラっと動いてるのが見える。
『どなたに最初の感動をお届けしたら良いでしょう』
おちゃらけた動きで、フワフワでパステルブルーな色の綿菓子を上に掲げる。
『まぁ!雲を食べるの?』
『雲って食べ物なのか?』
『グレーデンなら雲も食べるのではないか?』
雲が現れてびっくりしている中、なんでも食べるグレーデンに、雲まで食べる疑惑が!
雲は食べれないよ!?
そりゃ、子供の頃に空を見上げて、雲美味しそうだとか思ったことはありますよ?
でも曇り空の黒い雲、バッチそうって思い直すのアルアルだよね?
『なれば、私がお毒見を致します』
リックさまが立候補しちゃった。
綿菓子もだけど、機械にも興味津々だね。
王族やお客様にお毒見なしはダメだけど、すでにビュッフェで好きに食べてるから、王子さまとか『私が』って言いそうだったよ。
『おお~!甘い!これは口に入れた瞬間に消えるが甘味が残る不思議な雲だな』
モグっと食べたリックさま、雲から離れて。
『こちらは砂糖で作っています。製法は秘密です』
不透明カバーが役に立った!
『砂糖だと!?雲は砂糖なのか?』
雲から離れて!!
毒見が済んだってことで王女さまたち、王子さまたち、王様たちと順番に出来上がったものを渡していく。
綿菓子は大皿に盛るわけにもいかないからね。でもこんな大袈裟な披露しなくっても。
貴族にとって砂糖は珍しくないものだ。高いは高いけど、菓子の種類も乏しい中、甘い物は砂糖コーティングの菓子くらいしかなかったからね。
『父上!これはすごいですね!お口の中に入ったら無くなりました!』
「無くなっちゃった・・・」
王子さまたちが驚いた後、ふにゃっと笑顔になった。可愛い。
『『あのコック、雲まで料理するのか?』』
雲じゃないって。
お団子頭の可愛い子が二人、めっちゃ萌え。チェキかスマホがあれば良いのに。
『砂糖が・・・面白いですねぇ』
ユエさまも笑って・・・るよね?表情が読めないんだよねぇ。
湿気ある地域にはあまりお勧めじゃないけど、日本で大丈夫だったから大丈夫かな?ナギの湿度どんな感じかな。
こんな場所で始めちゃうから大行列だ。
煌びやかな人たちが並んでて、ドレス姿の夫人が綿菓子を手にしているのカオス。
『リーシャさま、あの機械は難しい魔道具ではないと思いますが、愉快なものを作りましたね』
リックさまが綿菓子機を見つめながら話しかけてきた。
『そうですね。作りは簡素です』
『毎度毎度、その突飛な発想がどこから出てくるのか脳をいじらせて欲しいところです』
え、解剖?まだ生きてるし、死んでからもリックさまに解剖されるのなんか嫌だなぁ。
突飛って、あっちじゃ魔法がないから色んな便利な道具があったんだもの。
『冗談ですよ?』
嫌そうな顔をした私に良い笑顔で言うけど、半分くらい本気なの知ってる~。
マッドサイエンティストならぬマッドマジシャン?魔導師ってどの部類だっけ。
『早く引退してグレーデンに移り住みたい』
まだ若いのに何故か枯れてる、若く見えて実はおじいちゃんなのかしら。
『ガーランド卿、貴方以上の魔導師がいないのでまだまだ手放しませんぞ』
あ、宰相さまに聞かれてた。
『グレーデン夫人が学園生の時に見出されていたら、魔導師団に迎えられていたであろうに』
宰相さまは残念がってくれるけど、私は今の好き勝手させてもらってるの、幸せなのでラッキーだったとしか。
王様、マジ感謝です!
『リーシャは譲らん』
ジュリアスさまがリックさまと宰相を威嚇しちゃう。
『何、グレーデンと事を構える気はない。たらればなのだよ』
宰相さまが苦笑で返す。
『まぁ、来てくれてたら助かったかもと思うけど、リーシャさまは予算だなんだと縛られたウチじゃ何も作れなかったよね』
リックさまがさり気なくチクリと嫌味。
研究費をケチられると思うようにいかないね。でも際限なく使うのも困るし、難しいところ。
ナチュラルに私が金食い虫みたいに言ったな。リックさまめ。
まぁ儲かるかわからない時に予算分取るのが難しいのは仕方ないよね。
私が今自由に物作りが出来てるのは、グレーデンの豊富な資源とお義父さまからどんどん贈られる魔石や素材、お祖母様とお母さまの遺してくれた素材があるからだし。
『陛下がグレーデンにと決めたのならそれが最良であったとわかっておるからな。辺境伯は威圧をやめてくれ』
ジュリアスさまは別に何もしてない。もちろん威圧も。
ただ機嫌が悪そうになっただけで慣れない人には怖いらしい。
機嫌が悪いことも滅多にないから、そうなの?って感じ。
『綿菓子機は売り物なのか?』
ピリッとした中、王様ののほほんとした声が割って入ってきた。
『息子たちが気に入ったのでな』
『うちも欲しい』
『抜け駆けはいけませんぞ、うちも買う』
えー。売って良いかは、魔道具はお義父さまたちに任せだよ。丸投げしてるから~。
『ずっと作り続けたら雲になって浮くのか試したい』
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