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二章
559話
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女性たちは、なんとも形容し難い顔をして、離れてくれた。
でも次のターゲットを探してるっぽい。
女性の方が余ってるのかな?って思うけど、広間の中にも男性がいっぱいいる。みんな既婚者なのかと言えば、そうでもない。一昨年の貴族名鑑調べ☆
昨年、最新版を編纂中に貴族が軒並み減ったり、陞爵したりで新しいのはまだ入手出来てないのよねぇ。手書きなので高位貴族優先に販売されてる。
婚姻などの情報はお義母さまがすぐ仕入れてるので私もそれなりに把握してるつもり。
先ほどの女性陣は、婚約中に問題を起こした令嬢か、婚姻後に浮気や婚家に不利益をもたらした令嬢と言った感じ。
お相手が悪かった方なら、グレーデン家は受け入れるの可能だろうけど。
なんて言うか、自分が悪かった人の方が自分で次を探すガッツがあるんだよねぇ。
何人かジュリアスさまをみてる女性がいるので私は警戒してるよ。
本人はモテないって言ってるけど、ジュリアスさまって、お金持ち、権力持ち、顔カッコいい、良いとこばっかりでしょ。
彼女たちは知らないかもだけど、優しくて思慮深いし!マッチョでめっちゃ良い腸腰筋と大胸筋だし!
『リーシャ、このハムも上手いぞ』
ジュリアスさまが、チーズと生ハムに、辛い実入りドレッシングがかかったバケットを口元に差し出してきて思わずパクッとしちゃった。
『あら』
『あらまぁ』
『『ほほう』』
にゅあーーーーー!!!
美味しいけど、何しちゃったの!?
『ははは、若い夫婦は良いのう』
『どれ、妻よ』
『やめてくださいませ』
くぅ。ユーザレア公爵がノリノリで真似する。
「かぁさま、どうぞ」
ジェロム王子さまが公用語忘れて、王妃さまにアーンて、背伸びで差し出したのを王妃さまが膝を折って『まぁ美味しそうね。ありがとう、ジェロム』と食べさせて貰った。
『む!スノウリリィー、これが上手いぞ』
お義父さままで!
『・・・』
アークさまはニヤッとしてから、お義父さまに肉料理をアーン。マッチョ劇場。
『んぬ!ではこちらはどうじゃのぅ』
お義父さまのおすすめらしい唐揚げをアークさまに差し出す。仲良しすぎる。
あっという間に私たちから視線が逸れた。ありがとう。ユーザレア公爵と王子さま。
ちなみにユエさまたちは王都の女性には見目は合格(失礼でしょ)だけど、言葉が違う国に嫁ぐとまでは思い切れないようだ。
下手にグイグイ迫るとか失礼なことが起きなくて助かったよね。
まだ後半にダンスタイムがあるから、何かあるとしたらその時間かな?
『そう言えば、こちらは少々辛い薬方で煮込んだ料理ですが、身体が温まる効果を期待して食べていますが血行が良くなって頭皮に良い効果があると伝えられています』
ぬぬ!?
温活は婦人病に大事だし、頭皮!?頭皮って、毛根復活するやつ!?
久しぶりに鑑定さん使うよ。
《ナギ国のクモと虫、薬方をふんだんに使った煮浸し。使った薬方はお茶殻に回される。血行促進、造血、皮膚病に効果あり》
漢方っぽく、根っこ、木の皮、石、乾燥果実、虫、種、葉っぱとかズラッと名前が出てきて、他に使える組み合わせまで教えてくれるよ。有能だよ。鑑定さん。
クモと虫は置いといてって置いとけないけど、クモはカニ味なのでオッケー。
要するにカニ料理。虫はエビとかそっち。むしろ好きなやつ。
頭皮に効果は無さげだけど、血行が良くなれば、微かには効果有りそうよね。
『この料理に使われている薬方は全部買うことができますか?』
『もちろん、レシピもおつけしますよ』
大盤振る舞いじゃない?
『グレーデンの食材もぜひ購入したいですからね』
食材に制限は付いてないはずなので、輸送問題さえクリアしたら問題ないはず。
『購入については明日以降に詳しくお話ししましょう』
いつの間にかルークがニーナを連れて近くにいたみたいで、お仕事の話はお任せくださいってニッコリ。
『手強そうなのでお手柔らかに』
『ユエ殿こそ』
あ、なんとなく似てる感じの二人が笑顔で話してるけど、なんか静電気起こしそうで怖いね。
『おやおや、この身体が暖かくなる食材はぜひとも我がホーン家もお取引願いたい』
アークさまが混ざってきた。
あの寒さの中、この辛いものはよく効くだろうな。
『酒も素晴らしいと聞いている。ぜひ』
『酒は大事だな。私も』
『なんと抜け駆けですぞ』
ドレアレス公爵も酒好きらしい。
後半の時間にお酒出てくるかな。早く飲みたいね。
『ルアランさま、ファリンさま、あのケーキを食べましょう』
『兄上、ワタシも行くますにょ!』
侍従がケーキスタンドを丸ごと交換してるのを見つけた王子さまたちのテンションが上がる。
ご夫人方も目がギラリとしてるけど、さすがに王子さまと王女さまたちが優先。
お義母さまと王妃さまが一緒に取り分けてくれてる。
『フラウ卿に料理を頼んだのは正解だった。コックたちが競い合って腕を上げておる』
ルルゥは真剣な人相手なら、良き先生になるから。
王様が今後の食卓の向上になると喜んでる。
王宮のコックさんたちは元々腕はいいので、知らない食材や調味料を知って、ルルゥやナギのコックさんに触発されて、別の進化を始めるかもと、私は期待してたりする。
ルルゥが恭しくワゴンを引いてきて、王子さまたちの前に止まった。
『特別なお菓子をお作りします』
えーと。
それはこの場で出して良いのかなぁ。
でも次のターゲットを探してるっぽい。
女性の方が余ってるのかな?って思うけど、広間の中にも男性がいっぱいいる。みんな既婚者なのかと言えば、そうでもない。一昨年の貴族名鑑調べ☆
昨年、最新版を編纂中に貴族が軒並み減ったり、陞爵したりで新しいのはまだ入手出来てないのよねぇ。手書きなので高位貴族優先に販売されてる。
婚姻などの情報はお義母さまがすぐ仕入れてるので私もそれなりに把握してるつもり。
先ほどの女性陣は、婚約中に問題を起こした令嬢か、婚姻後に浮気や婚家に不利益をもたらした令嬢と言った感じ。
お相手が悪かった方なら、グレーデン家は受け入れるの可能だろうけど。
なんて言うか、自分が悪かった人の方が自分で次を探すガッツがあるんだよねぇ。
何人かジュリアスさまをみてる女性がいるので私は警戒してるよ。
本人はモテないって言ってるけど、ジュリアスさまって、お金持ち、権力持ち、顔カッコいい、良いとこばっかりでしょ。
彼女たちは知らないかもだけど、優しくて思慮深いし!マッチョでめっちゃ良い腸腰筋と大胸筋だし!
『リーシャ、このハムも上手いぞ』
ジュリアスさまが、チーズと生ハムに、辛い実入りドレッシングがかかったバケットを口元に差し出してきて思わずパクッとしちゃった。
『あら』
『あらまぁ』
『『ほほう』』
にゅあーーーーー!!!
美味しいけど、何しちゃったの!?
『ははは、若い夫婦は良いのう』
『どれ、妻よ』
『やめてくださいませ』
くぅ。ユーザレア公爵がノリノリで真似する。
「かぁさま、どうぞ」
ジェロム王子さまが公用語忘れて、王妃さまにアーンて、背伸びで差し出したのを王妃さまが膝を折って『まぁ美味しそうね。ありがとう、ジェロム』と食べさせて貰った。
『む!スノウリリィー、これが上手いぞ』
お義父さままで!
『・・・』
アークさまはニヤッとしてから、お義父さまに肉料理をアーン。マッチョ劇場。
『んぬ!ではこちらはどうじゃのぅ』
お義父さまのおすすめらしい唐揚げをアークさまに差し出す。仲良しすぎる。
あっという間に私たちから視線が逸れた。ありがとう。ユーザレア公爵と王子さま。
ちなみにユエさまたちは王都の女性には見目は合格(失礼でしょ)だけど、言葉が違う国に嫁ぐとまでは思い切れないようだ。
下手にグイグイ迫るとか失礼なことが起きなくて助かったよね。
まだ後半にダンスタイムがあるから、何かあるとしたらその時間かな?
『そう言えば、こちらは少々辛い薬方で煮込んだ料理ですが、身体が温まる効果を期待して食べていますが血行が良くなって頭皮に良い効果があると伝えられています』
ぬぬ!?
温活は婦人病に大事だし、頭皮!?頭皮って、毛根復活するやつ!?
久しぶりに鑑定さん使うよ。
《ナギ国のクモと虫、薬方をふんだんに使った煮浸し。使った薬方はお茶殻に回される。血行促進、造血、皮膚病に効果あり》
漢方っぽく、根っこ、木の皮、石、乾燥果実、虫、種、葉っぱとかズラッと名前が出てきて、他に使える組み合わせまで教えてくれるよ。有能だよ。鑑定さん。
クモと虫は置いといてって置いとけないけど、クモはカニ味なのでオッケー。
要するにカニ料理。虫はエビとかそっち。むしろ好きなやつ。
頭皮に効果は無さげだけど、血行が良くなれば、微かには効果有りそうよね。
『この料理に使われている薬方は全部買うことができますか?』
『もちろん、レシピもおつけしますよ』
大盤振る舞いじゃない?
『グレーデンの食材もぜひ購入したいですからね』
食材に制限は付いてないはずなので、輸送問題さえクリアしたら問題ないはず。
『購入については明日以降に詳しくお話ししましょう』
いつの間にかルークがニーナを連れて近くにいたみたいで、お仕事の話はお任せくださいってニッコリ。
『手強そうなのでお手柔らかに』
『ユエ殿こそ』
あ、なんとなく似てる感じの二人が笑顔で話してるけど、なんか静電気起こしそうで怖いね。
『おやおや、この身体が暖かくなる食材はぜひとも我がホーン家もお取引願いたい』
アークさまが混ざってきた。
あの寒さの中、この辛いものはよく効くだろうな。
『酒も素晴らしいと聞いている。ぜひ』
『酒は大事だな。私も』
『なんと抜け駆けですぞ』
ドレアレス公爵も酒好きらしい。
後半の時間にお酒出てくるかな。早く飲みたいね。
『ルアランさま、ファリンさま、あのケーキを食べましょう』
『兄上、ワタシも行くますにょ!』
侍従がケーキスタンドを丸ごと交換してるのを見つけた王子さまたちのテンションが上がる。
ご夫人方も目がギラリとしてるけど、さすがに王子さまと王女さまたちが優先。
お義母さまと王妃さまが一緒に取り分けてくれてる。
『フラウ卿に料理を頼んだのは正解だった。コックたちが競い合って腕を上げておる』
ルルゥは真剣な人相手なら、良き先生になるから。
王様が今後の食卓の向上になると喜んでる。
王宮のコックさんたちは元々腕はいいので、知らない食材や調味料を知って、ルルゥやナギのコックさんに触発されて、別の進化を始めるかもと、私は期待してたりする。
ルルゥが恭しくワゴンを引いてきて、王子さまたちの前に止まった。
『特別なお菓子をお作りします』
えーと。
それはこの場で出して良いのかなぁ。
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