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二章
557話
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我が国の王子さまたちとナギの王女さまたちと未成年がいるので、爵位順の呼び入れを簡略化して開宴時間が早まった。
いつもこうしたらいいのに。
さほど待機時間なく、大広間に迎え入れられ、公爵家まで揃ったところで、王族とナギのご一行を紹介された。
ナギの民族衣装は生地に紋様が織り込まれて華やか。
ファリン殿下とルアラン殿下はデザインは対になっていて、桃色と翠色でふんわりしたアニメに出て来そうな漢服?唐装?に、袖は布をたっぷり、お団子頭に大きな牡丹のような花飾りを指してて、めちゃんこかわいい。扇子?は立体刺繍のような感じで花束を持ってるかのよう。
ユエさまたちも漢服?唐装で洋装なレイドラアースでは見ない優雅な姿だ。
移動中はチャイナ服の長袍っぽいのを着てたので、とっておきの正装が唐装って感じかな。
『こちらは遠く海の向こうのナギ国から参られた。本日は歓迎の宴である』
『このような宴を開いていただき、嬉しく思う。ファリン・ユイ・ナギ・ファラン、父ライジンライの名代で参った。よしなに頼む』
『同じく、ルアラン・メイ・ナギ・ファランである。歓迎に感謝する』
お二人は大広間を全体的に見て、ナギ式の礼をした。
『私はユエ・サン・レイウォンです。この国の役割で言うと外交副大臣となります』
ユエさまは細身で玲瓏な雰囲気なので、ご令嬢たちがうっとりしてる。筋肉に見惚れない人とはお友達になれないなぁ。
年配の貴族たちは、王女さま二人の凛とした姿を見て、未成年であるのに、ナギ国王から大役を任され、このような遠くまで遥々と参られたのかと感動と驚きで騒めきが立つ。
この夜会には、ナギを歓迎する意味で各家当主か一番血の近い家族かを出席させている。
遠方理由や予算関係の拒否はダメだったやつ。
なのでかなり大勢が参加している。
王子さまと王女さまは未成年だけど、夜会は基本的にデビューしていない子息子女は出られないのでこの場にはいない。
ナギご一行の滞在中に、王妃さま主催のお茶会が何度かある予定だから、そこで会える感じだ。
音楽隊もいるのでBGMも流れてるけど、前半ではダンスタイムはなく、歓談中心だとのこと。
私はグレーデン家で固まってるのでとっても目立ってるんだけど、一応通訳なので王女さまたちが壇上から降りたらジュリアスさまを連れて、王女さまたちのもとに。
『『其方がいると心強い。もそっと近くに』』
私の顔を見てホッとしてくれたあとにジュリアスさまを見上げて、
『『これはさらに心強いな』』
って笑ってくれる。
威圧感があるから、疾しい気持ちがある人たちはジュリアスさまを見ると怯むんだよ。
ドレアレス公爵やユーザレア公爵が夫人を連れて挨拶に来て、夫人が『またお茶会で』と言って別の方に挨拶に行かれた。
有象無象と言って良いのか、悪き貴族ハーボット系列は一掃されても、のらりくらりと保身に走っていた人たちが良い貴族だけじゃないのを再確認したよ。
王女さまたちを未成年と侮って、ユエさまにだけ挨拶したりさ。
外交したことない人たちの浅はかさ。
頭の中のブラックリスト更新して、グレーデンとお付き合いは永遠にゼロにしてもらうからね。
「グレーデン辺境伯夫人は高貴なるお方に媚びるのはよほど上手いとみえる」
私が王女さまたちの側から離れられないと踏んで少し離れた場所で悪口を言ってくるのまでいる。おバカじゃん。
公用語じゃないからナギの人にはわからないし、失礼にならないと思ってるんだろうなぁ。
聞こえる範囲で公用語を使ってないのがすでに失礼なんだよ。だって自分たちに悪口言ってるって勘違いされちゃうからね。
『媚びるが上手いのと嫌われるのが得意なのとどちらがいいのか、教えてほしい』
ジュリアスさまがズモモモって怖い気配を出して質問すると逃げちゃった。
『接待に駆り出されるほど有能なだけで媚びるとなるのか?能力があるなら自分からこれば良いのに』
ユエさまが呆れたように言う。
『何かしら言わないと気が済まない者はどこにでもいます。話しやすさや親しみやすさはひとつの才能なので気にすることはないですよ』
なんと励まして頂いたよ。
私は口先だけの人たちの言うことは気にしないので大丈夫!わかってくれる人がわかってくれてれば良いんだし。
『うちの者がすまない』
王様たちが王女さまたちに謝罪をする。
王様の声が聞こえて人たちは、顔色悪くなる。
『気にしませんよ。個人的なお付き合いはしない人たちです』
『『そうだな』』
わぁ、ズバッと言われてるよ。さっきの人たち。ナギ国からの恩恵は得られませんぜ。
『そうしてくれると助かる。グレーデン家もそれで良い』
あら、主だった貴族からそっぽ向かれるの確定しちゃったよ。
媚を売るのが上手いのと嫌われるのが上手いの、結果は出たかな。
多分悪いこと言ってた人たちは公用語が危うかったから、友人だかに内容教えてもらえなかったら、しばらく気付かないだろう。後からジワジワっと困るかなぁ。
王子さまたちが王女さまをビュッフェコーナーに誘う。
『今日の食事は特別美味しいのです』
『キャラいのもありゅます!』
ジェロム殿下、一生懸命に公用語使うの和む。
『そうですね。美味しいものをいただきましょうか』
ユエさまが王女さまたちを両手にエスコートして向かって行くのを私たちもついて行く。
なぜか高位貴族の人たちまでついて来て大移動になったよ。
いつもこうしたらいいのに。
さほど待機時間なく、大広間に迎え入れられ、公爵家まで揃ったところで、王族とナギのご一行を紹介された。
ナギの民族衣装は生地に紋様が織り込まれて華やか。
ファリン殿下とルアラン殿下はデザインは対になっていて、桃色と翠色でふんわりしたアニメに出て来そうな漢服?唐装?に、袖は布をたっぷり、お団子頭に大きな牡丹のような花飾りを指してて、めちゃんこかわいい。扇子?は立体刺繍のような感じで花束を持ってるかのよう。
ユエさまたちも漢服?唐装で洋装なレイドラアースでは見ない優雅な姿だ。
移動中はチャイナ服の長袍っぽいのを着てたので、とっておきの正装が唐装って感じかな。
『こちらは遠く海の向こうのナギ国から参られた。本日は歓迎の宴である』
『このような宴を開いていただき、嬉しく思う。ファリン・ユイ・ナギ・ファラン、父ライジンライの名代で参った。よしなに頼む』
『同じく、ルアラン・メイ・ナギ・ファランである。歓迎に感謝する』
お二人は大広間を全体的に見て、ナギ式の礼をした。
『私はユエ・サン・レイウォンです。この国の役割で言うと外交副大臣となります』
ユエさまは細身で玲瓏な雰囲気なので、ご令嬢たちがうっとりしてる。筋肉に見惚れない人とはお友達になれないなぁ。
年配の貴族たちは、王女さま二人の凛とした姿を見て、未成年であるのに、ナギ国王から大役を任され、このような遠くまで遥々と参られたのかと感動と驚きで騒めきが立つ。
この夜会には、ナギを歓迎する意味で各家当主か一番血の近い家族かを出席させている。
遠方理由や予算関係の拒否はダメだったやつ。
なのでかなり大勢が参加している。
王子さまと王女さまは未成年だけど、夜会は基本的にデビューしていない子息子女は出られないのでこの場にはいない。
ナギご一行の滞在中に、王妃さま主催のお茶会が何度かある予定だから、そこで会える感じだ。
音楽隊もいるのでBGMも流れてるけど、前半ではダンスタイムはなく、歓談中心だとのこと。
私はグレーデン家で固まってるのでとっても目立ってるんだけど、一応通訳なので王女さまたちが壇上から降りたらジュリアスさまを連れて、王女さまたちのもとに。
『『其方がいると心強い。もそっと近くに』』
私の顔を見てホッとしてくれたあとにジュリアスさまを見上げて、
『『これはさらに心強いな』』
って笑ってくれる。
威圧感があるから、疾しい気持ちがある人たちはジュリアスさまを見ると怯むんだよ。
ドレアレス公爵やユーザレア公爵が夫人を連れて挨拶に来て、夫人が『またお茶会で』と言って別の方に挨拶に行かれた。
有象無象と言って良いのか、悪き貴族ハーボット系列は一掃されても、のらりくらりと保身に走っていた人たちが良い貴族だけじゃないのを再確認したよ。
王女さまたちを未成年と侮って、ユエさまにだけ挨拶したりさ。
外交したことない人たちの浅はかさ。
頭の中のブラックリスト更新して、グレーデンとお付き合いは永遠にゼロにしてもらうからね。
「グレーデン辺境伯夫人は高貴なるお方に媚びるのはよほど上手いとみえる」
私が王女さまたちの側から離れられないと踏んで少し離れた場所で悪口を言ってくるのまでいる。おバカじゃん。
公用語じゃないからナギの人にはわからないし、失礼にならないと思ってるんだろうなぁ。
聞こえる範囲で公用語を使ってないのがすでに失礼なんだよ。だって自分たちに悪口言ってるって勘違いされちゃうからね。
『媚びるが上手いのと嫌われるのが得意なのとどちらがいいのか、教えてほしい』
ジュリアスさまがズモモモって怖い気配を出して質問すると逃げちゃった。
『接待に駆り出されるほど有能なだけで媚びるとなるのか?能力があるなら自分からこれば良いのに』
ユエさまが呆れたように言う。
『何かしら言わないと気が済まない者はどこにでもいます。話しやすさや親しみやすさはひとつの才能なので気にすることはないですよ』
なんと励まして頂いたよ。
私は口先だけの人たちの言うことは気にしないので大丈夫!わかってくれる人がわかってくれてれば良いんだし。
『うちの者がすまない』
王様たちが王女さまたちに謝罪をする。
王様の声が聞こえて人たちは、顔色悪くなる。
『気にしませんよ。個人的なお付き合いはしない人たちです』
『『そうだな』』
わぁ、ズバッと言われてるよ。さっきの人たち。ナギ国からの恩恵は得られませんぜ。
『そうしてくれると助かる。グレーデン家もそれで良い』
あら、主だった貴族からそっぽ向かれるの確定しちゃったよ。
媚を売るのが上手いのと嫌われるのが上手いの、結果は出たかな。
多分悪いこと言ってた人たちは公用語が危うかったから、友人だかに内容教えてもらえなかったら、しばらく気付かないだろう。後からジワジワっと困るかなぁ。
王子さまたちが王女さまをビュッフェコーナーに誘う。
『今日の食事は特別美味しいのです』
『キャラいのもありゅます!』
ジェロム殿下、一生懸命に公用語使うの和む。
『そうですね。美味しいものをいただきましょうか』
ユエさまが王女さまたちを両手にエスコートして向かって行くのを私たちもついて行く。
なぜか高位貴族の人たちまでついて来て大移動になったよ。
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