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二章
551話
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スッキリなお目覚め!!
なんとベッドから落ちてないのだ!
寝相が治ったと思うでしょ?治ってないよ!自分で言うのも悲しいけど。
なんとジュリアスさまに抱き込まれていたから!
「ジュリアスさま?」
「ん、おはよう」
いらっしゃるのは、今日の夕方とかのご予定では??
ジュリアスさまが少し眠そうに目を瞬いて、優しく笑いかけてくれた。
「驚かすのは成功したな?」
「大成功です!」
思わず胸筋にぐりぐり埋まるよ!
「明け方に転移陣を使ってこっそり出てきた」
このこっそりは王宮側は半刻前に使用連絡入れてて、ルークに内緒の意味なんだって。
めっちゃ嫌味言われる未来しか見えないのに、ルークを出し抜いたと笑ってる。
「仕事はクラウスとセバスチャン、お祖母様にお願いしてるので問題ないぞ」
お祖母様にまで!!?
久しぶりのジュリアスさまで筋肉堪能できて幸せだけど、地味に冷や汗出るよ。
「ジャスパーたちは?」
「さすがにみんな連れて歩くわけにもいかないからお祖父様に任せてきた」
うーん、ポムたちも含めて、ダンジョンか魔の森に連れて行かれるんじゃないかなぁ。
「道中に問題なかったと聞いているがリーシャは大丈夫だったか?」
問題がないのはグレーデン基準で、他家の騎士さんたちは多分ビックリだったんでは?
うちの騎士さんたちがいないよりは遥かに楽だったろうけど。
「ゆっくりだったし、平気ですよ。バッタはびっくりしましたが」
巨大なのも、食用なのも含めて。
「バッタはなぁ、出現の予想が出来ないんだ。豊作を狙うわけでもなく、不作の時は土まで食べる勢いで荒らしていく」
土まで!それって美味しいの?
荒れたままの地が多いのはバッタのせいだったんだろうか。
「イナーゴでなかったのは幸運だったな」
イナーゴはバッタの凶暴版で肉食らしい。人間もエサの範囲。ひぇ。
「グレーデンに出てくれたらどちらも食糧なるから歓迎だがな」
あれがいっぱいあるのは嫌だな。
子供たちでも倒せるんだって。多分グレーデンとか辺境の民だけだよ。
「今日は昼は会議だったか」
「そうです。あんまり通訳のお仕事してないですけど」
「リーシャは殿下たちの精神保護の面が強いだろう。大人ばかりだから歳の近い女性がついていた方が気が楽になると」
私以外はかなり離れてるもんねぇ。
「難しい話など国の官吏がやって当然なのだから気に病むことはない」
本職にお任せで良いのは当然だけど、わざわざご指名で一ヶ月くらいグレーデン離れるのに役立たずは嫌だよー。
「ニーナが起こしに来るまでゆっくりしよう」
素敵な誘惑に二人でシーツに包まる。
「都会の夫人はやはり美容に煩かったか」
私のもちもちな頬とうるツヤな髪に触れて笑う。
「お土産の美容品をいち早く使うのに私を巻き込むのです」
高位貴族の招待で、女性の歓待にはエステやマッサージをする家がほとんどで、客人を放って自分磨きは出来ないので、使い方を学ぶと言いつつ、接待も兼ねてる感じで。
お断り出来ないんだよねぇ。
「王妃さまは王女が嫁いだこともあってリーシャを娘に見立てて構いたいのだろう」
光栄だけど、王妃さまとほぼ裸の付き合いは恐れ多いよ。
「ファリンさまとルアランさまがいらっしゃる間は関心が移ると思います」
ハードなエステは無理だけど、お着替えとかお茶とかね。
「今夜はお義母さまもお義父さまもお付きになるんでしょう?」
だったら関心はさらに移るね!
「そういえば殿下方がお義父さまやアークさまにぐりゅんぐりゅんして欲しいのだそうですよ」
微妙に微笑ましくない話をするとジュリアスさまは引き攣った。
「・・・アレを殿下たちに?」
「そうです。お義父さまたちをジジと呼ぶほどお好きなそうで」
ジュリアスさま兄弟も従兄弟姉妹もされたことがあって、楽しいけれどたまにマントごと飛ばされるらしく軽いトラウマだとか。
わざと手を離してるなら、さすがに王族にはやらないはず。
「父上だけじゃなくアークさまたちもか」
「お義父さまたちが来られない場合がジュリアスさまにやって欲しいとか」
「肩車や持ち上げるくらいは良いがさすがにマントに包んでは」
やれないんじゃなくて勢いが調整できるか心配なんだって。お義父さまに比べたら安全にやれそうだけど。
「たまに連絡が付かない時は王宮やホーンにでも行っていると言うことか」
あらら。
「転移陣の記録って改竄出来るんですか?」
魔力を充填しなくちゃだから使ってたらバレそうなんだけど!
「んー、伝令や配送に定期的に動かしているからそれに紛れてなら報告は来ないな」
書簡なしの騎士や民は通されないけど、お義父さまやセリウスさまとかだったら、確認は来ないって。
警備が緩いことはないけど、主の一族だと「どうぞ」ってなるかな。
「逃亡癖があるってハロルドやセバスチャンやルークが思ってるなら連絡はされてそうですけど?」
目をそっと逸らされた!
ジュリアスさまも今回は逃亡みたいな感じだし、お義父さまもお祖父様もわりと自由だから、転移陣塔の担当さんからは報告されてるよ。
今日は夜会出席の予定が決まってるから強制連行はないだろうけど、帰ったらルークに酷い目に遭わされちゃうよ。
私はジュリアスさまとの時間が持てて嬉しいけど、代償が怖いね。
「リーシャが王都に入るまでに一回会いに来たかったのに来れなかったから今日は許される!」
お仕事忙しかったのね。
「会いに来てくれて幸せです」
またしばらくべったり出来ないから今のうちにたくさんジュリアスさまを堪能しよう。
背筋も僧帽筋も最高です。
落ち込んでたと言うだけあって少し痩せた気もする?
筋肉の減少は由々しき問題!!
「ジュリアスさま、痩せたらダメですよ。いっぱい食べてください」
腕も腰も足も検査せねば。
なんとベッドから落ちてないのだ!
寝相が治ったと思うでしょ?治ってないよ!自分で言うのも悲しいけど。
なんとジュリアスさまに抱き込まれていたから!
「ジュリアスさま?」
「ん、おはよう」
いらっしゃるのは、今日の夕方とかのご予定では??
ジュリアスさまが少し眠そうに目を瞬いて、優しく笑いかけてくれた。
「驚かすのは成功したな?」
「大成功です!」
思わず胸筋にぐりぐり埋まるよ!
「明け方に転移陣を使ってこっそり出てきた」
このこっそりは王宮側は半刻前に使用連絡入れてて、ルークに内緒の意味なんだって。
めっちゃ嫌味言われる未来しか見えないのに、ルークを出し抜いたと笑ってる。
「仕事はクラウスとセバスチャン、お祖母様にお願いしてるので問題ないぞ」
お祖母様にまで!!?
久しぶりのジュリアスさまで筋肉堪能できて幸せだけど、地味に冷や汗出るよ。
「ジャスパーたちは?」
「さすがにみんな連れて歩くわけにもいかないからお祖父様に任せてきた」
うーん、ポムたちも含めて、ダンジョンか魔の森に連れて行かれるんじゃないかなぁ。
「道中に問題なかったと聞いているがリーシャは大丈夫だったか?」
問題がないのはグレーデン基準で、他家の騎士さんたちは多分ビックリだったんでは?
うちの騎士さんたちがいないよりは遥かに楽だったろうけど。
「ゆっくりだったし、平気ですよ。バッタはびっくりしましたが」
巨大なのも、食用なのも含めて。
「バッタはなぁ、出現の予想が出来ないんだ。豊作を狙うわけでもなく、不作の時は土まで食べる勢いで荒らしていく」
土まで!それって美味しいの?
荒れたままの地が多いのはバッタのせいだったんだろうか。
「イナーゴでなかったのは幸運だったな」
イナーゴはバッタの凶暴版で肉食らしい。人間もエサの範囲。ひぇ。
「グレーデンに出てくれたらどちらも食糧なるから歓迎だがな」
あれがいっぱいあるのは嫌だな。
子供たちでも倒せるんだって。多分グレーデンとか辺境の民だけだよ。
「今日は昼は会議だったか」
「そうです。あんまり通訳のお仕事してないですけど」
「リーシャは殿下たちの精神保護の面が強いだろう。大人ばかりだから歳の近い女性がついていた方が気が楽になると」
私以外はかなり離れてるもんねぇ。
「難しい話など国の官吏がやって当然なのだから気に病むことはない」
本職にお任せで良いのは当然だけど、わざわざご指名で一ヶ月くらいグレーデン離れるのに役立たずは嫌だよー。
「ニーナが起こしに来るまでゆっくりしよう」
素敵な誘惑に二人でシーツに包まる。
「都会の夫人はやはり美容に煩かったか」
私のもちもちな頬とうるツヤな髪に触れて笑う。
「お土産の美容品をいち早く使うのに私を巻き込むのです」
高位貴族の招待で、女性の歓待にはエステやマッサージをする家がほとんどで、客人を放って自分磨きは出来ないので、使い方を学ぶと言いつつ、接待も兼ねてる感じで。
お断り出来ないんだよねぇ。
「王妃さまは王女が嫁いだこともあってリーシャを娘に見立てて構いたいのだろう」
光栄だけど、王妃さまとほぼ裸の付き合いは恐れ多いよ。
「ファリンさまとルアランさまがいらっしゃる間は関心が移ると思います」
ハードなエステは無理だけど、お着替えとかお茶とかね。
「今夜はお義母さまもお義父さまもお付きになるんでしょう?」
だったら関心はさらに移るね!
「そういえば殿下方がお義父さまやアークさまにぐりゅんぐりゅんして欲しいのだそうですよ」
微妙に微笑ましくない話をするとジュリアスさまは引き攣った。
「・・・アレを殿下たちに?」
「そうです。お義父さまたちをジジと呼ぶほどお好きなそうで」
ジュリアスさま兄弟も従兄弟姉妹もされたことがあって、楽しいけれどたまにマントごと飛ばされるらしく軽いトラウマだとか。
わざと手を離してるなら、さすがに王族にはやらないはず。
「父上だけじゃなくアークさまたちもか」
「お義父さまたちが来られない場合がジュリアスさまにやって欲しいとか」
「肩車や持ち上げるくらいは良いがさすがにマントに包んでは」
やれないんじゃなくて勢いが調整できるか心配なんだって。お義父さまに比べたら安全にやれそうだけど。
「たまに連絡が付かない時は王宮やホーンにでも行っていると言うことか」
あらら。
「転移陣の記録って改竄出来るんですか?」
魔力を充填しなくちゃだから使ってたらバレそうなんだけど!
「んー、伝令や配送に定期的に動かしているからそれに紛れてなら報告は来ないな」
書簡なしの騎士や民は通されないけど、お義父さまやセリウスさまとかだったら、確認は来ないって。
警備が緩いことはないけど、主の一族だと「どうぞ」ってなるかな。
「逃亡癖があるってハロルドやセバスチャンやルークが思ってるなら連絡はされてそうですけど?」
目をそっと逸らされた!
ジュリアスさまも今回は逃亡みたいな感じだし、お義父さまもお祖父様もわりと自由だから、転移陣塔の担当さんからは報告されてるよ。
今日は夜会出席の予定が決まってるから強制連行はないだろうけど、帰ったらルークに酷い目に遭わされちゃうよ。
私はジュリアスさまとの時間が持てて嬉しいけど、代償が怖いね。
「リーシャが王都に入るまでに一回会いに来たかったのに来れなかったから今日は許される!」
お仕事忙しかったのね。
「会いに来てくれて幸せです」
またしばらくべったり出来ないから今のうちにたくさんジュリアスさまを堪能しよう。
背筋も僧帽筋も最高です。
落ち込んでたと言うだけあって少し痩せた気もする?
筋肉の減少は由々しき問題!!
「ジュリアスさま、痩せたらダメですよ。いっぱい食べてください」
腕も腰も足も検査せねば。
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