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二章
541話
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やっぱりと言うか当然と言うか、後半の部に移る頃に王女さまたちがお休みタイムで、ついでのように私も下がる。
くっそ~。騎士さんたちや侍従さんたちは交代で飲酒タイムが取れると言うのに。
「寝酒を用意してますからね」
あら?ニーナったら、気が利きますね。いつもはジュリアスさまがいない時は良い顔しないのに。
機嫌良くお部屋に戻ろうとしたら、ラピス夫人に捕まった。
「おほほ、王都に入る前にケアをしましょうね。美容品は負けても侍女たちのエステの腕は負けませんのよ」
おー・・・、接待なエステを受けれるようです。
王女さまたちには、客室の備え付けルームで、侍女さんたちにガルフ家通常のエステ?を受けてもらうんだそう。習ってないおもてなしは出来ないからね。
夫人用のエステルームも煌びやかだった。ロココ調な感じ?
女性的な優美な雰囲気がリラックスルームって感じで、良きかな。
客室とかの豪華さとはちょっと違った気を抜くためなのか、色合いがパステルな感じで優しい。
うちの侍女ーズさんたちとガルフ侯爵家の侍女さんたちが軽装で待機してたよ。
そうしてドレスや装飾を取り払われ、気付けば、猫足のバスタブに入れられてた。
良い香りの石鹸であわあわされて。
「そちらの石鹸はカイダールよりお取り寄せしましたの。お肌のかぶれが出なくなりましたのよ」
アーロンお兄さまの薬術の腕なら、薬じゃなくてもお肌に優しい石鹸くらいお手のものだよ。
動物油脂とか獣のフェロモン香水とかが流行っいたらしいから、合わないと大変だったろうね。
「普段はお花を入れた湯船に浸かる程度ですけどね。やっぱり〈洗浄〉だけじゃなくてこうして石鹸で香りを楽しみながら身体を洗うのも気持ちの良いものです」
魔法で身綺麗になるから、ゴシゴシする必要ないんだけど、洗ってる感を感じたいよね。
美容液もだけど、薬湯も入浴剤的な名前にしたら、すっごく売れそう。
しばらくは旅館や温泉スパだけで付加価値をつけたいかな。
お義母さまがすでに色々宣伝してるかも?
身体を拭いてからエステ台に乗ると、まずうちの侍女ーズさんたちが私の身体で見本を見せる。
「こちらの美容液を使います」
「そのあとはこのオイルタイプを」
ラピス夫人と侍女さんたちの目線が私の体を滑る侍女さんの手を熱視線で見つめる。ちょっと恥ずかしい。
体のエステ中に髪の方も別の侍女ーズさんが洗髪とトリートメント、頭皮マッサージ、顔パック、首周りのリンパ流しを。
天国なのです。
いっぱい見られてなければね。
「あっ!うぅん!」
一箇所終わる合間に夫人に同じ事を施してるので、気持ちよさに吐息が漏れる夫人の声が色っぽくて困る。
「仕上げにこのボディローションとクリームを」
普段、私は二種類くらいで済ませるんだけど、夫人向けのフルコースで塗り込まれてるので、テッカテカのプッルプルになってるはず。
「はぁ!なんてこと!この美容液の浸透率!お肌の触り心地の変化!これでスノウリリィーさまに一歩近付けるかしら?」
お義母さまは迫力美人で、ラピス夫人は見た目ふんわり可愛い系なので比べる事はできないよ。
中身はしっかり才女って夫人は十分素晴らしいよね。
「なんて事なんて事!お胸もふんわり上がってないかしら?」
ええ!!??
私のお胸に変化はありませんけど!?
「本当ですね!丸みがくっきりで上向きになってる気がします」
「お肌のハリ効果でしょうか?」
ラピス夫人と侍女さんたちが盛り上がってる。
私はニーナとうちの侍女ーズさんを見る。なぜ目を逸らしますか!?
「すでにピンッと張ってるお肌はそれ以上張りが出ないのもしかたないでしょう」
脂肪が足りないという事かぁ!!
もっとお肉が付かないと胸に回らないのかしら。
ニーナ、目を逸らしたまま現実を教えてくれるのは忠誠心ですか?ありがたいね!
「あらあら、リーシャさま、お胸は太って痩せると残るのですよ」
え!痩せたら胸も落ちると言うよ?
「お友達の話ですけどね。若い時から太りやすくて、社交シーズンを目安にダイエットを繰り返してたのですが、痩せるたびに胸が目立つようになって、ドレスも胸だけ合わなくなって。ドレスのサイズは普通なら作る時に測りますけど、彼女はシーズンギリギリまでダイエットなので前年に少しゆとりを持たせて依頼しますのですけど、胸だけ予測の出来ない残り方をするんですって」
なんてこった。うやましいようなそうでもないような。
「それでまぁ結婚して出産しましたでしょう?妊娠中に大きくなったお胸が、私は萎んだのですが彼女は残ったのですって!最近はお肉が落ちにくいらしくって大変そうですわ」
卒乳後っていうか貴族の夫人は自分でお乳をあげないから、授乳の期間や頻度の問題じゃなさそう。
「リーシャさまは細身ですから、もう少しお太りになったらお胸も大きくなりますよ」
太るのはあと五キロくらいは欲しいから良いけど、胸に付くかなぁ?
と言うか、永遠ダイエッターなお友達が気になるよ。おから料理とかうちのジムとかご案内したい。
夫人のご友人ならお孫さまもいるくらいだろうから、新陳代謝落ちてるだろうしなぁ。
「そうでしょうか?」
グレーデンで好きなだけ食べてほんのりしかお胸に付かないんですけど?
「私は成人してからも大きくなりましたよ」
「私もです!」
ラピス夫人の侍女さんたちに励まされちゃった。
特別大きくなくて良いけど、小高くはなりたいんだよね。
あげて寄せるお肉が必要。
「うふふ、うちのチーズをグレーデンにたくさん送らせていただくわね!」
それは大変嬉しい!!
ラピス夫人はお尻もプリっとした気がするとか、髪の色が違って見えるとかずっと嬉しそうだったのでこちらも嬉しいよ。
侍女さんたちはうちの侍女ーズさんとまだお勉強したいそうで、私はニーナとお部屋に帰らせてもらった。
くっそ~。騎士さんたちや侍従さんたちは交代で飲酒タイムが取れると言うのに。
「寝酒を用意してますからね」
あら?ニーナったら、気が利きますね。いつもはジュリアスさまがいない時は良い顔しないのに。
機嫌良くお部屋に戻ろうとしたら、ラピス夫人に捕まった。
「おほほ、王都に入る前にケアをしましょうね。美容品は負けても侍女たちのエステの腕は負けませんのよ」
おー・・・、接待なエステを受けれるようです。
王女さまたちには、客室の備え付けルームで、侍女さんたちにガルフ家通常のエステ?を受けてもらうんだそう。習ってないおもてなしは出来ないからね。
夫人用のエステルームも煌びやかだった。ロココ調な感じ?
女性的な優美な雰囲気がリラックスルームって感じで、良きかな。
客室とかの豪華さとはちょっと違った気を抜くためなのか、色合いがパステルな感じで優しい。
うちの侍女ーズさんたちとガルフ侯爵家の侍女さんたちが軽装で待機してたよ。
そうしてドレスや装飾を取り払われ、気付けば、猫足のバスタブに入れられてた。
良い香りの石鹸であわあわされて。
「そちらの石鹸はカイダールよりお取り寄せしましたの。お肌のかぶれが出なくなりましたのよ」
アーロンお兄さまの薬術の腕なら、薬じゃなくてもお肌に優しい石鹸くらいお手のものだよ。
動物油脂とか獣のフェロモン香水とかが流行っいたらしいから、合わないと大変だったろうね。
「普段はお花を入れた湯船に浸かる程度ですけどね。やっぱり〈洗浄〉だけじゃなくてこうして石鹸で香りを楽しみながら身体を洗うのも気持ちの良いものです」
魔法で身綺麗になるから、ゴシゴシする必要ないんだけど、洗ってる感を感じたいよね。
美容液もだけど、薬湯も入浴剤的な名前にしたら、すっごく売れそう。
しばらくは旅館や温泉スパだけで付加価値をつけたいかな。
お義母さまがすでに色々宣伝してるかも?
身体を拭いてからエステ台に乗ると、まずうちの侍女ーズさんたちが私の身体で見本を見せる。
「こちらの美容液を使います」
「そのあとはこのオイルタイプを」
ラピス夫人と侍女さんたちの目線が私の体を滑る侍女さんの手を熱視線で見つめる。ちょっと恥ずかしい。
体のエステ中に髪の方も別の侍女ーズさんが洗髪とトリートメント、頭皮マッサージ、顔パック、首周りのリンパ流しを。
天国なのです。
いっぱい見られてなければね。
「あっ!うぅん!」
一箇所終わる合間に夫人に同じ事を施してるので、気持ちよさに吐息が漏れる夫人の声が色っぽくて困る。
「仕上げにこのボディローションとクリームを」
普段、私は二種類くらいで済ませるんだけど、夫人向けのフルコースで塗り込まれてるので、テッカテカのプッルプルになってるはず。
「はぁ!なんてこと!この美容液の浸透率!お肌の触り心地の変化!これでスノウリリィーさまに一歩近付けるかしら?」
お義母さまは迫力美人で、ラピス夫人は見た目ふんわり可愛い系なので比べる事はできないよ。
中身はしっかり才女って夫人は十分素晴らしいよね。
「なんて事なんて事!お胸もふんわり上がってないかしら?」
ええ!!??
私のお胸に変化はありませんけど!?
「本当ですね!丸みがくっきりで上向きになってる気がします」
「お肌のハリ効果でしょうか?」
ラピス夫人と侍女さんたちが盛り上がってる。
私はニーナとうちの侍女ーズさんを見る。なぜ目を逸らしますか!?
「すでにピンッと張ってるお肌はそれ以上張りが出ないのもしかたないでしょう」
脂肪が足りないという事かぁ!!
もっとお肉が付かないと胸に回らないのかしら。
ニーナ、目を逸らしたまま現実を教えてくれるのは忠誠心ですか?ありがたいね!
「あらあら、リーシャさま、お胸は太って痩せると残るのですよ」
え!痩せたら胸も落ちると言うよ?
「お友達の話ですけどね。若い時から太りやすくて、社交シーズンを目安にダイエットを繰り返してたのですが、痩せるたびに胸が目立つようになって、ドレスも胸だけ合わなくなって。ドレスのサイズは普通なら作る時に測りますけど、彼女はシーズンギリギリまでダイエットなので前年に少しゆとりを持たせて依頼しますのですけど、胸だけ予測の出来ない残り方をするんですって」
なんてこった。うやましいようなそうでもないような。
「それでまぁ結婚して出産しましたでしょう?妊娠中に大きくなったお胸が、私は萎んだのですが彼女は残ったのですって!最近はお肉が落ちにくいらしくって大変そうですわ」
卒乳後っていうか貴族の夫人は自分でお乳をあげないから、授乳の期間や頻度の問題じゃなさそう。
「リーシャさまは細身ですから、もう少しお太りになったらお胸も大きくなりますよ」
太るのはあと五キロくらいは欲しいから良いけど、胸に付くかなぁ?
と言うか、永遠ダイエッターなお友達が気になるよ。おから料理とかうちのジムとかご案内したい。
夫人のご友人ならお孫さまもいるくらいだろうから、新陳代謝落ちてるだろうしなぁ。
「そうでしょうか?」
グレーデンで好きなだけ食べてほんのりしかお胸に付かないんですけど?
「私は成人してからも大きくなりましたよ」
「私もです!」
ラピス夫人の侍女さんたちに励まされちゃった。
特別大きくなくて良いけど、小高くはなりたいんだよね。
あげて寄せるお肉が必要。
「うふふ、うちのチーズをグレーデンにたくさん送らせていただくわね!」
それは大変嬉しい!!
ラピス夫人はお尻もプリっとした気がするとか、髪の色が違って見えるとかずっと嬉しそうだったのでこちらも嬉しいよ。
侍女さんたちはうちの侍女ーズさんとまだお勉強したいそうで、私はニーナとお部屋に帰らせてもらった。
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