549 / 764
二章
538話
しおりを挟む
夕食までは少し時間がある。
ので、アンゼリカさまとニーナにもドレスになってもらおうと思ったのに断固拒否だった。
お仕事してた方がいいらしい。
私は侯爵家に滞在するのに相応しいドレスに。格とかめんどいよね。
今のところ役に立ってない通訳だけど、私もお仕事中ってことで地味めでいいじゃないの。
着替えとメイクが済んでホッとしていたら、扉がノックされて、アンゼリカさまが確認するとラピス夫人がお話ししたいと。
やっぱり我慢できなかったのかな?って思って入って頂いたら、スライディングのようにズサァー!!!っと私の方まで進んできた。
才人で淑女のイメージが吹っ飛びますよ。
「ススススッノノノォノォ・・・!!!リリッリリリリ・・・ハァハァ」
壊れたおもちゃみたいにカクカクしちゃってる。
ニーナがスッと椅子をすすめて、水を差し出した。
「こ、こほん!!ありがとう」
ニーナにお礼を言う姿はちゃんとした貴婦人に戻って、一安心。
「ごめんなさいね。素敵なお土産とスノウリリィーさまからのお手紙で我を忘れちゃって」
ラピス夫人はお義母さまと同世代で憧れてたらしい。
突然のお義父さまへの求婚して辺境伯領に嫁いだことには驚いたけど、学園の頃から美しさと思い切りの良さが、家の言いなりになりがちなご令嬢たちの心臓を鷲掴んで、求婚騒ぎで度肝を抜いて、伝説のお姉様なんだとか。
なぜ人気者がたくさんいるグレーデンは野蛮だとかイメージが悪いままだったのか。
「それでね!このお化粧品やマッサージの時の美容液の使い方をうちの侍女にも伝授していただきたくって」
モジモジしてる奥さん可愛いです。
「それでしたら連れてきている侍女たちが本日ラピス夫人に施術しながら説明をする感じでいかがでしょう?」
今回は私とセリウスさまとアンゼリカさまの品質維持的なことでニーナとサラとメル以外の侍女さんも帯同してる。
「あらぁ?よろしいのですか?」
ラピス夫人は私に手を取ってギュッと握る。
「ええ、せっかくですのでご堪能いただきたいです」
近くオープン予定の旅館や温泉スパでのスペシャルエステに来ていただきたいので!!
「ああ~、王妃さまやご友人方が輝くお肌になって羨ましかったのですの!私もついに白磁の肌になれますわね!」
王都ではお義母さまの親戚とグレーデンのつながりのある人にしか良いセットが配られてないからねぇ。
市販品は商人買付けで広まってるみたいだけど。
「ごめんなさいねぇ、私の旦那さまってばモテるから他の人に目移りさせたくなくって」
突然の惚気が始まった。
「親の決めた婚姻だけど、私の初恋でしたのよ」
あららぁ、甘酸っぱい!
「旦那さまは真面目な方で浮気なんてって方ですが、婚約した頃から今まで夜会のたびに若い方がこう、腕を取ってお胸をねぇ?あからさまに狙われてるんですのよ」
身振りであざとい女性の行動を教えてくれる。子供が成人する年になっても狙われちゃうのか。ハンター女性恐るべし!
「だから出来るだけ若さと体型は維持しませんとね。不自然な若作りは痛々しいでしょう?この美容品があれば、お肌のハリもツヤも!楽しみですわ」
「不自然な若作り」にとっても念が籠ってる。実物を見てきたような感じだな。
「身分の高い既婚男性に勝手に触ってくるなんてすごい方もいらっしゃるんですね」
ガルフ侯爵は確かに落ち着いた品のあるおじさまだけど、そんなにおモテになるのね。
「でしょう?若い時は第二夫人希望で今は火遊びか愛人と言ったところかしら」
わーぉ。ジュリアスさまに第二夫人とか言われたら泣いちゃう。
「最近はハーボット派閥が倒れたおかげで、離縁した方や婚家の収益が著しく落ちた夫人なんかが羽振りの良い男性を既婚未婚問わず狙ってますのよ。お気をつけくださいね」
ひえぇええ!
セリウスさまやルルゥなんて餌食になっちゃう。
「うちの息子たちにも妾でもいいからとあからさまに書簡がきますよ」
ええ~!さすがに既婚者に釣り書はなくても失礼さが大差ないよね。
「婿取りの令嬢にも相当な申し込みがあるようですし、行き先が無くなった方は必死でしょうね」
なんてこった。こんな問題も出てくるのね。
「有名な方だとアニエス・ヘイト嬢のような感じかしら?あの方は浮気と金遣いの荒さで離縁になった方だからハーボットとは関係ないのですが、今はヘイト嬢のような方が夜会で獲物を狙ってるのを頭に入れておいてね」
色魔みたいな令嬢の入場禁止してよ。もう!
色気ムンムンでド派手で香水臭い人がいっぱいいる夜会って恐怖だよ。
「さすがにナギの王女さまたちのいる場で無様な姿は見せないでしょうけど、王女さまたちが退席なさった後は少し心配ですね」
ええ~!国際問題になるからナンパ禁止だよ。
「王女さまたちと共に女性は退出とかにしないとですね」
ユエさまはもちろん、高官が来てるから、有責な離婚歴があってハンターになってる人にはご馳走に見えちゃうかもだ。
「陛下も旦那さまもいい加減腹に据えかねてらっしゃるでしょうから対策は取ってくれると思います」
そう信じたいけど、結構長いこと無法地帯で野放しですよ。アニエス・ヘイトみたいなの。
ラピス夫人はガルフ侯爵のお手伝いがあると場を辞してくれた。
「はぁ」
(アズライトーーー)
なんか癒しが欲しくなった。
声をかけて数秒。
『主、どうかしたのかの?』
(心がささくれるから癒しが欲しー、ポムたちの声も聞けたら良いのにー)
『話すのは無理だが姿くらいなら見せれるよの』
(え、そうなの?)
『我の見ている物を主に見せる感じじゃの』
(見せてほしい!)
お願いすると畑ではしゃいでるポムとティム、デェディエ、ジャスパーの姿が頭に浮かんだ。
(ジャスパーもいるのね)
『番がジメジメしていてウザいから寝る時しかそばに居たくないんだそうじゃの』
(ジュリアスさま?)
『寂しいらしく、肩を丸めておるの』
そんなに?
ちょっと照れちゃう。
(みんなに会えないし寝る時寂しいから早く戻りたいけどまだ王都にも着いてないんだよ)
『帰りは転移陣で戻ってこれよう』
(ナギの人たちの予定の日程で済めばね)
『ルドガーもスノウリリィーも寂しいようだから早まるのではないかの』
うちの都合では変わらないのよねー。残念。
ポムたちの姿を堪能していたら、ニーナが「そろそろ」って。
いかん。ぼんやりしてる人になってた。
(アズライト、ありがとう。呼ばれたからまたね)
『そうか。また声をかけるが良いの』
ので、アンゼリカさまとニーナにもドレスになってもらおうと思ったのに断固拒否だった。
お仕事してた方がいいらしい。
私は侯爵家に滞在するのに相応しいドレスに。格とかめんどいよね。
今のところ役に立ってない通訳だけど、私もお仕事中ってことで地味めでいいじゃないの。
着替えとメイクが済んでホッとしていたら、扉がノックされて、アンゼリカさまが確認するとラピス夫人がお話ししたいと。
やっぱり我慢できなかったのかな?って思って入って頂いたら、スライディングのようにズサァー!!!っと私の方まで進んできた。
才人で淑女のイメージが吹っ飛びますよ。
「ススススッノノノォノォ・・・!!!リリッリリリリ・・・ハァハァ」
壊れたおもちゃみたいにカクカクしちゃってる。
ニーナがスッと椅子をすすめて、水を差し出した。
「こ、こほん!!ありがとう」
ニーナにお礼を言う姿はちゃんとした貴婦人に戻って、一安心。
「ごめんなさいね。素敵なお土産とスノウリリィーさまからのお手紙で我を忘れちゃって」
ラピス夫人はお義母さまと同世代で憧れてたらしい。
突然のお義父さまへの求婚して辺境伯領に嫁いだことには驚いたけど、学園の頃から美しさと思い切りの良さが、家の言いなりになりがちなご令嬢たちの心臓を鷲掴んで、求婚騒ぎで度肝を抜いて、伝説のお姉様なんだとか。
なぜ人気者がたくさんいるグレーデンは野蛮だとかイメージが悪いままだったのか。
「それでね!このお化粧品やマッサージの時の美容液の使い方をうちの侍女にも伝授していただきたくって」
モジモジしてる奥さん可愛いです。
「それでしたら連れてきている侍女たちが本日ラピス夫人に施術しながら説明をする感じでいかがでしょう?」
今回は私とセリウスさまとアンゼリカさまの品質維持的なことでニーナとサラとメル以外の侍女さんも帯同してる。
「あらぁ?よろしいのですか?」
ラピス夫人は私に手を取ってギュッと握る。
「ええ、せっかくですのでご堪能いただきたいです」
近くオープン予定の旅館や温泉スパでのスペシャルエステに来ていただきたいので!!
「ああ~、王妃さまやご友人方が輝くお肌になって羨ましかったのですの!私もついに白磁の肌になれますわね!」
王都ではお義母さまの親戚とグレーデンのつながりのある人にしか良いセットが配られてないからねぇ。
市販品は商人買付けで広まってるみたいだけど。
「ごめんなさいねぇ、私の旦那さまってばモテるから他の人に目移りさせたくなくって」
突然の惚気が始まった。
「親の決めた婚姻だけど、私の初恋でしたのよ」
あららぁ、甘酸っぱい!
「旦那さまは真面目な方で浮気なんてって方ですが、婚約した頃から今まで夜会のたびに若い方がこう、腕を取ってお胸をねぇ?あからさまに狙われてるんですのよ」
身振りであざとい女性の行動を教えてくれる。子供が成人する年になっても狙われちゃうのか。ハンター女性恐るべし!
「だから出来るだけ若さと体型は維持しませんとね。不自然な若作りは痛々しいでしょう?この美容品があれば、お肌のハリもツヤも!楽しみですわ」
「不自然な若作り」にとっても念が籠ってる。実物を見てきたような感じだな。
「身分の高い既婚男性に勝手に触ってくるなんてすごい方もいらっしゃるんですね」
ガルフ侯爵は確かに落ち着いた品のあるおじさまだけど、そんなにおモテになるのね。
「でしょう?若い時は第二夫人希望で今は火遊びか愛人と言ったところかしら」
わーぉ。ジュリアスさまに第二夫人とか言われたら泣いちゃう。
「最近はハーボット派閥が倒れたおかげで、離縁した方や婚家の収益が著しく落ちた夫人なんかが羽振りの良い男性を既婚未婚問わず狙ってますのよ。お気をつけくださいね」
ひえぇええ!
セリウスさまやルルゥなんて餌食になっちゃう。
「うちの息子たちにも妾でもいいからとあからさまに書簡がきますよ」
ええ~!さすがに既婚者に釣り書はなくても失礼さが大差ないよね。
「婿取りの令嬢にも相当な申し込みがあるようですし、行き先が無くなった方は必死でしょうね」
なんてこった。こんな問題も出てくるのね。
「有名な方だとアニエス・ヘイト嬢のような感じかしら?あの方は浮気と金遣いの荒さで離縁になった方だからハーボットとは関係ないのですが、今はヘイト嬢のような方が夜会で獲物を狙ってるのを頭に入れておいてね」
色魔みたいな令嬢の入場禁止してよ。もう!
色気ムンムンでド派手で香水臭い人がいっぱいいる夜会って恐怖だよ。
「さすがにナギの王女さまたちのいる場で無様な姿は見せないでしょうけど、王女さまたちが退席なさった後は少し心配ですね」
ええ~!国際問題になるからナンパ禁止だよ。
「王女さまたちと共に女性は退出とかにしないとですね」
ユエさまはもちろん、高官が来てるから、有責な離婚歴があってハンターになってる人にはご馳走に見えちゃうかもだ。
「陛下も旦那さまもいい加減腹に据えかねてらっしゃるでしょうから対策は取ってくれると思います」
そう信じたいけど、結構長いこと無法地帯で野放しですよ。アニエス・ヘイトみたいなの。
ラピス夫人はガルフ侯爵のお手伝いがあると場を辞してくれた。
「はぁ」
(アズライトーーー)
なんか癒しが欲しくなった。
声をかけて数秒。
『主、どうかしたのかの?』
(心がささくれるから癒しが欲しー、ポムたちの声も聞けたら良いのにー)
『話すのは無理だが姿くらいなら見せれるよの』
(え、そうなの?)
『我の見ている物を主に見せる感じじゃの』
(見せてほしい!)
お願いすると畑ではしゃいでるポムとティム、デェディエ、ジャスパーの姿が頭に浮かんだ。
(ジャスパーもいるのね)
『番がジメジメしていてウザいから寝る時しかそばに居たくないんだそうじゃの』
(ジュリアスさま?)
『寂しいらしく、肩を丸めておるの』
そんなに?
ちょっと照れちゃう。
(みんなに会えないし寝る時寂しいから早く戻りたいけどまだ王都にも着いてないんだよ)
『帰りは転移陣で戻ってこれよう』
(ナギの人たちの予定の日程で済めばね)
『ルドガーもスノウリリィーも寂しいようだから早まるのではないかの』
うちの都合では変わらないのよねー。残念。
ポムたちの姿を堪能していたら、ニーナが「そろそろ」って。
いかん。ぼんやりしてる人になってた。
(アズライト、ありがとう。呼ばれたからまたね)
『そうか。また声をかけるが良いの』
675
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる