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二章
527話
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グレーデンを出る前の準備で、キッチン馬車のマジックボックスや侍従さん用の馬車のマジックボックス、騎士さんたちのマジックバッグ、それぞれに旅中の食糧やお土産を積んで、普段あまり当てにされない私も、大量のお肉と食料、王家への贈答品をアイテムボックスに入れるように言われた。
ついでにアッガスでは大量のお魚も私が預かったよ。
なんでかって言うとマジックバッグやボックスはほとんど時間停止が付与してないから、生物や高級品はアイテムボックス持ちに任せたいってことで。
ダンジョン産のかなりレア物じゃないと時間停止付いてないんだって。
それでもノーマルなマジックバッグ、ボックスも普通に運ぶには痛みが少ない。
お魚は生でも食べたいので預かるのは全然OKなのだ。王都のタウンハウスのみんなにもご馳走したいし。お刺身にカルパッチョとかね。海鮮丼とかもいいね。
キッチン馬車のマジックボックスは、お肉と調味料、大麦が入れてあったのがすっからかんだそう。
この勢いで毎回バーベキューしてたら王都まで持つかしら?
「ごめんねぇ!面倒で他から出してなかったのよぉ」
ルルゥが手を動かしながら言う。
「食材を他から出してないの?」
「ちょこちょこは出してるけどぉ、私の料理が人気でしょぉ?」
あ、そうですか。はい。
そりゃ、ルルゥが作ってるってわかってたらルルゥに群がるのも仕方ないよね。グレーデン家の総料理長で私が色々作ってもらってるのバレてるし。
ルルゥが他のボックスを漁りに行く暇が無かったようだ。
とりあえず、預かってる中から王族用以外を適当に移す。
「この勢いで出してたら途中でなくならない?」
「ふふ、ワイバーン隊が追加持ってくるわよぉ~」
なんと。
「足りなかったら連絡すれば補給が来るわぁ」
普通は足りるように計算するって言うのに、気にしなくていいんだね。
「それにぃ、途中の領地は魔獣討伐をサボってるからぁわりと穴場♡」
それはダメなことでは。
その領主、職務怠慢で両地召し上げられろ。
「ふふ、一応見張られてるから、氾濫が起きそうな時は強制で討伐費用徴収されるからたまに嫌々傭兵を雇うのよぉ」
ある程度増えてから対処するって余計お金掛からないかなぁ。
「見張られてるならちゃんとやった方がいいね!?」
「それがねぇ、魔獣もわりとお金になるじゃない?グレーデンのように沸いて出るほどじゃないと多少放置した方がお高くなる個体が育つじゃなぁい?」
魔石や素材、皮狙い??
「でも通行中に出会したら倒した者のになるからちょっとバカよねぇ?」
儲けれないねぇ。バカっていうか適当すぎる。
「王都に用事で出る時にちょっと寄り道で倒していくとお小遣いが稼げてラッキー♡って子がいるわよぉ」
稼げてラッキー♡って言えるのは辺境騎士とか腕自慢だけじゃない??
「グレーデンにはあまり出ないあっさりしたお肉ちゃんがいるのよねぇ」
あっさりしたお肉ちゃん。それはグレーデン産の魔獣より魔素が薄いだけでは。
「湿地帯からフロッグやクロコが出るしねぇ、」
わー、あんまり通りたくないなぁ。なぜ王族がいるのにそこ選ぶの。
「そこは通らなくて良かったんじゃ?」
「あらぁ、山を迂回しないといけなくなるから遠いのよぉ」
野営がないから平気かなぁ。
「リーシャちゃん、ファリンさまとルアランさまが呼んでるよ」
セリウスさまは伝令係になってる。
馬車からヒョイっと下ろしてくれて、王女さまたちの方にササっとエスコートしてくれた。
『『リーシャ、この肉に使ってるスパイスは我が国に送れぬか?』』
おや、お気に入りの味があったのか。
チェックすると半分くらいはナギの薬方だ。
ううむ。レシピの使用権を売った方がお互い楽な気がするな。
『使っている材料を確認してからのお返事でも良いですか?』
『『ふむ、材料が問題か。なれば後ほど確認を頼むぞ』』
無理強いをしたりがないのが良いね。
『私もこの味は気になります。ぜひ前向きな返答を期待してますよ』
ユエさまが褒めてくれるのは嬉しいけど、やっぱちょっとひんやりな雰囲気が怖いよー。ルークに相手させたい。でもダブルひんやりはやだな。
『殿下方はそろそろ寝る時間ですよ』
『『旅先でくらい融通を聞かせてほしいぞ』』
『ダメです』
うん、健康第一。ちゃんと寝ないと私みたいになっちゃうよ!自虐ネタ。
ちなみに子爵家の子達はマッチョなおじさんによじ登ったりしてたけど電池切れで侍女さんに運ばれて行った。
急にカクンっていくの。おじさんたちは「わぁおぅ」って拾い上げてたよ。
『リーシャさまもそろそろ寝ましょうか』
ニーナがスッと後ろで囁く。
もう大人枠でいいじゃない。もう少しさー。
『早寝早起きですよ』
ニーナには逆らえないので大人しく寝るよ。
っていうか、お仕事の最中なんだからあなたたちもそろそを大人しくしなさいよね!思わずうちのマッチョたちを見ちゃう。
『そろそろ後片付けしろよー』
あ、私の視線で何やら気付いたセリウスさまとチェイスさんたちがそそくさと片付け始めた。
そうそう、宴会みたいになっちゃったけど、明日も次の宿泊先まで強行軍よ。
ついでにアッガスでは大量のお魚も私が預かったよ。
なんでかって言うとマジックバッグやボックスはほとんど時間停止が付与してないから、生物や高級品はアイテムボックス持ちに任せたいってことで。
ダンジョン産のかなりレア物じゃないと時間停止付いてないんだって。
それでもノーマルなマジックバッグ、ボックスも普通に運ぶには痛みが少ない。
お魚は生でも食べたいので預かるのは全然OKなのだ。王都のタウンハウスのみんなにもご馳走したいし。お刺身にカルパッチョとかね。海鮮丼とかもいいね。
キッチン馬車のマジックボックスは、お肉と調味料、大麦が入れてあったのがすっからかんだそう。
この勢いで毎回バーベキューしてたら王都まで持つかしら?
「ごめんねぇ!面倒で他から出してなかったのよぉ」
ルルゥが手を動かしながら言う。
「食材を他から出してないの?」
「ちょこちょこは出してるけどぉ、私の料理が人気でしょぉ?」
あ、そうですか。はい。
そりゃ、ルルゥが作ってるってわかってたらルルゥに群がるのも仕方ないよね。グレーデン家の総料理長で私が色々作ってもらってるのバレてるし。
ルルゥが他のボックスを漁りに行く暇が無かったようだ。
とりあえず、預かってる中から王族用以外を適当に移す。
「この勢いで出してたら途中でなくならない?」
「ふふ、ワイバーン隊が追加持ってくるわよぉ~」
なんと。
「足りなかったら連絡すれば補給が来るわぁ」
普通は足りるように計算するって言うのに、気にしなくていいんだね。
「それにぃ、途中の領地は魔獣討伐をサボってるからぁわりと穴場♡」
それはダメなことでは。
その領主、職務怠慢で両地召し上げられろ。
「ふふ、一応見張られてるから、氾濫が起きそうな時は強制で討伐費用徴収されるからたまに嫌々傭兵を雇うのよぉ」
ある程度増えてから対処するって余計お金掛からないかなぁ。
「見張られてるならちゃんとやった方がいいね!?」
「それがねぇ、魔獣もわりとお金になるじゃない?グレーデンのように沸いて出るほどじゃないと多少放置した方がお高くなる個体が育つじゃなぁい?」
魔石や素材、皮狙い??
「でも通行中に出会したら倒した者のになるからちょっとバカよねぇ?」
儲けれないねぇ。バカっていうか適当すぎる。
「王都に用事で出る時にちょっと寄り道で倒していくとお小遣いが稼げてラッキー♡って子がいるわよぉ」
稼げてラッキー♡って言えるのは辺境騎士とか腕自慢だけじゃない??
「グレーデンにはあまり出ないあっさりしたお肉ちゃんがいるのよねぇ」
あっさりしたお肉ちゃん。それはグレーデン産の魔獣より魔素が薄いだけでは。
「湿地帯からフロッグやクロコが出るしねぇ、」
わー、あんまり通りたくないなぁ。なぜ王族がいるのにそこ選ぶの。
「そこは通らなくて良かったんじゃ?」
「あらぁ、山を迂回しないといけなくなるから遠いのよぉ」
野営がないから平気かなぁ。
「リーシャちゃん、ファリンさまとルアランさまが呼んでるよ」
セリウスさまは伝令係になってる。
馬車からヒョイっと下ろしてくれて、王女さまたちの方にササっとエスコートしてくれた。
『『リーシャ、この肉に使ってるスパイスは我が国に送れぬか?』』
おや、お気に入りの味があったのか。
チェックすると半分くらいはナギの薬方だ。
ううむ。レシピの使用権を売った方がお互い楽な気がするな。
『使っている材料を確認してからのお返事でも良いですか?』
『『ふむ、材料が問題か。なれば後ほど確認を頼むぞ』』
無理強いをしたりがないのが良いね。
『私もこの味は気になります。ぜひ前向きな返答を期待してますよ』
ユエさまが褒めてくれるのは嬉しいけど、やっぱちょっとひんやりな雰囲気が怖いよー。ルークに相手させたい。でもダブルひんやりはやだな。
『殿下方はそろそろ寝る時間ですよ』
『『旅先でくらい融通を聞かせてほしいぞ』』
『ダメです』
うん、健康第一。ちゃんと寝ないと私みたいになっちゃうよ!自虐ネタ。
ちなみに子爵家の子達はマッチョなおじさんによじ登ったりしてたけど電池切れで侍女さんに運ばれて行った。
急にカクンっていくの。おじさんたちは「わぁおぅ」って拾い上げてたよ。
『リーシャさまもそろそろ寝ましょうか』
ニーナがスッと後ろで囁く。
もう大人枠でいいじゃない。もう少しさー。
『早寝早起きですよ』
ニーナには逆らえないので大人しく寝るよ。
っていうか、お仕事の最中なんだからあなたたちもそろそを大人しくしなさいよね!思わずうちのマッチョたちを見ちゃう。
『そろそろ後片付けしろよー』
あ、私の視線で何やら気付いたセリウスさまとチェイスさんたちがそそくさと片付け始めた。
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