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二章
514話
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ジュリアスさまがいないので、私はマデリーさまの隣で私の隣にはお義母さまが座ってくれた。
ガルフ侯爵はユエさまと隣になってご歓談だ。
一応席を用意してあって、テーブルに料理が置いてあるけれど、サイドにビュッフェスタイルでも色々置いてある感じになった。
とにかく色々食べれるようになってるのが良いね。
『今日はナギ国の料理も色々用意させていただいた。お互いの国の素材を融合させたスープや煮物もあるので堪能してください』
ナギさまが言うと、
『レイドラアース・・・と言いたいところだが、最近の食は全てグレーデンから始まっている。このグレーデンで進化したレイドラアースの食材とナギの香り豊かな食材が両国の友好の始まりとなることを願って』
ガルフ侯爵が答えた。
ちゃんとグレーデンを立ててくれるのは好感度高い。
もうここで友好条約が締結しても良いんじゃない。
王都まで行くのめんどくさいし。あ、本音出ちゃった。
『『ナギではこの薬方が主に滋養強壮と体温維持に使われ、主食の多く用いている。だがこの国では味付けであったり、主役であったりと目新しく、またより味が良く親しみやすいものとなっていて驚いた。とても嬉しく思う』』
王女さまたちがカレースープやお肉用のソース、パエリアなどのサラを指差した。
『『この遠き大陸で我が国の薬方が望まれるものになったことが誇らしい。今後も良き縁を期待している』』
そう言ってくれてから神の恵みに感謝して食事が始まった。
ナギの食前の挨拶は、大地の神の名を呼んでお礼を告げる感じで、大まかにいえば同じだ。
『『リーシャ、このスープの実は痺れる種も入っているよ』』
ん?花椒かな。
『『これは提燈、辛いけど慣れると甘くなる』』
思いっきり唐辛子ですがな。紫だけど。
慣れると甘いは嘘だぁ。
でもおすすめされて食べないわけにもいかず、スープに入った丸ごとの丸い唐辛子?を口に入れる。
歯応えはかぼちゃ。唐辛子じゃないんだって思ったら、喉に入る瞬間に辛かった。
『辛っ』
私がビヤッてなったら王女さまたちもユエさまも他のナギの人たちもみんな笑う。
『『慣れると癖になるらしいよ』』
癖になる前に舌がもげそうよ。
『確かに辛いわねぇ』
『でもスープの味が染みて美味しいわ』
く!接待のプロがいる。お義母さまもシャロンさまもお客様対応Sランクだ。
『『デレードも辛味が好きだがこちらもイケるようだな』』
お義母さまとシャロンさまが美味しくスープを平らげるのを王女さまたちが喜んでる。
グレーデンで鍛えられた人たち以外はどうかな。塩味からやっと脱出した人には激しい試練かも。
『カレーの辛さが極まるとこうなるのか』
『汗が止まらなくなりそうだ』
セリウスさまはカレーが辛さの基準になっちゃってるのか。
レオルカさまが器用に首の下から発汗している。顔は涼しげなのに衣装の色が!
『とても美味しい!!』
『これは肉を煮込ませたら最高だろう』
まさかのマデリーさまとアンゼリカさま。
マデリーさまは刺激物控えて欲しい。
『『そうかそうか!この業火醬を垂らすと良い』』
ん!!?
『こちらは薬方を色々混ぜて同じ薬方を粉にした物をさらに混ぜて煮込んで発酵させた物です』
なんだって!!!!!!???
めっちゃ辛そうなのでマデリーさまを止めた。
(『お腹の調子がいい時に食べましょうね?』)
小さな声だけど、誰かは聞いちゃうのでお腹の調子が悪い人扱いにしちゃった。
さっきのお茶のこともあるから納得してもらえるだろう。
『あー・・・』
(半年以上の我慢)だと無念そうなお顔。
あのね、母乳のためにはもう少しかかるよ。
『私がしっかり味わっておくからな』
アンゼリカさまのおかげで『私たちも』って他の席から聞こえてお腹の具合はスルーになった。よし。
『こちらはナギの豆醬と薬方で味付けしたブラックボアです』
『こちらはナギのお酒とカイダールのハーブをたっぷり使ったフレイムバードです』
順番に出てきたお肉に盛り上がる。
『ナギのお酒!!ナギではどんなお酒が飲まれていますか?』
ユエさんが『おや?』と反応してくれた。
『そうですね。穀物で作った酒に花、薬方、提燈、茶などを付けたものが主流で芋から作る酒があります』
ん!提燈って辛子のお酒!?どんな味かな。
それよりお茶!?
『お茶のお酒?』
『はい。食後にお茶と茶の酒をご用意していますよ』
ひゃっふーーーぅ!!!
『お茶ってどんな種類がありますか?』
聞き方あってるかな。
『高山で採れた葉を発酵させたもの、花から作ったもの・・・です』
おお!!
『とても楽しみです』
お茶は、外での休憩も時とは別でゆっくりした時間に香りと静寂さを楽しむためのもので薬方のごった煮とは別でちゃんとお茶として存在してたらしい。
烏龍茶かな。花茶もいいよね。
個人的には緑茶と抹茶が欲しい。
『お茶のお酒も気になります』
『『私たちはまだ飲めぬがリーシャはもう飲めるのだな』』
しまった!!
お酒に浮かれて未成年がいるのに遠慮を忘れちゃった。
『ごめんなさい。とてもお酒が好きなので』
『はは、見た目を裏切る好みですね。ですが、昨夜いただいたお酒も美味しかった。お好きになるのも良く分かりますよ』
おお!それ作ってるの私です。って言わない方がいいかな。
ユエさまには帰国時に色々なお酒の詰め合わせをお渡しするよ。
外交中なのにうっかりした私をフォローしてくれたから。ありがとう!
ガルフ侯爵はユエさまと隣になってご歓談だ。
一応席を用意してあって、テーブルに料理が置いてあるけれど、サイドにビュッフェスタイルでも色々置いてある感じになった。
とにかく色々食べれるようになってるのが良いね。
『今日はナギ国の料理も色々用意させていただいた。お互いの国の素材を融合させたスープや煮物もあるので堪能してください』
ナギさまが言うと、
『レイドラアース・・・と言いたいところだが、最近の食は全てグレーデンから始まっている。このグレーデンで進化したレイドラアースの食材とナギの香り豊かな食材が両国の友好の始まりとなることを願って』
ガルフ侯爵が答えた。
ちゃんとグレーデンを立ててくれるのは好感度高い。
もうここで友好条約が締結しても良いんじゃない。
王都まで行くのめんどくさいし。あ、本音出ちゃった。
『『ナギではこの薬方が主に滋養強壮と体温維持に使われ、主食の多く用いている。だがこの国では味付けであったり、主役であったりと目新しく、またより味が良く親しみやすいものとなっていて驚いた。とても嬉しく思う』』
王女さまたちがカレースープやお肉用のソース、パエリアなどのサラを指差した。
『『この遠き大陸で我が国の薬方が望まれるものになったことが誇らしい。今後も良き縁を期待している』』
そう言ってくれてから神の恵みに感謝して食事が始まった。
ナギの食前の挨拶は、大地の神の名を呼んでお礼を告げる感じで、大まかにいえば同じだ。
『『リーシャ、このスープの実は痺れる種も入っているよ』』
ん?花椒かな。
『『これは提燈、辛いけど慣れると甘くなる』』
思いっきり唐辛子ですがな。紫だけど。
慣れると甘いは嘘だぁ。
でもおすすめされて食べないわけにもいかず、スープに入った丸ごとの丸い唐辛子?を口に入れる。
歯応えはかぼちゃ。唐辛子じゃないんだって思ったら、喉に入る瞬間に辛かった。
『辛っ』
私がビヤッてなったら王女さまたちもユエさまも他のナギの人たちもみんな笑う。
『『慣れると癖になるらしいよ』』
癖になる前に舌がもげそうよ。
『確かに辛いわねぇ』
『でもスープの味が染みて美味しいわ』
く!接待のプロがいる。お義母さまもシャロンさまもお客様対応Sランクだ。
『『デレードも辛味が好きだがこちらもイケるようだな』』
お義母さまとシャロンさまが美味しくスープを平らげるのを王女さまたちが喜んでる。
グレーデンで鍛えられた人たち以外はどうかな。塩味からやっと脱出した人には激しい試練かも。
『カレーの辛さが極まるとこうなるのか』
『汗が止まらなくなりそうだ』
セリウスさまはカレーが辛さの基準になっちゃってるのか。
レオルカさまが器用に首の下から発汗している。顔は涼しげなのに衣装の色が!
『とても美味しい!!』
『これは肉を煮込ませたら最高だろう』
まさかのマデリーさまとアンゼリカさま。
マデリーさまは刺激物控えて欲しい。
『『そうかそうか!この業火醬を垂らすと良い』』
ん!!?
『こちらは薬方を色々混ぜて同じ薬方を粉にした物をさらに混ぜて煮込んで発酵させた物です』
なんだって!!!!!!???
めっちゃ辛そうなのでマデリーさまを止めた。
(『お腹の調子がいい時に食べましょうね?』)
小さな声だけど、誰かは聞いちゃうのでお腹の調子が悪い人扱いにしちゃった。
さっきのお茶のこともあるから納得してもらえるだろう。
『あー・・・』
(半年以上の我慢)だと無念そうなお顔。
あのね、母乳のためにはもう少しかかるよ。
『私がしっかり味わっておくからな』
アンゼリカさまのおかげで『私たちも』って他の席から聞こえてお腹の具合はスルーになった。よし。
『こちらはナギの豆醬と薬方で味付けしたブラックボアです』
『こちらはナギのお酒とカイダールのハーブをたっぷり使ったフレイムバードです』
順番に出てきたお肉に盛り上がる。
『ナギのお酒!!ナギではどんなお酒が飲まれていますか?』
ユエさんが『おや?』と反応してくれた。
『そうですね。穀物で作った酒に花、薬方、提燈、茶などを付けたものが主流で芋から作る酒があります』
ん!提燈って辛子のお酒!?どんな味かな。
それよりお茶!?
『お茶のお酒?』
『はい。食後にお茶と茶の酒をご用意していますよ』
ひゃっふーーーぅ!!!
『お茶ってどんな種類がありますか?』
聞き方あってるかな。
『高山で採れた葉を発酵させたもの、花から作ったもの・・・です』
おお!!
『とても楽しみです』
お茶は、外での休憩も時とは別でゆっくりした時間に香りと静寂さを楽しむためのもので薬方のごった煮とは別でちゃんとお茶として存在してたらしい。
烏龍茶かな。花茶もいいよね。
個人的には緑茶と抹茶が欲しい。
『お茶のお酒も気になります』
『『私たちはまだ飲めぬがリーシャはもう飲めるのだな』』
しまった!!
お酒に浮かれて未成年がいるのに遠慮を忘れちゃった。
『ごめんなさい。とてもお酒が好きなので』
『はは、見た目を裏切る好みですね。ですが、昨夜いただいたお酒も美味しかった。お好きになるのも良く分かりますよ』
おお!それ作ってるの私です。って言わない方がいいかな。
ユエさまには帰国時に色々なお酒の詰め合わせをお渡しするよ。
外交中なのにうっかりした私をフォローしてくれたから。ありがとう!
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