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二章
460話
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オヤツのあとは庭に出たかったんだけど、外に出ないって約束だったのでルルゥに言って、チョコ製造機の部屋と梅干しや干物のチェックをさせてもらった。
コックさんたち、なんでも干してみることにしたらしい。
チョコは常に製造してるので匂いが充満。食べたくなるので大変。
ドライフルーツとかコーティングするのを調整してるみたい。
いちじくっぽいのまでやってるから、もうチョコをマスターしてるね。
オランジェットちっくなのがあったので、夜のオヤツ用に瓶に詰めてもらった。
「これが好きなのぉ?」
なんか美味しいんだもの。
干物にも専用の部屋が作ってあって、窓側から外に干してるのを確認できるようにしてある。
仕上がったものは、部屋に中に入れて仕分けしてからマジックボックスや保存箱に入れてある。
で!!!
梅干し各種がひっそり仕上がってた。
干し梅もちゃんと完成してたよ。嬉しい。
「ニーナ!これ!」
干し梅を一粒ニーナの口に入れてから、私もパクリ。
うん!ちょっと惜しい感があるけど初めてにしたら十分。
「なんと言うかクセになる感じです。後から甘みが出て」
ニーナは気に入ってくれたみたい。
「他の果物に比べるといろんな味わいに変化して面白いわよねぇ」
ルルゥもアリと判断したらしい。
蜂蜜梅は、なんとも言えない美味しさ。蜜ミツバチの蜂蜜の美味しさもあって最高だった。
「これなら野営先で困った時持ってたら嬉しいかもねぇ」
そう言う時は、塩漬け梅の方がいい気もするな。
「干し梅・・・ずっと食べていられるな」
ベンとニックスが無言で食べ続けてる。
クセになるよね。わかるぅ。
梅の実は定期的に手に入るから好きなだけどうぞ。
チョコは海から届いた分で次回まで回して欲しいのでほどほどにね。
「こっちは、ここだけ美味しいけど他がイマイチだったわぁ」
ルルゥが大型のヒラメのような形の干し魚を出して嘆く。
切り分けてもらって、ちょっと齧る。
エイヒレーーーーー!!
ヒラメみたいなのにエイだったのか。
身の方は炙ったらちょっとだけ美味しくなった。あえて食べたいレベルではないので身は干して煮込んで食べようって結論。
筒状の貝があってその中身を干したものはめちゃくちゃ美味しかった。
酒ーーーーーーーーー!!!!
エイヒレに貝柱みたいなの出てきたら、日本酒飲みたぁーーーーい!!!
思わずフンフン匂い嗅いでたら、
「これはリーシャちゃんが荒ぶるみたいから外部に出しましょうねぇ」
って、言われてしまった。
ルルゥは鬼か。
ならば、何故荒ぶるかを実践してやる。
アイテムボックスから、日本酒もどきを出して、エイヒレを炙ってヒレ酒をドーン!
ニーナとニックスとベンに出してあげる。
ついでに貝柱もどきもちょっぴり炙ってみた。
他にもイカっぽいのと貝の酒蒸し焼きだい。
「ちょっとぉ?私はぁ?」
意地悪だからあげない。
「ハァ、これは香りが引き立って美味しいですな」
「すごい。炙ると味が濃くなる」
クイッと飲んじゃう三人。
「これはお酒が進みますねぇ」
でしょ?おつまみ最高でお酒がうまうま。
「ダメです。どんどん飲みたくなる」
バクバクとおつまみが進んで行く。
「そんなになのぉ?」
私も貝柱を噛み締める。
「しみるわぁ」
お酒なくてもしみるよ。
エイヒレは天ぷらもいいよね。
サキイカの天ぷらも好き。
食べたくなっちゃった。
「ルルゥ!今夜はこれの天ぷら出してね」
イカの干したやつを割いてほぐす。
「わかったからぁ、私もお酒ちょうだい?」
ちょっとイラッとしたけど仕方ないのであげた。
アズライトたちがお猪口を持って私を見ている。
「いつに間に入ってきたの?」
『ついさっきじゃの。魚のいい香りがしたからの』
鼻がいいのか感がいいのか。
扉の向こうに、お祖母様とお義母さまが張り付いてるよ。
久しぶりに食べ物に釣られたね。
ベンが迎え入れると、すちゃっと座ってエイヒレと貝柱と梅干しを網羅する。
「全部お酒に合うわねぇ♡」
「これはオツだね」
ヒレ酒を片手にしているドレス姿の美女。面白いなぁ。食べてるのは干物。
イラストで見たいね。
「これは!!ダンジョンで食べれていたらもう少し楽しく攻略できたさねぇ」
蜂蜜梅も干し梅もお祖母様が感動している。
オヤツ的なみたいが無くて、生の実を齧って過ごしていた記憶が頭の中を巡っているんだろう。
「ダンジョンで加工するって発想がないし、そもそも私には作れないしね」
梅干しは時間かかるし厳しいかな。
多分他のダンジョンはいろんな実や食べ物あっただろうし、梅にこだわるのやめて欲しいな。
「今度ダンジョンに向かう時は一年分はマジックバッグにオヤツを入れていくさね」
出来なくはないけど、一年帰ってこないとかもうやめておいてね。
「デリアお義母さまぁ?嫌ですわぁ!もう大型は諦めて領内のダンジョンで我慢してくださいなぁ」
「あっはは!たまには行きたいさね!でも迷宮には行かないさ」
ほ。あのお義父さまが泣いちゃうので本当にやめて下さい。
「夕食前だからお酒はもう無しですよ」
「「「「えー」」」」
みんな干物とお酒の美味しさに目覚めちゃった。
今度、日本酒っぽいのができるレシピでいっぱい作らないとだな。
コックさんたち、なんでも干してみることにしたらしい。
チョコは常に製造してるので匂いが充満。食べたくなるので大変。
ドライフルーツとかコーティングするのを調整してるみたい。
いちじくっぽいのまでやってるから、もうチョコをマスターしてるね。
オランジェットちっくなのがあったので、夜のオヤツ用に瓶に詰めてもらった。
「これが好きなのぉ?」
なんか美味しいんだもの。
干物にも専用の部屋が作ってあって、窓側から外に干してるのを確認できるようにしてある。
仕上がったものは、部屋に中に入れて仕分けしてからマジックボックスや保存箱に入れてある。
で!!!
梅干し各種がひっそり仕上がってた。
干し梅もちゃんと完成してたよ。嬉しい。
「ニーナ!これ!」
干し梅を一粒ニーナの口に入れてから、私もパクリ。
うん!ちょっと惜しい感があるけど初めてにしたら十分。
「なんと言うかクセになる感じです。後から甘みが出て」
ニーナは気に入ってくれたみたい。
「他の果物に比べるといろんな味わいに変化して面白いわよねぇ」
ルルゥもアリと判断したらしい。
蜂蜜梅は、なんとも言えない美味しさ。蜜ミツバチの蜂蜜の美味しさもあって最高だった。
「これなら野営先で困った時持ってたら嬉しいかもねぇ」
そう言う時は、塩漬け梅の方がいい気もするな。
「干し梅・・・ずっと食べていられるな」
ベンとニックスが無言で食べ続けてる。
クセになるよね。わかるぅ。
梅の実は定期的に手に入るから好きなだけどうぞ。
チョコは海から届いた分で次回まで回して欲しいのでほどほどにね。
「こっちは、ここだけ美味しいけど他がイマイチだったわぁ」
ルルゥが大型のヒラメのような形の干し魚を出して嘆く。
切り分けてもらって、ちょっと齧る。
エイヒレーーーーー!!
ヒラメみたいなのにエイだったのか。
身の方は炙ったらちょっとだけ美味しくなった。あえて食べたいレベルではないので身は干して煮込んで食べようって結論。
筒状の貝があってその中身を干したものはめちゃくちゃ美味しかった。
酒ーーーーーーーーー!!!!
エイヒレに貝柱みたいなの出てきたら、日本酒飲みたぁーーーーい!!!
思わずフンフン匂い嗅いでたら、
「これはリーシャちゃんが荒ぶるみたいから外部に出しましょうねぇ」
って、言われてしまった。
ルルゥは鬼か。
ならば、何故荒ぶるかを実践してやる。
アイテムボックスから、日本酒もどきを出して、エイヒレを炙ってヒレ酒をドーン!
ニーナとニックスとベンに出してあげる。
ついでに貝柱もどきもちょっぴり炙ってみた。
他にもイカっぽいのと貝の酒蒸し焼きだい。
「ちょっとぉ?私はぁ?」
意地悪だからあげない。
「ハァ、これは香りが引き立って美味しいですな」
「すごい。炙ると味が濃くなる」
クイッと飲んじゃう三人。
「これはお酒が進みますねぇ」
でしょ?おつまみ最高でお酒がうまうま。
「ダメです。どんどん飲みたくなる」
バクバクとおつまみが進んで行く。
「そんなになのぉ?」
私も貝柱を噛み締める。
「しみるわぁ」
お酒なくてもしみるよ。
エイヒレは天ぷらもいいよね。
サキイカの天ぷらも好き。
食べたくなっちゃった。
「ルルゥ!今夜はこれの天ぷら出してね」
イカの干したやつを割いてほぐす。
「わかったからぁ、私もお酒ちょうだい?」
ちょっとイラッとしたけど仕方ないのであげた。
アズライトたちがお猪口を持って私を見ている。
「いつに間に入ってきたの?」
『ついさっきじゃの。魚のいい香りがしたからの』
鼻がいいのか感がいいのか。
扉の向こうに、お祖母様とお義母さまが張り付いてるよ。
久しぶりに食べ物に釣られたね。
ベンが迎え入れると、すちゃっと座ってエイヒレと貝柱と梅干しを網羅する。
「全部お酒に合うわねぇ♡」
「これはオツだね」
ヒレ酒を片手にしているドレス姿の美女。面白いなぁ。食べてるのは干物。
イラストで見たいね。
「これは!!ダンジョンで食べれていたらもう少し楽しく攻略できたさねぇ」
蜂蜜梅も干し梅もお祖母様が感動している。
オヤツ的なみたいが無くて、生の実を齧って過ごしていた記憶が頭の中を巡っているんだろう。
「ダンジョンで加工するって発想がないし、そもそも私には作れないしね」
梅干しは時間かかるし厳しいかな。
多分他のダンジョンはいろんな実や食べ物あっただろうし、梅にこだわるのやめて欲しいな。
「今度ダンジョンに向かう時は一年分はマジックバッグにオヤツを入れていくさね」
出来なくはないけど、一年帰ってこないとかもうやめておいてね。
「デリアお義母さまぁ?嫌ですわぁ!もう大型は諦めて領内のダンジョンで我慢してくださいなぁ」
「あっはは!たまには行きたいさね!でも迷宮には行かないさ」
ほ。あのお義父さまが泣いちゃうので本当にやめて下さい。
「夕食前だからお酒はもう無しですよ」
「「「「えー」」」」
みんな干物とお酒の美味しさに目覚めちゃった。
今度、日本酒っぽいのができるレシピでいっぱい作らないとだな。
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