457 / 764
二章
446話
しおりを挟む
食事の後は希望者だけ、サシェ各種の制作指導をすることに。
クラウスさまは騎士や自警団、そして騎士団に入りたい子たちの訓練にお付き合いだそう。
小さな女の子たちは針も火も危ないので布にハーブを置いて丸めてリボンにするタイプをお任せ。
リボンが難しい子たちにはコマ結びで良いって言ったんだけどみんな可愛くしたいって必死。可愛い。精霊さんたちもそんな子供達からのサシェだったら大喜びだね。
大きい子たちや刺繍自慢な人は、袋に刺繍入れて、バザーに出せるようなモノを望んだ。お祭り以外でも神殿に貢献し続けていける方が望ましいって。
火を使うアロマワックスサシェ、アロマキャンドルは子供のいない人が中心に受け持ってくれるそうだ。
やけどしちゃうと大変だもの。
みんなで分担がきちんとしてるの素晴らしい。
男の人も興味があるって参加してくれる。
熊獣人のディードさんがキャンドルにハーブを使うのに興味津々で、お菓子作りみたいだと参加してくれた。
猫や狼な獣人っ子たちは鼻に刺激が強いとクラウスさまの方に行っちゃってる。
お花の香りも密だとキツいかぁ。
ポムとティムは畑を見回りだとディディエ連れて走り回ってる。
「刺繍ならなんとか・・・」
デイジーさんが恐る恐る作ってくれた刺繍の入れ物は、なんて言うか斬新だった。
お花をデザインしたんだと言うけども、デフォルメしたライオンだ。
この世界のライオンはライオンっぽい魔獣で可愛くはないのでなんともホラーな仕上がりで、他の奥さんたちが「あちゃー」って無言。
なんでも出来そうな雰囲気もデイジーさんなのになんか可愛い。
「これはこれで逆に面白いです」
だってゴスとかパンクとかいろんな好みに分かれてて、ブスカワとかキモカワとかなんでもありだもん。
「そんな慰め・・・」
ちょっとリアルタイプの太陽のイラストとかに似てる。ありあり。
「これは私が予約です♪」
他にも作って欲しいって言えば、真剣にやってくれる。やっぱりデイジーさんは良い人だ。
他の女の子でセンスが爆発してる子がいて、謎の妖怪とかブサめのご当地キャラみたいなのが仕上がってきてとってもお得な気分になった。
その後、若奥様は物好きとかキワモノが好きって噂になったらしいけどこの時の私はまだ知らない。
ワックスサシェもなんかそれぞれ流派の違う生花みたいにハーブが飛び出しまくってるのがあって、感性の違いがあって楽しかった。
こうでなきゃダメとかないから思い思いにやってみるの新鮮だな。
すごい腕前の刺繍を見せてくれたお姉さんは、マダムに紹介したいな。村を出たくないとかだとダメかな。
私は最初だけ見本を作って後は皆に質問されて過ごしてたけど、みんな手先が器用だから私が口を出す必要はなかった。
みんな集中してる時にデイジーさんがいきなり手に持ってたハサミを吹っ飛ばした。
「!!???」
ガザザ。
「わー、一角だ~」
ナタ以外も飛ぶのね。
って言うかデイジーさん!!!!??!?
グレーデンに馴染みすぎー!
「すっげー!一撃だぞ」
「腕を上げたねぇ」
嬉しそうなデイジーさん。
一角はウサギみたいな見た目で大型犬くらいあった。
これをハサミで一撃必殺ってプロじゃん!
子供達が回収に行って戻ってきたら、ハサミが眉間に刺さってた。
プロじゃん!!!!
「子供たちを見ていたら私もやってみたくて」
デイジーさんは最初は外していたけど最近はバッチリだそう。成長早い!
「まっる焼き!しっんっせっんっ!!」
女の子たちがスキップしてる。
こちらの騒ぎが気になったのか男の子たちが走ってきて、その後ろからクラウスさまたちがついてきた。
「おー!先生ついにじゃん!」
「わー、これは俺でも無理~」
バンカやアッシュがデイジーさんのそばで大騒ぎ。
「よーし、今夜はデイジー先生が一発で仕留めた祝いだ~」
「「「おーーーー!!!」」」
他にも男性陣が途中で仕留めてきた魔獣がいたみたいで子供達がめっちゃジャンプしてる。
「あははー、ここは新しい村だけあって活気がすごいよねー」
「若いのも多いですしね」
どこの村もこうじゃないのか。
「まぁ騒ぐ機会は大事だよね」
「チャンスがあればいつでもねー」
以前より暮らしやすいからこそ、盛り上がれるんだよってクラウスさまが教えてくれた。
みんなにお祝いされてるデイジーさんとそばで笑ってるディードさん、二人とも他所から来てくれてここで楽しそうに暮らしてるの、ほんと良かったねぇって思う。
先生しに来てもらえてありがたかったし、幸せになってもらえて良かった。
ディードさんもバーベナさんも他の獣人っ子たちもみんな幸せになってもらわないと。
私のせいではないと言ってもハーボットって言う血縁らしき人たちの悪事の被害者だから、何かしらしあわせのお手伝いが出来たらなって思う。
自己満足だけど。
みんなにお祝いの参加に誘ってもらえたけど、私についてはジュリアスさまがいない場所での外泊は許可出来ないとクラウスさまがお断りした。
また来るからって子供達に約束して。
村の人たちに見送られて村を後にした。
クラウスさまは騎士や自警団、そして騎士団に入りたい子たちの訓練にお付き合いだそう。
小さな女の子たちは針も火も危ないので布にハーブを置いて丸めてリボンにするタイプをお任せ。
リボンが難しい子たちにはコマ結びで良いって言ったんだけどみんな可愛くしたいって必死。可愛い。精霊さんたちもそんな子供達からのサシェだったら大喜びだね。
大きい子たちや刺繍自慢な人は、袋に刺繍入れて、バザーに出せるようなモノを望んだ。お祭り以外でも神殿に貢献し続けていける方が望ましいって。
火を使うアロマワックスサシェ、アロマキャンドルは子供のいない人が中心に受け持ってくれるそうだ。
やけどしちゃうと大変だもの。
みんなで分担がきちんとしてるの素晴らしい。
男の人も興味があるって参加してくれる。
熊獣人のディードさんがキャンドルにハーブを使うのに興味津々で、お菓子作りみたいだと参加してくれた。
猫や狼な獣人っ子たちは鼻に刺激が強いとクラウスさまの方に行っちゃってる。
お花の香りも密だとキツいかぁ。
ポムとティムは畑を見回りだとディディエ連れて走り回ってる。
「刺繍ならなんとか・・・」
デイジーさんが恐る恐る作ってくれた刺繍の入れ物は、なんて言うか斬新だった。
お花をデザインしたんだと言うけども、デフォルメしたライオンだ。
この世界のライオンはライオンっぽい魔獣で可愛くはないのでなんともホラーな仕上がりで、他の奥さんたちが「あちゃー」って無言。
なんでも出来そうな雰囲気もデイジーさんなのになんか可愛い。
「これはこれで逆に面白いです」
だってゴスとかパンクとかいろんな好みに分かれてて、ブスカワとかキモカワとかなんでもありだもん。
「そんな慰め・・・」
ちょっとリアルタイプの太陽のイラストとかに似てる。ありあり。
「これは私が予約です♪」
他にも作って欲しいって言えば、真剣にやってくれる。やっぱりデイジーさんは良い人だ。
他の女の子でセンスが爆発してる子がいて、謎の妖怪とかブサめのご当地キャラみたいなのが仕上がってきてとってもお得な気分になった。
その後、若奥様は物好きとかキワモノが好きって噂になったらしいけどこの時の私はまだ知らない。
ワックスサシェもなんかそれぞれ流派の違う生花みたいにハーブが飛び出しまくってるのがあって、感性の違いがあって楽しかった。
こうでなきゃダメとかないから思い思いにやってみるの新鮮だな。
すごい腕前の刺繍を見せてくれたお姉さんは、マダムに紹介したいな。村を出たくないとかだとダメかな。
私は最初だけ見本を作って後は皆に質問されて過ごしてたけど、みんな手先が器用だから私が口を出す必要はなかった。
みんな集中してる時にデイジーさんがいきなり手に持ってたハサミを吹っ飛ばした。
「!!???」
ガザザ。
「わー、一角だ~」
ナタ以外も飛ぶのね。
って言うかデイジーさん!!!!??!?
グレーデンに馴染みすぎー!
「すっげー!一撃だぞ」
「腕を上げたねぇ」
嬉しそうなデイジーさん。
一角はウサギみたいな見た目で大型犬くらいあった。
これをハサミで一撃必殺ってプロじゃん!
子供達が回収に行って戻ってきたら、ハサミが眉間に刺さってた。
プロじゃん!!!!
「子供たちを見ていたら私もやってみたくて」
デイジーさんは最初は外していたけど最近はバッチリだそう。成長早い!
「まっる焼き!しっんっせっんっ!!」
女の子たちがスキップしてる。
こちらの騒ぎが気になったのか男の子たちが走ってきて、その後ろからクラウスさまたちがついてきた。
「おー!先生ついにじゃん!」
「わー、これは俺でも無理~」
バンカやアッシュがデイジーさんのそばで大騒ぎ。
「よーし、今夜はデイジー先生が一発で仕留めた祝いだ~」
「「「おーーーー!!!」」」
他にも男性陣が途中で仕留めてきた魔獣がいたみたいで子供達がめっちゃジャンプしてる。
「あははー、ここは新しい村だけあって活気がすごいよねー」
「若いのも多いですしね」
どこの村もこうじゃないのか。
「まぁ騒ぐ機会は大事だよね」
「チャンスがあればいつでもねー」
以前より暮らしやすいからこそ、盛り上がれるんだよってクラウスさまが教えてくれた。
みんなにお祝いされてるデイジーさんとそばで笑ってるディードさん、二人とも他所から来てくれてここで楽しそうに暮らしてるの、ほんと良かったねぇって思う。
先生しに来てもらえてありがたかったし、幸せになってもらえて良かった。
ディードさんもバーベナさんも他の獣人っ子たちもみんな幸せになってもらわないと。
私のせいではないと言ってもハーボットって言う血縁らしき人たちの悪事の被害者だから、何かしらしあわせのお手伝いが出来たらなって思う。
自己満足だけど。
みんなにお祝いの参加に誘ってもらえたけど、私についてはジュリアスさまがいない場所での外泊は許可出来ないとクラウスさまがお断りした。
また来るからって子供達に約束して。
村の人たちに見送られて村を後にした。
777
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる