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二章
445話
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思ったよりみんな飲み込みが早いみたいで、私が想定していた以上に勉強が進んでた。
小学校程度は軽々って感じ。
かと言って、日本の中学生や高校生みたいな教育まで進めるわけにもいかないしなぁ。
さすがに年齢差のある子達が一クラスに集まってる中、範囲を広げると出来ない子が出て来ちゃうし。
読み書き計算で始めたことだから、他の地域と差が出来すぎても?
やりたい子たちにはって思うけど、騎士団や村で働く予定なら十分なんだ。
高等教育を望むと学園に平民枠の特待生枠を広げてもらわなくちゃだし、貴族の選民意識も問題だ。
留学まで出来そうな子は余裕で特待生になれるだろうけど、その後がってやつ。
今、無邪気に転げ回ってるような子たちをそんな荒波にぶっ込みたいかと言えば全然だし。
せめて中学校程度の教育を受ける場所を増やしていくことかなぁ。
騎士団は剣術、体術、魔術と、魔術師団は魔術、魔導、錬金術と、学ぶ感じなので普通の教育はそこまで必要ない。
学園では騎士コース、魔導師コース、領主コース、淑女コース、一般コースってあって。
私は一般。何かに特化した勉強はなくて、貴族家の次男次女以下の将来的に平民になる生徒が商人や侍女として働けるように一般教養と事務や簿記など。もしくは当主や夫人の助手ができるようにっていった感じの生徒が学ぶ。
淑女コースは貴族夫人、もしくは高位貴族の女官、侍女になる感じ。
一般コースを受けさせたハゲからは悪意しか感じなかったわけだよ。
事務や簿記は高校だっけ。
商人向けや工場の管理者向けの学校のが欲しいかも!
っと、思考の海に流されてしまった。
今は目の前の子供達だ。
フーゴの村には将来有望な子が多い。
デイジーさんやバーベラさんのおかげだろう。
バーベラさんは小さい子たちを宥めながらお話を聞かせるのが上手い。
一緒に様子を見てるアランとジェイクもニコニコ聞き入ってる。
アランたちはグレーデンの平民出なので学園には行ってない。
勉強は騎士団で教わったそうだ。
ちゃんとマナーも良いし機転も効くから、騎士さんたちの教え方がいいんだよね。
実際、引退騎士さんたちも先生をやってくれてるし。
「こんな綺麗な先生に優しく教えてもらえるなんて天国です」
「俺たちむっさいおっさんに遠征中とか戦闘しながらだった」
おっと、何かトラウマを掘り起こしそうだぞ。
「あっはは、そりゃ命の危機がありゃ嫌でも覚えるわなぁ」
元騎士さんだった工場長のベルクさんが二人の背中を叩く。
「おーい、ガキども、メシだぞ」
お昼ご飯のお知らせに来てくれたらしい。
「お上品な勉強で身につくタイプならそれも良いがな、やんちゃ坊らには騎士団式が一番手っ取り早いぞ」
今回も外でバーベキューになった。
ルルゥがキッチン馬車ですでに調理してた。
「ほーら、こうやってやれば簡単よぅ」
お祭りの日に向けて、屋台に出しやすい料理を教えてるみたい。
キッチン馬車の周りにはオカンたち、中にはマッチョで密集してる。
極地的に恐ろしい場所になってる。
すでに色々並び出してて、子供達とおじさんたちがギラギラしてる。
誰がどれをゲットするかって白熱してる。
いっぱいあるから揉めないように。
ポムとティムも甘だれのかかった唐揚げをロックオンしてる。普段いっぱい食べてるでしょ。
「一番でかい肉は俺のだぞ」
「いーや、俺が行く」
「俺はあっちの骨付き」
気合いが入っている。
「アッシュたちなんでも勝負にしてるんだよ」
「男の子ってバカよね」
女の子たちが大人~。
「ほらぁ!喧嘩せずにみんなでいただきましょうねー」
一緒に食べる人たちが揃ったところで、フーゴが神と精霊の恵みに感謝をと祈って。
「「「「「感謝を」」」」」
一斉に食べ物に群がった。
うちの食べ放題もすごいけど、こっちも迫力あるなぁ。
「俺がゲット~」
「負けたぁ」
いや、いっぱいあるのにサイズで揉めなくても。
「はっはっは、あーやって競走に慣れていけば騎士としても向上心を持ってやっていけます」
はー、負けず嫌いみたいな感じか。
みんなが楽しそうだからか、うちで見えるよりは儚い気配のふわふわも楽しそうに揺れてる。
『こそっと食べておるぞ、見てみよ、少しずつだの』
アズライトがそっと耳打ちして教えてくれた先にはふわふわが食べ物の周りに集まっては別の食べ物に移って。
本当にアリのひと齧りみたいな一口ずつ食べてる。
あんな小ささじゃ、この雰囲気の中じゃ齧ってあってもバレないね。
ちなみに齧り後バレた時は「妖精の食いしん坊」で、まるまる無くなってたら「妖精のイタズラ」って言われるんだって。
まるまる食べた方が食いしん坊だよね。
「これ甘い~」
「すご~い」
女の子たちが喜んでるのは、バナナのが飴がけだ。スライスしたバナナだけど大喜び。
可愛いなぁ。
イチゴの方はイチゴがお祭りの日に足りなくなると困るから今日はない。
「あー、だぁれ??さっきまであったのに」
お皿の上のお菓子が消えたみたい。
イタズラされちゃったね。
甘いものがちらほら消えたよ。
お祭り当日まで我慢できない子がいるねぇ。
「ルルゥ、もっと出してあげて」
食べようと思ってなかったら悲しいからね。
ポムとティムはそんな中もずっと口がぱんぱん。遠慮しないね。
小学校程度は軽々って感じ。
かと言って、日本の中学生や高校生みたいな教育まで進めるわけにもいかないしなぁ。
さすがに年齢差のある子達が一クラスに集まってる中、範囲を広げると出来ない子が出て来ちゃうし。
読み書き計算で始めたことだから、他の地域と差が出来すぎても?
やりたい子たちにはって思うけど、騎士団や村で働く予定なら十分なんだ。
高等教育を望むと学園に平民枠の特待生枠を広げてもらわなくちゃだし、貴族の選民意識も問題だ。
留学まで出来そうな子は余裕で特待生になれるだろうけど、その後がってやつ。
今、無邪気に転げ回ってるような子たちをそんな荒波にぶっ込みたいかと言えば全然だし。
せめて中学校程度の教育を受ける場所を増やしていくことかなぁ。
騎士団は剣術、体術、魔術と、魔術師団は魔術、魔導、錬金術と、学ぶ感じなので普通の教育はそこまで必要ない。
学園では騎士コース、魔導師コース、領主コース、淑女コース、一般コースってあって。
私は一般。何かに特化した勉強はなくて、貴族家の次男次女以下の将来的に平民になる生徒が商人や侍女として働けるように一般教養と事務や簿記など。もしくは当主や夫人の助手ができるようにっていった感じの生徒が学ぶ。
淑女コースは貴族夫人、もしくは高位貴族の女官、侍女になる感じ。
一般コースを受けさせたハゲからは悪意しか感じなかったわけだよ。
事務や簿記は高校だっけ。
商人向けや工場の管理者向けの学校のが欲しいかも!
っと、思考の海に流されてしまった。
今は目の前の子供達だ。
フーゴの村には将来有望な子が多い。
デイジーさんやバーベラさんのおかげだろう。
バーベラさんは小さい子たちを宥めながらお話を聞かせるのが上手い。
一緒に様子を見てるアランとジェイクもニコニコ聞き入ってる。
アランたちはグレーデンの平民出なので学園には行ってない。
勉強は騎士団で教わったそうだ。
ちゃんとマナーも良いし機転も効くから、騎士さんたちの教え方がいいんだよね。
実際、引退騎士さんたちも先生をやってくれてるし。
「こんな綺麗な先生に優しく教えてもらえるなんて天国です」
「俺たちむっさいおっさんに遠征中とか戦闘しながらだった」
おっと、何かトラウマを掘り起こしそうだぞ。
「あっはは、そりゃ命の危機がありゃ嫌でも覚えるわなぁ」
元騎士さんだった工場長のベルクさんが二人の背中を叩く。
「おーい、ガキども、メシだぞ」
お昼ご飯のお知らせに来てくれたらしい。
「お上品な勉強で身につくタイプならそれも良いがな、やんちゃ坊らには騎士団式が一番手っ取り早いぞ」
今回も外でバーベキューになった。
ルルゥがキッチン馬車ですでに調理してた。
「ほーら、こうやってやれば簡単よぅ」
お祭りの日に向けて、屋台に出しやすい料理を教えてるみたい。
キッチン馬車の周りにはオカンたち、中にはマッチョで密集してる。
極地的に恐ろしい場所になってる。
すでに色々並び出してて、子供達とおじさんたちがギラギラしてる。
誰がどれをゲットするかって白熱してる。
いっぱいあるから揉めないように。
ポムとティムも甘だれのかかった唐揚げをロックオンしてる。普段いっぱい食べてるでしょ。
「一番でかい肉は俺のだぞ」
「いーや、俺が行く」
「俺はあっちの骨付き」
気合いが入っている。
「アッシュたちなんでも勝負にしてるんだよ」
「男の子ってバカよね」
女の子たちが大人~。
「ほらぁ!喧嘩せずにみんなでいただきましょうねー」
一緒に食べる人たちが揃ったところで、フーゴが神と精霊の恵みに感謝をと祈って。
「「「「「感謝を」」」」」
一斉に食べ物に群がった。
うちの食べ放題もすごいけど、こっちも迫力あるなぁ。
「俺がゲット~」
「負けたぁ」
いや、いっぱいあるのにサイズで揉めなくても。
「はっはっは、あーやって競走に慣れていけば騎士としても向上心を持ってやっていけます」
はー、負けず嫌いみたいな感じか。
みんなが楽しそうだからか、うちで見えるよりは儚い気配のふわふわも楽しそうに揺れてる。
『こそっと食べておるぞ、見てみよ、少しずつだの』
アズライトがそっと耳打ちして教えてくれた先にはふわふわが食べ物の周りに集まっては別の食べ物に移って。
本当にアリのひと齧りみたいな一口ずつ食べてる。
あんな小ささじゃ、この雰囲気の中じゃ齧ってあってもバレないね。
ちなみに齧り後バレた時は「妖精の食いしん坊」で、まるまる無くなってたら「妖精のイタズラ」って言われるんだって。
まるまる食べた方が食いしん坊だよね。
「これ甘い~」
「すご~い」
女の子たちが喜んでるのは、バナナのが飴がけだ。スライスしたバナナだけど大喜び。
可愛いなぁ。
イチゴの方はイチゴがお祭りの日に足りなくなると困るから今日はない。
「あー、だぁれ??さっきまであったのに」
お皿の上のお菓子が消えたみたい。
イタズラされちゃったね。
甘いものがちらほら消えたよ。
お祭り当日まで我慢できない子がいるねぇ。
「ルルゥ、もっと出してあげて」
食べようと思ってなかったら悲しいからね。
ポムとティムはそんな中もずっと口がぱんぱん。遠慮しないね。
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