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二章
430話
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「リーシャ、不安だったろう。もう反応が無いから大丈夫」
「お疲れ様です」
一応、少数精鋭で見回ってるらしい。
ジャスパーがピョンピョン跳ねてじゃれついてくる。
『嫁!!我もいっぱい倒したぞ。褒めて良いんだぞ』
「それはすごいね!ジャスパーカッコ良いね」
『だろうだろう!!』
尻尾ブンブンかわいいねぇ。
みんな着替えだけ済ませて食事をするということで、ジュリアスさまが私を抱き上げて屋敷内に入った。
「お帰りなさいませ」
「お疲れ様でございます」
「ご無事でなによりでございました」
お義父さまたちも続いて入ってきてるので何度も労いの言葉が飛ぶ。
「うむ、留守をありがとう」
「皆、準備が終わったら今日は無礼講だ。飲むぞ」
嬉しそうな歓声が上がって邸内が賑やかだよ。
「ニーナ、ルークのお世話に行っても良いよ?」
「それは遠慮します」
あら、余計なお世話だった。
ジュリアスさまがラフな格好に着替えて、私もチュニックとカーゴにしてもらった。
ラヴァたちにベタベタにされる予感しかないもの。
セリウスさまとクラウスさまもお祖母様もすでに着替えて庭にいた。早いー。
「だいたい揃ったか?」
「そうですね」
ジュリアスさまがセバスチャンに聞くと肯定だったので、宴会開始の音頭だ。
「皆、本日も撃ち漏らしなく、外部に影響無く済ますことが出来た。日々の研鑽を怠らず励んでいてくれるからこそだ。これからも奢ることなく頑張ってほしい」
お義父さまに比べて堅い挨拶だ。でもかっこいい!!
私がウチの旦那さま素敵でしょって気分で見上げていたら、ジュリアスさまがニヤッと笑って。
「今夜は無礼講だ。思う存分飲んで食ってくれ」
およ。飲みが先だ。
「「「「「おおおーーーー!!!!」」」」」
カンパーーイと宴が始まった。
ポムとティムがお義父さまの頭の上で乾杯ポーズ。調子良いなぁ。
それぞれが目当ての酒樽に殺到してる。
まずお腹に入れないとそれ結構強いのよー。
「はーいはーい!お肉削ぐの手伝ってねぇ」
ルルゥが天板で焼きそば作ってる。
テキ屋ルルゥも良いな。
ディディエがさすがに頭に乗るのは厳しくなってるのでルルゥの近くにある食材のケースに止まっているよ。
「さて、ラヴァたちがリーシャに褒めてもらいたいらしいからお願いできるか?」
「もちろん」
彼らがいないと空での戦いが出来ない。一番の功労者・・・功労竜?
無礼講だから自由にして良いのにニーナもアランとジェイクも付いてくる。真面目なんだから。
門の外にもバーベキューセットが組まれてるから、たくさんの騎士さんがワイワイとワイバーンたちに餌付けしつつ飲んでる。
「リーシャさまだ」
「坊ー」
あっという間に気付かれちゃって。
その騎士さんたちの頭上にワイバーンたちの首がニョキッと降りてくる。
「グルギャー」
「ググギャグゥー」
「ギャギャギャグゥ」
大迫力なお顔がグイグイッと迫ってきてすぐさまベローン。
生臭!!!
すでに臓物とか焼肉いっぱい食べたあとでしょ!!!
って言うか戦闘中にもういっぱい捕食してるんだよね。
純粋な行為なので文句は言えないし、懐いてくれて嬉しいけど、ちょっと控えめにしてね。
一番最初にラヴァが舐めてきたわけだけど、一応序列がしっかりしてるんだね。
「みんな、ジュリアスさまや騎士さんたちを無事に連れ帰ってくれてありがとうね。みんなのおかげでここに住む領民が無事暮らせるんだよ」
ちゃんとお礼と労いを。
彼らは頭の良い生き物だから、きちんとしないとね。
「グルゥ」
「ギャオ」
彼らもアズライトたちみたいに雑食で何でも食べるし、お酒もイケる口らしいので、まずは丸焼き肉を配ってもらった。
なぜかアズライトも彼らの輪の中で食べてる。しかも序列一位扱いだよ。ラヴァが若干引いてるじゃない。
「ジュリアスさま、この子達はお酒強いですか?」
「ん?そうだな。ジュースのようなものじゃないか」
ふむ。
(アズライト、竜殺しのお酒は飲ませても大丈夫?)
『そもそも銘がおかしいの、我らが喜ぶ酒じゃから竜喜の酒といいべきじゃの?』
ほほーん。
じゃぁ、出しちゃうか。
人間が飲んだら後戻りができないほど甘美だけど強すぎてヤバいから。
うっかり飲まないように仕舞い込んでいた分を放出だ。
『ほう!やっと飲めるか!ポム!!ティム!!』
呼ばなくて良いよ!!!
「皆さん!!これは酒精が強すぎるので人間はダメなお酒です。間違って飲まないでね」
グレーデンの人ならチャレンジしたがる気がするけど洒落にならないので絶対ダメ。
ラヴァたちの頭数分の樽を出してもらって分けてもらう。
むわぁっとアルコールの香りと何とも言えない甘いような香りが広がる。
美味しそう!!!!!!!
滝の涙が出そうだけど、飲んだら人間辞めますか?くらいのだから。
「みんな!!これは今回だけのご褒美だよ!次からは今他の席で出てるやつね!」
せっかくできたお酒を死蔵も嫌だったので飲めるなら飲ませてしまおうワイバーン。
「グッギャーー」
「グルッルゥ」
『この時を待っておったぞ』
『わー、精霊王様が悶えてたやつだな』
何かいけない言葉が聞こえたよ。
「お疲れ様です」
一応、少数精鋭で見回ってるらしい。
ジャスパーがピョンピョン跳ねてじゃれついてくる。
『嫁!!我もいっぱい倒したぞ。褒めて良いんだぞ』
「それはすごいね!ジャスパーカッコ良いね」
『だろうだろう!!』
尻尾ブンブンかわいいねぇ。
みんな着替えだけ済ませて食事をするということで、ジュリアスさまが私を抱き上げて屋敷内に入った。
「お帰りなさいませ」
「お疲れ様でございます」
「ご無事でなによりでございました」
お義父さまたちも続いて入ってきてるので何度も労いの言葉が飛ぶ。
「うむ、留守をありがとう」
「皆、準備が終わったら今日は無礼講だ。飲むぞ」
嬉しそうな歓声が上がって邸内が賑やかだよ。
「ニーナ、ルークのお世話に行っても良いよ?」
「それは遠慮します」
あら、余計なお世話だった。
ジュリアスさまがラフな格好に着替えて、私もチュニックとカーゴにしてもらった。
ラヴァたちにベタベタにされる予感しかないもの。
セリウスさまとクラウスさまもお祖母様もすでに着替えて庭にいた。早いー。
「だいたい揃ったか?」
「そうですね」
ジュリアスさまがセバスチャンに聞くと肯定だったので、宴会開始の音頭だ。
「皆、本日も撃ち漏らしなく、外部に影響無く済ますことが出来た。日々の研鑽を怠らず励んでいてくれるからこそだ。これからも奢ることなく頑張ってほしい」
お義父さまに比べて堅い挨拶だ。でもかっこいい!!
私がウチの旦那さま素敵でしょって気分で見上げていたら、ジュリアスさまがニヤッと笑って。
「今夜は無礼講だ。思う存分飲んで食ってくれ」
およ。飲みが先だ。
「「「「「おおおーーーー!!!!」」」」」
カンパーーイと宴が始まった。
ポムとティムがお義父さまの頭の上で乾杯ポーズ。調子良いなぁ。
それぞれが目当ての酒樽に殺到してる。
まずお腹に入れないとそれ結構強いのよー。
「はーいはーい!お肉削ぐの手伝ってねぇ」
ルルゥが天板で焼きそば作ってる。
テキ屋ルルゥも良いな。
ディディエがさすがに頭に乗るのは厳しくなってるのでルルゥの近くにある食材のケースに止まっているよ。
「さて、ラヴァたちがリーシャに褒めてもらいたいらしいからお願いできるか?」
「もちろん」
彼らがいないと空での戦いが出来ない。一番の功労者・・・功労竜?
無礼講だから自由にして良いのにニーナもアランとジェイクも付いてくる。真面目なんだから。
門の外にもバーベキューセットが組まれてるから、たくさんの騎士さんがワイワイとワイバーンたちに餌付けしつつ飲んでる。
「リーシャさまだ」
「坊ー」
あっという間に気付かれちゃって。
その騎士さんたちの頭上にワイバーンたちの首がニョキッと降りてくる。
「グルギャー」
「ググギャグゥー」
「ギャギャギャグゥ」
大迫力なお顔がグイグイッと迫ってきてすぐさまベローン。
生臭!!!
すでに臓物とか焼肉いっぱい食べたあとでしょ!!!
って言うか戦闘中にもういっぱい捕食してるんだよね。
純粋な行為なので文句は言えないし、懐いてくれて嬉しいけど、ちょっと控えめにしてね。
一番最初にラヴァが舐めてきたわけだけど、一応序列がしっかりしてるんだね。
「みんな、ジュリアスさまや騎士さんたちを無事に連れ帰ってくれてありがとうね。みんなのおかげでここに住む領民が無事暮らせるんだよ」
ちゃんとお礼と労いを。
彼らは頭の良い生き物だから、きちんとしないとね。
「グルゥ」
「ギャオ」
彼らもアズライトたちみたいに雑食で何でも食べるし、お酒もイケる口らしいので、まずは丸焼き肉を配ってもらった。
なぜかアズライトも彼らの輪の中で食べてる。しかも序列一位扱いだよ。ラヴァが若干引いてるじゃない。
「ジュリアスさま、この子達はお酒強いですか?」
「ん?そうだな。ジュースのようなものじゃないか」
ふむ。
(アズライト、竜殺しのお酒は飲ませても大丈夫?)
『そもそも銘がおかしいの、我らが喜ぶ酒じゃから竜喜の酒といいべきじゃの?』
ほほーん。
じゃぁ、出しちゃうか。
人間が飲んだら後戻りができないほど甘美だけど強すぎてヤバいから。
うっかり飲まないように仕舞い込んでいた分を放出だ。
『ほう!やっと飲めるか!ポム!!ティム!!』
呼ばなくて良いよ!!!
「皆さん!!これは酒精が強すぎるので人間はダメなお酒です。間違って飲まないでね」
グレーデンの人ならチャレンジしたがる気がするけど洒落にならないので絶対ダメ。
ラヴァたちの頭数分の樽を出してもらって分けてもらう。
むわぁっとアルコールの香りと何とも言えない甘いような香りが広がる。
美味しそう!!!!!!!
滝の涙が出そうだけど、飲んだら人間辞めますか?くらいのだから。
「みんな!!これは今回だけのご褒美だよ!次からは今他の席で出てるやつね!」
せっかくできたお酒を死蔵も嫌だったので飲めるなら飲ませてしまおうワイバーン。
「グッギャーー」
「グルッルゥ」
『この時を待っておったぞ』
『わー、精霊王様が悶えてたやつだな』
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