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二章
426話
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王様たちは夜遅くに近衛団長と宰相補佐、魔導師団の人がお迎えに来てかなり嫌々帰ったんだそう。
朝食の席が穏やか・・・ではないけどいつもの感じだ。
「そういえば今日はアンゼリカたちがアッガスから荷物を運んでくる。デレードからリーシャに贈り物が届いているらしい」
ほえ!?
なんだろう。
「ついでに風呂にも入るであろうから薬湯を奮発してやってくれるかのぉ」
「はい!」
女騎士さんたちとなら一緒の入ってもいいかなぁ。フローラルより柑橘系とか森系がいいかな。でも実はお花も好きかもだし、何種類かだそう。
アンゼリカさまたちが来るなら美味しいものも用意しないとだね。
「せっかくだから私がいっちょ鍛えてやろうかね」
お祖母様がやたら楽しそうなのをセリウスさまとクラウスさまが「ゲェ」ってなって、お義父さまとお祖父様たちは「それは良い」だって。
アンゼリカさまは喜びそうだけど、他の騎士さんは大丈夫かな。でもマデリーさんもわりと好戦的だったしみんな張り切っちゃうかな。
私の背後でジュリアスさまは「ハァ」ってため息。
あ、訓練場吹き飛ぶやつか。
未開地でやってもらったらどうかな!?
ジュリアスさまたちをお見送りして、お祖父様たちもアンゼリカさまたちが来るまで騎士団で遊んでるって出ていった。
その遊びは多分「しごき」だよね。
お昼過ぎに来ると言うことなのでルルゥに昼食と夕食の相談をすることにした。
「あの子達何でも好きよぉ~」
でしょうね。でもおもてなしだよ。
「いっぱい食べるだろうから外でやっちゃう?」
ってバーベキューを提案された。
それなりの人数だからそれが良いかな?
ハロルドに伝えるとすぐに庭をバーベキュー仕様にするため侍従さんが動き出した。
「ほっほ、陛下はタイミングが悪ぅございましたな」
昨日じゃなくて今日こればよかったのにね。
動き回る侍従さんたち、ポムたちがその足元で真似っこで物を運ぶ動作をしてる。
踏まれそうで怖いからやめてほしい。
丸焼き用の焚き火のセットが相変わらずデカい。貯蔵庫にいっぱいあるから取っておきが出てくるはず。
外でご飯なので夜は使用人さん騎士さん入り混じっての宴会だなって思ってマイ酒蔵にお酒取りに向かおうとアランとジェイクに話していたら。
カーンカーーーーンカーーーーンカーーーンカーーーーン
あれ?アンゼリカさま警報早くない!?
前回の時より鳴らし方が穏やか?だ。
音が鳴ってら準備してた侍従さんたちも警備の騎士さんたちもザッと警戒態勢になった。アンゼリカさま、先触れを入れても警戒されちゃう!?
って思ったら赤い狼煙があちこちで上がった。
「リーシャさま中へ」
「え?」
ポムとティムが私の肩に登ってきた。
『主、ちょっと食事に行ってくるでの』
は?
近くでのんびりしていたアズライトの目がキョロリと動いて嬉しそうに舌舐めずりをして、ぴょんと飛んでディディエを口に咥えてニョキニョキ大きくなって空に消えた。
え?
私はアランに担がれて屋敷の中に戻されて、玄関ホールでハロルドとお祖母様が武装して出てきたのにかち合った。
「リーシャちゃん、すぐ済むから大人しくしてるんだよ」
「あとのことはシエルとダンに任せておきますので何かございましたら彼らに」
ハロルドがシエルとセバスチャンと同期のダンを示して、マッチョめの侍従さんたちを引き連れて出て行ってしまった。
何事ー?
ポカーンと見送ったら、今度はルルゥが武装姿で出てきた。
「リーシャちゃん、私は屋敷周りを守るから大人しく捨ててちょうだいね」
ニックスやベンたちまで!
「リーシャちゃん。こっちにいらっしゃい」
お義母さまが私を二階に呼んで、一緒に窓の外が見える部屋に入った。
「盗賊とかなら隔離部屋に入らなくちゃだけど、今回は問題ないからここで良いわぁ」
あの警鐘は魔獣襲来だって言われた。
アンゼリカさまの時の方が切迫詰まった音だったのになんてこった。
滅多にないけど何十年かに一回、飛行系魔獣が大移動する。害がないならと放っておくと自衛手段のない地域で繁殖しちゃうから殲滅しなくちゃらしい。
かなり空の上の方で飛んでるんだって。
「ほとんどが弱いと言ってもグレーデンの基準で弱いだけで他所では大問題なのよねぇ」
騎士団が常駐してなかったら弱くても大変なんじゃないかな。
ズシッッーーーン
「あら始まったわねぇ。お肉取り放題よぉ」
現金掴み取りみたいなノリ~!!!
あ、アズライト、食事って言ってた。食べ放題ってことか。
「ヒャッホー!!」
「臨時ボーナスばちこーい!!」
「羽毛布団にしてやるぜー」
遠くの方から楽しそうな雄叫びが聞こえる。
全然危険そうじゃないんだけど。
ポムとティムが窓際にへばり付いて外に出たそう。
「プッキュッッーーーン」
「モキュキューーーン」
あ、あれだ。観戦を楽しんでる。
小さい手をアッパーカットとか脚でキックとかやってる。
多分外に出したら普通に戦うもんね。
「ギャァーーーーオッッッ」
哀れな魔獣の断末魔が響く。
「これを年寄りに聞かされて辺境が怖いって言われちゃうのよねぇ、きっと」
うん、それは言われても仕方ない。
お義母さまはよく嫁いだな。
んー?でも守ってもらえるし、あのマッチョボディには惚れちゃうのもわかる。
ジュリアスさまたちも「ヒャッハー」してるのかなぁ。
お祖父様とスピネルさんたちは想像できるけど。
「アンゼリカさまたち、大丈夫ですかね」
お昼過ぎまでにはきっと終わらないっぽいから途中で戦場になってる場所に出ちゃうよね。
「あらぁ、あの子達なら狂喜乱舞してるわよぉ~」
ソウデスカ。
朝食の席が穏やか・・・ではないけどいつもの感じだ。
「そういえば今日はアンゼリカたちがアッガスから荷物を運んでくる。デレードからリーシャに贈り物が届いているらしい」
ほえ!?
なんだろう。
「ついでに風呂にも入るであろうから薬湯を奮発してやってくれるかのぉ」
「はい!」
女騎士さんたちとなら一緒の入ってもいいかなぁ。フローラルより柑橘系とか森系がいいかな。でも実はお花も好きかもだし、何種類かだそう。
アンゼリカさまたちが来るなら美味しいものも用意しないとだね。
「せっかくだから私がいっちょ鍛えてやろうかね」
お祖母様がやたら楽しそうなのをセリウスさまとクラウスさまが「ゲェ」ってなって、お義父さまとお祖父様たちは「それは良い」だって。
アンゼリカさまは喜びそうだけど、他の騎士さんは大丈夫かな。でもマデリーさんもわりと好戦的だったしみんな張り切っちゃうかな。
私の背後でジュリアスさまは「ハァ」ってため息。
あ、訓練場吹き飛ぶやつか。
未開地でやってもらったらどうかな!?
ジュリアスさまたちをお見送りして、お祖父様たちもアンゼリカさまたちが来るまで騎士団で遊んでるって出ていった。
その遊びは多分「しごき」だよね。
お昼過ぎに来ると言うことなのでルルゥに昼食と夕食の相談をすることにした。
「あの子達何でも好きよぉ~」
でしょうね。でもおもてなしだよ。
「いっぱい食べるだろうから外でやっちゃう?」
ってバーベキューを提案された。
それなりの人数だからそれが良いかな?
ハロルドに伝えるとすぐに庭をバーベキュー仕様にするため侍従さんが動き出した。
「ほっほ、陛下はタイミングが悪ぅございましたな」
昨日じゃなくて今日こればよかったのにね。
動き回る侍従さんたち、ポムたちがその足元で真似っこで物を運ぶ動作をしてる。
踏まれそうで怖いからやめてほしい。
丸焼き用の焚き火のセットが相変わらずデカい。貯蔵庫にいっぱいあるから取っておきが出てくるはず。
外でご飯なので夜は使用人さん騎士さん入り混じっての宴会だなって思ってマイ酒蔵にお酒取りに向かおうとアランとジェイクに話していたら。
カーンカーーーーンカーーーーンカーーーンカーーーーン
あれ?アンゼリカさま警報早くない!?
前回の時より鳴らし方が穏やか?だ。
音が鳴ってら準備してた侍従さんたちも警備の騎士さんたちもザッと警戒態勢になった。アンゼリカさま、先触れを入れても警戒されちゃう!?
って思ったら赤い狼煙があちこちで上がった。
「リーシャさま中へ」
「え?」
ポムとティムが私の肩に登ってきた。
『主、ちょっと食事に行ってくるでの』
は?
近くでのんびりしていたアズライトの目がキョロリと動いて嬉しそうに舌舐めずりをして、ぴょんと飛んでディディエを口に咥えてニョキニョキ大きくなって空に消えた。
え?
私はアランに担がれて屋敷の中に戻されて、玄関ホールでハロルドとお祖母様が武装して出てきたのにかち合った。
「リーシャちゃん、すぐ済むから大人しくしてるんだよ」
「あとのことはシエルとダンに任せておきますので何かございましたら彼らに」
ハロルドがシエルとセバスチャンと同期のダンを示して、マッチョめの侍従さんたちを引き連れて出て行ってしまった。
何事ー?
ポカーンと見送ったら、今度はルルゥが武装姿で出てきた。
「リーシャちゃん、私は屋敷周りを守るから大人しく捨ててちょうだいね」
ニックスやベンたちまで!
「リーシャちゃん。こっちにいらっしゃい」
お義母さまが私を二階に呼んで、一緒に窓の外が見える部屋に入った。
「盗賊とかなら隔離部屋に入らなくちゃだけど、今回は問題ないからここで良いわぁ」
あの警鐘は魔獣襲来だって言われた。
アンゼリカさまの時の方が切迫詰まった音だったのになんてこった。
滅多にないけど何十年かに一回、飛行系魔獣が大移動する。害がないならと放っておくと自衛手段のない地域で繁殖しちゃうから殲滅しなくちゃらしい。
かなり空の上の方で飛んでるんだって。
「ほとんどが弱いと言ってもグレーデンの基準で弱いだけで他所では大問題なのよねぇ」
騎士団が常駐してなかったら弱くても大変なんじゃないかな。
ズシッッーーーン
「あら始まったわねぇ。お肉取り放題よぉ」
現金掴み取りみたいなノリ~!!!
あ、アズライト、食事って言ってた。食べ放題ってことか。
「ヒャッホー!!」
「臨時ボーナスばちこーい!!」
「羽毛布団にしてやるぜー」
遠くの方から楽しそうな雄叫びが聞こえる。
全然危険そうじゃないんだけど。
ポムとティムが窓際にへばり付いて外に出たそう。
「プッキュッッーーーン」
「モキュキューーーン」
あ、あれだ。観戦を楽しんでる。
小さい手をアッパーカットとか脚でキックとかやってる。
多分外に出したら普通に戦うもんね。
「ギャァーーーーオッッッ」
哀れな魔獣の断末魔が響く。
「これを年寄りに聞かされて辺境が怖いって言われちゃうのよねぇ、きっと」
うん、それは言われても仕方ない。
お義母さまはよく嫁いだな。
んー?でも守ってもらえるし、あのマッチョボディには惚れちゃうのもわかる。
ジュリアスさまたちも「ヒャッハー」してるのかなぁ。
お祖父様とスピネルさんたちは想像できるけど。
「アンゼリカさまたち、大丈夫ですかね」
お昼過ぎまでにはきっと終わらないっぽいから途中で戦場になってる場所に出ちゃうよね。
「あらぁ、あの子達なら狂喜乱舞してるわよぉ~」
ソウデスカ。
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