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二章
425話
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なんだか揉めちゃったのでお祖父様が「うるさい」って本邸まで引きずっていった。
偉い人がズリズリって良いの?
「美味いものを食えば心も穏やかになろう」
って、またグレーデンに住むって言うと思う。
お祖父様もお義父さまも王様をぞんざいにしすぎじゃん。
「陛下は適当にしておかないとウザいんですよ」
ハロルドまでもそんな良い草だった。
なんか可哀想なのでシエルに言って、爽やかな果物を使ったスカッシュジュースを出すように伝えた。
ジュリアスさまと私はとりあえず着替えに部屋に戻って「「はぁー」」ってなったよね。
「今はあまり危険じゃないが父上の代では魔獣はもっと出歩いていたんだ。そんな中、先王と王弟や子供だった陛下が今のように自由に来ていてな」
フリーダムなロイヤル!!
「辺境はうちだけじゃないんだぞ」
それってまさか!!
「ホーンにも似たようなことをしている。まぁ今はリーシャの食事や魔道具を目当てにして頻度が増えてるんだが」
王妃さまと宰相さまと近衛の方達がとてもお気の毒なので何かお差し入れしましょう。
「王宮暮らしは息が詰まるんだそうだ」
王様は実は騎士になりたいとか別の思いがあったのかも?
ニーナが用意してくれたシンプルイズベストな簡易ワンピースを着たら、サラとメルが少し残念そうだ。あーいうのはたまに着るから良いんだよ?
食堂に向かうといつもの倍くらいテーブルが山盛りだった。
王様とリックさまは多分そこまで食べないって。
手を付けなかった分は賄いに回るから良いと言っても盛りすぎだと思う・・・でしょ。
なぜか消えるんだよねー。どうしてだろうね。
「やはりここの食事は力が漲るな」
「美味しいって全部許せるような気がします」
食事が始まれはご機嫌に食べ進める偉い人たち。
「お、ならば忙しいのも許してくれるな」
「んなわけない」
ノリツッコミ?
あー、今日もコンソメスープがうんまい。
これにパンとあと一皿食べれば満足なんだけど、ここの人たちが「食欲がないのか。」ってなるので私も随分食べれるようになったよ。
ポムたちは誰がいようがいつも通り、お義父さまやお義母さまにおねだりして食べさせてもらったり、ニックスに山盛りお代わりさせてる。
「で、何しに来たんじゃ」
「え、お風呂の噂を聞いて」
普通に用事はなかった。
「あらあら、王妃さまが宿の開業まで我慢してらっしゃるのに陛下ってばだめねぇ」
「・・・っ」
王妃さまはこの前のお茶会でお宿の予約をお願いされて、お休みを楽しみにしてらっしゃるのに全部吹っ飛ばして王様だけ満喫しちゃったらダメだよねぇ。
「内緒にして欲しい」
王様ってば後先考えずに・・・。
でもお仕事は普通に頑張ってるし治世は安定してる・・・のか?
ハーボットのさばらせてたけど。
「リックさま、副師団長あたりが皺寄せ食ってるんじゃないのぉ?」
料理を運んできたルルゥが聞くと、
「ふふ、後任が頑張れるように仕事を割り振ってるだけです」
お肉に齧り付きながら悪い顔で返事をした。
副師団長に何か安らげるものを差し上げたい。
「あ、リーシャさま。基金機構としてはまだですが試験的に三人を国庫からの奨学金でネイマーシェに留学させました。成果が出れば五月蝿いのが黙るでしょう」
大事な話がおざなりだ。
「うまく育てば魔導師団に最低三年縛りですがね、育つと大儲けなんですがね」
人手が確保できて楽になるってソフトに言いましょうね!?
「それなりに優秀だそうだから期待している」
ほへぇ。年齢的には私の同窓生かその下くらいかな。多分顔見てもわかんないけど。
「あと学校というんだったか?一気には無理だが王都のスラム街に教会を作って読み書き計算を教える場を作った。勉強が苦手でも矯正が可能なら兵士や自警団くらいにはなれるよう訓練することにもなっているぞ」
おお。歳が行くと矯正が効かなくて泥棒や強盗をやめれない。そんな状況で武力を持たせたら大変だからそこは難しい。
「子を捨てるほど貧しくはないと思うんだが捨て子が減らない」
「何も貧乏だけじゃないさね。色々あろうよ」
うーん。
「子は生まれるだけで奇跡じゃと言うのに切ないことじゃな」
お義父さまのこういうとこ好き。
「教会で暮らすの受け入れられる者ばかりじゃないしまだまだ先は長い」
荒んだ生活してたら神も精霊も信じられないだろう。
食事が済むとデザートが出てきた。今日はアンコ尽くし、お餅もある。
お餅はもう入らないよ。
お義母さまと王様とポム、ティム、ジャスパーが大喜びだ。
どら焼きにさらにあんこ乗せなくても。
ぜんざいに牡丹餅入れたらそれはもうぜんざいが増えただけ。
お酒はどぶろく。
カァー!うま~。
王様もリックさまも食事で落ち着いたと思ったらお酒でまたストレスを解放してしまった。
「よし、息子に譲位しよう」
「「「「「あんたの息子まだ八歳だろ」」」」」
リックさまとお祖父様たちとセリウスさまとお義父さまでハモった。
『ここまで権力が要らぬという者ばかりというのも珍しいがの』
アズライトが愉快だと笑う。
権力が欲しいって強く思えるのは野心家や何か成したいことがある人じゃないかな。
持ってる者にはさほど魅力的じゃないみたいな。
私的には持てるなら持ってる方が色々良いかなっと思う。
力を持ってないと良いようにされちゃうってイダルンダたちで学んだしね。
偉い人がズリズリって良いの?
「美味いものを食えば心も穏やかになろう」
って、またグレーデンに住むって言うと思う。
お祖父様もお義父さまも王様をぞんざいにしすぎじゃん。
「陛下は適当にしておかないとウザいんですよ」
ハロルドまでもそんな良い草だった。
なんか可哀想なのでシエルに言って、爽やかな果物を使ったスカッシュジュースを出すように伝えた。
ジュリアスさまと私はとりあえず着替えに部屋に戻って「「はぁー」」ってなったよね。
「今はあまり危険じゃないが父上の代では魔獣はもっと出歩いていたんだ。そんな中、先王と王弟や子供だった陛下が今のように自由に来ていてな」
フリーダムなロイヤル!!
「辺境はうちだけじゃないんだぞ」
それってまさか!!
「ホーンにも似たようなことをしている。まぁ今はリーシャの食事や魔道具を目当てにして頻度が増えてるんだが」
王妃さまと宰相さまと近衛の方達がとてもお気の毒なので何かお差し入れしましょう。
「王宮暮らしは息が詰まるんだそうだ」
王様は実は騎士になりたいとか別の思いがあったのかも?
ニーナが用意してくれたシンプルイズベストな簡易ワンピースを着たら、サラとメルが少し残念そうだ。あーいうのはたまに着るから良いんだよ?
食堂に向かうといつもの倍くらいテーブルが山盛りだった。
王様とリックさまは多分そこまで食べないって。
手を付けなかった分は賄いに回るから良いと言っても盛りすぎだと思う・・・でしょ。
なぜか消えるんだよねー。どうしてだろうね。
「やはりここの食事は力が漲るな」
「美味しいって全部許せるような気がします」
食事が始まれはご機嫌に食べ進める偉い人たち。
「お、ならば忙しいのも許してくれるな」
「んなわけない」
ノリツッコミ?
あー、今日もコンソメスープがうんまい。
これにパンとあと一皿食べれば満足なんだけど、ここの人たちが「食欲がないのか。」ってなるので私も随分食べれるようになったよ。
ポムたちは誰がいようがいつも通り、お義父さまやお義母さまにおねだりして食べさせてもらったり、ニックスに山盛りお代わりさせてる。
「で、何しに来たんじゃ」
「え、お風呂の噂を聞いて」
普通に用事はなかった。
「あらあら、王妃さまが宿の開業まで我慢してらっしゃるのに陛下ってばだめねぇ」
「・・・っ」
王妃さまはこの前のお茶会でお宿の予約をお願いされて、お休みを楽しみにしてらっしゃるのに全部吹っ飛ばして王様だけ満喫しちゃったらダメだよねぇ。
「内緒にして欲しい」
王様ってば後先考えずに・・・。
でもお仕事は普通に頑張ってるし治世は安定してる・・・のか?
ハーボットのさばらせてたけど。
「リックさま、副師団長あたりが皺寄せ食ってるんじゃないのぉ?」
料理を運んできたルルゥが聞くと、
「ふふ、後任が頑張れるように仕事を割り振ってるだけです」
お肉に齧り付きながら悪い顔で返事をした。
副師団長に何か安らげるものを差し上げたい。
「あ、リーシャさま。基金機構としてはまだですが試験的に三人を国庫からの奨学金でネイマーシェに留学させました。成果が出れば五月蝿いのが黙るでしょう」
大事な話がおざなりだ。
「うまく育てば魔導師団に最低三年縛りですがね、育つと大儲けなんですがね」
人手が確保できて楽になるってソフトに言いましょうね!?
「それなりに優秀だそうだから期待している」
ほへぇ。年齢的には私の同窓生かその下くらいかな。多分顔見てもわかんないけど。
「あと学校というんだったか?一気には無理だが王都のスラム街に教会を作って読み書き計算を教える場を作った。勉強が苦手でも矯正が可能なら兵士や自警団くらいにはなれるよう訓練することにもなっているぞ」
おお。歳が行くと矯正が効かなくて泥棒や強盗をやめれない。そんな状況で武力を持たせたら大変だからそこは難しい。
「子を捨てるほど貧しくはないと思うんだが捨て子が減らない」
「何も貧乏だけじゃないさね。色々あろうよ」
うーん。
「子は生まれるだけで奇跡じゃと言うのに切ないことじゃな」
お義父さまのこういうとこ好き。
「教会で暮らすの受け入れられる者ばかりじゃないしまだまだ先は長い」
荒んだ生活してたら神も精霊も信じられないだろう。
食事が済むとデザートが出てきた。今日はアンコ尽くし、お餅もある。
お餅はもう入らないよ。
お義母さまと王様とポム、ティム、ジャスパーが大喜びだ。
どら焼きにさらにあんこ乗せなくても。
ぜんざいに牡丹餅入れたらそれはもうぜんざいが増えただけ。
お酒はどぶろく。
カァー!うま~。
王様もリックさまも食事で落ち着いたと思ったらお酒でまたストレスを解放してしまった。
「よし、息子に譲位しよう」
「「「「「あんたの息子まだ八歳だろ」」」」」
リックさまとお祖父様たちとセリウスさまとお義父さまでハモった。
『ここまで権力が要らぬという者ばかりというのも珍しいがの』
アズライトが愉快だと笑う。
権力が欲しいって強く思えるのは野心家や何か成したいことがある人じゃないかな。
持ってる者にはさほど魅力的じゃないみたいな。
私的には持てるなら持ってる方が色々良いかなっと思う。
力を持ってないと良いようにされちゃうってイダルンダたちで学んだしね。
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