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二章
411話
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祭壇の間には壁沿いに騎士団のみんなが整列していて、グレーデン家に仕える使用人さんたちは後方に。
中列はサーキス家、グレーデン家の系列。
前列がサーキス家、マーベルハント侯爵(伯父様)、ニーナの家族とグレーデン家。
私の隣にはもちろんジュリアスさま。ニーナってば、アズライトとジャスパー、ポムとティムにまで席を用意してた!
ポムとティムがフンスと花束を大事に抱えているのはちょっと萌える。
ディディエは騎士隊列にいるルルゥの肩に乗ってる。ルルゥってば友人の慶事だからちゃんと正装して参加した。お披露目が済んだらコックさんに戻って振舞いに混ざるって。
教会の鐘が鳴って、神官とルークが祭壇に現れる。
ポムたちがいるからか精霊のふわふわな光がたくさんいるみたい。
扉が開いて、お父様にエスコートされたニーナが入ってくる。
ベールで表情は見えないけど、一足一足進むニーナの緊張感がよくわかる。横にいるお父様がガチガチでカクカクしちゃってるし。
ハラハラ見守ってやっと祭壇のルークにニーナを届けたお父様はもう倒れそう。伯父様がそっと自分の隣の席に引っ張ってくれてホッとした。
「本日レイドラ神の愛しき子であるルーク・サーキスとニーナが結ばれることになった」
神官の祈りの後に淡々と婚礼の誓言が紡がれていく。
ニーナの銀と青をふんだんにあしらったドレスが祭壇の窓から光を拾って幻想的だ。
ルークは白の騎士団服にニーナの金と碧の装飾が映えている。
自分の時はゆっくり周りを観察する余力がなかったから、より感動しちゃう。
ニーナのベールがあげられ、誓いのキスだと思ったら額だった。
ルークのヘタレめ!!!
多分見せ物じゃ無いとか言い訳をするんだろうな。
お互いの誓いの後にポムたちがニーナの元に走り寄って花冠と花束を渡す。
「まぁ!」
それが合図だったのか漂っていた精霊のふわふわが一気に広がって舞った。
おおおぅ!
「「「「「おおお!!」」」」」
私の時は神像が光っちゃったけどこれでこれでヤバいよね?
って思ったら、参列者は喜んでるけど騒ついたりはしていない。もしかして普通!?
『誰もが祝福を受けることはないが信心深い者の祝いには稀にあることじゃの』
アズライトが説明してくれた。
『グレーデンは今や精霊に愛された土地、然もありなんと受け入れるであろうて』
マジか。
ニーナは信心深かったのかしら。
神官が下がると新郎新婦が祭壇を降りて、私たちの前で一例、そのまま外に向かって歩いていく。
ガーデンパーティーが披露宴になるので私たち参列者は別の扉から庭へと出る。
教会から出てきた新郎新婦には教会の外の警護していた騎士たちに祝われ、集まっていた領民からも歓声を浴びる。
領地を守る騎士の婚礼には挙って集まってくれるんだそうだ。
私の時みたいに子供達からお花を貰っている。
ニーナは嬉しそうだけど、ルークは無茶苦茶困ってる。無表情だけど。
普段穢れのない子供に接する事がないから困っちゃうんだろう。
それを見たルークのお姉様とルルゥ、チェイスさんが爆笑してる。
クラウスさまとセリウスさまも一緒に笑ってたら子供達に囲まれた。
「「「クラウシュさまだー」」」
「「「セリュウシュしゃまー」」」
普段から領地を回ってるからみんなに顔を知られてて羨ましい事です。
ちなみにお義父さまは、
「ルドギャーしゃま!!ルドギャーしゃまぁ?」
って隣にいるお祖父様と交互に顔を見られて首を傾げられてる。
大人たちはお祖父様たちの帰還は知ってるので、お祖父様たちの若々しさには驚くものの「「「ご無事で」」」って感じで喜ばれてる。
私とジュリアスさまも子供たちが囲んでくれたけど、そばにいたジャスパーが一瞬で子供の視線を奪い去ったよね。もふもふには勝てないさ。
ルルゥがコック服に着替えて出てきたら、
「「「「美味しいやつー」」」」
って突撃された。
一応騎士で貴公子なんですよ。その人。
ルークとニーナが子供達のお祝い攻撃から解放されてやっとこちらに合流した。
「結局盛大になってしまった」
ルークがげっそりしちゃってる。お祝いの席だから笑顔を保って!
「何よぅ!ルーク、これくらいは他の騎士でも一緒でしょ!」
滅多に結婚式しないけど!?
お義母さまがバーンと背中を叩いた。
「この子ったらサーキス領では親族しか呼んでないのですよ」
「王都なんか最低限の親戚を呼んでの食事会だったのですよ」
「全部で三回もするんだから十分です」
サーキス夫人とお姉様が不満を言うとルークが冷え冷えと答える。
三回はめんどくさいな~。
好きな人は何回でも嬉しいかもだけど。
「まぁまぁお祝いの時に揉めない揉めない!乾杯しないと子供達がずっと食べれないままだぞ」
スピネルさんとマルゴさんが割って入ってくれた。
それから、乾杯の挨拶と寿ぎでパーティ開始になった。
無礼講なのでみんなでわっと盛り上がる。
キッチン馬車の周りには子供達が興味津々で群がって、ルルゥが完全に「美味しいやつ」になった。ニックスたちもいるのに。
ニーナとルークは途中で二回お着替えをしてなぜかルークのお姉様まで一回着替えてた。
ポムたちがニーナの周りで踊って精霊が集まったりしてたけど、ニーナにとって良い思い出になったはず。
おめでとう。ニーナ、ルーク。
パーティーは主役が離れても夜遅くまで続いてたらしい。
中列はサーキス家、グレーデン家の系列。
前列がサーキス家、マーベルハント侯爵(伯父様)、ニーナの家族とグレーデン家。
私の隣にはもちろんジュリアスさま。ニーナってば、アズライトとジャスパー、ポムとティムにまで席を用意してた!
ポムとティムがフンスと花束を大事に抱えているのはちょっと萌える。
ディディエは騎士隊列にいるルルゥの肩に乗ってる。ルルゥってば友人の慶事だからちゃんと正装して参加した。お披露目が済んだらコックさんに戻って振舞いに混ざるって。
教会の鐘が鳴って、神官とルークが祭壇に現れる。
ポムたちがいるからか精霊のふわふわな光がたくさんいるみたい。
扉が開いて、お父様にエスコートされたニーナが入ってくる。
ベールで表情は見えないけど、一足一足進むニーナの緊張感がよくわかる。横にいるお父様がガチガチでカクカクしちゃってるし。
ハラハラ見守ってやっと祭壇のルークにニーナを届けたお父様はもう倒れそう。伯父様がそっと自分の隣の席に引っ張ってくれてホッとした。
「本日レイドラ神の愛しき子であるルーク・サーキスとニーナが結ばれることになった」
神官の祈りの後に淡々と婚礼の誓言が紡がれていく。
ニーナの銀と青をふんだんにあしらったドレスが祭壇の窓から光を拾って幻想的だ。
ルークは白の騎士団服にニーナの金と碧の装飾が映えている。
自分の時はゆっくり周りを観察する余力がなかったから、より感動しちゃう。
ニーナのベールがあげられ、誓いのキスだと思ったら額だった。
ルークのヘタレめ!!!
多分見せ物じゃ無いとか言い訳をするんだろうな。
お互いの誓いの後にポムたちがニーナの元に走り寄って花冠と花束を渡す。
「まぁ!」
それが合図だったのか漂っていた精霊のふわふわが一気に広がって舞った。
おおおぅ!
「「「「「おおお!!」」」」」
私の時は神像が光っちゃったけどこれでこれでヤバいよね?
って思ったら、参列者は喜んでるけど騒ついたりはしていない。もしかして普通!?
『誰もが祝福を受けることはないが信心深い者の祝いには稀にあることじゃの』
アズライトが説明してくれた。
『グレーデンは今や精霊に愛された土地、然もありなんと受け入れるであろうて』
マジか。
ニーナは信心深かったのかしら。
神官が下がると新郎新婦が祭壇を降りて、私たちの前で一例、そのまま外に向かって歩いていく。
ガーデンパーティーが披露宴になるので私たち参列者は別の扉から庭へと出る。
教会から出てきた新郎新婦には教会の外の警護していた騎士たちに祝われ、集まっていた領民からも歓声を浴びる。
領地を守る騎士の婚礼には挙って集まってくれるんだそうだ。
私の時みたいに子供達からお花を貰っている。
ニーナは嬉しそうだけど、ルークは無茶苦茶困ってる。無表情だけど。
普段穢れのない子供に接する事がないから困っちゃうんだろう。
それを見たルークのお姉様とルルゥ、チェイスさんが爆笑してる。
クラウスさまとセリウスさまも一緒に笑ってたら子供達に囲まれた。
「「「クラウシュさまだー」」」
「「「セリュウシュしゃまー」」」
普段から領地を回ってるからみんなに顔を知られてて羨ましい事です。
ちなみにお義父さまは、
「ルドギャーしゃま!!ルドギャーしゃまぁ?」
って隣にいるお祖父様と交互に顔を見られて首を傾げられてる。
大人たちはお祖父様たちの帰還は知ってるので、お祖父様たちの若々しさには驚くものの「「「ご無事で」」」って感じで喜ばれてる。
私とジュリアスさまも子供たちが囲んでくれたけど、そばにいたジャスパーが一瞬で子供の視線を奪い去ったよね。もふもふには勝てないさ。
ルルゥがコック服に着替えて出てきたら、
「「「「美味しいやつー」」」」
って突撃された。
一応騎士で貴公子なんですよ。その人。
ルークとニーナが子供達のお祝い攻撃から解放されてやっとこちらに合流した。
「結局盛大になってしまった」
ルークがげっそりしちゃってる。お祝いの席だから笑顔を保って!
「何よぅ!ルーク、これくらいは他の騎士でも一緒でしょ!」
滅多に結婚式しないけど!?
お義母さまがバーンと背中を叩いた。
「この子ったらサーキス領では親族しか呼んでないのですよ」
「王都なんか最低限の親戚を呼んでの食事会だったのですよ」
「全部で三回もするんだから十分です」
サーキス夫人とお姉様が不満を言うとルークが冷え冷えと答える。
三回はめんどくさいな~。
好きな人は何回でも嬉しいかもだけど。
「まぁまぁお祝いの時に揉めない揉めない!乾杯しないと子供達がずっと食べれないままだぞ」
スピネルさんとマルゴさんが割って入ってくれた。
それから、乾杯の挨拶と寿ぎでパーティ開始になった。
無礼講なのでみんなでわっと盛り上がる。
キッチン馬車の周りには子供達が興味津々で群がって、ルルゥが完全に「美味しいやつ」になった。ニックスたちもいるのに。
ニーナとルークは途中で二回お着替えをしてなぜかルークのお姉様まで一回着替えてた。
ポムたちがニーナの周りで踊って精霊が集まったりしてたけど、ニーナにとって良い思い出になったはず。
おめでとう。ニーナ、ルーク。
パーティーは主役が離れても夜遅くまで続いてたらしい。
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