419 / 765
二章
408話
しおりを挟む
私はマッチョなおじさんたちに囲まれながら大浴場で魔道具の使い方を説明しています。
お義父さまたち、セリウスさまクラウスさま、そのみんなをお手伝いする侍従さんたち。
場所がお風呂なのでシャツとパンツ姿のラフなオジサマたちが湯気で湿気ってシャツがしっとり。
あかーーーーん!!!
煩悩をかき消しつつ、スイッチと強弱、電気、ジェットと説明。
サウナはどうしようね?
「雷ビリビリは意地悪か?」
そんな拷問みたいな意地悪はしませんって。
「肩や腰とか筋肉痛を和らげる効果があるんです。強すぎると逆に悪化するので心地よいくらいで調整します」
浴槽は大中小みたいなのが四槽あるので装置を別々に配置出来る。
「これは気泡と水流でお腹や腰周りにマッサージ効果があります」
「・・・リーシャは物凄い肩こりか腰痛持ちなのか?」
はう!!あらぬ誤解が。
いやメグミの頃は肩こりが頑固だったけども。
「あとは部屋を仕切って温度と湿度を変えてとにかく汗をかくための装置です」
「ほほう、これはここでは試せないな?」
壁を魔法で作ったり出来るけど、騎士団棟の方がすぐ仕上がるから焦らなくても良いよね。
「では入らせてもらおうかな」
「「「おー」」」
脱衣所に戻ってお義父さまとお祖父様が脱ぎそうなのでジュリアスさまが慌てて私を連れ出す。
ポムたちはお試ししたい気持ちが強くてお義父さまに張り付いてる。
アズライトとジャスパーも。裏切りものー。
「リーシャ、部屋の風呂でも試せるよな?」
「・・・はい」
銭湯的な開放感の中で試したかったけども。
大浴場の中でしっとりしちゃったのですぐに部屋のお風呂に向かった。
電気風呂とジェットバスを同時にしたら拷問具になっちゃうのでとりあえず悶えるジュリアスさまを見たいので電気を選択。
お風呂の端に魔道具を設置して。
「ビリビリが怖いな」
「最初は弱めにしますね」
って私を抱っこしたままのジュリアスさま。
そろりと足を入れるのが可愛い。
未知のものは怖いね。
ぴりぴりぴりぴり・・・
一番弱い状態でスイッチを入れると軽い静電気みたいなのが走ってる。
ジュリアスさまが一瞬ピクッとした。胸筋と腕筋が跳ねるのをダイレクトに感じる。
「チクチクする」
「痛いです?」
「痛くはないが・・・」
「少し強くしても大丈夫そうです?」
「ああ」
ジリジリジリジリ・・・
またもビクビクッと。
感じたことのない感覚だとこうなるんだな。
「ピリピリする。サンダー系の魔物に近くなると感じるのに似てる」
それは普通に危険なんでは!よく感電せずに済んでるなぁ。
大丈夫そうなのでもう一段階上げてみる。
この段階でやっとマッサージっぽい感覚が出るんだな。
ぐっぐっぐっぐっ・・・
ジュリアスさまに体が左右に揺れた。
悶絶しつつも私を放り出さない。
「これは揉んでる感じがするな?」
「マッサージ効果があるんです」
さすがに初心者にガッガッガッッと骨に響くのはダメだろうからここまでにしよう。
「・・・確かに腰が楽になるような気がするなぁ」
ほぅっと息を吐いたので多少気持ちいいみたい。
苦手な人は浸かり続けるの無理だろうから大丈夫ってことで。
「ジェットとか言うのは良いのか?」
「ん・・・大きいお風呂で試して欲しいからまた今度で」
「そうか」
スイッチを消してまったりする。
「父上たちは珍しいものには我慢が効かないんだ。すまないな」
「試したいのはわかるし、人数が多いから良いんです。それにお風呂作りはお義父さまが一番張り切ってくれてるから」
「ありがとう」
お風呂から上がるとサラとメルが着替えの準備と冷たい飲み物を用意してくれてた。
お互いの髪を乾かして喉を潤して一息ついたら、ハロルドがお義父さまたちが呼んでるって呼びに来た。
お風呂の感想かな。
食堂横の団欒室にお義父さまたちが夜着でまったりしてた。
酒!!!!!
イカの一夜干しと炙ったやつ!!!
チョコとナッツ!!!!!
ずるーい!!
「おう!来たか!」
お祖父様とお義父さまがすでにほろ酔いだ。ズルいー!!!
「いやー、ビリビリはすごかったぞ!」
「サンダーカウを投げる時みたいに痺れたぞ」
「サンダードラゴンの通り道にいた時みたいじゃった」
それ感電してない!?
「腰をグワシッグワシッと掴まれるような感じが面白かった」
いきなり最強まで試したんじゃ?
「あの水流のも面白かったぞぅ!腹筋と水流の勝負だったのぅ!!!」
なんで勝負してるん!!
「腹の肉が揺れるのを笑われたから鍛え直しせねば。ここに戻ってから飯が美味すぎるのが悪い」
おっと、太ったっていうのは初めて聞いたな。ってザイルさん肉増えてるとは思えないけど!引き締まってるけど!見えないところに付いてるの?
ポムとティムが電気で痺れた時の動き~みたいな遊びをして楽しそう。
『主!あの水の勢いに乗るのが面白い!ジジィの池のより早いな!あれのスピードで試したいんだぞ』
ジャスパーがジェットバスを流れるプールみたいな感じに捉えてる。
池にはウォータースライダーもあるんだからそれで遊べばいいじゃない。
『ビリビリは雷の中飛んだ時のようで気持ちよかったの』
アズライトは自然現象で体験済みだったようだ。いやそれもよく生きてるな。雷直撃してない!?
ディディエはお義母さまとお祖母様が今入ってて、そのあとルルゥたちと入るのに付き合ってるらしい。
みんな試したいんだね。
私も二杯だけお酒を飲むことができた。
ブランデーとスパイス酒だ。
ジュリアスさまがおつまみをお皿に盛ってくれたんだけど、それにポムたちが乗っかっちゃってまた一皿。
『嫁!いかくんは美味しいな!!』
猫にイカは・・・ってジャスパーは精霊だから良いのか?
お義母さまとお祖母様はジェットバスが腰のくびれに良さそうだと判断したらしく、自分たちの部屋付けのお風呂に魔道具をってお願いされた。
温泉の特別感が・・・、まぁ良いか。
お義父さまたち、セリウスさまクラウスさま、そのみんなをお手伝いする侍従さんたち。
場所がお風呂なのでシャツとパンツ姿のラフなオジサマたちが湯気で湿気ってシャツがしっとり。
あかーーーーん!!!
煩悩をかき消しつつ、スイッチと強弱、電気、ジェットと説明。
サウナはどうしようね?
「雷ビリビリは意地悪か?」
そんな拷問みたいな意地悪はしませんって。
「肩や腰とか筋肉痛を和らげる効果があるんです。強すぎると逆に悪化するので心地よいくらいで調整します」
浴槽は大中小みたいなのが四槽あるので装置を別々に配置出来る。
「これは気泡と水流でお腹や腰周りにマッサージ効果があります」
「・・・リーシャは物凄い肩こりか腰痛持ちなのか?」
はう!!あらぬ誤解が。
いやメグミの頃は肩こりが頑固だったけども。
「あとは部屋を仕切って温度と湿度を変えてとにかく汗をかくための装置です」
「ほほう、これはここでは試せないな?」
壁を魔法で作ったり出来るけど、騎士団棟の方がすぐ仕上がるから焦らなくても良いよね。
「では入らせてもらおうかな」
「「「おー」」」
脱衣所に戻ってお義父さまとお祖父様が脱ぎそうなのでジュリアスさまが慌てて私を連れ出す。
ポムたちはお試ししたい気持ちが強くてお義父さまに張り付いてる。
アズライトとジャスパーも。裏切りものー。
「リーシャ、部屋の風呂でも試せるよな?」
「・・・はい」
銭湯的な開放感の中で試したかったけども。
大浴場の中でしっとりしちゃったのですぐに部屋のお風呂に向かった。
電気風呂とジェットバスを同時にしたら拷問具になっちゃうのでとりあえず悶えるジュリアスさまを見たいので電気を選択。
お風呂の端に魔道具を設置して。
「ビリビリが怖いな」
「最初は弱めにしますね」
って私を抱っこしたままのジュリアスさま。
そろりと足を入れるのが可愛い。
未知のものは怖いね。
ぴりぴりぴりぴり・・・
一番弱い状態でスイッチを入れると軽い静電気みたいなのが走ってる。
ジュリアスさまが一瞬ピクッとした。胸筋と腕筋が跳ねるのをダイレクトに感じる。
「チクチクする」
「痛いです?」
「痛くはないが・・・」
「少し強くしても大丈夫そうです?」
「ああ」
ジリジリジリジリ・・・
またもビクビクッと。
感じたことのない感覚だとこうなるんだな。
「ピリピリする。サンダー系の魔物に近くなると感じるのに似てる」
それは普通に危険なんでは!よく感電せずに済んでるなぁ。
大丈夫そうなのでもう一段階上げてみる。
この段階でやっとマッサージっぽい感覚が出るんだな。
ぐっぐっぐっぐっ・・・
ジュリアスさまに体が左右に揺れた。
悶絶しつつも私を放り出さない。
「これは揉んでる感じがするな?」
「マッサージ効果があるんです」
さすがに初心者にガッガッガッッと骨に響くのはダメだろうからここまでにしよう。
「・・・確かに腰が楽になるような気がするなぁ」
ほぅっと息を吐いたので多少気持ちいいみたい。
苦手な人は浸かり続けるの無理だろうから大丈夫ってことで。
「ジェットとか言うのは良いのか?」
「ん・・・大きいお風呂で試して欲しいからまた今度で」
「そうか」
スイッチを消してまったりする。
「父上たちは珍しいものには我慢が効かないんだ。すまないな」
「試したいのはわかるし、人数が多いから良いんです。それにお風呂作りはお義父さまが一番張り切ってくれてるから」
「ありがとう」
お風呂から上がるとサラとメルが着替えの準備と冷たい飲み物を用意してくれてた。
お互いの髪を乾かして喉を潤して一息ついたら、ハロルドがお義父さまたちが呼んでるって呼びに来た。
お風呂の感想かな。
食堂横の団欒室にお義父さまたちが夜着でまったりしてた。
酒!!!!!
イカの一夜干しと炙ったやつ!!!
チョコとナッツ!!!!!
ずるーい!!
「おう!来たか!」
お祖父様とお義父さまがすでにほろ酔いだ。ズルいー!!!
「いやー、ビリビリはすごかったぞ!」
「サンダーカウを投げる時みたいに痺れたぞ」
「サンダードラゴンの通り道にいた時みたいじゃった」
それ感電してない!?
「腰をグワシッグワシッと掴まれるような感じが面白かった」
いきなり最強まで試したんじゃ?
「あの水流のも面白かったぞぅ!腹筋と水流の勝負だったのぅ!!!」
なんで勝負してるん!!
「腹の肉が揺れるのを笑われたから鍛え直しせねば。ここに戻ってから飯が美味すぎるのが悪い」
おっと、太ったっていうのは初めて聞いたな。ってザイルさん肉増えてるとは思えないけど!引き締まってるけど!見えないところに付いてるの?
ポムとティムが電気で痺れた時の動き~みたいな遊びをして楽しそう。
『主!あの水の勢いに乗るのが面白い!ジジィの池のより早いな!あれのスピードで試したいんだぞ』
ジャスパーがジェットバスを流れるプールみたいな感じに捉えてる。
池にはウォータースライダーもあるんだからそれで遊べばいいじゃない。
『ビリビリは雷の中飛んだ時のようで気持ちよかったの』
アズライトは自然現象で体験済みだったようだ。いやそれもよく生きてるな。雷直撃してない!?
ディディエはお義母さまとお祖母様が今入ってて、そのあとルルゥたちと入るのに付き合ってるらしい。
みんな試したいんだね。
私も二杯だけお酒を飲むことができた。
ブランデーとスパイス酒だ。
ジュリアスさまがおつまみをお皿に盛ってくれたんだけど、それにポムたちが乗っかっちゃってまた一皿。
『嫁!いかくんは美味しいな!!』
猫にイカは・・・ってジャスパーは精霊だから良いのか?
お義母さまとお祖母様はジェットバスが腰のくびれに良さそうだと判断したらしく、自分たちの部屋付けのお風呂に魔道具をってお願いされた。
温泉の特別感が・・・、まぁ良いか。
418
お気に入りに追加
1,876
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる