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二章
407話
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本邸に戻ってきたら、ハロルドとシエルにルークとニーナがグレーデンに戻ってきたと教えてもらった。
マーベルハントからご家族を同行してきて少し前にグレーデン本邸の近くに完成したサーキス邸に泊まるとのことだったのでご家族への差し入れだけ託した。
内装とか家具を準備する様子がなかったけど、その前に家建てるのに打ち合わせとかするためのお休みとか取って無かったよね!?
「ルークもニーナも主人大事なのでリーシャさまがお気に病むことはございませんよ」
ちょっと考えちゃった私にハロルドがルークの側近として、ニーナの侍女としての矜持を守ってあげなさいって。
現代日本人にはちょっと理解し難いけど、そう言うものなら?
ちなみにルークは帰還後に真っ先にジュリアスさまのいる騎士団棟に向かったそうだ。
なのでニーナは家族を放置できず。私の様子を「とりあえず問題がなかった」と聞いて安心したらしい。
とりあえずって、誰が言ったのか。
ちょうどジュリアスさまの帰宅時間になったのでこのまま玄関ホールで待つことにした。
「・・・」
ジュリアスさまがルークにずっとケンケン言われながら帰ってきた。
いきなりお説教とか、ジュリアスさま何かしたんだろうか?
セリウスさまとクラウスさまがその様子を笑って見てる。
嫌そうな顔のジュリアスさまは私を見つけるとルークを置いて走ってきた。
「ただいま、リーシャ」
「お帰りなさい」
『ただいまなのだぞ!嫁!』
ジュリアスさまに抱き上げられ、ジャスパーが飛びついてきてって言う幸せな温もりサンド。
「リーシャさま、休暇をくださりありがとうございました。おかげさまでゆっくりできました」
ルークがいつもより低めの声でお礼を伝えてきた。笑顔なんだけどちょっと怖い。
「実家で母上と姉上がとてもよくもてなしてくれましたよ」
「おい、リーシャに当たるなよ」
「当たってません。妻と良い時間を過ごせましたから」
おお~、妻言うた!
「なら俺にも当たるな」
ルークはハロルドに任せて、ジュリアスさまと着替えに部屋に戻るとニーナがサラとメルと共に待機してた。
「ニーナ!!」
「お休みありがとうございました」
思わずドーンとニーナに飛び込むとしっかり抱き止めてくれた。
「ご家族がいるんだから挨拶は良かったのに」
嬉しいけど。
「両親も主人にお仕えする身。ですのでご挨拶だけ参りました」
そっか。わざわざお仕着せに着替えてまで。泣いちゃう。
「さ、お着替えだけ手伝わせてください」
お式後までお休みだから、ちょっとだけ甘えさせてもらおう。
ジュリアスさまは気を利かせてくれてすでに着替えている。
「ニーナ、旅行行けた?ルークって二人の時もあんな感じ?」
「寄り道しながら楽しんできましたよ。普段は少し気を抜いた感じですね」
苦笑しつつ答えてくれた内容にサラとメルまで興味津々。
ジュリアスさまが困ったお顔。
「お土産をテーブルに置かせていただきました。お菓子や木の実もございますのでお早めにどうぞ」
簡易ワンピのリボンを整えてもらってお着替え完了。
「ありがとう。ニーナ!」
ニーナはルークと一緒に帰るそうなので次会えるのはお式の日。
ドレスの着付けやメイクはうちの敏腕侍女ーずがお祝いにやってくれるのでちゃんと前日のエステも受けるように伝えた。
「リーシャはニーナが好きすぎる」
「ジュリアスさまとルークの関係と似た感じですよ?」
「いや・・・?」
小首を傾げるけど、ルークのジュリアスさまへの忠誠はかなり深いと思うんだ。友情もあるしね?
食堂に向かえば、お祖父様たちもお義父さまも揃っていて。
「今日はコイツがいっぱいいたんだよ!」
お祖母様がコイツと言ったソレは、大きなヤシガニみたいな姿なの。
魔の森にいたらしい。貝の部分に苔を乗っけてて、その苔は魔力回復ポーションに使える種だ。上手に刮いで欲しい。
中身はエビに近いけどちょっとミルキー。
お祖母様が持って見せてくれたヤツ以外はすでに揚げたり茹でたり蒸したりされてる。
「まあまあ!!」
「うむ!久々じゃのぅ」
魔の森に不定期に現れる沼に生息していて保護色なのでなかなか見つけにくいのだそうだ。
ヤシガニもどきを一口。オマール海老のぷりぷり感と牡蠣のミルキーさとで不思議食感。
テーブルに用意されているパンとサラダをジュリアスさまに取ってもらい、ヤシガニもどきの身を解してサンドイッチ!!
なんか挟んでみたかった。お行儀とかは置いておこう。
蒸したやつにかける用のソースをかけて~、半分に切り分けてジュリアスさまのお口にアーン。
「・・・うまい」
私も半分をパクリ。
うまー。大麦混じりのパンに合う~。
それをみていたポムたちとジャスパー。
自分たちにもってパンを手に取ると侍女さんたちに手伝ってもらってサンドした。
「プッキュー」
「モッキュー」
「ギャオー」
美味しかったらしい。
『うむ、我はそのまま(殻ごと)食いたいの』
『パンと一緒もうまいのだ』
アズライトはワイルド喰い。
私たちとポムたちの反応を見たお義父さまたちも慌ててサンド。
「「「「うまい!!」」」」
追加で出てきたヤシガニもどきのフライも美味しかった。
もちろん?お肉もいっぱい出てきたよ。
食後のお茶タイムでは、魔道具のこと梅干しのことを少し話したら、魔道具はお義父さまとお祖父様も試したいって言い出した。
ジュリアスさまとなら一緒に入れるけど、お祖父様たちもだと私も入れないからどんな感じが見られないじゃない。
マーベルハントからご家族を同行してきて少し前にグレーデン本邸の近くに完成したサーキス邸に泊まるとのことだったのでご家族への差し入れだけ託した。
内装とか家具を準備する様子がなかったけど、その前に家建てるのに打ち合わせとかするためのお休みとか取って無かったよね!?
「ルークもニーナも主人大事なのでリーシャさまがお気に病むことはございませんよ」
ちょっと考えちゃった私にハロルドがルークの側近として、ニーナの侍女としての矜持を守ってあげなさいって。
現代日本人にはちょっと理解し難いけど、そう言うものなら?
ちなみにルークは帰還後に真っ先にジュリアスさまのいる騎士団棟に向かったそうだ。
なのでニーナは家族を放置できず。私の様子を「とりあえず問題がなかった」と聞いて安心したらしい。
とりあえずって、誰が言ったのか。
ちょうどジュリアスさまの帰宅時間になったのでこのまま玄関ホールで待つことにした。
「・・・」
ジュリアスさまがルークにずっとケンケン言われながら帰ってきた。
いきなりお説教とか、ジュリアスさま何かしたんだろうか?
セリウスさまとクラウスさまがその様子を笑って見てる。
嫌そうな顔のジュリアスさまは私を見つけるとルークを置いて走ってきた。
「ただいま、リーシャ」
「お帰りなさい」
『ただいまなのだぞ!嫁!』
ジュリアスさまに抱き上げられ、ジャスパーが飛びついてきてって言う幸せな温もりサンド。
「リーシャさま、休暇をくださりありがとうございました。おかげさまでゆっくりできました」
ルークがいつもより低めの声でお礼を伝えてきた。笑顔なんだけどちょっと怖い。
「実家で母上と姉上がとてもよくもてなしてくれましたよ」
「おい、リーシャに当たるなよ」
「当たってません。妻と良い時間を過ごせましたから」
おお~、妻言うた!
「なら俺にも当たるな」
ルークはハロルドに任せて、ジュリアスさまと着替えに部屋に戻るとニーナがサラとメルと共に待機してた。
「ニーナ!!」
「お休みありがとうございました」
思わずドーンとニーナに飛び込むとしっかり抱き止めてくれた。
「ご家族がいるんだから挨拶は良かったのに」
嬉しいけど。
「両親も主人にお仕えする身。ですのでご挨拶だけ参りました」
そっか。わざわざお仕着せに着替えてまで。泣いちゃう。
「さ、お着替えだけ手伝わせてください」
お式後までお休みだから、ちょっとだけ甘えさせてもらおう。
ジュリアスさまは気を利かせてくれてすでに着替えている。
「ニーナ、旅行行けた?ルークって二人の時もあんな感じ?」
「寄り道しながら楽しんできましたよ。普段は少し気を抜いた感じですね」
苦笑しつつ答えてくれた内容にサラとメルまで興味津々。
ジュリアスさまが困ったお顔。
「お土産をテーブルに置かせていただきました。お菓子や木の実もございますのでお早めにどうぞ」
簡易ワンピのリボンを整えてもらってお着替え完了。
「ありがとう。ニーナ!」
ニーナはルークと一緒に帰るそうなので次会えるのはお式の日。
ドレスの着付けやメイクはうちの敏腕侍女ーずがお祝いにやってくれるのでちゃんと前日のエステも受けるように伝えた。
「リーシャはニーナが好きすぎる」
「ジュリアスさまとルークの関係と似た感じですよ?」
「いや・・・?」
小首を傾げるけど、ルークのジュリアスさまへの忠誠はかなり深いと思うんだ。友情もあるしね?
食堂に向かえば、お祖父様たちもお義父さまも揃っていて。
「今日はコイツがいっぱいいたんだよ!」
お祖母様がコイツと言ったソレは、大きなヤシガニみたいな姿なの。
魔の森にいたらしい。貝の部分に苔を乗っけてて、その苔は魔力回復ポーションに使える種だ。上手に刮いで欲しい。
中身はエビに近いけどちょっとミルキー。
お祖母様が持って見せてくれたヤツ以外はすでに揚げたり茹でたり蒸したりされてる。
「まあまあ!!」
「うむ!久々じゃのぅ」
魔の森に不定期に現れる沼に生息していて保護色なのでなかなか見つけにくいのだそうだ。
ヤシガニもどきを一口。オマール海老のぷりぷり感と牡蠣のミルキーさとで不思議食感。
テーブルに用意されているパンとサラダをジュリアスさまに取ってもらい、ヤシガニもどきの身を解してサンドイッチ!!
なんか挟んでみたかった。お行儀とかは置いておこう。
蒸したやつにかける用のソースをかけて~、半分に切り分けてジュリアスさまのお口にアーン。
「・・・うまい」
私も半分をパクリ。
うまー。大麦混じりのパンに合う~。
それをみていたポムたちとジャスパー。
自分たちにもってパンを手に取ると侍女さんたちに手伝ってもらってサンドした。
「プッキュー」
「モッキュー」
「ギャオー」
美味しかったらしい。
『うむ、我はそのまま(殻ごと)食いたいの』
『パンと一緒もうまいのだ』
アズライトはワイルド喰い。
私たちとポムたちの反応を見たお義父さまたちも慌ててサンド。
「「「「うまい!!」」」」
追加で出てきたヤシガニもどきのフライも美味しかった。
もちろん?お肉もいっぱい出てきたよ。
食後のお茶タイムでは、魔道具のこと梅干しのことを少し話したら、魔道具はお義父さまとお祖父様も試したいって言い出した。
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