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二章
404話
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数日ぶりの家族揃っての夕食。
お義父さまの満足そうなお顔が嬉しい。
「マウンテンビッグカウが獲れたんだぞぅ」
とにかくデカそうな牛!
敏捷で筋肉が発達してるから歯応え抜群!
お義父さまが自慢げなのでレアなのかな。
「まぁ!」
お義母さまが喜んでるのでどうやら好物を狩ってきたぞってことらしい。
「あとはいつも獲れるヤツばっかりだったんじゃ」
いつも獲れるのも十分すごいんだけど少しつまらなそう。
「リーシャちゃんのように新しい物を用意してみたいのぅ」
そこは張り合わなくても良いと思う。
前菜やサラダ、コーンスープと出てきた後、みんなの前に出てきたステーキはごんぶとのアメリカンなサイズ。
私には食べやすい薄さにカットしてくれてる。
みんなに比べたら顎が弱いので心遣いがありがたい。
『主の父、うまい肉を狩る名人なのだ!』
「プッキュン」
「モッキュン」
もふもふたちがお義父さまを称える。ジャスパーは私たちの留守中にたっぷり甘やかされていたみたい。ポムたちみたいに頬がパンパン。ヤンチャか。
「そういえばぁ!クラウス、ミケイラ嬢を何度も振ったって本当~?」
「ミケイラ?誰だっけぇ」
記憶にも残ってなかったとか、さすがに気の毒すぎる。
「ん~、モード侯爵家のご令嬢よぉ~」
「あー、なんか「私が貰ってあげる。田舎者でも顔が綺麗だから」とか言ってきた子だったかなぁー」
ツンデレ系!?
「お母君に似てらっしゃるから身体も大きくならないのでしょう?お父君はおっきいから似なくて良かったわね、とかなんかムカつく感じで言われたんだよね~確か~」
おおおぅ、色々口説き文句の選び方が失敗している。
「まぁ!鍛えられたこの身体の良さがわからないなんて気が合いそうにないわねぇ」
「母上~、僕は父上に似てないとかがムカつくんだけど~」
ふくれっ面のクラウスさまにセリウスさまとジュリアスさまは可愛いものを見てるようなお顔だ。
「あら~そっくりじゃないのぉ!三人とも旦那さまの顔立ちだし身体も順番に育ってるわよぉ!」
「ワシは一人くらいリリィーに似て欲しかったがのぅ」
お義父さま、今はちょっと惚気ちゃダメ。
クラウスさまはまだ少し細マッチョだけど、まだまだ成長しそうだ。
髪はストロベリーブロンドで顔は少しシュッとしてるからお義父さまの顔の中にお義母さまが少し残って優しい印象がある。
うまい具合に両親のいいとこ取りなんだけど、騎士として父や兄たちを尊敬してるから似てないとか言われるのは嫌なんだろう。
「グレーデンに残るのが嫌とか後継になりたいなんて言ったことないのになんか上から行ってくるの多かったんだよねぇー」
学園に入学したばかりの頃に今より身体が小さかったからか、騎士に向いてないんだからとか言われたりもあったそう。
背が伸びて身体も育ってからは声がけも減ったけれど、他の優良物件を逃して戻ってきたりもあったそう。
逆に少し気になった子には「お兄様たちみたいに巨漢になるんでしょう?」「辺境には住めない」なんて引かれたそう。
巨漢・・・なんか物凄いデブみたいな響きだな。いや大男って意味だけど響きがなんか嫌だ。
「僕はもし結婚するならグレーデンで一緒に暮らせる子しか嫌だしー」
「相手が見つかると良いんだがねぇ?」
お祖母様に突っ込まれてまたもふくれるクラウスさま。
「はは、結婚してもしなくてもシグルドやレオルカの子供が次の当主になるかもしれないから焦らずとも良い」
ジュリアスさまがそう言うとお祖父さまとお祖母様がギョッとなった。
「なんだい、新婚早々そんな人任せなことを」
「伯父上が父上に任せたように力と人望がある者がなれば良いんですよ」
「それはそうだけどねぇ」
ジュリアスさまはお義父さまの引退の時にシグルドさまが嫌がったのと他の年頃の親族がジュリアスさまより弱かったのとお義父さまの希望で決まったんだそう。
断りにくかったんだろうな。
「ニーナやマデリーちゃんがうちに来てくれたら良かったんだけど二人ともヘタレすぎて横から掻っ攫われちゃったのよねぇ」
「ニーナはある意味アンゼリカより無理だよー、ルークも勇者だってー」
なんと。ニーナがアンゼリカさま並みにデンジャー扱い。なぜ。
「マデリーは僕に一ミリも興味なかったよー、ディードや獣人の子供達見た時に目が輝いてたからアレはそっちの性癖だって~」
マデリーさん、ケモナーだった!ケモ耳いいよね。わかりみがすごい。
彼女は貴族の枠に未練が全くなかったから最初から結婚相手には貴族を考えてなかったんだろうな。
「興味がない子に興味を持たせるくらいの男にならないとダメよぉ」
「こっちが興味持ってからの話~」
きっと好きな子が出来たら押せ押せで猪突猛進、電光石火でゲットするんだよ。
食後に一杯のお酒と果物が出てきて。
ジュリアスさまと私以外は二杯目・・・じゃなくて飲み放題するからって。ちくせう。
「リーシャ、ゆっくり風呂に入ろうか」
私あしらいのうまいジュリアスさまに誘われて大風呂の方に向かった。
ジャスパーとポム、ティム、ディディエ、アズライトも一緒に。
「プキュ」
「モキュッ」
『嫁!俺たくさん温泉入りたいぞ!早く作るんだぞ!』
ニーナのお式の前には無理じゃないかなー。
でも打たせ湯したいし、岩盤浴したいから頑張るよ・・・。
お義父さまの満足そうなお顔が嬉しい。
「マウンテンビッグカウが獲れたんだぞぅ」
とにかくデカそうな牛!
敏捷で筋肉が発達してるから歯応え抜群!
お義父さまが自慢げなのでレアなのかな。
「まぁ!」
お義母さまが喜んでるのでどうやら好物を狩ってきたぞってことらしい。
「あとはいつも獲れるヤツばっかりだったんじゃ」
いつも獲れるのも十分すごいんだけど少しつまらなそう。
「リーシャちゃんのように新しい物を用意してみたいのぅ」
そこは張り合わなくても良いと思う。
前菜やサラダ、コーンスープと出てきた後、みんなの前に出てきたステーキはごんぶとのアメリカンなサイズ。
私には食べやすい薄さにカットしてくれてる。
みんなに比べたら顎が弱いので心遣いがありがたい。
『主の父、うまい肉を狩る名人なのだ!』
「プッキュン」
「モッキュン」
もふもふたちがお義父さまを称える。ジャスパーは私たちの留守中にたっぷり甘やかされていたみたい。ポムたちみたいに頬がパンパン。ヤンチャか。
「そういえばぁ!クラウス、ミケイラ嬢を何度も振ったって本当~?」
「ミケイラ?誰だっけぇ」
記憶にも残ってなかったとか、さすがに気の毒すぎる。
「ん~、モード侯爵家のご令嬢よぉ~」
「あー、なんか「私が貰ってあげる。田舎者でも顔が綺麗だから」とか言ってきた子だったかなぁー」
ツンデレ系!?
「お母君に似てらっしゃるから身体も大きくならないのでしょう?お父君はおっきいから似なくて良かったわね、とかなんかムカつく感じで言われたんだよね~確か~」
おおおぅ、色々口説き文句の選び方が失敗している。
「まぁ!鍛えられたこの身体の良さがわからないなんて気が合いそうにないわねぇ」
「母上~、僕は父上に似てないとかがムカつくんだけど~」
ふくれっ面のクラウスさまにセリウスさまとジュリアスさまは可愛いものを見てるようなお顔だ。
「あら~そっくりじゃないのぉ!三人とも旦那さまの顔立ちだし身体も順番に育ってるわよぉ!」
「ワシは一人くらいリリィーに似て欲しかったがのぅ」
お義父さま、今はちょっと惚気ちゃダメ。
クラウスさまはまだ少し細マッチョだけど、まだまだ成長しそうだ。
髪はストロベリーブロンドで顔は少しシュッとしてるからお義父さまの顔の中にお義母さまが少し残って優しい印象がある。
うまい具合に両親のいいとこ取りなんだけど、騎士として父や兄たちを尊敬してるから似てないとか言われるのは嫌なんだろう。
「グレーデンに残るのが嫌とか後継になりたいなんて言ったことないのになんか上から行ってくるの多かったんだよねぇー」
学園に入学したばかりの頃に今より身体が小さかったからか、騎士に向いてないんだからとか言われたりもあったそう。
背が伸びて身体も育ってからは声がけも減ったけれど、他の優良物件を逃して戻ってきたりもあったそう。
逆に少し気になった子には「お兄様たちみたいに巨漢になるんでしょう?」「辺境には住めない」なんて引かれたそう。
巨漢・・・なんか物凄いデブみたいな響きだな。いや大男って意味だけど響きがなんか嫌だ。
「僕はもし結婚するならグレーデンで一緒に暮らせる子しか嫌だしー」
「相手が見つかると良いんだがねぇ?」
お祖母様に突っ込まれてまたもふくれるクラウスさま。
「はは、結婚してもしなくてもシグルドやレオルカの子供が次の当主になるかもしれないから焦らずとも良い」
ジュリアスさまがそう言うとお祖父さまとお祖母様がギョッとなった。
「なんだい、新婚早々そんな人任せなことを」
「伯父上が父上に任せたように力と人望がある者がなれば良いんですよ」
「それはそうだけどねぇ」
ジュリアスさまはお義父さまの引退の時にシグルドさまが嫌がったのと他の年頃の親族がジュリアスさまより弱かったのとお義父さまの希望で決まったんだそう。
断りにくかったんだろうな。
「ニーナやマデリーちゃんがうちに来てくれたら良かったんだけど二人ともヘタレすぎて横から掻っ攫われちゃったのよねぇ」
「ニーナはある意味アンゼリカより無理だよー、ルークも勇者だってー」
なんと。ニーナがアンゼリカさま並みにデンジャー扱い。なぜ。
「マデリーは僕に一ミリも興味なかったよー、ディードや獣人の子供達見た時に目が輝いてたからアレはそっちの性癖だって~」
マデリーさん、ケモナーだった!ケモ耳いいよね。わかりみがすごい。
彼女は貴族の枠に未練が全くなかったから最初から結婚相手には貴族を考えてなかったんだろうな。
「興味がない子に興味を持たせるくらいの男にならないとダメよぉ」
「こっちが興味持ってからの話~」
きっと好きな子が出来たら押せ押せで猪突猛進、電光石火でゲットするんだよ。
食後に一杯のお酒と果物が出てきて。
ジュリアスさまと私以外は二杯目・・・じゃなくて飲み放題するからって。ちくせう。
「リーシャ、ゆっくり風呂に入ろうか」
私あしらいのうまいジュリアスさまに誘われて大風呂の方に向かった。
ジャスパーとポム、ティム、ディディエ、アズライトも一緒に。
「プキュ」
「モキュッ」
『嫁!俺たくさん温泉入りたいぞ!早く作るんだぞ!』
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