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二章
395話
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セラーナお祖母様のことはなんか女傑っぽいなぁと思ってはいたけど、王妃さまやアデイラ夫人、他のご夫人の記憶にあるセラーナお祖母様はなんかお母さまの話してたお祖母様像とも違うようだ。
デリアお祖母様と並んでたら恐ろしいかも。戦場でお祖父様と共闘して、冒険もしてたデリアお祖母様と学園で教鞭とったり、王妃さまの教育に携わったり、王宮魔導師に発破かけて素材取りに魔の森に繰り出したりするセラーナお祖母様ってなんか生物的に近そう。
「旦那さまの浮気に悩んでいたらそんな男のことで泣かなくても良いから、これ飲ませなさい」
愛人連れ込み旦那に対して使うようにと渡された小瓶を「毒!?」かと思ったら笑いながら「ささやかな仕返しよ」と言われたので試したら愛人もろとも体臭がドブ臭くなって愛人全員逃げて、それを見たら旦那への執着がなくなったってエピソードにはちょっとゾッとした。その旦那の臭いは消えましたか?
後からアランに「リーシャさまに似てますよね。イダルンダ卿にヘドロ飲ませてますから」って言われた。あれ!?
他にも魔道具で領地の問題を解決したり、ネイマーシェ出身ということで王妃教育に携わったりで一体どんな職業の人なのってくらい手広くて面白い。生きてて欲しかったなぁ。
お母さまについても学生時代のお話や、お父さまが深刻な病の人には親身に相談にのって調薬したり、お母さまと二人必死に新薬を研究したりしてたお話を聞いた。
イダルンダに無理やり婚姻させられた後は領地に引きこもって連絡が途絶えてたそうだ。
うーん?外部との接触を制限されてたのかな。お父さまがいなくなって調薬できなくなったのかも。処方箋がお父さまがいないと出せなかったのかも。
途中でグレーデンからのお土産としてコーナケーキやショコラ、オランジェットとかが出されて、ご夫人たちが椅子をガタッとさせてしまう衝撃を受けたみたいでお義母さまとニヤリとした。
「まぁああ!お口で蕩けましたわ」
「甘くて幸せですわ!!」
チョコレート美味しいよね。食べちゃったらジャンキーになっちゃうよね。
王妃さまは何度か食べてるのにちょっと遠くにいっちゃってる。
「はぁぁ、陛下がお忍びでグレーデンに行くのはやっぱりズルいのです。私も一緒に行きたいのですわ」
ショコラをパクリと食べては頬を紅潮させてる。
「うふふ、コーナはファティマ王女殿下のおかげで輸入が増えてますからご用意できますわぁ」
お義母さまが宣伝すると毎月定期的に売って欲しいとご夫人たちが懇願してくれたので後日正式に契約することに。
「コーナもすばらしいのですけど、やっぱり美容が気になりますわぁ!」
商売っけが出たことで、ずっと言い出したかったらしいお肌ぴちぴちに対して質問が飛ぶ。
「どのようなお手入れをなさるとそんな麗しいお肌になれますの」
「デリアさま!年齢を感じさせないお姿の秘訣は!?」
お祖母様の若さはダンジョンのせいです!ダンジョン美容法は冒険者ランクが上級でないと多分出てこれなくて若さとかの前に死んじゃうので真似できません。
浦島太郎みたいに現実に戻ったら一気に年を取るとかなくてよかったね、みたいな感じだし。
コンディションがいいのは化粧水のおかげだろうけど。
王妃さまにはすでに献上してるので心なしか鼻高々です。
「若さの秘訣は好きなことをした結果だけさねぇ。肌の調子がいいのはリーシャの化粧水のおかげだよ」
お祖母様の答えにクワッと目が見開いて私に視線が集中する。
「えっと、販売は今はグレーデンのお店だけですけど、近くガイダール領でもハーブや薬草を使った化粧水や美容液が出る予定です」
「グレーデン領は遠いのよねぇ!護衛も最強クラスにしないとですしねぇ」
「カイダール領も少し奥まってるから気楽にはいけないのですわ」
あらら。ハードルが高い道のりに尻込みされちゃった。
「おほほ、まだ企画段階ですけど、グレーデンとカイダールで美容品ふんだんに使ったエステが出来る温泉宿を作る予定ですわぁ」
お義母さまがプレゼンを始めてしまった。
ご夫人たちは「一財産潰してでも行きますわ」「旦那捨てて別荘立てて住みますわ!」ってなってしまった。
お肌綺麗になっても旦那さん捨てたら見せたい?相手いないんじゃ・・・。
「デリアさまやスノウリリィーさまみたいになれるんでしたら何を捨てても!」
お義母さまとお祖母様は百目ポーション入り最高レベルの化粧水使ってるし、誇大広告になってしまう!
「グレーデン領内は騎士団が見回ってますから領内に入ってしまえば危険は少ないですし、カイダール領は魔獣は少ないですから、それなりの護衛で対処できましてよ」
どうにもグレーデンは危ない扱いだなぁ。住んでみれば危ないこともないと思うんだけど、騎士さんいてこその安全だから、外部の人から見れば危険かな?
「街道沿いはアッガスのこともあって魔獣除けも対策もしっかりしてますから昔よりは安全ですわぁ」
「そうさねぇ、居住区行きに出てくることは昔に比べたら皆無になったかねぇ」
昔のグレーデンのこともう少し勉強しようかな。
お祖母様がいう昔は四、五十年前らしい。
「私が嫁いだ頃よりは今は安全ですわぁ」
「そうですのねぇ、お宿が完成したらぜひ伺いたいですわ」
そんなわけでご予約が決定して有り難いのだけど、王妃さまが初日に絶対って。
王様も来ちゃうだろうし、もしかして王子様たちも来ちゃうのか。
最高級宿にしないとダメかもしれない。
デリアお祖母様と並んでたら恐ろしいかも。戦場でお祖父様と共闘して、冒険もしてたデリアお祖母様と学園で教鞭とったり、王妃さまの教育に携わったり、王宮魔導師に発破かけて素材取りに魔の森に繰り出したりするセラーナお祖母様ってなんか生物的に近そう。
「旦那さまの浮気に悩んでいたらそんな男のことで泣かなくても良いから、これ飲ませなさい」
愛人連れ込み旦那に対して使うようにと渡された小瓶を「毒!?」かと思ったら笑いながら「ささやかな仕返しよ」と言われたので試したら愛人もろとも体臭がドブ臭くなって愛人全員逃げて、それを見たら旦那への執着がなくなったってエピソードにはちょっとゾッとした。その旦那の臭いは消えましたか?
後からアランに「リーシャさまに似てますよね。イダルンダ卿にヘドロ飲ませてますから」って言われた。あれ!?
他にも魔道具で領地の問題を解決したり、ネイマーシェ出身ということで王妃教育に携わったりで一体どんな職業の人なのってくらい手広くて面白い。生きてて欲しかったなぁ。
お母さまについても学生時代のお話や、お父さまが深刻な病の人には親身に相談にのって調薬したり、お母さまと二人必死に新薬を研究したりしてたお話を聞いた。
イダルンダに無理やり婚姻させられた後は領地に引きこもって連絡が途絶えてたそうだ。
うーん?外部との接触を制限されてたのかな。お父さまがいなくなって調薬できなくなったのかも。処方箋がお父さまがいないと出せなかったのかも。
途中でグレーデンからのお土産としてコーナケーキやショコラ、オランジェットとかが出されて、ご夫人たちが椅子をガタッとさせてしまう衝撃を受けたみたいでお義母さまとニヤリとした。
「まぁああ!お口で蕩けましたわ」
「甘くて幸せですわ!!」
チョコレート美味しいよね。食べちゃったらジャンキーになっちゃうよね。
王妃さまは何度か食べてるのにちょっと遠くにいっちゃってる。
「はぁぁ、陛下がお忍びでグレーデンに行くのはやっぱりズルいのです。私も一緒に行きたいのですわ」
ショコラをパクリと食べては頬を紅潮させてる。
「うふふ、コーナはファティマ王女殿下のおかげで輸入が増えてますからご用意できますわぁ」
お義母さまが宣伝すると毎月定期的に売って欲しいとご夫人たちが懇願してくれたので後日正式に契約することに。
「コーナもすばらしいのですけど、やっぱり美容が気になりますわぁ!」
商売っけが出たことで、ずっと言い出したかったらしいお肌ぴちぴちに対して質問が飛ぶ。
「どのようなお手入れをなさるとそんな麗しいお肌になれますの」
「デリアさま!年齢を感じさせないお姿の秘訣は!?」
お祖母様の若さはダンジョンのせいです!ダンジョン美容法は冒険者ランクが上級でないと多分出てこれなくて若さとかの前に死んじゃうので真似できません。
浦島太郎みたいに現実に戻ったら一気に年を取るとかなくてよかったね、みたいな感じだし。
コンディションがいいのは化粧水のおかげだろうけど。
王妃さまにはすでに献上してるので心なしか鼻高々です。
「若さの秘訣は好きなことをした結果だけさねぇ。肌の調子がいいのはリーシャの化粧水のおかげだよ」
お祖母様の答えにクワッと目が見開いて私に視線が集中する。
「えっと、販売は今はグレーデンのお店だけですけど、近くガイダール領でもハーブや薬草を使った化粧水や美容液が出る予定です」
「グレーデン領は遠いのよねぇ!護衛も最強クラスにしないとですしねぇ」
「カイダール領も少し奥まってるから気楽にはいけないのですわ」
あらら。ハードルが高い道のりに尻込みされちゃった。
「おほほ、まだ企画段階ですけど、グレーデンとカイダールで美容品ふんだんに使ったエステが出来る温泉宿を作る予定ですわぁ」
お義母さまがプレゼンを始めてしまった。
ご夫人たちは「一財産潰してでも行きますわ」「旦那捨てて別荘立てて住みますわ!」ってなってしまった。
お肌綺麗になっても旦那さん捨てたら見せたい?相手いないんじゃ・・・。
「デリアさまやスノウリリィーさまみたいになれるんでしたら何を捨てても!」
お義母さまとお祖母様は百目ポーション入り最高レベルの化粧水使ってるし、誇大広告になってしまう!
「グレーデン領内は騎士団が見回ってますから領内に入ってしまえば危険は少ないですし、カイダール領は魔獣は少ないですから、それなりの護衛で対処できましてよ」
どうにもグレーデンは危ない扱いだなぁ。住んでみれば危ないこともないと思うんだけど、騎士さんいてこその安全だから、外部の人から見れば危険かな?
「街道沿いはアッガスのこともあって魔獣除けも対策もしっかりしてますから昔よりは安全ですわぁ」
「そうさねぇ、居住区行きに出てくることは昔に比べたら皆無になったかねぇ」
昔のグレーデンのこともう少し勉強しようかな。
お祖母様がいう昔は四、五十年前らしい。
「私が嫁いだ頃よりは今は安全ですわぁ」
「そうですのねぇ、お宿が完成したらぜひ伺いたいですわ」
そんなわけでご予約が決定して有り難いのだけど、王妃さまが初日に絶対って。
王様も来ちゃうだろうし、もしかして王子様たちも来ちゃうのか。
最高級宿にしないとダメかもしれない。
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