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二章
393話
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夕食後にジュリアスさまとセバスチャンの同席でルークとお話しした。
ジャスパーとアズライトは私の膝で寛いでいる。
ルークには休暇を取ることに難色を示されたが「私のニーナのために時間を作る気がないと?」ってゴルァしたら納得してくれた。
お式の前にサーキス領でのお披露目とついでにプチ新婚旅行をしてきてもらって、お式後も一週間はお休みして欲しい。
計二週間ほどの休みを取るのにこんな渋られるなんて。
休んだら死ぬとか呪いでもかかってるのかしら?
「ニーナは私のところに来てくれてから休みらしい休みは取ってなくて大変な苦労をかけてきました。グレーデンでは精神的にも職務的にも環境が良くなったと思います。せっかくですから、女性としての幸せの門出を目一杯幸せで思い出の残る記憶として大事に過ごして欲しいのです。ルーク、私の人生の宝とも言えるニーナを預けるんだから休みを取ることでしのごの言わないで」
騎士さんがまとまった休みを取ることは少ないんだし、ジュリアスさまの補佐として頑張ってもらわないとなんだもの。
小姑全開だけど、ニーナのことだけは絶対譲れないんだからね!
「一番楽な選択をしたつもりが一番恐ろしい選択をしたみたいですね」
ルークは苦笑しつつ頷いた。
「ニーナのことは私なりに大切に想っていますのでお休みはしっかり頂き、彼女の大切な家族にもちゃんと礼を尽くしてきますよ」
私のニーナへの愛を侮ってたな!私はずっと小姑するんだからね。
余裕のある時間でマーベルハント領にも立ち寄って、ニーナの家族がグレーデンに来るのに付き添うことにするらしい。
ルークの仕事をセリウスさまとセバスチャンに引き継ぎしてから出発することに。
お式まで渡す時間が取れないと大変だからルークの分とサーキス家へのお祝いの品を渡した。ニーナの分の装飾品もね。お化粧品関係はエステ部隊に預けよう。
衣装関係はもうケースに収まってるはずなので問題ないはず。
「ルーク、ニーナも休むのは望んでいないのだが休暇を取って良かったと思えるようにしっかり二人で楽しんでこい」
ジュリアスさまが笑顔で言うと恨めしそうな顔で「あんたは嫁を幸せに出来てるのか」ってボソッと呟いた。
今、友人として接する二人を垣間見たのかな?ルーク口悪くない?
セバスチャンはちょっと震えてるし、ジュリアスさまは目を彷徨わせてるし。
「あまあまな親娘に見えてるので大丈夫じゃないですか?」
セバスチャンが酷いこと言った。
親娘ってなんだよ~。ジュリアスさまが十歳とかでこさえたとでも言うの?
「せめて兄妹にして欲しい・・・」
なぜそこで気弱になってるのか。
「ちゃんと嫁って言って欲しいです」
ジュリアスさまを上目遣いで見上げてみたよ。全く。
「はぁ~、休み明けに仕事が溜まっていたら暴れますよ?」
「「・・・」」
そこは二人とも頑張って!!
そんなわけでルークの引き継ぎが済み次第お休みに入るそうで、私はお義母さまたちと嘔吐に向かわなくちゃなのでお見送りができずにニーナと離れることになった。
「休みを取らせたものの、心許なくなるな」
ルークとセバスチャンが出て行って、二人きりになるとジュリアスさまは深いため息を吐いた。
ルークの不在は辛いけど、結婚の時くらいはねってことで仕方ない。
私も本当は寂しいのでジャスパーを抱っこしてジュリアスさまの脇に埋まって寝た。
王都に向かう日はジュリアスさまが心配だからついて行くって騒いだけどルークが抜けてるのに無理だよって宥めて。
アズライトたちはお留守番。
ルルゥは悩んで悶えてたけど王都に顔を出すと王宮に召喚されちゃうので今回は行かずに、ルークとニーナのお式に向けて料理とお菓子を山盛り作ってもらうことに。
お祖母様とお祖父様、スピネルさんたち、チェイスさん、アモンさん、アランとジェイクで転移陣に乗ってゴー。
王都のタウンハウスではお祖父様夫婦、お義母さまが数日泊まることで大歓迎を受ける。
厨房にグレーデンの魔素たっぷり野菜と魔獣肉が運ばれて大歓声が起きた。
今回は王妃さまのお茶会と公爵家の夜会、
我が家での茶会が予定に組まれてる。
正直面倒くさい。
「さぁて目一杯綺麗になって目立ってきましょうねぇ☆」
そんなわけで初日はエステ三昧。
はふぅ。タウンハウスの侍女さんメイドさんたちは高位貴族のおもてなし部隊でもあるのでめっちゃテクニシャン。
「若奥様の肌は全て弾くほど張りがございますねぇ。羨ましいですわ」
グレーデンでも天国なのに上には上があるもんだなぁ。
この気持ちよさに温泉宿と高級スパへの気持ちがさらに高まる。ポムに温泉いっぱい掘ってもらおう。
エステを堪能してる間にお祖父様たちは王都の飲み屋さんに出かけてしまった。
「うちで食う飲むした方が美味いのは確かなんだが酒場には酒場の楽しみがあるんだ」
って、めちゃくちゃわかりみ~。羨ま~。
浮気とかしたらお祖母様にはっ倒されるだろうから純粋に飲み屋が好きなんだろうな。
エステを終えてお義母さまとお祖母様と三人での食事になった。
盛り付けエレガントなフルコースを頂いた。けどおにぎり一つをオシャレにお皿に寝かせて出てきたのにはちょっと笑った。ナイフとフォークで頂くんだね?難易度高くない?
その後、二人が無限デザートタイムに入ったのでそっと席を外した。
コック長が厨房の配膳口から新レシピを欲しそうにみてくる。
もう新たなのは出せないってば。
仕方ないのですでにグレーデンでは試してるけど、お出汁のジュレソースでお肉をさっぱり食べるのを提案。多少はオシャレっぽい料理になるよね。
ピリッとパバブ入りも胡椒の実入りも美味しいよねってことで味のバリエーションを教えたら喜んでくれたので良かった。
ジャスパーとアズライトは私の膝で寛いでいる。
ルークには休暇を取ることに難色を示されたが「私のニーナのために時間を作る気がないと?」ってゴルァしたら納得してくれた。
お式の前にサーキス領でのお披露目とついでにプチ新婚旅行をしてきてもらって、お式後も一週間はお休みして欲しい。
計二週間ほどの休みを取るのにこんな渋られるなんて。
休んだら死ぬとか呪いでもかかってるのかしら?
「ニーナは私のところに来てくれてから休みらしい休みは取ってなくて大変な苦労をかけてきました。グレーデンでは精神的にも職務的にも環境が良くなったと思います。せっかくですから、女性としての幸せの門出を目一杯幸せで思い出の残る記憶として大事に過ごして欲しいのです。ルーク、私の人生の宝とも言えるニーナを預けるんだから休みを取ることでしのごの言わないで」
騎士さんがまとまった休みを取ることは少ないんだし、ジュリアスさまの補佐として頑張ってもらわないとなんだもの。
小姑全開だけど、ニーナのことだけは絶対譲れないんだからね!
「一番楽な選択をしたつもりが一番恐ろしい選択をしたみたいですね」
ルークは苦笑しつつ頷いた。
「ニーナのことは私なりに大切に想っていますのでお休みはしっかり頂き、彼女の大切な家族にもちゃんと礼を尽くしてきますよ」
私のニーナへの愛を侮ってたな!私はずっと小姑するんだからね。
余裕のある時間でマーベルハント領にも立ち寄って、ニーナの家族がグレーデンに来るのに付き添うことにするらしい。
ルークの仕事をセリウスさまとセバスチャンに引き継ぎしてから出発することに。
お式まで渡す時間が取れないと大変だからルークの分とサーキス家へのお祝いの品を渡した。ニーナの分の装飾品もね。お化粧品関係はエステ部隊に預けよう。
衣装関係はもうケースに収まってるはずなので問題ないはず。
「ルーク、ニーナも休むのは望んでいないのだが休暇を取って良かったと思えるようにしっかり二人で楽しんでこい」
ジュリアスさまが笑顔で言うと恨めしそうな顔で「あんたは嫁を幸せに出来てるのか」ってボソッと呟いた。
今、友人として接する二人を垣間見たのかな?ルーク口悪くない?
セバスチャンはちょっと震えてるし、ジュリアスさまは目を彷徨わせてるし。
「あまあまな親娘に見えてるので大丈夫じゃないですか?」
セバスチャンが酷いこと言った。
親娘ってなんだよ~。ジュリアスさまが十歳とかでこさえたとでも言うの?
「せめて兄妹にして欲しい・・・」
なぜそこで気弱になってるのか。
「ちゃんと嫁って言って欲しいです」
ジュリアスさまを上目遣いで見上げてみたよ。全く。
「はぁ~、休み明けに仕事が溜まっていたら暴れますよ?」
「「・・・」」
そこは二人とも頑張って!!
そんなわけでルークの引き継ぎが済み次第お休みに入るそうで、私はお義母さまたちと嘔吐に向かわなくちゃなのでお見送りができずにニーナと離れることになった。
「休みを取らせたものの、心許なくなるな」
ルークとセバスチャンが出て行って、二人きりになるとジュリアスさまは深いため息を吐いた。
ルークの不在は辛いけど、結婚の時くらいはねってことで仕方ない。
私も本当は寂しいのでジャスパーを抱っこしてジュリアスさまの脇に埋まって寝た。
王都に向かう日はジュリアスさまが心配だからついて行くって騒いだけどルークが抜けてるのに無理だよって宥めて。
アズライトたちはお留守番。
ルルゥは悩んで悶えてたけど王都に顔を出すと王宮に召喚されちゃうので今回は行かずに、ルークとニーナのお式に向けて料理とお菓子を山盛り作ってもらうことに。
お祖母様とお祖父様、スピネルさんたち、チェイスさん、アモンさん、アランとジェイクで転移陣に乗ってゴー。
王都のタウンハウスではお祖父様夫婦、お義母さまが数日泊まることで大歓迎を受ける。
厨房にグレーデンの魔素たっぷり野菜と魔獣肉が運ばれて大歓声が起きた。
今回は王妃さまのお茶会と公爵家の夜会、
我が家での茶会が予定に組まれてる。
正直面倒くさい。
「さぁて目一杯綺麗になって目立ってきましょうねぇ☆」
そんなわけで初日はエステ三昧。
はふぅ。タウンハウスの侍女さんメイドさんたちは高位貴族のおもてなし部隊でもあるのでめっちゃテクニシャン。
「若奥様の肌は全て弾くほど張りがございますねぇ。羨ましいですわ」
グレーデンでも天国なのに上には上があるもんだなぁ。
この気持ちよさに温泉宿と高級スパへの気持ちがさらに高まる。ポムに温泉いっぱい掘ってもらおう。
エステを堪能してる間にお祖父様たちは王都の飲み屋さんに出かけてしまった。
「うちで食う飲むした方が美味いのは確かなんだが酒場には酒場の楽しみがあるんだ」
って、めちゃくちゃわかりみ~。羨ま~。
浮気とかしたらお祖母様にはっ倒されるだろうから純粋に飲み屋が好きなんだろうな。
エステを終えてお義母さまとお祖母様と三人での食事になった。
盛り付けエレガントなフルコースを頂いた。けどおにぎり一つをオシャレにお皿に寝かせて出てきたのにはちょっと笑った。ナイフとフォークで頂くんだね?難易度高くない?
その後、二人が無限デザートタイムに入ったのでそっと席を外した。
コック長が厨房の配膳口から新レシピを欲しそうにみてくる。
もう新たなのは出せないってば。
仕方ないのですでにグレーデンでは試してるけど、お出汁のジュレソースでお肉をさっぱり食べるのを提案。多少はオシャレっぽい料理になるよね。
ピリッとパバブ入りも胡椒の実入りも美味しいよねってことで味のバリエーションを教えたら喜んでくれたので良かった。
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