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二章
373話
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プルルン畑がしばらく使えないのをポムたちががっかりしてるのをお義父さまが気を遣って屋敷の奥側の少し離れた場所を畑にしても良いと言ってしまった。
屋敷周りがどんどん畑になっていくんじゃ?
「ポムたちが悲しいのはだめよぉ。かわいそうだわぁ」
お義母さまもそう言ったのでお義父さまがポムたちを肩に乗せて張り切って開墾に行ってしまった。
「美味しい果物は大事よぉ」
お義母さま、プルルン大好きだった。いっぱい食べるためなら美観景観は気にしないようだ。
屋敷の庭を出れば、畑がある場所以外はほぼ原っぱだから畑になったほうが彩りあって可愛いかも。
私はポムたちにはついていかず、ルルゥたちとおやつを作ることにした。
結局は私もポムたちに弱い。
「スライムってあんなに出てくるもの?」
クッキー生地をいじりながらニックスたちとおしゃべり。
「いやー、珍しいと思います。おそらく魔素の濃い土地に偶然生まれた個体がたまたまあった魔素豊富なプルルンを食べてしまったからとか・・・かと」
魔素が多くて分裂したってことかな。
「魔物避けがあってもどうしても紛れ込んだり自然発生はあり得ちゃうのよねぇ」
ルルゥはクッキーに挟みジャムを混ぜながら話に交ざってきた。
ベンはケーキ用のクリームとコーナの担当。
他のコックさんは夕食用の下拵えをしてる。
「今回は一気に増えたみたいだから異常事態の扱いよねぇ」
魔の森産やポム◯んちが問題だったらどうしよう。
「まぁねぇ、畑周りはよっぽどの高ランクが出てこない限りケビンやドーリーたちで処理できるから心配ないわよぉ」
「さすがにあれだけの数を見逃していたとかはないだろうから急な発生については調査して対処すると思うんで心配ないですよ」
安心させようとしてくれてるらしい。
機械から出してもらったコーナを加工してみることに。
いつもは溶かし出したコーナに生クリームと砂糖を混ぜて板チョコ状に固めるかケーキにかけるくらいだけど、ついに禁断の加工をしちゃおう。
テンパリングはベンに指示してやってもらった。
「あら?」
滑らかになると良いな。
中身を柔らかソフトなチョコにしてジャム入りとお酒入り、スパイス入りでやってみた。
味見してもらったらルルゥはやっぱりスパイスをもっと活かしたいと考えだして、ニックスはジャムの種類を変えて試し出した。
思考の迷宮に行っちゃった二人は置いといてベンと一緒に出来上がったソフトなチョコの上にコーティング用のチョコをかけた。
残った分はちょっとトリュフっぽくした。
夕食の方をしてくれてるコックさんがコーナの香りに興味津々で気もそぞろなので味見をどうぞって言ったら物凄い勢いで群がった。
その中にお義母さまがいるのはお約束。
マギー先生までいたのは笑った。
後ろでニーナが苦笑してたので一押しのベリーっぽい風味のジャムを使ったのを味見してもらった。
「甘みの中に酸味があって・・・口の中で蕩ける感じが幸せです・・・」
うっとりしてるので成功だ。
ルルゥとニックスが再起動して、味見でほとんど消えたのを見てみんなを止めて、ちょっと揉めた。
以前心配した通りに中毒になりそうな人を量産してしまった。
でもちゃんとしたチョコ食べたかったし、落ち込んだポムたちが嫌な気持ちを吹き飛ばせるくらいのオヤツはチョコしかないんだもの。仕方ないよね!
「リーシャちゃん、これは危険!輸入は確保できてるけど足りない気がするわ!!」
うーん、ポムがチョコの美味しさに衝撃を受けて、グレーデンで育つ種をゲット(う◯ち)してくれると良いね!
「ルルゥ~、ハチミツ味が欲しいわぁ」
お義母さまがなぜか酔っ払いのようのクネクネふわふわしてる。
お酒入りのやつは一応アルコール飛んでるよね!?
「大奥様、コーナで酔ったのかしらぁ?」
「これは酒より危険かもしれないやねぇ」
ルルゥがお義母さまの手からコーナを乗せたお皿を取るとポカポカっとパンチしてる。
お酒命なマギー先生が危険と言っちゃうくらいチョコはやばいらしい?
「舌触り、香り、味と今までにない素晴らしい甘味よぉ~、天上の国にご招待を受けた気分だわぁ♡」
お義母さまが昇天しちゃってる!!
ケーキやプリン、パフェと毎回うっとりしてたのに最上級な感じだ。
天上に行けちゃうお味なら精霊王にお供えしないとだね。あとでアズライトに預けよう。
「みんな、そろそろ夕食の準備に本腰よぅ?切り替えなさい~」
そんなわけで厨房から撤退。
マギー先生がチョコに合う酒はないのかいっておねだりしてきたのでシャンパンっぽいのとブランデーを渡した。
ソムリエならチョコの種類に合わせて出せるだろうけど残念ながら無理。
味見用のをちゃっかり数粒確保してたらしく、ひよっこと飲むさねって行ってしまった。ロジャー先生はいつまでひよっこなのか。昇進する日が来ると良いね。
「リーシャちゃんはまだまだ未知なおやつを隠してるのねぇ」
お義母さまが期待に満ちた笑顔を見せてくれたけど、チョコが最終形態だと思う。
答えはノーーー!!なんだけど曖昧に笑っておいた。
玄関が騒がしくなったと思ったらお義父さまとポム、ティム、ディディエ、アズライトとなぜかシエルまで泥まみで戻ってきた。
ハロルドがぷりぷり怒りながら〈洗浄〉をかけて、みんなをお風呂に連行した。
畑でハッスルしちゃったんだね。
屋敷周りがどんどん畑になっていくんじゃ?
「ポムたちが悲しいのはだめよぉ。かわいそうだわぁ」
お義母さまもそう言ったのでお義父さまがポムたちを肩に乗せて張り切って開墾に行ってしまった。
「美味しい果物は大事よぉ」
お義母さま、プルルン大好きだった。いっぱい食べるためなら美観景観は気にしないようだ。
屋敷の庭を出れば、畑がある場所以外はほぼ原っぱだから畑になったほうが彩りあって可愛いかも。
私はポムたちにはついていかず、ルルゥたちとおやつを作ることにした。
結局は私もポムたちに弱い。
「スライムってあんなに出てくるもの?」
クッキー生地をいじりながらニックスたちとおしゃべり。
「いやー、珍しいと思います。おそらく魔素の濃い土地に偶然生まれた個体がたまたまあった魔素豊富なプルルンを食べてしまったからとか・・・かと」
魔素が多くて分裂したってことかな。
「魔物避けがあってもどうしても紛れ込んだり自然発生はあり得ちゃうのよねぇ」
ルルゥはクッキーに挟みジャムを混ぜながら話に交ざってきた。
ベンはケーキ用のクリームとコーナの担当。
他のコックさんは夕食用の下拵えをしてる。
「今回は一気に増えたみたいだから異常事態の扱いよねぇ」
魔の森産やポム◯んちが問題だったらどうしよう。
「まぁねぇ、畑周りはよっぽどの高ランクが出てこない限りケビンやドーリーたちで処理できるから心配ないわよぉ」
「さすがにあれだけの数を見逃していたとかはないだろうから急な発生については調査して対処すると思うんで心配ないですよ」
安心させようとしてくれてるらしい。
機械から出してもらったコーナを加工してみることに。
いつもは溶かし出したコーナに生クリームと砂糖を混ぜて板チョコ状に固めるかケーキにかけるくらいだけど、ついに禁断の加工をしちゃおう。
テンパリングはベンに指示してやってもらった。
「あら?」
滑らかになると良いな。
中身を柔らかソフトなチョコにしてジャム入りとお酒入り、スパイス入りでやってみた。
味見してもらったらルルゥはやっぱりスパイスをもっと活かしたいと考えだして、ニックスはジャムの種類を変えて試し出した。
思考の迷宮に行っちゃった二人は置いといてベンと一緒に出来上がったソフトなチョコの上にコーティング用のチョコをかけた。
残った分はちょっとトリュフっぽくした。
夕食の方をしてくれてるコックさんがコーナの香りに興味津々で気もそぞろなので味見をどうぞって言ったら物凄い勢いで群がった。
その中にお義母さまがいるのはお約束。
マギー先生までいたのは笑った。
後ろでニーナが苦笑してたので一押しのベリーっぽい風味のジャムを使ったのを味見してもらった。
「甘みの中に酸味があって・・・口の中で蕩ける感じが幸せです・・・」
うっとりしてるので成功だ。
ルルゥとニックスが再起動して、味見でほとんど消えたのを見てみんなを止めて、ちょっと揉めた。
以前心配した通りに中毒になりそうな人を量産してしまった。
でもちゃんとしたチョコ食べたかったし、落ち込んだポムたちが嫌な気持ちを吹き飛ばせるくらいのオヤツはチョコしかないんだもの。仕方ないよね!
「リーシャちゃん、これは危険!輸入は確保できてるけど足りない気がするわ!!」
うーん、ポムがチョコの美味しさに衝撃を受けて、グレーデンで育つ種をゲット(う◯ち)してくれると良いね!
「ルルゥ~、ハチミツ味が欲しいわぁ」
お義母さまがなぜか酔っ払いのようのクネクネふわふわしてる。
お酒入りのやつは一応アルコール飛んでるよね!?
「大奥様、コーナで酔ったのかしらぁ?」
「これは酒より危険かもしれないやねぇ」
ルルゥがお義母さまの手からコーナを乗せたお皿を取るとポカポカっとパンチしてる。
お酒命なマギー先生が危険と言っちゃうくらいチョコはやばいらしい?
「舌触り、香り、味と今までにない素晴らしい甘味よぉ~、天上の国にご招待を受けた気分だわぁ♡」
お義母さまが昇天しちゃってる!!
ケーキやプリン、パフェと毎回うっとりしてたのに最上級な感じだ。
天上に行けちゃうお味なら精霊王にお供えしないとだね。あとでアズライトに預けよう。
「みんな、そろそろ夕食の準備に本腰よぅ?切り替えなさい~」
そんなわけで厨房から撤退。
マギー先生がチョコに合う酒はないのかいっておねだりしてきたのでシャンパンっぽいのとブランデーを渡した。
ソムリエならチョコの種類に合わせて出せるだろうけど残念ながら無理。
味見用のをちゃっかり数粒確保してたらしく、ひよっこと飲むさねって行ってしまった。ロジャー先生はいつまでひよっこなのか。昇進する日が来ると良いね。
「リーシャちゃんはまだまだ未知なおやつを隠してるのねぇ」
お義母さまが期待に満ちた笑顔を見せてくれたけど、チョコが最終形態だと思う。
答えはノーーー!!なんだけど曖昧に笑っておいた。
玄関が騒がしくなったと思ったらお義父さまとポム、ティム、ディディエ、アズライトとなぜかシエルまで泥まみで戻ってきた。
ハロルドがぷりぷり怒りながら〈洗浄〉をかけて、みんなをお風呂に連行した。
畑でハッスルしちゃったんだね。
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