374 / 764
二章
364話
しおりを挟む
朝食を済ますと侍女さんメイドさんが臨戦体制。ニーナも私をいじりたいと言ってくれるけど今日はニーナもドレスアップなんだってば。
お祖母様は朝の鍛錬を済ませてお風呂に入ってからだそうで。
まずは私とニーナがお着替え。
主のジュリアスさまは良いの?って思うけど着付けは要らないし髪を整えるくらいだからね。
私はちょっとだけ締め付けるコルセットを使うようになったよ。少しお肉が付いたってことで私の身体にとっては良きことなんだけど乙女心は「太ったのかー」と思っちゃう。
まだ細いんだけどね!お胸が育たないんだぜ!
「お肌がもちもちですねぇ」
「吸い付くようですわぁ」
それでも褒め倒しながらドレスを着せてくれる。
本日のドレスは少しエレガントにしてもらった。赤のシフォンやレースで飾りは金と銀、赤の宝石があしらわれてるので華やか。
お飾りはルビー。グレーデン家の赤をふんだんに主張してるよ!
髪の毛はハーフアップにしてもらった。
髪飾りもルビーだよ。
お義母さまがいっぱい愛を込めてくれた感じ。
普通はジュリアスさまからとかになるのかな?グレーデンの男性陣はおしゃれに興味ないのでお義母さま、最近はお祖母様も一緒に選んでくださるから良いの。
お化粧は薄めでパールのお粉とほんのり香水。香水はカイダールで手に入れたハーブで作った。柔らかめな香り。
私は体力的に締め付けない重すぎないドレスなので着付けは早い。
ニーナを見に行くとコルセットをフンヌーと締められてるところだった。南無~。
「ニーナもあまり慣れてないから締めすぎないでね」
ニーナのドレスはお義母さまの赤のドレスにオーバースカートは銀を基調に刺繍を足したもので。
お飾りはルークの瞳の蒼を中心にした繊細なもの。
うひひ。私の目は薄紫だけど角度で水色にも見えるから銀と蒼は私の色に見えなくもない。ちょっと嬉しい。
お化粧はニーナも薄め、髪はアップで。
仕上がったニーナはとっても綺麗。一緒にオレイユを出た時のバサバサ髪は今じゃ遠い昔のようだ。
「あら、姉妹みたいになってるねぇ」
お祖母様が下衣のまま移動してきた。
後ろからドレス一式を持って追いかけてきた侍女さんたちがちょっとオコだよ。
「デリアさま、下衣で出歩くとは何事ですか!!」
侍女長がお祖母様を捕まえてコルセットを物凄い勢いで締め始めた。
うわぁ。なんか映画のワンシーンみたい。
「まだまだぁ!!」
侍女長が上腕二頭筋をモリモリっと血管を浮かせて力を入れてそうな声がけ。
私はかなり甘やかされてるな。一生甘やかして欲しい。コルセット怖い。
お祖母様はお義母さまの見立てでマーメイドライン。ボディに自信がないと着こなせないメリハリはっきりドレス。スカートはティアードなので華やか。
色はやっぱり赤と黒。金色入れて。
今回みんな赤を主張だね。
お祖父様もジュリアスさまも赤髪金眼なのだ。
普段は茶金なんだけど感情が昂ると金眼になる。美しい目なの。
お祖母様はくっきりメイク。エキゾチックなお顔なのでちょっとしただけでもくっきりはっきりだよ。
パールのお粉をデコルテと腕、背中にポンポンとつけて完成。
お義母さまのバラのような美しさとは違うけど、お祖母様はひまわりやマーガレットのような美しさなの。賑やか?
ちなみにニーナは白百合ね。凛として楚々。
お祖母様のお飾りもルビーかな。大きくてゴージャス。お祖母様の雰囲気には抜群に合ってるけど私がつけたら似合わないやつ。
ちなみにポムとティム、ディディエ、アズライトは人前に出せないのでタウンハウスでお留守番なんだけど何故かおめかし。タイを付けてもらってる。
着替えが済むとジュリアスさまたちと合流。
お祖父様たちも着替えを済ませてた。
イケオジフラッシュを喰らった!!
スピネルさんもマルゴさんもジョゼさんもザイルさんも冒険者衣装じゃないと品のあるオジサマになるのね。
ルルゥもルークも騎士団の礼装に着替えててカッコいい。
セリウスさまとクラウスさまも騎士団の礼服。
団服はずるいよ!制服萌えしちゃう。
ジュリアスさまは貴族の礼服なの。なぜだろうと思ったらグレーデン家当主として出るからだそう。
ウチから王宮までは馬車かと思ったら転移陣を使うって。
特別待遇だねぇ。
ついでなのでタウンハウスの転移陣の装置にいっぱい魔力充填しておいた。
魔力の使い所が少ないからね。
担当さんがなぜか拝んでる。別に担当さんから魔力搾り取ったりしてないよね?って思ったら転移陣の担当さん数人で定期的に補充してるから余裕が出来るのが嬉しいんだって。ブラック気味なのかしら?
まずは騎士さんたちの半分を移動させてその次に私たち、その後残りの騎士さんたちと言った感じで転移した。
着いた先の景色は変わり映えがしないので着いた?って一瞬確認しちゃう。王宮の転移陣の間は魔導師が多いのでそれで着いたってわかる感じ。
「お疲れ様でございます」
転移陣の間を出ると王宮魔導師と王国騎士が整列して出迎えてくれた。
一番最初にグレーデンに向かう時に送ってれた騎士隊の人たちがいたのでルークが一緒に挨拶してくれた。
「お幸せそうで良かったです」
にっこりと手を取って流れるように指先にキスを頂いちゃった。
筋肉は足りないけどイケメン騎士さんなのでそりゃご令嬢たちが訓練見学に押しかけちゃうよねってくらい破壊力があるよ。
ちなみにマーカスさんだ。前回も名乗ってくれてたそうだけどいきなり辺境にって移動になったから聞き流しちゃってた。ごめんね。
今回の祝賀会は前半が歓談で後半が夜会みたいな流れで四時位に開演。
下位貴族から入場していくので今はまだ伯爵まで行ってないようだ。
高位貴族の待合のような広間に案内された。
騎士さんたちは別口で並ぶそうなのでセリウスさまとクラウスさま、ルークたちはそちらに移る。
私はジュリアスさまとお祖父様たち、ニーナと待つことになった。
お祖母様は朝の鍛錬を済ませてお風呂に入ってからだそうで。
まずは私とニーナがお着替え。
主のジュリアスさまは良いの?って思うけど着付けは要らないし髪を整えるくらいだからね。
私はちょっとだけ締め付けるコルセットを使うようになったよ。少しお肉が付いたってことで私の身体にとっては良きことなんだけど乙女心は「太ったのかー」と思っちゃう。
まだ細いんだけどね!お胸が育たないんだぜ!
「お肌がもちもちですねぇ」
「吸い付くようですわぁ」
それでも褒め倒しながらドレスを着せてくれる。
本日のドレスは少しエレガントにしてもらった。赤のシフォンやレースで飾りは金と銀、赤の宝石があしらわれてるので華やか。
お飾りはルビー。グレーデン家の赤をふんだんに主張してるよ!
髪の毛はハーフアップにしてもらった。
髪飾りもルビーだよ。
お義母さまがいっぱい愛を込めてくれた感じ。
普通はジュリアスさまからとかになるのかな?グレーデンの男性陣はおしゃれに興味ないのでお義母さま、最近はお祖母様も一緒に選んでくださるから良いの。
お化粧は薄めでパールのお粉とほんのり香水。香水はカイダールで手に入れたハーブで作った。柔らかめな香り。
私は体力的に締め付けない重すぎないドレスなので着付けは早い。
ニーナを見に行くとコルセットをフンヌーと締められてるところだった。南無~。
「ニーナもあまり慣れてないから締めすぎないでね」
ニーナのドレスはお義母さまの赤のドレスにオーバースカートは銀を基調に刺繍を足したもので。
お飾りはルークの瞳の蒼を中心にした繊細なもの。
うひひ。私の目は薄紫だけど角度で水色にも見えるから銀と蒼は私の色に見えなくもない。ちょっと嬉しい。
お化粧はニーナも薄め、髪はアップで。
仕上がったニーナはとっても綺麗。一緒にオレイユを出た時のバサバサ髪は今じゃ遠い昔のようだ。
「あら、姉妹みたいになってるねぇ」
お祖母様が下衣のまま移動してきた。
後ろからドレス一式を持って追いかけてきた侍女さんたちがちょっとオコだよ。
「デリアさま、下衣で出歩くとは何事ですか!!」
侍女長がお祖母様を捕まえてコルセットを物凄い勢いで締め始めた。
うわぁ。なんか映画のワンシーンみたい。
「まだまだぁ!!」
侍女長が上腕二頭筋をモリモリっと血管を浮かせて力を入れてそうな声がけ。
私はかなり甘やかされてるな。一生甘やかして欲しい。コルセット怖い。
お祖母様はお義母さまの見立てでマーメイドライン。ボディに自信がないと着こなせないメリハリはっきりドレス。スカートはティアードなので華やか。
色はやっぱり赤と黒。金色入れて。
今回みんな赤を主張だね。
お祖父様もジュリアスさまも赤髪金眼なのだ。
普段は茶金なんだけど感情が昂ると金眼になる。美しい目なの。
お祖母様はくっきりメイク。エキゾチックなお顔なのでちょっとしただけでもくっきりはっきりだよ。
パールのお粉をデコルテと腕、背中にポンポンとつけて完成。
お義母さまのバラのような美しさとは違うけど、お祖母様はひまわりやマーガレットのような美しさなの。賑やか?
ちなみにニーナは白百合ね。凛として楚々。
お祖母様のお飾りもルビーかな。大きくてゴージャス。お祖母様の雰囲気には抜群に合ってるけど私がつけたら似合わないやつ。
ちなみにポムとティム、ディディエ、アズライトは人前に出せないのでタウンハウスでお留守番なんだけど何故かおめかし。タイを付けてもらってる。
着替えが済むとジュリアスさまたちと合流。
お祖父様たちも着替えを済ませてた。
イケオジフラッシュを喰らった!!
スピネルさんもマルゴさんもジョゼさんもザイルさんも冒険者衣装じゃないと品のあるオジサマになるのね。
ルルゥもルークも騎士団の礼装に着替えててカッコいい。
セリウスさまとクラウスさまも騎士団の礼服。
団服はずるいよ!制服萌えしちゃう。
ジュリアスさまは貴族の礼服なの。なぜだろうと思ったらグレーデン家当主として出るからだそう。
ウチから王宮までは馬車かと思ったら転移陣を使うって。
特別待遇だねぇ。
ついでなのでタウンハウスの転移陣の装置にいっぱい魔力充填しておいた。
魔力の使い所が少ないからね。
担当さんがなぜか拝んでる。別に担当さんから魔力搾り取ったりしてないよね?って思ったら転移陣の担当さん数人で定期的に補充してるから余裕が出来るのが嬉しいんだって。ブラック気味なのかしら?
まずは騎士さんたちの半分を移動させてその次に私たち、その後残りの騎士さんたちと言った感じで転移した。
着いた先の景色は変わり映えがしないので着いた?って一瞬確認しちゃう。王宮の転移陣の間は魔導師が多いのでそれで着いたってわかる感じ。
「お疲れ様でございます」
転移陣の間を出ると王宮魔導師と王国騎士が整列して出迎えてくれた。
一番最初にグレーデンに向かう時に送ってれた騎士隊の人たちがいたのでルークが一緒に挨拶してくれた。
「お幸せそうで良かったです」
にっこりと手を取って流れるように指先にキスを頂いちゃった。
筋肉は足りないけどイケメン騎士さんなのでそりゃご令嬢たちが訓練見学に押しかけちゃうよねってくらい破壊力があるよ。
ちなみにマーカスさんだ。前回も名乗ってくれてたそうだけどいきなり辺境にって移動になったから聞き流しちゃってた。ごめんね。
今回の祝賀会は前半が歓談で後半が夜会みたいな流れで四時位に開演。
下位貴族から入場していくので今はまだ伯爵まで行ってないようだ。
高位貴族の待合のような広間に案内された。
騎士さんたちは別口で並ぶそうなのでセリウスさまとクラウスさま、ルークたちはそちらに移る。
私はジュリアスさまとお祖父様たち、ニーナと待つことになった。
425
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる