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二章
362話
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お手紙を認めるのを再開してしばらくしたらまたも来客が。
何も聞いてなかったのでアポ無しだよね?セバスティアンが受け入れるなら賓客なんだろう。
衣装を整えて応接室に向かうとルルゥとルークが物凄い渋面で般若?みたいな顔をしてる。
「リーシャさま、申し訳けございません。礼儀知らずで無礼な姉と母が・・・」
「リーシャちゃん、うちも傲岸無知な母と姉が押しかけて来ちゃって・・・」
おや?前は化粧品を譲ってもらえないと恐ろしいことにてか言ってビビっていたのに。
ってめっちゃ美形一族やないかーい!!
ルークの母と姉、ちょっと色合いが違うけど綺麗だ。
ルルゥの母はいかにも貴族女性って感じの威厳あるマダムでやっぱり美人。姉?はルルゥに似ててお胸があるので違和感があるけど色っぽさまで似てる。
「あらあら息子がお世話になってて、しかも化粧品を融通してくださったのですから感謝を申し上げたいのは当たり前ですのよ。グレーデン辺境伯夫人、ワタクシはルーデウスの母シェリアンナ・フラウと申しますの。こちらは娘のラドンナですわ」
「初めまして。愚弟がお世話になっておりますわ。リチャード・レアンドル伯爵の妻ラドンナです」
フラウ夫人はルルゥに肘鉄を入れながらご挨拶、器用。お姉様の方はどうやらルルゥの足を踏んでる。
ルルゥが笑顔を張り付けたまま二人を睨むと言う笑いながら怒る俳優みたいなことしてる。
「グレーデン辺境伯夫人にご挨拶申し上げます。私はルークの母のフローラ・サーキスですわ。不肖の息子に素敵なお相手と出逢わせてくださって本当に感謝しておりますわ」
「私はルシェリー・アルヴィナと申しますの。弟が結婚する気になったのは夫人のおかげですわ。これでジュリアスさまとの噂は払拭できますわね」
ん?
ルークとジュリアスさまが噂に何その腐なお話!!薄い本はありますかーー!!
「噂など元々関係ないでしょう」
まぁ、ずっと張り付いてる側近で主従どっちも独身だと萌えちゃう・・・じゃなくて疑いたくなるかもしれないかもしれない!
自分に振り向いてくれないって言うやっかみもあったかも。
「でも~、女っ気が無さすぎるのが悪いのよ?」
ルシェリーさまがルークの肩を叩く。並んでるのを見ると雰囲気が似てるな。
「ルーデウスも片付かないかしらねぇ?」
「そうですわ、せっかく見てくれが良く産んであげたのにもったいないことよねぇ」
「余計なお世話よ!可愛い男の子が好きって言ってるでしょ~」
あ、カミングアウト済みなんだ。でも一回もそれらしき相手を口説いてたり付き合ってる噂ないんだけどね?
「まだそんなこと言ってるの?あんた綺麗だったり可愛いものが好きなんだからなんでもイケるでしょ」
お姉様のルルゥの性癖理解がめっちゃ大雑把だな。
「見た目が良ければいいってもんじゃないのよ!」
セクシーお兄さんとお姉さんが性癖の話で揉めてるぞ。
「しかもあなたたちってばお肌がピチピチじゃないの!私たちより良いのを使ってるのね!」
「本当ねぇ!男のあんたがプルプルしてるなんて美の無駄遣いも良いとこだわ」
ああー、ルークとルルゥがお母様とお姉様にガクガク揺さぶられてる。
なんだろう。リーシャは義母と義姉がかまってくれる環境じゃ無かったからこれは微笑ましく見てれば良いのかわかんないな。
「ちょっと!私たちは別に新作とか使ってるわけじゃないわ!昨日たっぷり塗ってエステしただけよぅ」
「「「「たっぷり!?」」」」
何言っても自爆状態になってるな。
「あのぅ、サーキス夫人、フラウ夫人、レアンドル夫人、アルヴィナ夫人、十分お美しいと思うのですがお譲りした化粧水は毎日使わなくとも週に一、二回たっぷり使ってあとは普通のを使った方が効きが良いと思いますよ」
効き目がいいのは強いわけなのでお肌を休ませてターンオーバー?に合わせた方がいいよね?
「あと、もう少ししたらカイダール領で薬草を使った化粧水が発売されますのでそちらも優先してお譲りしますよ?」
「「「「まぁぁ!!!なんてお優しいこと!!」」」」
物凄い美人さんたちに囲まれて抱き付かんばかりに迫られ感謝された。
めっちゃいい匂い。
「もう!いいでしょ!リーシャちゃんは明日のことで忙しいんだからとっとと帰ってちょうだい」
「父上に言いつけますよ。姉上も義兄上にいいますからね」
せっかく来てくれたのにおもてなしもしなくて良いの!?ってこそっと聞いたら「先触れなしに来るような者に礼儀など必要ない」ってばっさり。
「ニーナさんに合わせてくれないの!?」
「明日のお披露目の準備中です!良い加減にしてください」
サーキス夫人とアルヴィナ夫人はニーナにも会いたかったようだ。ルークが盾になってる。ニーナを守ってくれるのは高得点だけど私も一応その盾の範囲に混ぜておいてよね!
さすがにあんまりなのでお菓子のお土産だけお渡しした。
「近くグレーデン領に寄らせていただきますわね!ちゃんと先触れはいたしますわ」
ルルゥは塩を撒いたよ。どんだけ。
塩を撒くってこの世界にもあるのか。
玄関には後数組アポ無しなお客様がきてたそうだけど、付き合いがない人たちは完全シャットアウトだった。
「せめてデリアさまに残って頂くべきでしたね」
せっかくお肌のコンディションを上げた二人が心なしか萎れてるよ。
仕方ないので今夜は薬湯に入れてあげようね。
何も聞いてなかったのでアポ無しだよね?セバスティアンが受け入れるなら賓客なんだろう。
衣装を整えて応接室に向かうとルルゥとルークが物凄い渋面で般若?みたいな顔をしてる。
「リーシャさま、申し訳けございません。礼儀知らずで無礼な姉と母が・・・」
「リーシャちゃん、うちも傲岸無知な母と姉が押しかけて来ちゃって・・・」
おや?前は化粧品を譲ってもらえないと恐ろしいことにてか言ってビビっていたのに。
ってめっちゃ美形一族やないかーい!!
ルークの母と姉、ちょっと色合いが違うけど綺麗だ。
ルルゥの母はいかにも貴族女性って感じの威厳あるマダムでやっぱり美人。姉?はルルゥに似ててお胸があるので違和感があるけど色っぽさまで似てる。
「あらあら息子がお世話になってて、しかも化粧品を融通してくださったのですから感謝を申し上げたいのは当たり前ですのよ。グレーデン辺境伯夫人、ワタクシはルーデウスの母シェリアンナ・フラウと申しますの。こちらは娘のラドンナですわ」
「初めまして。愚弟がお世話になっておりますわ。リチャード・レアンドル伯爵の妻ラドンナです」
フラウ夫人はルルゥに肘鉄を入れながらご挨拶、器用。お姉様の方はどうやらルルゥの足を踏んでる。
ルルゥが笑顔を張り付けたまま二人を睨むと言う笑いながら怒る俳優みたいなことしてる。
「グレーデン辺境伯夫人にご挨拶申し上げます。私はルークの母のフローラ・サーキスですわ。不肖の息子に素敵なお相手と出逢わせてくださって本当に感謝しておりますわ」
「私はルシェリー・アルヴィナと申しますの。弟が結婚する気になったのは夫人のおかげですわ。これでジュリアスさまとの噂は払拭できますわね」
ん?
ルークとジュリアスさまが噂に何その腐なお話!!薄い本はありますかーー!!
「噂など元々関係ないでしょう」
まぁ、ずっと張り付いてる側近で主従どっちも独身だと萌えちゃう・・・じゃなくて疑いたくなるかもしれないかもしれない!
自分に振り向いてくれないって言うやっかみもあったかも。
「でも~、女っ気が無さすぎるのが悪いのよ?」
ルシェリーさまがルークの肩を叩く。並んでるのを見ると雰囲気が似てるな。
「ルーデウスも片付かないかしらねぇ?」
「そうですわ、せっかく見てくれが良く産んであげたのにもったいないことよねぇ」
「余計なお世話よ!可愛い男の子が好きって言ってるでしょ~」
あ、カミングアウト済みなんだ。でも一回もそれらしき相手を口説いてたり付き合ってる噂ないんだけどね?
「まだそんなこと言ってるの?あんた綺麗だったり可愛いものが好きなんだからなんでもイケるでしょ」
お姉様のルルゥの性癖理解がめっちゃ大雑把だな。
「見た目が良ければいいってもんじゃないのよ!」
セクシーお兄さんとお姉さんが性癖の話で揉めてるぞ。
「しかもあなたたちってばお肌がピチピチじゃないの!私たちより良いのを使ってるのね!」
「本当ねぇ!男のあんたがプルプルしてるなんて美の無駄遣いも良いとこだわ」
ああー、ルークとルルゥがお母様とお姉様にガクガク揺さぶられてる。
なんだろう。リーシャは義母と義姉がかまってくれる環境じゃ無かったからこれは微笑ましく見てれば良いのかわかんないな。
「ちょっと!私たちは別に新作とか使ってるわけじゃないわ!昨日たっぷり塗ってエステしただけよぅ」
「「「「たっぷり!?」」」」
何言っても自爆状態になってるな。
「あのぅ、サーキス夫人、フラウ夫人、レアンドル夫人、アルヴィナ夫人、十分お美しいと思うのですがお譲りした化粧水は毎日使わなくとも週に一、二回たっぷり使ってあとは普通のを使った方が効きが良いと思いますよ」
効き目がいいのは強いわけなのでお肌を休ませてターンオーバー?に合わせた方がいいよね?
「あと、もう少ししたらカイダール領で薬草を使った化粧水が発売されますのでそちらも優先してお譲りしますよ?」
「「「「まぁぁ!!!なんてお優しいこと!!」」」」
物凄い美人さんたちに囲まれて抱き付かんばかりに迫られ感謝された。
めっちゃいい匂い。
「もう!いいでしょ!リーシャちゃんは明日のことで忙しいんだからとっとと帰ってちょうだい」
「父上に言いつけますよ。姉上も義兄上にいいますからね」
せっかく来てくれたのにおもてなしもしなくて良いの!?ってこそっと聞いたら「先触れなしに来るような者に礼儀など必要ない」ってばっさり。
「ニーナさんに合わせてくれないの!?」
「明日のお披露目の準備中です!良い加減にしてください」
サーキス夫人とアルヴィナ夫人はニーナにも会いたかったようだ。ルークが盾になってる。ニーナを守ってくれるのは高得点だけど私も一応その盾の範囲に混ぜておいてよね!
さすがにあんまりなのでお菓子のお土産だけお渡しした。
「近くグレーデン領に寄らせていただきますわね!ちゃんと先触れはいたしますわ」
ルルゥは塩を撒いたよ。どんだけ。
塩を撒くってこの世界にもあるのか。
玄関には後数組アポ無しなお客様がきてたそうだけど、付き合いがない人たちは完全シャットアウトだった。
「せめてデリアさまに残って頂くべきでしたね」
せっかくお肌のコンディションを上げた二人が心なしか萎れてるよ。
仕方ないので今夜は薬湯に入れてあげようね。
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