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二章
336話
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ニーナとルークが十日目に帰って来た。
ルークはちょっとげっそりしてるけどニーナは王都で買ったのか出発したより明るいワンピースを着てる。よく似合ってる。
「遅くなりました」
「ただいま戻りました」
二人がお義母さまとお茶してる時に挨拶に来てくれたのでニーナに飛びついてハグしてもらった。やっぱ安心感があるよね。
「ルーク、ニーナのご家族はお受けしてくださったのかしらぁ?」
「はい、大変恐縮されましたが温かく迎え入れていただけました」
お義母さまが聞くと少し微笑んで肯定。ルークも少しは不安があったのかな?
「で、レイシア夫人やポーラちゃんはどうだったのぉ?」
「・・・相変わらずでした」
スンと遠い目になったルークの横でニーナが苦笑いしてる。サーキス家どんな感じなの?
「ああ、大奥様、リーシャさまの化粧水について定期的に買いたいとのことで手紙を預かって来ました」
「あらぁ!あの子達ならそうなるわねぇ。返事は出しておくわねぇ」
お義母さまは王都のお付き合いでサーキス家とも仲良くしてるそうなので譲るのは問題ない相手ってことだね。
「あと辺境までは面倒だと言い張っていた母と姉が披露宴に出たいと・・・」
「うふふ、可愛い弟のためって言うよりはリーシャちゃんとニーナ目当てでしょうねぇ☆」
おほぅ!私?!
「恐らくですがフラウ夫人たちも便乗して来ると思います」
お茶菓子を持って来たルルゥがガシャっと一瞬トレイを揺らして慌ててテーブルに置いた。
「ちょっとルーク!!それってほんとなの!?」
おぉう。真っ青なルルゥだ。動揺がすごい。
「ああ、私たちが王都に来ていると聞いて押しかけて来たぞ。化粧水のこともたくさん聞かれた」
サーキス家とフラウ家にはすでにルークたちが送ってたからもっと欲しいってことかな?
ルルゥは他人事だと思ってたら急に巻き込まれたぞ。
「ニーナの肌が美しいとアイツらニーナをエステ室に連れ込んで色々聞いたらしい」
ひえ。
って言うかニーナ嬢からニーナ呼びになってる。親密度アップか!!
「言われてるほど迷惑な感じではないですよ。美しくありたいのは女性であればみんな一緒です。お土産に持たせていただいた化粧品セットで私がしているケアの仕方を説明したくらいですんで」
さすがニーナ。わがまま令嬢キミー・オレイユを軽く躱していた猛者なのだ。
「そう言うことですのでルーデウスさまにもお手紙を預かっています」
「私のことはルルゥって呼んでちょうだい!」
「いえ。宛名がルーデウスちゃんへ、なので」
慌てて手紙を受け取って崩れ落ちた。
「リーシャちゃん、ボディクリーム込みで一式売ってちょうだい」
どうやら母と姉から催促されたようだ。
「ほほほ、あなたの母君も姉君も相変わらずねぇ☆」
「弟は永遠の奴隷だと思ってるんでしょ」
「それはウチもだな」
うーむ。お祖父様がお酒の工場と共に化粧品の工場も増やしてるようだからレシピを渡して丸投げ予定だけど、VIPなお知り合いの分は私が作るかな~。
「すでに王妃さまや高位貴族の間では有名ですので今後のことを考えるとグレーデン領内に店舗を構えた方が良いでしょう」
「王都じゃなくて良いの?」
「量産が追いつかないでしょうから買いに来れる人だけっと言った扱いで良いでしょう」
ルークが色々利害を計算してるようだ。
権利や商売系の管理はお義父さまとクラウスさまがしてくれてるし、化粧品を売る相手はお義母さまはが吟味してるけど、噂が広がれば売って欲しい人がお義母さまにいっぱい連絡して来そうだから窓口というか対応任せちゃえるお店があった方が楽になるだろう。
「披露宴に来る予定と言ってもその前に欲しいって来ちゃいそうねぇ」
「「・・・」」
ルークとルルゥがスンってなってる。仲良しだな!
「ルークさま、あの方達は外向きの顔は貴方にする行動とは違いますのでさほど心配ないと思いますよ」
「・・・!!!ニーナが逞しいわぁ!!私の嫁になってもらえば良かったわぁ」
いやいや、何で友情に亀裂入れようとしてるの。
ルークが何気にニーナの腰を抱いて威嚇してる。ちゃんとラブだな。
「ルーク、流石ので審美眼だったわねぇ!良いお相手だわぁ。大事になさいな」
「言われずとも」
私もニーナが誇らしいぞ。
「うふふ、ニーナくらい肝が据わってるなら何も心配ないわねぇ。ルークちゃん良かったわねぇ」
ルークとルルゥはジュリアスさまと学園時代からの仲良しなのでお義母さまの中では三人とも子供扱いだなぁ。
ルークは溜まっているであろう仕事を片付けに騎士団棟に向かうそうなので出て行って、ニーナには今日は休んで明日からって言ったけど「十分休みましたので」って着替えに行ってからすぐ通常勤務に戻った。真面目すぎ~。
でもいつも通り私に付いてくれてるのが嬉しくて幸せだ。
庭で遊んでいたらしいポムたちがニーナの帰宅に気付いて戻って来てニーナのお胸にダイブしたので逆さでブラーンの刑を執行したよ!
エロモニパルめ。
でもニーナがもふもふ大好きなので嫌そうじゃないから仕方ないねぇ。
---------------
地震がまだ収まらず怖いですね。
うちは一回めの時にかなり家がミシミシ言って、横揺れしている時間が長くてびっくりでした。
被災地域にお住まいの方、無事避難されていますよう。
ルークはちょっとげっそりしてるけどニーナは王都で買ったのか出発したより明るいワンピースを着てる。よく似合ってる。
「遅くなりました」
「ただいま戻りました」
二人がお義母さまとお茶してる時に挨拶に来てくれたのでニーナに飛びついてハグしてもらった。やっぱ安心感があるよね。
「ルーク、ニーナのご家族はお受けしてくださったのかしらぁ?」
「はい、大変恐縮されましたが温かく迎え入れていただけました」
お義母さまが聞くと少し微笑んで肯定。ルークも少しは不安があったのかな?
「で、レイシア夫人やポーラちゃんはどうだったのぉ?」
「・・・相変わらずでした」
スンと遠い目になったルークの横でニーナが苦笑いしてる。サーキス家どんな感じなの?
「ああ、大奥様、リーシャさまの化粧水について定期的に買いたいとのことで手紙を預かって来ました」
「あらぁ!あの子達ならそうなるわねぇ。返事は出しておくわねぇ」
お義母さまは王都のお付き合いでサーキス家とも仲良くしてるそうなので譲るのは問題ない相手ってことだね。
「あと辺境までは面倒だと言い張っていた母と姉が披露宴に出たいと・・・」
「うふふ、可愛い弟のためって言うよりはリーシャちゃんとニーナ目当てでしょうねぇ☆」
おほぅ!私?!
「恐らくですがフラウ夫人たちも便乗して来ると思います」
お茶菓子を持って来たルルゥがガシャっと一瞬トレイを揺らして慌ててテーブルに置いた。
「ちょっとルーク!!それってほんとなの!?」
おぉう。真っ青なルルゥだ。動揺がすごい。
「ああ、私たちが王都に来ていると聞いて押しかけて来たぞ。化粧水のこともたくさん聞かれた」
サーキス家とフラウ家にはすでにルークたちが送ってたからもっと欲しいってことかな?
ルルゥは他人事だと思ってたら急に巻き込まれたぞ。
「ニーナの肌が美しいとアイツらニーナをエステ室に連れ込んで色々聞いたらしい」
ひえ。
って言うかニーナ嬢からニーナ呼びになってる。親密度アップか!!
「言われてるほど迷惑な感じではないですよ。美しくありたいのは女性であればみんな一緒です。お土産に持たせていただいた化粧品セットで私がしているケアの仕方を説明したくらいですんで」
さすがニーナ。わがまま令嬢キミー・オレイユを軽く躱していた猛者なのだ。
「そう言うことですのでルーデウスさまにもお手紙を預かっています」
「私のことはルルゥって呼んでちょうだい!」
「いえ。宛名がルーデウスちゃんへ、なので」
慌てて手紙を受け取って崩れ落ちた。
「リーシャちゃん、ボディクリーム込みで一式売ってちょうだい」
どうやら母と姉から催促されたようだ。
「ほほほ、あなたの母君も姉君も相変わらずねぇ☆」
「弟は永遠の奴隷だと思ってるんでしょ」
「それはウチもだな」
うーむ。お祖父様がお酒の工場と共に化粧品の工場も増やしてるようだからレシピを渡して丸投げ予定だけど、VIPなお知り合いの分は私が作るかな~。
「すでに王妃さまや高位貴族の間では有名ですので今後のことを考えるとグレーデン領内に店舗を構えた方が良いでしょう」
「王都じゃなくて良いの?」
「量産が追いつかないでしょうから買いに来れる人だけっと言った扱いで良いでしょう」
ルークが色々利害を計算してるようだ。
権利や商売系の管理はお義父さまとクラウスさまがしてくれてるし、化粧品を売る相手はお義母さまはが吟味してるけど、噂が広がれば売って欲しい人がお義母さまにいっぱい連絡して来そうだから窓口というか対応任せちゃえるお店があった方が楽になるだろう。
「披露宴に来る予定と言ってもその前に欲しいって来ちゃいそうねぇ」
「「・・・」」
ルークとルルゥがスンってなってる。仲良しだな!
「ルークさま、あの方達は外向きの顔は貴方にする行動とは違いますのでさほど心配ないと思いますよ」
「・・・!!!ニーナが逞しいわぁ!!私の嫁になってもらえば良かったわぁ」
いやいや、何で友情に亀裂入れようとしてるの。
ルークが何気にニーナの腰を抱いて威嚇してる。ちゃんとラブだな。
「ルーク、流石ので審美眼だったわねぇ!良いお相手だわぁ。大事になさいな」
「言われずとも」
私もニーナが誇らしいぞ。
「うふふ、ニーナくらい肝が据わってるなら何も心配ないわねぇ。ルークちゃん良かったわねぇ」
ルークとルルゥはジュリアスさまと学園時代からの仲良しなのでお義母さまの中では三人とも子供扱いだなぁ。
ルークは溜まっているであろう仕事を片付けに騎士団棟に向かうそうなので出て行って、ニーナには今日は休んで明日からって言ったけど「十分休みましたので」って着替えに行ってからすぐ通常勤務に戻った。真面目すぎ~。
でもいつも通り私に付いてくれてるのが嬉しくて幸せだ。
庭で遊んでいたらしいポムたちがニーナの帰宅に気付いて戻って来てニーナのお胸にダイブしたので逆さでブラーンの刑を執行したよ!
エロモニパルめ。
でもニーナがもふもふ大好きなので嫌そうじゃないから仕方ないねぇ。
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地震がまだ収まらず怖いですね。
うちは一回めの時にかなり家がミシミシ言って、横揺れしている時間が長くてびっくりでした。
被災地域にお住まいの方、無事避難されていますよう。
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