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二章
333話
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衝撃を受けたあと、サーキスさまとニーナが場を辞して。
ジュリアスさまは私が何かしらに精神的ショックを受けていないかとかなり甘やかしてくれた。
サーキスさまなのにはびっくりしたけど、ニーナが幸せになれるなら良いのだ。
ただ、ニーナに好みはクマさんのような感じでグレーデンの中ならコックのベンや庭師のケビンだと思ってたので氷原の貴公子を選んだのはびっくりを通り過ぎちゃった。
「ルークは俺と同じで煌びやかな女性は嫌いで、実家の家族のような過干渉なタイプは避けていたからな。ニーナのような落ち着きのある自立した人が好ましかったらしくてね」
ジュリアスさまはお付き合い知ってたのかな。
「いつからお付き合いを?」
「付き合い?・・・付き合いは・・・してないと思う。多分ニーナ嬢なら一緒にいられると判断してすぐ申し込んだのだと思う」
即断即決!!!
ニーナったらそれをオッケーしたんだね。
「アイツは一生独身だと思っていたんだが何か心境の変化があったのだろう」
意外性しかなかったけど、ニーナのあの淡々とした感じだとお互いが気楽だったのかも??
「まぁサーキスさまは悪巧みはしそうだけど間違ったことはしないと思うのでニーナが良いなら祝福します」
「そうか!祝儀は家で良いな。ニーナの好みを聞いて場所も選んでもらおう」
家!!!
側近は結婚するとグレーデン邸の近くかもしくは少し離れた居住区域に家を建てて貰えるらしい。福利厚生!!!
「まぁウチでも使用人棟でも住んでもいいがな」
「二人に聞いた方が良いですね」
その日はちょっと興奮して寝つきが悪くなっちゃったけどジュリアスさまがずっとトントンしてくれたので幸せ。
目を覚ますとニーナが普通にお着替えを手伝いに来てくれて。
「ニーナ、お相手がサーキスさまはびっくりしたよ」
「そうですね。私もびっくりしましたが真摯に口説いていただけましたので」
ほほう。
「他にも口説かれたでしょ?」
「まぁ無かったとは申しませんがピンと来なかったので」
ピン!!サーキスさまはピンと来ちゃったのかぁ。縁は不思議だね。
「ニーナ、あれは扱いが難しいところはあるが曲がったところはないから安心してくれ」
ジュリアスさまはサーキスさまを大切に思ってるんだねぇ。
「はい、私もルークさまのお心に添えるよう努力いたします」
ふわっと微笑んだニーナは綺麗だった。ジュリアスさまも一瞬ハッとなったよね。
食堂に行くとすでにサーキスさまとニーナの話題で盛り上がっていた。
「ニーナ、おめでとう~♫あのルークちゃんが結婚する気になるなんてすごいわぁ」
お義母さまがハートをいっぱい飛ばしるし、お祖母様もニヤッとしてる。
「あー、ルークは俺たち側だと思ってたのにー」
「ほんとにー、なんで急に安定を狙ったんだろー」
独身組のセリウスさまとクラウスさまもボヤく。
「ホーンの寒さが堪えたんじゃなぁい~☆」
ルルゥが料理を運んできて口を挟む。
「寒いとなんで結婚なんだよ~」
「だって温かい家族が待ってるっていいでしょう~」
「いや俺たちも相当寒かったけど別にないなー」
「うんー、別に~」
「あんたたちはまだ若いからよぉ~☆」
セリウスさまと五歳しか変わらないよね?
「三十路目前になるとちょっと揺らぐのよぉ」
「そういうものかなー」
ルルゥは揺らいじゃってるのかしら?
「うふふ、気がついたら一緒にいて落ち着くってなるのもあるんじゃないかしらぁ?」
「そうさね~、ふと気がついた時にそばにいて楽な相手は大事だろうさ」
お義母さまたちが化粧水の効果だけじゃなくキラピカだよ。恋バナ好きなんだね。
「さぁ!ドレスとお飾りとお家を選びましょうねぇ!!」
お義母さまたちの盛り上がりに男性陣は触らぬ神に祟り無しとばかりにニッコリ笑いながらお仕事に行っちゃった。
「シフォンちゃんに来てもらうまでに色々考えましょうねぇ」
ニーナが虚無の顔になっちゃった。私の時でどうなるかじゃ知ってるので逆らわないことにしたんだろう。
サーキスさまがジュリアスさまをお迎えに来た時にお義母さまに捕まってそのまま一緒に座らされちゃった。
サーキスさまも無になったよ。
「お祝儀でお家を建てるのは知ってるでしょう?もちろん我が家に部屋を作ってもいいけど新婚さんのうちは二人で暮らす方がいいと思うわぁ」
「そうさねぇ、二人とも領主と領主夫人に仕えてるんだから庭に建ててもいいだろうけど、どこが良いかい?」
めっちゃ展開が早いのだ。
「サーキスさまのご希望は?」
「サーキスさま?」
お祖母様が私がサーキスさまをサーキスさまと呼ぶのに反応した。
「ああ、一番最初にお迎えに来ていただいた時に家名を名乗ってくださったので、それに神々しい顔ですのでなんか呼び捨てにしにくくてそのままで呼んでしまいます」
「神々しいって・・・」
「確かに美しいわねぇ、近寄りがたい美しさだものねぇ」
お義母さまとお祖母様は爆笑しててサーキスさまは苦虫って感じ。
「・・・リーシャさま、今後はニーナ嬢もサーキスになりますし、私だけいつまでも余所余所しくされてる気がするのでルークとお呼びください」
おおぅ。ついに言われてしまった。
「ええ、と、慣れるようにします」
その後は二人の家族に挨拶に行くお休みと
お家、ドレス、お式の規模などをどんどん決めていって。
私はお義母さまにこっそりどの項目でも良いからお祝いに私の貯金も使って欲しいとお願いした。
「大事なニーナちゃんだものねぇ」
って言ってくださったのでホッと一息。
ドレスは実家の人が出したいかもって聞いたら何着あっても良いのよってお祖母様が。
まぁ今後はサーキス夫人として公の場に出ることもあるだろうからいっか。
私は自分でも何か装身具を作りたいな。
「私が妻に贈る余地も残してください」
サーキスさまが、あ、ルークが一緒にドレスのデザインを考えだした。
ニーナの意見は?って聞いたらお任せできる部分はお任せでって。
「プッキュン」
「モッキュン」
「グギャ~」
『祝いじゃ』
食後にどこかに行ってたポムたちがミニブーケをニーナに持ってきたのが可愛くてみんなで悶絶した。
ニーナは受け取った時崩れ落ちたよね。
「リーシャさま!これを永久に保存したいですぅぅ」
そんなわけでニーナへのお祝いに保存ケース(時間停止機能付き)を作ることになった。
私みたいにアイテムボックスや隠し部屋に置いておくんじゃいつでも見られないからね。
ニーナの意外な一面を見たルークが惚れ直したとかどうかとか。
ジュリアスさまは私が何かしらに精神的ショックを受けていないかとかなり甘やかしてくれた。
サーキスさまなのにはびっくりしたけど、ニーナが幸せになれるなら良いのだ。
ただ、ニーナに好みはクマさんのような感じでグレーデンの中ならコックのベンや庭師のケビンだと思ってたので氷原の貴公子を選んだのはびっくりを通り過ぎちゃった。
「ルークは俺と同じで煌びやかな女性は嫌いで、実家の家族のような過干渉なタイプは避けていたからな。ニーナのような落ち着きのある自立した人が好ましかったらしくてね」
ジュリアスさまはお付き合い知ってたのかな。
「いつからお付き合いを?」
「付き合い?・・・付き合いは・・・してないと思う。多分ニーナ嬢なら一緒にいられると判断してすぐ申し込んだのだと思う」
即断即決!!!
ニーナったらそれをオッケーしたんだね。
「アイツは一生独身だと思っていたんだが何か心境の変化があったのだろう」
意外性しかなかったけど、ニーナのあの淡々とした感じだとお互いが気楽だったのかも??
「まぁサーキスさまは悪巧みはしそうだけど間違ったことはしないと思うのでニーナが良いなら祝福します」
「そうか!祝儀は家で良いな。ニーナの好みを聞いて場所も選んでもらおう」
家!!!
側近は結婚するとグレーデン邸の近くかもしくは少し離れた居住区域に家を建てて貰えるらしい。福利厚生!!!
「まぁウチでも使用人棟でも住んでもいいがな」
「二人に聞いた方が良いですね」
その日はちょっと興奮して寝つきが悪くなっちゃったけどジュリアスさまがずっとトントンしてくれたので幸せ。
目を覚ますとニーナが普通にお着替えを手伝いに来てくれて。
「ニーナ、お相手がサーキスさまはびっくりしたよ」
「そうですね。私もびっくりしましたが真摯に口説いていただけましたので」
ほほう。
「他にも口説かれたでしょ?」
「まぁ無かったとは申しませんがピンと来なかったので」
ピン!!サーキスさまはピンと来ちゃったのかぁ。縁は不思議だね。
「ニーナ、あれは扱いが難しいところはあるが曲がったところはないから安心してくれ」
ジュリアスさまはサーキスさまを大切に思ってるんだねぇ。
「はい、私もルークさまのお心に添えるよう努力いたします」
ふわっと微笑んだニーナは綺麗だった。ジュリアスさまも一瞬ハッとなったよね。
食堂に行くとすでにサーキスさまとニーナの話題で盛り上がっていた。
「ニーナ、おめでとう~♫あのルークちゃんが結婚する気になるなんてすごいわぁ」
お義母さまがハートをいっぱい飛ばしるし、お祖母様もニヤッとしてる。
「あー、ルークは俺たち側だと思ってたのにー」
「ほんとにー、なんで急に安定を狙ったんだろー」
独身組のセリウスさまとクラウスさまもボヤく。
「ホーンの寒さが堪えたんじゃなぁい~☆」
ルルゥが料理を運んできて口を挟む。
「寒いとなんで結婚なんだよ~」
「だって温かい家族が待ってるっていいでしょう~」
「いや俺たちも相当寒かったけど別にないなー」
「うんー、別に~」
「あんたたちはまだ若いからよぉ~☆」
セリウスさまと五歳しか変わらないよね?
「三十路目前になるとちょっと揺らぐのよぉ」
「そういうものかなー」
ルルゥは揺らいじゃってるのかしら?
「うふふ、気がついたら一緒にいて落ち着くってなるのもあるんじゃないかしらぁ?」
「そうさね~、ふと気がついた時にそばにいて楽な相手は大事だろうさ」
お義母さまたちが化粧水の効果だけじゃなくキラピカだよ。恋バナ好きなんだね。
「さぁ!ドレスとお飾りとお家を選びましょうねぇ!!」
お義母さまたちの盛り上がりに男性陣は触らぬ神に祟り無しとばかりにニッコリ笑いながらお仕事に行っちゃった。
「シフォンちゃんに来てもらうまでに色々考えましょうねぇ」
ニーナが虚無の顔になっちゃった。私の時でどうなるかじゃ知ってるので逆らわないことにしたんだろう。
サーキスさまがジュリアスさまをお迎えに来た時にお義母さまに捕まってそのまま一緒に座らされちゃった。
サーキスさまも無になったよ。
「お祝儀でお家を建てるのは知ってるでしょう?もちろん我が家に部屋を作ってもいいけど新婚さんのうちは二人で暮らす方がいいと思うわぁ」
「そうさねぇ、二人とも領主と領主夫人に仕えてるんだから庭に建ててもいいだろうけど、どこが良いかい?」
めっちゃ展開が早いのだ。
「サーキスさまのご希望は?」
「サーキスさま?」
お祖母様が私がサーキスさまをサーキスさまと呼ぶのに反応した。
「ああ、一番最初にお迎えに来ていただいた時に家名を名乗ってくださったので、それに神々しい顔ですのでなんか呼び捨てにしにくくてそのままで呼んでしまいます」
「神々しいって・・・」
「確かに美しいわねぇ、近寄りがたい美しさだものねぇ」
お義母さまとお祖母様は爆笑しててサーキスさまは苦虫って感じ。
「・・・リーシャさま、今後はニーナ嬢もサーキスになりますし、私だけいつまでも余所余所しくされてる気がするのでルークとお呼びください」
おおぅ。ついに言われてしまった。
「ええ、と、慣れるようにします」
その後は二人の家族に挨拶に行くお休みと
お家、ドレス、お式の規模などをどんどん決めていって。
私はお義母さまにこっそりどの項目でも良いからお祝いに私の貯金も使って欲しいとお願いした。
「大事なニーナちゃんだものねぇ」
って言ってくださったのでホッと一息。
ドレスは実家の人が出したいかもって聞いたら何着あっても良いのよってお祖母様が。
まぁ今後はサーキス夫人として公の場に出ることもあるだろうからいっか。
私は自分でも何か装身具を作りたいな。
「私が妻に贈る余地も残してください」
サーキスさまが、あ、ルークが一緒にドレスのデザインを考えだした。
ニーナの意見は?って聞いたらお任せできる部分はお任せでって。
「プッキュン」
「モッキュン」
「グギャ~」
『祝いじゃ』
食後にどこかに行ってたポムたちがミニブーケをニーナに持ってきたのが可愛くてみんなで悶絶した。
ニーナは受け取った時崩れ落ちたよね。
「リーシャさま!これを永久に保存したいですぅぅ」
そんなわけでニーナへのお祝いに保存ケース(時間停止機能付き)を作ることになった。
私みたいにアイテムボックスや隠し部屋に置いておくんじゃいつでも見られないからね。
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